弘泉堂鍼灸接骨院
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キツネ
2024年05月14日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。

5月14日の火曜日でございます。

もうすぐ梅雨ですねぇ…。

では今日も元気にネタいきましょう。

今日はキツネについてのお話です。

日本では、キツネってどういうイメージでしょうか。

どうも化かすとか、キツネ憑きとか、はたまた稲荷神社の神使いだったりと、どこか人と近い感じではないですよね。

今日のお話しは、キツネがペットとして飼われてたんじゃないかって国のお話です。

1500年前に現在の南米アルゼンチン、パタゴニア地方で暮らしていた狩猟採集民は、キツネをペットとして飼っていたのかもしれないと…。

というのは、「カニャーダ・セカ遺跡」にある人間の墓のすぐ近くに、きちんと埋葬された絶滅種のキツネの骨が発見されたそうなんです

遺骨の分析からは、彼らが人間と同じような植物をたくさん食べていたらしいことも明らかになっており、当時の人々と密接な関係を築いていたことがうかがえるという話です。

この研究は、アルゼンチン西部のメンドーサから南へ210kmのところにある、「カニャーダ・セカ遺跡」を調査したものでした。

1991年に発見されたこの遺跡からは、子供を含む少なくとも24人の骨のほか、この人たちの所持品と考えられるネックレスビーズ・石器・テンベタ(下唇に孔を開けて取り付ける装飾品)などが発掘されています。

放射性炭素年代測定の結果によるなら、彼らはおよそ1500年前にこの遺跡で暮らしていた人たちであるようです。

そんな遺跡の墓の1つから、キツネの骨が見つかったそうなんです。

当初、イヌ科の仲間だろうと推測されていたんですが、正確な測定とDNA分析の結果、すでに絶滅した「Dusicyon avus」というキツネの仲間であることが判明しました。

こうした人間と一緒に埋葬されたキツネは、南米では2件目の発見で、おそらくは意図的なものだと考えられています。

DNA分析により、この動物は当時の狩猟採集民と一緒に食事をし、ともに暮らしていたことが明らかになったようなんです。

オックスフォード大学の動物考古学者オフェリー・ルブラスール氏は、「おそらく狩猟採集社会やその個人と深い関係があったのでしょう」と語っています。

キツネが遺跡の人々から可愛がられていただろうことは、食べ物によっても裏付けられています。

骨に含まれる炭素と窒素の同位体を調べたところ、このキツネが墓の中の人物と同じ植物をよく食べていたことが明らかになったそうなんです。

野生のキツネならば、もっと肉を主体としたエサを食べていたはずだと…。

ていうより、炭素と窒素の同位体を調べたら、そんなことも分かるってのがスゴイと思いますけど…。

てことで、もっとも妥当な説明は、このキツネが狩猟採集民グループの大切なペットだったというものです。

生前人間と強い絆で結ばれていたからこそ、飼い主やキツネと交流のあった人々の死後、そこに埋葬されたのだろうと。

ルブラスール氏によると、犬は4000年ほど前に人間と一緒に南アメリカ大陸にやってきましたが、3000年前までパタゴニア北部にはまだ住んでいなかったそうです。

それを示すように、この地域にイヌがいたことを示す最初の証拠は、先住民社会がヨーロッパ系のイヌを繁殖させ始めた16世紀からのものなんだとか…。

こうしたことから、現代のこの地域に見られるイヌたちが、キツネとの混血であるという仮説もあるそうです。

ですがルブラスール氏によると、この仮説が正しいとは考えにくいそうで、カニャーダ・セカのキツネのDNA分析からは、キツネとイヌの間に生まれた子供のほとんどは子供を作る力がなかっただろうことが明らかになったからです。

遺跡のキツネたちの子孫は、その後、ヨーロッパからの移住者たちに生息地を奪われ、環境が変化したことで絶滅したのではないかと考えられています。

また、ヨーロッパのイベリア半島北東部でも青銅器時代(約5000〜6000年前)に人間と共に多数の犬や有蹄動物にまじってキツネが埋葬されていることが判明しています。

骨折したキツネに人間が治療をした跡も残されてたそうで、昔の人はキツネをペットとしてかわいがっていたのかもしれませんね。

まぁ、懐けばきっとかわいいでしょうしね。

ですが、同じ墓に埋葬するってなると、ただのペット以上の関係だった気もしますけどね。 

ではまた〜。








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