キラーアメーバ2
2023年11月22日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
11月22日の水曜日でございます。
11、22…。
並びがいい日ですなぁ。
ではネタにいきましょう。
今日は世にも恐ろしい、殺人アメーバのお話しでもしてみましょう。
人間の脳を食らう「殺人アメーバ」がアメリカのミード湖国立保養地で発見され、一時閉鎖されたんだとか…。
およそ5年前、このブログでも紹介しました、人間の脳を食らう「殺人アメーバ」ですが、その勢力はいまだ衰えを知らないようです。
つい先月、アメリカ屈指の保養地の湖で、「脳食いアメーバ」の異名をもつ恐るべき原虫「フォーラーネグレリア(学名 Naegleria fowleri)」が発見されたと報じられ、当局が訪問客らに水から遠ざかるよう勧告する異例の事態となっています。
アメリカでは古来より、南部の温かい川や湖などの淡水に潜むとされてきたフォーラーネグレリアは、水泳する人の鼻などから脳に侵入し「原発性アメーバ脳髄炎」という重篤な感染症を引き起こします。
発症すれば致死率ほぼ100%の一方、人間への感染はごくまれとされてきた病なんですが、アメリカの今年の感染死亡者はすでに多く、これから一般化するとの見解まで浮上しているそうなんです。
このアメーバは鼻から侵入し、突然激しい頭痛、発熱、嘔吐に始まる致命的な感染症を引き起こします。
今回、このアメーバが見つかったミード湖国立保養地は、1936年に設立したアメリカ初の国立保養地だそうです。
その名称にあるとおり、アメリカ最大の人造湖、ミード湖を中心に水泳やボート遊び、湖畔を巡るハイキングのほか、壮大なダムのふもとにある温泉など水に関わりのあるアクティビティが自慢の観光地なんだとか…。
ですが、フォーラーネグレリアが見つかって以降、保養地はすべてのお客に温泉に入ることはもちろん、飛沫も避けるよう勧告しているわけです。
アメリカ疾病予防管理センターCDC によると、フォーラーネグレリアは、脳の組織を破壊する致死性の原発性アメーバ性髄膜脳炎 (PAM) を引き起こすおそれがあり、この感染症は一般に、アメーバが生息する淡水に浸かって泳いだとき、鼻にアメーバが入ることで生じるといわれています。
その感染者数は、アメリカ国内で1962年から2022年までの60年間で157人で、そのうち生き残ったのは4人のみなんだそうです。
死亡率は97%以上と凄まじく、単純計算だと年間2.55人の人が感染して死亡したことになります。
ところが今年アメリカでは、恐ろしいことにこの感染症で少なくとも4人の死亡が報告されています。
1年も経たないうちに4人がこの殺人アメーバの犠牲になったわけなんです。
たとえば今年2月、フロリダ州の男性が、フォーラーネグレリアを含む水道水で洗顔したり、鼻の中をすすいだりした際に感染して死亡しました。
また7月下旬には、ジョージア州の17歳の少女モーガン・エベンロートさんが、友人と湖で泳いだ際に感染し、のちに死亡しました。
CDCによると、このアメーバは温水で繁殖し、7月から9月にかけて最もよく成長するようです。
気温の上昇に伴って湖や池の水温も上昇し、水位が低下することがあります。
これらの条件は、アメーバの成長により好ましい環境になります。
こうした傾向から一部の専門家は、近年の気候変動と関連づけてこの感染症がより一般的になる可能性を示唆しているわけです。
水遊びといえばプールでもプール熱(咽頭結膜炎)やはやり目(流行性角結膜炎)などで二次感染が広がったり、水が何らかの病気の感染源になったりする事が多いですが、多様な生物が暮らす自然の淡水はやはり危険度が高いわけです。
普段からできるだけ近づかないようにするほか、どうしても温かい淡水に浸からなければならないときはまず鼻栓など、できるだけ体内に水が入らない対策を講じたほうがいいと言うお話しです。
まぁ、日本ではどうなんでしょうか。
わたくし院長が調べた限り、日本でも死亡例はあるようですが、かなり稀でそこまで気にすることはないのかも…。
ただ、温暖化の影響が多少なりともあるのなら、危険性はあるかもねぇ…。
ま、頭の片隅に置いておくと良いかもしれません。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
11月22日の水曜日でございます。
11、22…。
並びがいい日ですなぁ。
ではネタにいきましょう。
今日は世にも恐ろしい、殺人アメーバのお話しでもしてみましょう。
人間の脳を食らう「殺人アメーバ」がアメリカのミード湖国立保養地で発見され、一時閉鎖されたんだとか…。
およそ5年前、このブログでも紹介しました、人間の脳を食らう「殺人アメーバ」ですが、その勢力はいまだ衰えを知らないようです。
つい先月、アメリカ屈指の保養地の湖で、「脳食いアメーバ」の異名をもつ恐るべき原虫「フォーラーネグレリア(学名 Naegleria fowleri)」が発見されたと報じられ、当局が訪問客らに水から遠ざかるよう勧告する異例の事態となっています。
アメリカでは古来より、南部の温かい川や湖などの淡水に潜むとされてきたフォーラーネグレリアは、水泳する人の鼻などから脳に侵入し「原発性アメーバ脳髄炎」という重篤な感染症を引き起こします。
発症すれば致死率ほぼ100%の一方、人間への感染はごくまれとされてきた病なんですが、アメリカの今年の感染死亡者はすでに多く、これから一般化するとの見解まで浮上しているそうなんです。
このアメーバは鼻から侵入し、突然激しい頭痛、発熱、嘔吐に始まる致命的な感染症を引き起こします。
今回、このアメーバが見つかったミード湖国立保養地は、1936年に設立したアメリカ初の国立保養地だそうです。
その名称にあるとおり、アメリカ最大の人造湖、ミード湖を中心に水泳やボート遊び、湖畔を巡るハイキングのほか、壮大なダムのふもとにある温泉など水に関わりのあるアクティビティが自慢の観光地なんだとか…。
ですが、フォーラーネグレリアが見つかって以降、保養地はすべてのお客に温泉に入ることはもちろん、飛沫も避けるよう勧告しているわけです。
アメリカ疾病予防管理センターCDC によると、フォーラーネグレリアは、脳の組織を破壊する致死性の原発性アメーバ性髄膜脳炎 (PAM) を引き起こすおそれがあり、この感染症は一般に、アメーバが生息する淡水に浸かって泳いだとき、鼻にアメーバが入ることで生じるといわれています。
その感染者数は、アメリカ国内で1962年から2022年までの60年間で157人で、そのうち生き残ったのは4人のみなんだそうです。
死亡率は97%以上と凄まじく、単純計算だと年間2.55人の人が感染して死亡したことになります。
ところが今年アメリカでは、恐ろしいことにこの感染症で少なくとも4人の死亡が報告されています。
1年も経たないうちに4人がこの殺人アメーバの犠牲になったわけなんです。
たとえば今年2月、フロリダ州の男性が、フォーラーネグレリアを含む水道水で洗顔したり、鼻の中をすすいだりした際に感染して死亡しました。
また7月下旬には、ジョージア州の17歳の少女モーガン・エベンロートさんが、友人と湖で泳いだ際に感染し、のちに死亡しました。
CDCによると、このアメーバは温水で繁殖し、7月から9月にかけて最もよく成長するようです。
気温の上昇に伴って湖や池の水温も上昇し、水位が低下することがあります。
これらの条件は、アメーバの成長により好ましい環境になります。
こうした傾向から一部の専門家は、近年の気候変動と関連づけてこの感染症がより一般的になる可能性を示唆しているわけです。
水遊びといえばプールでもプール熱(咽頭結膜炎)やはやり目(流行性角結膜炎)などで二次感染が広がったり、水が何らかの病気の感染源になったりする事が多いですが、多様な生物が暮らす自然の淡水はやはり危険度が高いわけです。
普段からできるだけ近づかないようにするほか、どうしても温かい淡水に浸からなければならないときはまず鼻栓など、できるだけ体内に水が入らない対策を講じたほうがいいと言うお話しです。
まぁ、日本ではどうなんでしょうか。
わたくし院長が調べた限り、日本でも死亡例はあるようですが、かなり稀でそこまで気にすることはないのかも…。
ただ、温暖化の影響が多少なりともあるのなら、危険性はあるかもねぇ…。
ま、頭の片隅に置いておくと良いかもしれません。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院