弘泉堂鍼灸接骨院
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ゾーン突入。
2024年04月24日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。

4月24日の水曜日でございます。

4月も残り1週間を切りました。

そしてもうすぐゴールデンウィーク。

完全に浮かれモードの方も多いでしょうね。

では今日もネタにいきましょう。

よく非常に集中した状態のことを「ゾーンに入る」なんて言いますが、この状態の脳ってどうなってるんでしょう?

新たな研究で、その謎が明らかになったそうなんですよ。

ゾーン、それは周囲の邪魔なものは全て意識の外に排除され、自分の感覚だけが研ぎ澄まされ、やるべきことに没頭できる超集中状態のことを指します。

トップアスリートなどは良く経験すると言われていますよね。

心理学用語では「フロー」と呼ばれるゾーンなんですが、この状態に突入すると、脳内ではどのようなことが起きているのでしょう?

新たな研究がその謎を解き明かしました。

ゾーンに入ったギタリストの脳をスキャンして分析したところ、自分の意識をコントロールすることから離れ、「自動運転」モードに入ることが示されたそうなんです。

これは、集中している作業に完全に没頭し、自分の意識的な思考が背景に退くことを意味しているんだとか…。

このゾーンのメカニズムについて、これまで大きく2つの仮説が提唱されてきました。

1つは、脳内にある特定の2つのネットワークが関係しているという仮説でした。

そのネットワークを、「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」と「実行制御ネットワーク(ECN)」というそうです。

DMNは、白昼夢に関連する回路で、特定の作業を行なっていないとき(要はぼんやりしているとき)に活発になります。

もう一方のECNは、問題解決のような複雑な認知プロセスを助けており、気を散らすようなものがあってもそれを無視させます。

DMNとECNは、それぞれ別々に働くこともありますが、ある程度は連携しており、特に創造的な作業ではお互いに作用し合うことが知られています。

そして最初の仮説では、ゾーンとは「ECNが活発になり、DMNが集中して働けるようにすることで、いろいろなアイデアが湧き起こるようなった状態」だと説明しています。

ですが、もう1つの仮説では、そうした特定の脳内ネットワークは関与していないとされます。

そのかわり「経験を通じて育まれた専門的な知識によって作られた、独自の神経処理ネットワークが関係している」と説明しています。

今回行われた新たな研究はこのどちらの仮説が正しいのかを検証するものでした。

どちらの仮説が正しいのかを調べるために、米国ドレクセル大学の心理学者ジョン・クオニオス教授らは、32人のジャズギタリストに協力してもらいました。

ジャズの特徴である即興は、きわめて創造的で、ギタリストを没頭させ、ゾーンに導きやすいと考えられるんだそうです。

そこでこの実験では、ギタリストに脳波の測定キャップを被らせ、ギターを演奏してもらいました。

またそれと併せて、”ゾーン”に入っていたかどうかも質問しました。

ゾーンに入っていた時の彼らの脳波からは何が言えるでしょう?

この結果、ゾーンに入った経験豊かなギタリストでは、ECNとDMNの活動が低下し、かわりに聴覚・視覚・運動情報を処理する領域が活発になることが確認されたそうなんです。

このことは、ゾーン状態にある人は、いわば「自動操縦」に切り替わり、意識的に何かをやっているわけではないことを示しています。

またDMNがあまり働いていないということは、アイデアが湧き上がってくるのは、DMNの影響ではないだろうことも示しているそうです。

そのかわりに、ギタリストが演奏の腕前を磨きながら生涯を通じて形成してきたネットワーク(つまりは聴覚とギター演奏に関わるネットワーク)が利用されていました。

つまり最初の仮説ではなく、脳内ネットワークは関与していないとする、もう1つの仮説の正しさを裏付けているということになりますな。

このことからは、演奏に没入し、深いゾーンに入るためには、専門的な技能を身につけ、そのうえで意識を手放すことが大切であることもうかがえます。

クオニオス教授は、この発見について、「創造的なアイデアを生み出す新しい技術の基礎になる可能性があります」と、プレスリリースで述べています。

同教授らは今後、もっと高度な脳スキャン技術で今回の結果を再現したり、絵画のような演奏とはまた違った作業で彼らの理論の正しさを検証したりしたいと考えているそうです。

ゾーン…。

まぁ、脳内のことは基本、解明されてないもんですから、これも今後の研究に期待大ですな。

ではまた〜。









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