海とマイクロプラスチック
2023年12月21日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
12月21日の木曜日でございます。
もうすぐクリスマス、浮かれる気分は分かりますが、なんとか、やることやり切らないとねぇ。
ラストスパート頑張りましょう。
てことで、今日もネタにいきましょう。
このブログにも登場頻度が非常に高い、マイクロプラスチック問題ですが、今日はちょっと不思議なお話しー。
なんでも、海がマイクロプラスチックを大気中に放出していることを科学者が発見したんだとか…。
陸地から発生したマイクロプラスチックは、最終的には海に流れ着きます。
ですがその海も、流れ着いたマイクロプラスチックを大気中に放出し、世界で最も孤立した場所にも運んでいることが新たな研究で明らかとなったそうなんです。
最新の研究では、ノルウェー沿岸部の北極圏に広がる海の空気を集めて分析が行われました。
その結果、様々なプラスチックの粒子が検出されたらしいんです。
そうしたプラチック粒子は陸上の発生源から直接やってくるものもありますが、元々海に漂っていたものが大気中に放出されたものもあったそうです。
直径5mm以下の極小のプラスチックの粒子「マイクロプラスチック」による汚染は、今最大の環境問題の1つとされています。
それは人間の心臓組織や植物からも発見されているほど、世界のあらゆる地域や生物に広がっているんですね。
今回のドイツ、オルデンブルク大学をはじめとする研究チームによる調査は、そうしたマイクロプラスチックが海の大気をどの程度汚染しているのか調べたものでした。
研究チームは、2021年に調査船「ハインケ号」でノルウェー沖に広がる北極圏の海に遠征し、船の船首の12メートルの高さに取り付けられた装置で空気を吸い集めました。
調査地点の中でも一番北にあたるのが、スヴァールバル諸島の最南端に位置する「ビュルネイ島(ベア島)」。
ここはほとんど人が存在しない、人間社会から隔離された世界です。
こうして集められた空気サンプルを熱で分解し、そのときに発生するガスを分析(熱分解ガスクロマトグラフィー質量分析)したところ、そこに様々な種類のプラスチック粒子が含まれていることが明らかになりました。
まず判明したのは、普段の生活でお馴染みのポリエステル粒子は、海のあらゆるところにあるということでした。
またペットボトルの原料となるポリエチレンテレフタレート(PET)もすべての空気サンプルに含まれていたそうです。
おそらくは繊維のような形状で大気に広まったのだと考えられています。
ほかにポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレンなどのプラスチックも検出されました。
さらにもう1つ、意外なマイクロプラスチック源があることが判明しています。
それは自動車のタイヤなんだそうです。
車が走るとき(特にブレーキ)にタイヤから削り取られた小さな粒子が、北極圏の海の空気中を漂っているんだとか…。
結局、今回の調査では、空気1立方メートルあたり最大37.5ナノグラム(1ナノグラム=10億分の1グラム)のマイクロプラスチックが含まれていることが判明しました。
「こうした汚染物質はどこにでもあります。
人里離れた極地にもあるくらいですから」と、オルデンブルク大学のイザベル・ゴースマン氏は語っています。
海の大気がどのくらいマイクロプラスチックで汚染されているのか、これまでほとんど知られていませんでした。
ですが今回の研究で、海の空気に含まれるマイクロプラスチックがやってくる経路を分析してところ、陸上にある発生源から直接やってくるほか、海そのものが排出源であることがわかったそうなんです。
研究チームによれば、海面近くに浮遊しているプラスチック粒子は、悪天候で水しぶきが飛んだり、気泡が破裂したりすることで、大気中に放出されるそうなんです。
そうした海を漂うマイクロプラスチックは、主に川から流れ込んでくるものですが、空気中に漂っていたものもあるそうです。
たとえば、雨が降ったりすると、それで空気が洗われて海水に流入するわけです。
研究チームがもう1つ疑っているのは船です。
過去の研究では、船舶に使用される塗料やコーティングが、北海の主な汚染源であるらしいことが判明しているのだということです。
実際、今回の研究でも、船舶の塗料やコーティングとして一般的な、ポリウレタンやエポキシ樹脂などが空気のサンプルから検出されているそうです。
ていうか…。
この問題も、正直もう手遅れですな。
投げやりになるわけではないですが、ここまで広まったら、もう元に戻すのは不可能でしょう。
ですが、これ以上悪くならないようにするって言う事は、どのタイミングからでも始められますし、どこかでスタートしなきゃいけませんよね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
12月21日の木曜日でございます。
もうすぐクリスマス、浮かれる気分は分かりますが、なんとか、やることやり切らないとねぇ。
ラストスパート頑張りましょう。
てことで、今日もネタにいきましょう。
このブログにも登場頻度が非常に高い、マイクロプラスチック問題ですが、今日はちょっと不思議なお話しー。
なんでも、海がマイクロプラスチックを大気中に放出していることを科学者が発見したんだとか…。
陸地から発生したマイクロプラスチックは、最終的には海に流れ着きます。
ですがその海も、流れ着いたマイクロプラスチックを大気中に放出し、世界で最も孤立した場所にも運んでいることが新たな研究で明らかとなったそうなんです。
最新の研究では、ノルウェー沿岸部の北極圏に広がる海の空気を集めて分析が行われました。
その結果、様々なプラスチックの粒子が検出されたらしいんです。
そうしたプラチック粒子は陸上の発生源から直接やってくるものもありますが、元々海に漂っていたものが大気中に放出されたものもあったそうです。
直径5mm以下の極小のプラスチックの粒子「マイクロプラスチック」による汚染は、今最大の環境問題の1つとされています。
それは人間の心臓組織や植物からも発見されているほど、世界のあらゆる地域や生物に広がっているんですね。
今回のドイツ、オルデンブルク大学をはじめとする研究チームによる調査は、そうしたマイクロプラスチックが海の大気をどの程度汚染しているのか調べたものでした。
研究チームは、2021年に調査船「ハインケ号」でノルウェー沖に広がる北極圏の海に遠征し、船の船首の12メートルの高さに取り付けられた装置で空気を吸い集めました。
調査地点の中でも一番北にあたるのが、スヴァールバル諸島の最南端に位置する「ビュルネイ島(ベア島)」。
ここはほとんど人が存在しない、人間社会から隔離された世界です。
こうして集められた空気サンプルを熱で分解し、そのときに発生するガスを分析(熱分解ガスクロマトグラフィー質量分析)したところ、そこに様々な種類のプラスチック粒子が含まれていることが明らかになりました。
まず判明したのは、普段の生活でお馴染みのポリエステル粒子は、海のあらゆるところにあるということでした。
またペットボトルの原料となるポリエチレンテレフタレート(PET)もすべての空気サンプルに含まれていたそうです。
おそらくは繊維のような形状で大気に広まったのだと考えられています。
ほかにポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレンなどのプラスチックも検出されました。
さらにもう1つ、意外なマイクロプラスチック源があることが判明しています。
それは自動車のタイヤなんだそうです。
車が走るとき(特にブレーキ)にタイヤから削り取られた小さな粒子が、北極圏の海の空気中を漂っているんだとか…。
結局、今回の調査では、空気1立方メートルあたり最大37.5ナノグラム(1ナノグラム=10億分の1グラム)のマイクロプラスチックが含まれていることが判明しました。
「こうした汚染物質はどこにでもあります。
人里離れた極地にもあるくらいですから」と、オルデンブルク大学のイザベル・ゴースマン氏は語っています。
海の大気がどのくらいマイクロプラスチックで汚染されているのか、これまでほとんど知られていませんでした。
ですが今回の研究で、海の空気に含まれるマイクロプラスチックがやってくる経路を分析してところ、陸上にある発生源から直接やってくるほか、海そのものが排出源であることがわかったそうなんです。
研究チームによれば、海面近くに浮遊しているプラスチック粒子は、悪天候で水しぶきが飛んだり、気泡が破裂したりすることで、大気中に放出されるそうなんです。
そうした海を漂うマイクロプラスチックは、主に川から流れ込んでくるものですが、空気中に漂っていたものもあるそうです。
たとえば、雨が降ったりすると、それで空気が洗われて海水に流入するわけです。
研究チームがもう1つ疑っているのは船です。
過去の研究では、船舶に使用される塗料やコーティングが、北海の主な汚染源であるらしいことが判明しているのだということです。
実際、今回の研究でも、船舶の塗料やコーティングとして一般的な、ポリウレタンやエポキシ樹脂などが空気のサンプルから検出されているそうです。
ていうか…。
この問題も、正直もう手遅れですな。
投げやりになるわけではないですが、ここまで広まったら、もう元に戻すのは不可能でしょう。
ですが、これ以上悪くならないようにするって言う事は、どのタイミングからでも始められますし、どこかでスタートしなきゃいけませんよね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院