富士山とマイクロプラスチック
2023年11月17日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
11月17日の金曜日でございます。
11月も残り2週間を切りましな。
12月に入ると、急に慌ただしくなりますし、今のうちに色々計画しときましょう。
ま、計画は実行されなくても計画ですからね。
てことで、今日もネタにいきましょう。
今日のお話しは最近よく登場します、マイクロプラスチック問題に触れてみたいと思います。
なんでも、富士山山頂の雲の中でマイクロプラスチックを発見したんだとか…。
雲水では初検出なんだそうです。
早稲田大学の研究チームによると、富士山の山頂の雲の中からも小さな粒子が見つかったそうです。
それはペットボトルや衣料などの原料となる「ポリエチレンテレフタレート」や「ポリカーボネート」といった、私たちにも身近なプラスチックでした。
こうしたプラスチック粒子が大気とくっついて雲を作り出すのでは?との疑いは前からありましたが、実際にそれが検出されたのは今回が初めてのことです。
それは地球の気候に影響を与えている可能性があるだけでなく、「プラスチックの雨」を降らせ私たちの大切な水源を汚染している恐れがあるということです。
マイクロプラスチックは特に海を汚染することで知られていますが、じつは大気からもこれらの小さな粒子が見つかっています。
陸上や海から発生したマイクロプラスチックは大気中に放出され、「自由対流圏(自由大気)」に乗って世界中に運ばれていると考えられています。
自由対流圏とは、高度2〜2.5kmにある対流圏の上の摩擦の影響受けず、風が吹きやすい大気層のことです(たとえば、日本の気候に大きな影響を与える偏西風など)。
一般にプラスチックは水を弾く性質をもっています。
ところがそのような上空では紫外線が強いために劣化が進み、本来は水を弾くはずのプラスチックに、水がくっつくようになってしまうそうなんです。
そのため、こうした大気中のマイクロプラスチックが核となって、雲を作り出す可能性がこれまで指摘されてきました。
そのことを示すように、雨からマイクロプラスチックが検出されたこともあります。
それでも、これまで実際に雲から検出されたことはなかったため、本当のところどうなのかはよくわかっていませんでした。
そこで早稲田大学の大河内博教授が率いる研究チームは、最新の技術を用いて、本当に雲の中にマイクロプラスチックがあるのかどうか調べてみることにしました。
調査されたのは、標高3776mの富士山の山頂でした。
その高さは自由対流圏にあります。
ほかにも大気境界層に位置する富士山南東麓(標高1300m)と丹沢大山山頂(標高1252m)の雲も調べられました。
その結果、合計70個、9種類のプラスチック片や粒子が発見されたそうなんです。
とりわけ多かったのはペットボトルや衣料に使われる「ポリエチレンテレフタレート(PET)」や、スマホのボディや建材、医療機器などに使われる「ポリカーボネート」といった私たちには身近なプラスチックでした。
他にも包装材料、繊維、文具、プラスチック部品などに使用される、身近な「ポリプロピレン」なども見つかっています。
さらに、こうしたプラスチックは主に海からやってきただろうことも明らかになっています。
実際に雲の中からマイクロプラスチックが見つかったことで、こうした粒子が核となって雲が形成されているだろうことがいっそう濃厚になりました。
研究チームによると、こうしたマイクロプラスチックによって作られた雲は、太陽の光を反射するとともに、雨のパターンも変化させ、地球の気候に影響を与えている可能性があるという話しです。
さらに懸念されるのが環境への影響で、こうした雲からはなんと「プラスチックの雨」が降ると考えられるのです。
雨は私たちにとって欠かすことができない水源ですが、マイクロプラスチックの雲はこの大切な水源を汚染し、農業や畜産業を通じて私たちの体に取り込まれている恐れがあると、研究チームは指摘しています。
こうした状況が日本だけでなく、世界的なものなのか、今のところまったくわかっていません。
そのため国際的なネットワークを作ることが急務であると、研究チームは主張しています。
また大気中のプラスチックは雲となって日光を反射し、雨に影響与えるだけではなく、それが紫外線で劣化する過程で、メタンや二酸化炭素といった温室効果ガスを放出している可能性もあるそうなんです。
それが気候に影響を与えるのだとしても、温暖化につながるのか、それとも冷却化につながるのかはわからないと…。
こうしたことの解明が研究チームの今後の課題であるそうです。
まぁ、ややこしい問題ですねぇ。
プラスチックの雨…。
こりゃ、もはや手遅れ感満載ですな(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
11月17日の金曜日でございます。
11月も残り2週間を切りましな。
12月に入ると、急に慌ただしくなりますし、今のうちに色々計画しときましょう。
ま、計画は実行されなくても計画ですからね。
てことで、今日もネタにいきましょう。
今日のお話しは最近よく登場します、マイクロプラスチック問題に触れてみたいと思います。
なんでも、富士山山頂の雲の中でマイクロプラスチックを発見したんだとか…。
雲水では初検出なんだそうです。
早稲田大学の研究チームによると、富士山の山頂の雲の中からも小さな粒子が見つかったそうです。
それはペットボトルや衣料などの原料となる「ポリエチレンテレフタレート」や「ポリカーボネート」といった、私たちにも身近なプラスチックでした。
こうしたプラスチック粒子が大気とくっついて雲を作り出すのでは?との疑いは前からありましたが、実際にそれが検出されたのは今回が初めてのことです。
それは地球の気候に影響を与えている可能性があるだけでなく、「プラスチックの雨」を降らせ私たちの大切な水源を汚染している恐れがあるということです。
マイクロプラスチックは特に海を汚染することで知られていますが、じつは大気からもこれらの小さな粒子が見つかっています。
陸上や海から発生したマイクロプラスチックは大気中に放出され、「自由対流圏(自由大気)」に乗って世界中に運ばれていると考えられています。
自由対流圏とは、高度2〜2.5kmにある対流圏の上の摩擦の影響受けず、風が吹きやすい大気層のことです(たとえば、日本の気候に大きな影響を与える偏西風など)。
一般にプラスチックは水を弾く性質をもっています。
ところがそのような上空では紫外線が強いために劣化が進み、本来は水を弾くはずのプラスチックに、水がくっつくようになってしまうそうなんです。
そのため、こうした大気中のマイクロプラスチックが核となって、雲を作り出す可能性がこれまで指摘されてきました。
そのことを示すように、雨からマイクロプラスチックが検出されたこともあります。
それでも、これまで実際に雲から検出されたことはなかったため、本当のところどうなのかはよくわかっていませんでした。
そこで早稲田大学の大河内博教授が率いる研究チームは、最新の技術を用いて、本当に雲の中にマイクロプラスチックがあるのかどうか調べてみることにしました。
調査されたのは、標高3776mの富士山の山頂でした。
その高さは自由対流圏にあります。
ほかにも大気境界層に位置する富士山南東麓(標高1300m)と丹沢大山山頂(標高1252m)の雲も調べられました。
その結果、合計70個、9種類のプラスチック片や粒子が発見されたそうなんです。
とりわけ多かったのはペットボトルや衣料に使われる「ポリエチレンテレフタレート(PET)」や、スマホのボディや建材、医療機器などに使われる「ポリカーボネート」といった私たちには身近なプラスチックでした。
他にも包装材料、繊維、文具、プラスチック部品などに使用される、身近な「ポリプロピレン」なども見つかっています。
さらに、こうしたプラスチックは主に海からやってきただろうことも明らかになっています。
実際に雲の中からマイクロプラスチックが見つかったことで、こうした粒子が核となって雲が形成されているだろうことがいっそう濃厚になりました。
研究チームによると、こうしたマイクロプラスチックによって作られた雲は、太陽の光を反射するとともに、雨のパターンも変化させ、地球の気候に影響を与えている可能性があるという話しです。
さらに懸念されるのが環境への影響で、こうした雲からはなんと「プラスチックの雨」が降ると考えられるのです。
雨は私たちにとって欠かすことができない水源ですが、マイクロプラスチックの雲はこの大切な水源を汚染し、農業や畜産業を通じて私たちの体に取り込まれている恐れがあると、研究チームは指摘しています。
こうした状況が日本だけでなく、世界的なものなのか、今のところまったくわかっていません。
そのため国際的なネットワークを作ることが急務であると、研究チームは主張しています。
また大気中のプラスチックは雲となって日光を反射し、雨に影響与えるだけではなく、それが紫外線で劣化する過程で、メタンや二酸化炭素といった温室効果ガスを放出している可能性もあるそうなんです。
それが気候に影響を与えるのだとしても、温暖化につながるのか、それとも冷却化につながるのかはわからないと…。
こうしたことの解明が研究チームの今後の課題であるそうです。
まぁ、ややこしい問題ですねぇ。
プラスチックの雨…。
こりゃ、もはや手遅れ感満載ですな(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院