恐竜絶滅
2024年03月08日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
3月8日の金曜日でございます。
日々、春めいてとまではいきませんが、それでも春を感じる時間が増えてきましたね。
ではネタにいきましょう。
今日は太古の恐竜についてのネタでございます。
なんでも、小惑星衝突前に恐竜は衰退していなかったんだとか…。
新種の恐竜の発見で裏付けがとれたそうです。
新たに発見された恐竜「エオネオフロン・インフェルナリス」の分析によると、彼らは小惑星の衝突前から衰退していたわけではなかったことが裏付けられたそうです。
6600万年ほど前、小惑星が地球に衝突し、地上を支配していた恐竜の時代が終わったんですが、恐竜はこのイベント以前にすでに全盛期を終えており、衰退していたというのが今までの定説でした。
恐竜は小惑星衝突前に、すでに絶滅へ向かっていたのか?
これは研究者たちが40年以上も議論を交わし、いまだ決着がつかないテーマなんですね。
ですが新発見は、恐竜はまだまだ衰退などしていなかっただろうことを示しているそうなんです。
そもそもなぜ恐竜はとうに衰退しつつあり、小惑星はトドメの一撃に過ぎないなどと考えられるようになったのでしょう?
その理由は、8360万〜7120万年前にかけて恐竜のバラエティが豊かになっているのに対し、白亜紀の最後の数百万年間ではそれが乏しくなっているように見えるからです。
このことは、小惑星の衝突で地上が大混乱に陥る前から恐竜は数を減らし、絶滅へと歩み始めていたのではと疑わせる最大の要因でした。
ですが当然ながらこの説に反論する声もあるわけです。
恐竜は衰退などしていなかったという立場からは、恐竜の多様性が低下しているように見えるのは、これまでに発見された化石に偏りがあることが原因だと説明されます。
恐竜学者にとって、大昔の生き物の様子を知るためのもっとも重要な手掛かりは恐竜の化石です。
ですが、恐竜たちが暮らしていた環境によっては、化石になりにくいところもあったと推測されます。
またせっかく化石になってくれたとしても、その地層がそう簡単に調査できないようなところなら、お宝は発掘されないということになりますしね。
なのでこれまでに発掘されてきた化石は、恐竜時代のすべてを反映したものではなく、当時の様子を部分的にしか伝えてないという意見なんです。
本当のところはどうなのか?
それは40年も議論され、いまだに結論が出ていない大きな謎です。
ですが今回の研究は、真実を知るヒントになるかもしれないと…。
オクラホマ州立大学の研究チームは、サウスダコタ州ヘルクリーク累層の岩石から発掘された、白亜紀最後の200万年間を生きた恐竜の化石を調べていました。
それは大腿骨・脛骨・2本の中足骨でなる4本の骨で、「カエナグナトゥス科」の仲間だろうと考えられました。
歯のないクチバシ、長い脚と短い尾を持つ鳥のような姿が特徴の恐竜です。
これまでの研究では、その時代にヘルクリークで生きていたカエナグナトゥス科の仲間はオヴィラプトロサウルス類の「アンズー」しか確認されていません。
その化石はかなり小さかったので、アンズーの子供だと思われました。
化石には大人のアンズーとは解剖学的に少々違うところもありましたが、それも子供ゆえの特徴なのだろうと考えられていました。
ところが…。
化石の年齢を調べてみたところ、それは子供ではないことがわかったんですね。
骨には木の年輪のような成長の痕跡が残るので、これを調べればある程度の年齢を知ることができます。
そしてその化石の年輪は、紛れもなく大人であることを告げていたわけです。
つまり、その化石はアンズーではなく、これまで知られていないカエナグナトゥス科の新しい仲間だったというわけです。
羽毛におおわれ、体重200〜340kgもあったこの新属・新種の恐竜は「エオネオフロン・インフェルナリス(Eoneophron infernalis)」と名付けられました。
「地獄のファラオの夜明けのニワトリ」という意味だそうで、研究者らは短縮して「ヘル・チキン(地獄のニワトリ)と呼んでいるそうです。
この発見は、まだほかのカエナグナトゥスがいるのではないかという疑念を抱かせました。
そこで研究チームは、これまでアンズーとされてきたほかの化石も調べ直してみることにしました。
すると案の定、3番目の新種が見つかったんですねぇ。
こうして白亜紀後期のヘルクリーク周辺では、少なくとも3種のカエナグナトゥスの仲間が生息していただろうことが判明したわけです。
1匹はグリズリーにも匹敵する体重の大型のアンズー、1匹は人間くらいの中型のエオネオフロン、そして1匹はジャーマンシェパードに近い小型カエナグナトゥス科(この時点ではまだ名前はない)です。
これは重要なことで、こうした化石をカナダにあるダイナソーパーク累層(7650万〜7440万年前の地層)のものと比べてみると、それより前の時代から恐竜の多様性が低下していたとは言えないからです。
カエナグナトゥス科の仲間について言えば、種類だけでなく、体の大きさのバラエティもさほど変わりません。
大型のアンズーはカエナグナトゥスに相当するし、中型のエオネオフロンはキロステノテスに相当、3番目の小型の種ならシチペスに相当します。
このことは、白亜紀後期において、このグループが安定していたことを示していると…。
恐竜の多様性は衰えていなかったことがうかがえると専門家は考えます。
こうした新事実は、白亜紀後期に恐竜の多様性が低下しているように見えるのは、発掘される化石に偏りがあるからだという説を支持するものです。
それが正しいのなら、小惑星の衝突は滅びつつあった恐竜へのトドメの一撃ではなく、一発でKOするような強烈なパンチだったということになりますねぇ。
まぁ、惑星の衝突で滅びたのが事実なら、それまでに衰退してようが繁栄してようが同じって気もしますが…。
そこは知りたがりの学者たち、まだまだ調べるんでしょうね。
見守りましょう(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
3月8日の金曜日でございます。
日々、春めいてとまではいきませんが、それでも春を感じる時間が増えてきましたね。
ではネタにいきましょう。
今日は太古の恐竜についてのネタでございます。
なんでも、小惑星衝突前に恐竜は衰退していなかったんだとか…。
新種の恐竜の発見で裏付けがとれたそうです。
新たに発見された恐竜「エオネオフロン・インフェルナリス」の分析によると、彼らは小惑星の衝突前から衰退していたわけではなかったことが裏付けられたそうです。
6600万年ほど前、小惑星が地球に衝突し、地上を支配していた恐竜の時代が終わったんですが、恐竜はこのイベント以前にすでに全盛期を終えており、衰退していたというのが今までの定説でした。
恐竜は小惑星衝突前に、すでに絶滅へ向かっていたのか?
これは研究者たちが40年以上も議論を交わし、いまだ決着がつかないテーマなんですね。
ですが新発見は、恐竜はまだまだ衰退などしていなかっただろうことを示しているそうなんです。
そもそもなぜ恐竜はとうに衰退しつつあり、小惑星はトドメの一撃に過ぎないなどと考えられるようになったのでしょう?
その理由は、8360万〜7120万年前にかけて恐竜のバラエティが豊かになっているのに対し、白亜紀の最後の数百万年間ではそれが乏しくなっているように見えるからです。
このことは、小惑星の衝突で地上が大混乱に陥る前から恐竜は数を減らし、絶滅へと歩み始めていたのではと疑わせる最大の要因でした。
ですが当然ながらこの説に反論する声もあるわけです。
恐竜は衰退などしていなかったという立場からは、恐竜の多様性が低下しているように見えるのは、これまでに発見された化石に偏りがあることが原因だと説明されます。
恐竜学者にとって、大昔の生き物の様子を知るためのもっとも重要な手掛かりは恐竜の化石です。
ですが、恐竜たちが暮らしていた環境によっては、化石になりにくいところもあったと推測されます。
またせっかく化石になってくれたとしても、その地層がそう簡単に調査できないようなところなら、お宝は発掘されないということになりますしね。
なのでこれまでに発掘されてきた化石は、恐竜時代のすべてを反映したものではなく、当時の様子を部分的にしか伝えてないという意見なんです。
本当のところはどうなのか?
それは40年も議論され、いまだに結論が出ていない大きな謎です。
ですが今回の研究は、真実を知るヒントになるかもしれないと…。
オクラホマ州立大学の研究チームは、サウスダコタ州ヘルクリーク累層の岩石から発掘された、白亜紀最後の200万年間を生きた恐竜の化石を調べていました。
それは大腿骨・脛骨・2本の中足骨でなる4本の骨で、「カエナグナトゥス科」の仲間だろうと考えられました。
歯のないクチバシ、長い脚と短い尾を持つ鳥のような姿が特徴の恐竜です。
これまでの研究では、その時代にヘルクリークで生きていたカエナグナトゥス科の仲間はオヴィラプトロサウルス類の「アンズー」しか確認されていません。
その化石はかなり小さかったので、アンズーの子供だと思われました。
化石には大人のアンズーとは解剖学的に少々違うところもありましたが、それも子供ゆえの特徴なのだろうと考えられていました。
ところが…。
化石の年齢を調べてみたところ、それは子供ではないことがわかったんですね。
骨には木の年輪のような成長の痕跡が残るので、これを調べればある程度の年齢を知ることができます。
そしてその化石の年輪は、紛れもなく大人であることを告げていたわけです。
つまり、その化石はアンズーではなく、これまで知られていないカエナグナトゥス科の新しい仲間だったというわけです。
羽毛におおわれ、体重200〜340kgもあったこの新属・新種の恐竜は「エオネオフロン・インフェルナリス(Eoneophron infernalis)」と名付けられました。
「地獄のファラオの夜明けのニワトリ」という意味だそうで、研究者らは短縮して「ヘル・チキン(地獄のニワトリ)と呼んでいるそうです。
この発見は、まだほかのカエナグナトゥスがいるのではないかという疑念を抱かせました。
そこで研究チームは、これまでアンズーとされてきたほかの化石も調べ直してみることにしました。
すると案の定、3番目の新種が見つかったんですねぇ。
こうして白亜紀後期のヘルクリーク周辺では、少なくとも3種のカエナグナトゥスの仲間が生息していただろうことが判明したわけです。
1匹はグリズリーにも匹敵する体重の大型のアンズー、1匹は人間くらいの中型のエオネオフロン、そして1匹はジャーマンシェパードに近い小型カエナグナトゥス科(この時点ではまだ名前はない)です。
これは重要なことで、こうした化石をカナダにあるダイナソーパーク累層(7650万〜7440万年前の地層)のものと比べてみると、それより前の時代から恐竜の多様性が低下していたとは言えないからです。
カエナグナトゥス科の仲間について言えば、種類だけでなく、体の大きさのバラエティもさほど変わりません。
大型のアンズーはカエナグナトゥスに相当するし、中型のエオネオフロンはキロステノテスに相当、3番目の小型の種ならシチペスに相当します。
このことは、白亜紀後期において、このグループが安定していたことを示していると…。
恐竜の多様性は衰えていなかったことがうかがえると専門家は考えます。
こうした新事実は、白亜紀後期に恐竜の多様性が低下しているように見えるのは、発掘される化石に偏りがあるからだという説を支持するものです。
それが正しいのなら、小惑星の衝突は滅びつつあった恐竜へのトドメの一撃ではなく、一発でKOするような強烈なパンチだったということになりますねぇ。
まぁ、惑星の衝突で滅びたのが事実なら、それまでに衰退してようが繁栄してようが同じって気もしますが…。
そこは知りたがりの学者たち、まだまだ調べるんでしょうね。
見守りましょう(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院