電子図書と記憶
2024年03月19日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
3月19日の火曜日でございます。
明日は春分の日ってことで、徐々に春めいてきましたかね。
いい季節は短いですから、今のうちに春を感じて下さいね。
ではネタにいきましょう。
最近では、タブレットやスマホで読書する電子図書が主流になりつつあるそうです。
まぁ、本や雑誌って溜まりだすと処分も大変ですしねぇ。
ですが、そんな電子図書にこんな研究結果が出たんだそうです。
画面上での読書は、紙の本での読書より理解力が低下し情報を保持しづらいことが判明したそうです。
オーストラリア、マッコーリー大学のエリック・ライヒル教授らは、デジタル時代の読書についてレビューを行い、その結果を発表しています。
本の読書でも、スマホやPCのような画面の読書でも、書かれた文字を見て、解釈するという基本的なプロセスは変わらないのに、なぜ理解力に差が出るのでしょう?
その要因の1つとして、紙が「静的」な読書であるのに対して、画面(スクリーン)は「動的」な読書であることがあげられるそうなんです。
マッコーリー大学のライヒル教授の説明によると、人間の脳の発達という点から見ると、読書はかなり新しい情報伝達手段なのだそうです。
私たちは読むために進化したわけではありません。
また、そのために必要な認知系と視覚系の連携はじつに複雑です。
文字を読むためには、注意力をさっと転換し、高度な言語表現までが必要になります。
そうした脳の処理はどれも動的に行われ、それぞれに60〜200ミリ秒かかるそうです。
ですから、ただ話して聞くだけなら自然にできるようになりますが、読書には何年もの修練が必要になるそうです。
ただでさえ読書は脳にとって新しく慣れない作業なのに、画面(スクリーン)での読書はまさに最近になって発明されたばかりのものです。
これまでに行われたさまざまな調査研究が、画面で文章を読むと、本のような紙よりも理解しにくいことを示しています。
これは何語だろうと、どんな文字だろうとすべてに当てはまるんだそうです。
これを「スクリーン劣性効果(screen inferiority effect)」というそうです。
では、なぜ画面での読書は、紙より理解しにくいのか?
はっきりとした理由はわかっていないそうです。
が、リリ・ユー博士は、さまざまな要因が絡んでいるだろうと説明しています。
たとえば、読書の内容です。
小説のような物語ならば、画面でもそれほど理解力は変わらないそうですが、教科書で勉強をするときなど、情報量の多い文章を画面で読むと、理解力が低下するそうなんです。
心理的な要因も関係しているかもしれません。
勉強では、速く読まなねばならないと気があせり、このような場合、画面での読書は、紙よりも効率が悪くなると…。
また画面の読書は、内容の矛盾に気づきにくく、そのために読者は騙されやすくなるという研究結果もあるんだそうです。
あるいは目の疲れ・明るさ・快適さなどの物理的要因や、習慣などが関係している可能性もあります。
このように画面の読書が理解しにくい要因として、ライヒル教授らが1つ指摘するのは、紙の読書が”静的”であるのに対し、画面の読書が”動的”であることです。
スマホの登場は、読書の習慣を大きく変えることになりました。
スマホの読み物は、短くて、堅苦しくないものが多く、流し読みしがちです。
しかも画面のそこかしこに、広告やら通知やらリンクやら、気を散らせるものが表示されている場合が多いです。
そうした画面を見つめながら、文章への集中を維持するのはなかなか大変なことかもしれませんよね。
画面の読書が私たちの理解力を低下させる一方で、そもそも本のような印刷物への集中力が落ちている人たちもいます。
ライヒル教授によれば、”ながら作業”ばかりで、集中力があまり続かなくなっているのだとか…。
テレビを見ている時や誰かと話している時でも、スマホでSNSを眺めていたり、ゲームをしていたりすることがあります。
どれにもまともに集中していないと…。
しかもそうしたコンテンツは短くても、魅力的で、脳内でたっぷりドーパミンが放出されるよう動的に作られています。
一方、本は静的で、動くものも点滅するものもありません。
刺激になれた脳には、退屈な代物かもしれませんね。
懸念されるのは、こうしたスクリーン劣性効果は、読む力がまだ未熟な人ほど大きな影響を受ける恐れがあることだそうです。
つまり、これから読む力を培わねばならない子供たちが一番悪影響を受けるかもしれないわけなんです。
画面で読み方を学んでいる子供たちにどのような影響があるのか、まだわかっていません。
残念ながら、本への集中力を回復させるために、手っ取り早い方法はないということです。
そのための唯一の方法は、ただ本を読む時間を増やし、地道に読書を続けることだそうです。
まぁ、読書という「作業」自体、苦手だと言う人は意外と多いですからねぇ。
このスクリーン劣性効果も慣れによるものじゃないかという気がしますが、どうなんでしょうね。
わたくし院長、電子図書、結構読みますがまぁ、頭に入ってるかと言われると、紙でも電子でもどちらも何とも言えないけどね(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
3月19日の火曜日でございます。
明日は春分の日ってことで、徐々に春めいてきましたかね。
いい季節は短いですから、今のうちに春を感じて下さいね。
ではネタにいきましょう。
最近では、タブレットやスマホで読書する電子図書が主流になりつつあるそうです。
まぁ、本や雑誌って溜まりだすと処分も大変ですしねぇ。
ですが、そんな電子図書にこんな研究結果が出たんだそうです。
画面上での読書は、紙の本での読書より理解力が低下し情報を保持しづらいことが判明したそうです。
オーストラリア、マッコーリー大学のエリック・ライヒル教授らは、デジタル時代の読書についてレビューを行い、その結果を発表しています。
本の読書でも、スマホやPCのような画面の読書でも、書かれた文字を見て、解釈するという基本的なプロセスは変わらないのに、なぜ理解力に差が出るのでしょう?
その要因の1つとして、紙が「静的」な読書であるのに対して、画面(スクリーン)は「動的」な読書であることがあげられるそうなんです。
マッコーリー大学のライヒル教授の説明によると、人間の脳の発達という点から見ると、読書はかなり新しい情報伝達手段なのだそうです。
私たちは読むために進化したわけではありません。
また、そのために必要な認知系と視覚系の連携はじつに複雑です。
文字を読むためには、注意力をさっと転換し、高度な言語表現までが必要になります。
そうした脳の処理はどれも動的に行われ、それぞれに60〜200ミリ秒かかるそうです。
ですから、ただ話して聞くだけなら自然にできるようになりますが、読書には何年もの修練が必要になるそうです。
ただでさえ読書は脳にとって新しく慣れない作業なのに、画面(スクリーン)での読書はまさに最近になって発明されたばかりのものです。
これまでに行われたさまざまな調査研究が、画面で文章を読むと、本のような紙よりも理解しにくいことを示しています。
これは何語だろうと、どんな文字だろうとすべてに当てはまるんだそうです。
これを「スクリーン劣性効果(screen inferiority effect)」というそうです。
では、なぜ画面での読書は、紙より理解しにくいのか?
はっきりとした理由はわかっていないそうです。
が、リリ・ユー博士は、さまざまな要因が絡んでいるだろうと説明しています。
たとえば、読書の内容です。
小説のような物語ならば、画面でもそれほど理解力は変わらないそうですが、教科書で勉強をするときなど、情報量の多い文章を画面で読むと、理解力が低下するそうなんです。
心理的な要因も関係しているかもしれません。
勉強では、速く読まなねばならないと気があせり、このような場合、画面での読書は、紙よりも効率が悪くなると…。
また画面の読書は、内容の矛盾に気づきにくく、そのために読者は騙されやすくなるという研究結果もあるんだそうです。
あるいは目の疲れ・明るさ・快適さなどの物理的要因や、習慣などが関係している可能性もあります。
このように画面の読書が理解しにくい要因として、ライヒル教授らが1つ指摘するのは、紙の読書が”静的”であるのに対し、画面の読書が”動的”であることです。
スマホの登場は、読書の習慣を大きく変えることになりました。
スマホの読み物は、短くて、堅苦しくないものが多く、流し読みしがちです。
しかも画面のそこかしこに、広告やら通知やらリンクやら、気を散らせるものが表示されている場合が多いです。
そうした画面を見つめながら、文章への集中を維持するのはなかなか大変なことかもしれませんよね。
画面の読書が私たちの理解力を低下させる一方で、そもそも本のような印刷物への集中力が落ちている人たちもいます。
ライヒル教授によれば、”ながら作業”ばかりで、集中力があまり続かなくなっているのだとか…。
テレビを見ている時や誰かと話している時でも、スマホでSNSを眺めていたり、ゲームをしていたりすることがあります。
どれにもまともに集中していないと…。
しかもそうしたコンテンツは短くても、魅力的で、脳内でたっぷりドーパミンが放出されるよう動的に作られています。
一方、本は静的で、動くものも点滅するものもありません。
刺激になれた脳には、退屈な代物かもしれませんね。
懸念されるのは、こうしたスクリーン劣性効果は、読む力がまだ未熟な人ほど大きな影響を受ける恐れがあることだそうです。
つまり、これから読む力を培わねばならない子供たちが一番悪影響を受けるかもしれないわけなんです。
画面で読み方を学んでいる子供たちにどのような影響があるのか、まだわかっていません。
残念ながら、本への集中力を回復させるために、手っ取り早い方法はないということです。
そのための唯一の方法は、ただ本を読む時間を増やし、地道に読書を続けることだそうです。
まぁ、読書という「作業」自体、苦手だと言う人は意外と多いですからねぇ。
このスクリーン劣性効果も慣れによるものじゃないかという気がしますが、どうなんでしょうね。
わたくし院長、電子図書、結構読みますがまぁ、頭に入ってるかと言われると、紙でも電子でもどちらも何とも言えないけどね(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院