記憶とトラウマ
2024年04月04日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
4月4日の木曜日でございます。
わたくし院長、子供の頃、4月4日は「おかまの日」とか、言っていたのを覚えてるんですが、なんとなく調べたら、本日「トランスジェンダーの日」に制定されていました。
発想は同じやん(笑)
ま、「おかま」なんて言葉、もう使えなくなってますしね。
時代は変わるもんですね。
ではネタにいきましょう。
人間の記憶には、トラウマになるような嫌な体験の直後に起きた出来事を鮮明に覚えているというユニークな特徴があるそうなんですよ。
将来のトラブルを回避するには、トラウマを体験する前のことを覚えていた方が都合がよさそうなものですが、なぜだか記憶はそうなっていないんですね。
この直感に反する事実は、犯罪の目撃証言の信憑性を判断するうえで大切であるほか、PTSDやアルツハイマー病のような記憶に関する問題の治療にも重要な示唆にとんでいます。
あなたが誰かと何気ない会話を交わしていた時、突然相手に罵倒されたとします。
後でこの時のことを振り返って、罵倒される直前にあなたが口にしたセリフと、直後に言ったセリフ、どちらを詳しく思い出せるでしょうか?
このようなトラウマになるような否定的経験を研究するのは、ちょっと注意が必要になります。
というのも、脳には否定的経験を勝手に改ざんする傾向があるからです。
枝葉末節は刈り取られ、大意だけが優先的に記憶されます。
また、その出来事は「いつ」「どこで」といった文脈からも切り離されがちです。
今回の研究は、その「いつ」に関係します。
最初の質問のように、私たちがネガティブな経験をした時、その前後のどちらの記憶をよく覚えているでしょうか?
イリノイ大学アーバナ・シャペーン校のポール・ボグダン氏がプレスリリースで語ったところによれば、その答えは今のところ出ていないと…。
ですが今回の研究がそのヒントになるかもしれません。
ネガティブな経験が出来事の「いつ」に与える影響を知るために、ボグダン氏らは、いくつかの画像を見てもらうという実験を行ないました。
画像は被験者に記憶を与えるためのもので、その半分の内容は嫌な気分になるもの、もう半分はいいも悪いもない中立的なものでした。
こうした画像をより本物の記憶っぽくするため、その画像の場所に実際に行ったところを想像し、各画像をつなぐようなストーリーを考えるよう参加者たちは指示されました。
こうすることで、ただの画像がきちんとしたつながりのある実際の体験のように思えてくるわけです。
この1時間後、参加者は先ほどの画像から抜き取った2枚続きの画像を見せられ、それらが起きた順番(見せられた順番)を質問されました。
すると否定的な画像が先である時の方が、正解率が高いことがわかったそうなんです。
反対に、中立の画像が先だと、記憶は曖昧で間違いやすかったと…。
冒頭の質問で言うなら、あなたは罵倒された直前に口にしたセリフよりも、直後のセリフの方をよく覚えているということですな。
人の記憶は、否定的な経験をした後の方が残りやすいと…。
この事実は、直感に反していると思う人もいるかもしれません。
罵倒される直前にあなたが相手に言ったことを覚えていた方が、その嫌な経験を今後に活かしやすいはずなんですけどね。
ですがなぜだか、私たちは直前ではなく直後の出来事を強く記憶します。
嫌なことが起きると、脳は集中力と警戒心を高め、それから起きることを熱心に覚えようとするのですが、その前のことに関しては覚えようとしないようなんです。
これは犯罪現場の目撃情報を集める際には、気をつけるべきことかもしれません。
人が犯罪の瞬間を目にすれば、トラウマとなってその直後のことを鮮明に覚えているかもしれません。
ですがその前に起きたことはうろ覚えである可能性が高いと…。
また今回の発見は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)やアルツハイマー病のような記憶に関係する病気の治療にも役立つ可能性があると考えられます。
例えば、戦争から帰ってきた兵士が大きな音を聞いて、今いるビルが爆発するとパニックに陥ったとしましょう。
イリノイ大学アーバナ・シャペーン校のフロリン・ドルコス教授によると、このようなことが起こるのは、トラウマ体験の記憶とその文脈のつながりが断絶しているからなのだそうです。
つまり、出来事の「いつ」と「どこ」がかわからなくなっているわけですね。
このようなPTSDを治療するには、トラウマの記憶の本来の文脈を取り戻してやることが必要なんだとか…。
つまり、そのひどい体験がいつ、どこで起きたのか結び直すような認知療法が有効と考えられるということです。
なるほどねぇ…。
ま、わたくし院長はどの場面の記憶も全てが曖昧ですけどね(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
4月4日の木曜日でございます。
わたくし院長、子供の頃、4月4日は「おかまの日」とか、言っていたのを覚えてるんですが、なんとなく調べたら、本日「トランスジェンダーの日」に制定されていました。
発想は同じやん(笑)
ま、「おかま」なんて言葉、もう使えなくなってますしね。
時代は変わるもんですね。
ではネタにいきましょう。
人間の記憶には、トラウマになるような嫌な体験の直後に起きた出来事を鮮明に覚えているというユニークな特徴があるそうなんですよ。
将来のトラブルを回避するには、トラウマを体験する前のことを覚えていた方が都合がよさそうなものですが、なぜだか記憶はそうなっていないんですね。
この直感に反する事実は、犯罪の目撃証言の信憑性を判断するうえで大切であるほか、PTSDやアルツハイマー病のような記憶に関する問題の治療にも重要な示唆にとんでいます。
あなたが誰かと何気ない会話を交わしていた時、突然相手に罵倒されたとします。
後でこの時のことを振り返って、罵倒される直前にあなたが口にしたセリフと、直後に言ったセリフ、どちらを詳しく思い出せるでしょうか?
このようなトラウマになるような否定的経験を研究するのは、ちょっと注意が必要になります。
というのも、脳には否定的経験を勝手に改ざんする傾向があるからです。
枝葉末節は刈り取られ、大意だけが優先的に記憶されます。
また、その出来事は「いつ」「どこで」といった文脈からも切り離されがちです。
今回の研究は、その「いつ」に関係します。
最初の質問のように、私たちがネガティブな経験をした時、その前後のどちらの記憶をよく覚えているでしょうか?
イリノイ大学アーバナ・シャペーン校のポール・ボグダン氏がプレスリリースで語ったところによれば、その答えは今のところ出ていないと…。
ですが今回の研究がそのヒントになるかもしれません。
ネガティブな経験が出来事の「いつ」に与える影響を知るために、ボグダン氏らは、いくつかの画像を見てもらうという実験を行ないました。
画像は被験者に記憶を与えるためのもので、その半分の内容は嫌な気分になるもの、もう半分はいいも悪いもない中立的なものでした。
こうした画像をより本物の記憶っぽくするため、その画像の場所に実際に行ったところを想像し、各画像をつなぐようなストーリーを考えるよう参加者たちは指示されました。
こうすることで、ただの画像がきちんとしたつながりのある実際の体験のように思えてくるわけです。
この1時間後、参加者は先ほどの画像から抜き取った2枚続きの画像を見せられ、それらが起きた順番(見せられた順番)を質問されました。
すると否定的な画像が先である時の方が、正解率が高いことがわかったそうなんです。
反対に、中立の画像が先だと、記憶は曖昧で間違いやすかったと…。
冒頭の質問で言うなら、あなたは罵倒された直前に口にしたセリフよりも、直後のセリフの方をよく覚えているということですな。
人の記憶は、否定的な経験をした後の方が残りやすいと…。
この事実は、直感に反していると思う人もいるかもしれません。
罵倒される直前にあなたが相手に言ったことを覚えていた方が、その嫌な経験を今後に活かしやすいはずなんですけどね。
ですがなぜだか、私たちは直前ではなく直後の出来事を強く記憶します。
嫌なことが起きると、脳は集中力と警戒心を高め、それから起きることを熱心に覚えようとするのですが、その前のことに関しては覚えようとしないようなんです。
これは犯罪現場の目撃情報を集める際には、気をつけるべきことかもしれません。
人が犯罪の瞬間を目にすれば、トラウマとなってその直後のことを鮮明に覚えているかもしれません。
ですがその前に起きたことはうろ覚えである可能性が高いと…。
また今回の発見は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)やアルツハイマー病のような記憶に関係する病気の治療にも役立つ可能性があると考えられます。
例えば、戦争から帰ってきた兵士が大きな音を聞いて、今いるビルが爆発するとパニックに陥ったとしましょう。
イリノイ大学アーバナ・シャペーン校のフロリン・ドルコス教授によると、このようなことが起こるのは、トラウマ体験の記憶とその文脈のつながりが断絶しているからなのだそうです。
つまり、出来事の「いつ」と「どこ」がかわからなくなっているわけですね。
このようなPTSDを治療するには、トラウマの記憶の本来の文脈を取り戻してやることが必要なんだとか…。
つまり、そのひどい体験がいつ、どこで起きたのか結び直すような認知療法が有効と考えられるということです。
なるほどねぇ…。
ま、わたくし院長はどの場面の記憶も全てが曖昧ですけどね(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院