ヤドカリの家
2024年03月28日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
3月28日の木曜日でございます。
3月も残り少なくなってきましたね。
いよいよ春爛漫ですな。
4月に入れば、桜がどうだこうだって話しも出てきますしね。
まぁ、春だからどうってことはないですが、何となくね。
浮かれるとまではいきませんが、冬よりはテンション上がりますね。
てことで、今日もネタにいきましょう。
今や世界中でも問題となっているプラスチックゴミ問題ですが、今日はちょっと角度の違うプラスチックのお話しです。
なんでも、世界中のヤドカリが、貝殻からプラスチックごみの家に住み替え照るんだとか…。
ヤドカリの家と言えば貝殻で、自分にフィットしたサイズの巻貝の貝殻に体を収め、貝殻を背負って暮らす姿がおなじみなわけですが、最近彼らの住居に変化があったという話しなんです。
新たな研究によると、世界中の多くのヤドカリたちが、プラスチックごみや金属製のキャップ、ガラスのような人工物の家に住んでいるというんですな。
海洋ごみ問題のしわ寄せがヤドカリたちに影響を及ぼしたことは事実で、自分にフィットする貝殻を探すよりも、どこにでも大量にあるゴミでサイズを合わせた方が彼らにとっては手っ取り早かったのかもしれません。
ですが研究チームによると、彼らがプラスチックごみを好んで身に着けるのは、他にも理由がありそうだという話しなんです。
ポーランド、ワルシャワ大学の研究チームは、ヤドカリの愛好家が投稿した2万9000枚もの画像を調べてみました。
その結果、ヤドカリ界では人工物の家が流行中らしいことを突き止めたわけです。
ていうか、ヤドカリ愛好家って…(笑)
2万9000枚の画像ってのも凄い数ですし、何にでも愛好家っているんですねぇ。
で、人工物を住処にしていると特定されたのは、386匹のヤドカリでした。
中でも一番人気は、ペットボトルに付いているようなプラスチック製のキャップで、人工殻の85%を占めたそうです。
このトレンドは、熱帯地域に生息する16種の陸生ヤドカリのうち、少なくとも10種で起きていると推定されているそうです。
ヤドカリのお腹はとても柔らかいため、殻を背負って身を守っています。
ですが貝やカタツムリのように自分で殻を作らないのは、それによって殻を作るエネルギーを節約できるからだと考えられます。
悲しいことに現在、世界の海はプラスチックごみで汚染されつつあります。
となると、ヤドカリにとっては、たくさんあるプラスチックゴミから、自分に合う家を探すと言うのは、割と楽な作業なんでしょう。
ですがヤドカリたちの間でプラスチックごみが流行っているのは、ただ手っ取り早いからというだけではなく、ほかにも理由があるかもしれません。
その理由の1つは、性選択の観点から説明できるそうです。
ヤドカリのオスにとって、殻は自分の魅力をメスにアピールするためのものでもあるそうなんです。
目新しいプラスチック製の殻は、メスに魅力的に映る可能性があるということらしいんです。
というのも、性的なディスプレイや性選択の進化において、目新しさ自体に価値があるからだそうです。
だとするなら、オスはモテるためのファッションとして、人間にとってゴミであるプラスチックを選ぶのかもしれません。
また実用性という点で、人工物が選ばれている可能性もあります。
プラスチックはキチン質の殻よりも軽いですし、それでいて丈夫ですから、天然物よりも高性能なシェルターとなり得る可能性は十分にあります。
なにせ、自然分解に400年以上かかると言われているプラスチックですから、ヤドカリからしたら、住んでる間に壊れるって事はまずないでしょうしね。
ワルシャワ大学のマルタ・スルキン教授は、こうしたヤドカリを初めて見たとき、心が痛む思いでしたと語っています。
ですが以上のようなことを考えると、ゴミを背負って暮らすヤドカリが本当に不幸なのかどうかは、現時点では不明で、長期的影響はあるかどうかも今はまだわかりません。
もしかしたらこれは”人新世”(人間が環境に影響するようになった地質学的な時代のこと)における最適な適応と考えることもできるかもしれないと…。
研究チームは今後、この新しい行動がヤドカリの進化にどう影響するのか調べていく予定だそうです。
まぁ、ヤドカリからすれば、軽くて丈夫で、しかもメスからもてるとなれば、そりゃ一択なんじゃないの?
長期的な影響は、恐らく何らかあるでしょうけど、まぁ、このプラスチック、いろんな問題を起こしてますね。
今後も、プラスチック問題には注目しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
3月28日の木曜日でございます。
3月も残り少なくなってきましたね。
いよいよ春爛漫ですな。
4月に入れば、桜がどうだこうだって話しも出てきますしね。
まぁ、春だからどうってことはないですが、何となくね。
浮かれるとまではいきませんが、冬よりはテンション上がりますね。
てことで、今日もネタにいきましょう。
今や世界中でも問題となっているプラスチックゴミ問題ですが、今日はちょっと角度の違うプラスチックのお話しです。
なんでも、世界中のヤドカリが、貝殻からプラスチックごみの家に住み替え照るんだとか…。
ヤドカリの家と言えば貝殻で、自分にフィットしたサイズの巻貝の貝殻に体を収め、貝殻を背負って暮らす姿がおなじみなわけですが、最近彼らの住居に変化があったという話しなんです。
新たな研究によると、世界中の多くのヤドカリたちが、プラスチックごみや金属製のキャップ、ガラスのような人工物の家に住んでいるというんですな。
海洋ごみ問題のしわ寄せがヤドカリたちに影響を及ぼしたことは事実で、自分にフィットする貝殻を探すよりも、どこにでも大量にあるゴミでサイズを合わせた方が彼らにとっては手っ取り早かったのかもしれません。
ですが研究チームによると、彼らがプラスチックごみを好んで身に着けるのは、他にも理由がありそうだという話しなんです。
ポーランド、ワルシャワ大学の研究チームは、ヤドカリの愛好家が投稿した2万9000枚もの画像を調べてみました。
その結果、ヤドカリ界では人工物の家が流行中らしいことを突き止めたわけです。
ていうか、ヤドカリ愛好家って…(笑)
2万9000枚の画像ってのも凄い数ですし、何にでも愛好家っているんですねぇ。
で、人工物を住処にしていると特定されたのは、386匹のヤドカリでした。
中でも一番人気は、ペットボトルに付いているようなプラスチック製のキャップで、人工殻の85%を占めたそうです。
このトレンドは、熱帯地域に生息する16種の陸生ヤドカリのうち、少なくとも10種で起きていると推定されているそうです。
ヤドカリのお腹はとても柔らかいため、殻を背負って身を守っています。
ですが貝やカタツムリのように自分で殻を作らないのは、それによって殻を作るエネルギーを節約できるからだと考えられます。
悲しいことに現在、世界の海はプラスチックごみで汚染されつつあります。
となると、ヤドカリにとっては、たくさんあるプラスチックゴミから、自分に合う家を探すと言うのは、割と楽な作業なんでしょう。
ですがヤドカリたちの間でプラスチックごみが流行っているのは、ただ手っ取り早いからというだけではなく、ほかにも理由があるかもしれません。
その理由の1つは、性選択の観点から説明できるそうです。
ヤドカリのオスにとって、殻は自分の魅力をメスにアピールするためのものでもあるそうなんです。
目新しいプラスチック製の殻は、メスに魅力的に映る可能性があるということらしいんです。
というのも、性的なディスプレイや性選択の進化において、目新しさ自体に価値があるからだそうです。
だとするなら、オスはモテるためのファッションとして、人間にとってゴミであるプラスチックを選ぶのかもしれません。
また実用性という点で、人工物が選ばれている可能性もあります。
プラスチックはキチン質の殻よりも軽いですし、それでいて丈夫ですから、天然物よりも高性能なシェルターとなり得る可能性は十分にあります。
なにせ、自然分解に400年以上かかると言われているプラスチックですから、ヤドカリからしたら、住んでる間に壊れるって事はまずないでしょうしね。
ワルシャワ大学のマルタ・スルキン教授は、こうしたヤドカリを初めて見たとき、心が痛む思いでしたと語っています。
ですが以上のようなことを考えると、ゴミを背負って暮らすヤドカリが本当に不幸なのかどうかは、現時点では不明で、長期的影響はあるかどうかも今はまだわかりません。
もしかしたらこれは”人新世”(人間が環境に影響するようになった地質学的な時代のこと)における最適な適応と考えることもできるかもしれないと…。
研究チームは今後、この新しい行動がヤドカリの進化にどう影響するのか調べていく予定だそうです。
まぁ、ヤドカリからすれば、軽くて丈夫で、しかもメスからもてるとなれば、そりゃ一択なんじゃないの?
長期的な影響は、恐らく何らかあるでしょうけど、まぁ、このプラスチック、いろんな問題を起こしてますね。
今後も、プラスチック問題には注目しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院