催眠術と磁気刺激
2024年03月29日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
3月29日の金曜日でございます。
3月も終りですねぇ…。
この週末過ぎれば、いよいよ4月です。
何となく、浮かれちゃうね(笑)
ではネタにいきましょう。
つい先日も、催眠術にかかりやすい人とそうでない人のお話しをこのブログでご紹介しましたが、今日はその続編的なお話しです。
なんでも、脳に磁気刺激を与えることで催眠術にかかりやすくなることが判明したんだとか…。
まぁ、前回も書きましたが、そもそも催眠術をかけて貰うということ自体、滅多にある事ではないけどね(笑)
その神秘的な催眠術にもやはり脳の働きが関係しているということを前回もお話ししましたが、それを裏付けるように、脳を磁気で刺激すると、催眠術の効きやすさがアップすることが判明したそうなんです。
スタンフォード大学の研究チームが、脳を傷つけることなく外から手を加える「経頭蓋磁気脳刺激法」で脳を刺激してみたところ、一時的に催眠術の効果が上がったそうなんです。
最新のこの研究は、慢性的な痛みがある「線維筋痛症」など、つらい痛みを和らげる新たな方法として、催眠術の大きな可能性を示しているそうです。
メディアなどがおかしく取り上げることで、怪しげなイメージがある催眠術ですが、実際に医療現場で使用されることもあり、それによる一定の効果は確認されてはいます。
催眠療法は程度の差こそあれ、大人のおよそ3分の2に効果があるといわれています。
とりわけ効果的な15%の人には、麻酔なしで手術を行うといった信じられないことすら可能なケースがあるそうなんです。
このように大きな可能性を感じさせる催眠術ですが、問題はその効果の個人差が大きく、誰にでも効果があるわけではないことでしょう。
催眠術が効く人と効かない人がいるわけですな。
だからこそ、研究者たちは、そうした個人差をどうにか埋める方法はないものかと探ってきたわけです。
向精神薬や行動訓練などによるこれまでの試みは、まったく意味がないわけではないにしても、その効果は限られたものでしかありませんでした。
そこで今回、スタンフォード大学のポスドク研究員アフィク・フェールマン氏らは、それとはまた別のアプローチを試しています。
脳を刺激して催眠のかかりやすさを上げられないか実験してみたわけです。
そうした刺激によって、催眠効果に関係する領域をよく効く人と同じように振る舞わせることができれば、催眠術の効果もアップするかもしれません。
今回の研究に参加したのは、「線維筋痛症」の患者80人でした。
この症状は、体の広い範囲に慢性的な痛みを生じさせるもので、原因ははっきりしておらず、痛み止めもあまり効かないことが多いと言われています。
もしも催眠術で痛みを和らげられれば、その患者は大きな恩恵を受けられることとなるわけです。
実験ではまず、催眠術の効果を測る一般的な方法(Hypnotic Induction Profileなど)で、参加者の催眠術のかかりやすさを調べ、それから脳の刺激が行われました。
脳の刺激は、手術をしなくても行える「経頭蓋磁気脳刺激法」で行われました。
とりわけ催眠術の効果に関係するとされる「左背外側前頭前野」という部位を、1分半ほど磁気で刺激してみます。
その結果を、実際に脳を刺激されたグループと刺激すると見せかけただけのグループで比べてみたところ、前者は催眠の有効性がはっきりとアップしていることがわかったそうなんです。
ただし、それは一時的なもので、1時間もすると改善効果はほとんど消えてしまっていたということです。
興味深いのは、磁気刺激で催眠が効きやすくなった人であっても、催眠が深くなったとは特に感じていなかったことでした。
このことから、磁気刺激の効果は、「自分の脳は刺激を受けたはず」という参加者の推測とは関係がないと言うことができるかもしれません。
今回の研究では、磁気による脳の刺激が催眠術の効きやすさをアップさせることが確認されました。
ただし、その効果は一時的なものなので、医療の現場でこれを利用するなら、タイミングよく行うことが大切ということになるかもしれません。
また、この研究が調べたのは、主に催眠術の効果を高めるメカニズムでした。
そのため、脳の刺激によって線維筋痛症の症状をどのように改善できるかまではわかっていないということです。
今後の課題は、この技術の長期的な効果や医療への応用可能性を調べることのほか、線維筋痛症以外の痛みにも効くのかどうかを探っていくことであるそうです。
まぁ、催眠術というもの自体が、胡散臭い、いや、未知数の部分が多いですから、この研究もこれからでしょう。
やっぱ、胡散臭いな(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
3月29日の金曜日でございます。
3月も終りですねぇ…。
この週末過ぎれば、いよいよ4月です。
何となく、浮かれちゃうね(笑)
ではネタにいきましょう。
つい先日も、催眠術にかかりやすい人とそうでない人のお話しをこのブログでご紹介しましたが、今日はその続編的なお話しです。
なんでも、脳に磁気刺激を与えることで催眠術にかかりやすくなることが判明したんだとか…。
まぁ、前回も書きましたが、そもそも催眠術をかけて貰うということ自体、滅多にある事ではないけどね(笑)
その神秘的な催眠術にもやはり脳の働きが関係しているということを前回もお話ししましたが、それを裏付けるように、脳を磁気で刺激すると、催眠術の効きやすさがアップすることが判明したそうなんです。
スタンフォード大学の研究チームが、脳を傷つけることなく外から手を加える「経頭蓋磁気脳刺激法」で脳を刺激してみたところ、一時的に催眠術の効果が上がったそうなんです。
最新のこの研究は、慢性的な痛みがある「線維筋痛症」など、つらい痛みを和らげる新たな方法として、催眠術の大きな可能性を示しているそうです。
メディアなどがおかしく取り上げることで、怪しげなイメージがある催眠術ですが、実際に医療現場で使用されることもあり、それによる一定の効果は確認されてはいます。
催眠療法は程度の差こそあれ、大人のおよそ3分の2に効果があるといわれています。
とりわけ効果的な15%の人には、麻酔なしで手術を行うといった信じられないことすら可能なケースがあるそうなんです。
このように大きな可能性を感じさせる催眠術ですが、問題はその効果の個人差が大きく、誰にでも効果があるわけではないことでしょう。
催眠術が効く人と効かない人がいるわけですな。
だからこそ、研究者たちは、そうした個人差をどうにか埋める方法はないものかと探ってきたわけです。
向精神薬や行動訓練などによるこれまでの試みは、まったく意味がないわけではないにしても、その効果は限られたものでしかありませんでした。
そこで今回、スタンフォード大学のポスドク研究員アフィク・フェールマン氏らは、それとはまた別のアプローチを試しています。
脳を刺激して催眠のかかりやすさを上げられないか実験してみたわけです。
そうした刺激によって、催眠効果に関係する領域をよく効く人と同じように振る舞わせることができれば、催眠術の効果もアップするかもしれません。
今回の研究に参加したのは、「線維筋痛症」の患者80人でした。
この症状は、体の広い範囲に慢性的な痛みを生じさせるもので、原因ははっきりしておらず、痛み止めもあまり効かないことが多いと言われています。
もしも催眠術で痛みを和らげられれば、その患者は大きな恩恵を受けられることとなるわけです。
実験ではまず、催眠術の効果を測る一般的な方法(Hypnotic Induction Profileなど)で、参加者の催眠術のかかりやすさを調べ、それから脳の刺激が行われました。
脳の刺激は、手術をしなくても行える「経頭蓋磁気脳刺激法」で行われました。
とりわけ催眠術の効果に関係するとされる「左背外側前頭前野」という部位を、1分半ほど磁気で刺激してみます。
その結果を、実際に脳を刺激されたグループと刺激すると見せかけただけのグループで比べてみたところ、前者は催眠の有効性がはっきりとアップしていることがわかったそうなんです。
ただし、それは一時的なもので、1時間もすると改善効果はほとんど消えてしまっていたということです。
興味深いのは、磁気刺激で催眠が効きやすくなった人であっても、催眠が深くなったとは特に感じていなかったことでした。
このことから、磁気刺激の効果は、「自分の脳は刺激を受けたはず」という参加者の推測とは関係がないと言うことができるかもしれません。
今回の研究では、磁気による脳の刺激が催眠術の効きやすさをアップさせることが確認されました。
ただし、その効果は一時的なものなので、医療の現場でこれを利用するなら、タイミングよく行うことが大切ということになるかもしれません。
また、この研究が調べたのは、主に催眠術の効果を高めるメカニズムでした。
そのため、脳の刺激によって線維筋痛症の症状をどのように改善できるかまではわかっていないということです。
今後の課題は、この技術の長期的な効果や医療への応用可能性を調べることのほか、線維筋痛症以外の痛みにも効くのかどうかを探っていくことであるそうです。
まぁ、催眠術というもの自体が、胡散臭い、いや、未知数の部分が多いですから、この研究もこれからでしょう。
やっぱ、胡散臭いな(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院