視覚と嗅覚
2023年11月13日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
11月13日の月曜日でございます。
だいぶ寒さがましてきましたな。
もう本格的に冬仕様にチェンジでございますな。
てことで、ネタにいきましょう。
なんでも、ニオイで色の見え方が変わるんだそうな…。
嗅覚と視覚に相互作用が起きているそうなんですよ。
イギリスで最近行われた実験によると、ある種のニオイは色の見え方を変えることがあるそうなんです。
視覚や嗅覚といった感覚はお互いに影響し合っており、私たちの世界の感じ方を大きく左右させています。
そのため、香り(嗅覚)のイメージが目の前の色の見え方(視覚)を変化させてしまうのだと…。
なぜそのような相互作用が起きるのかは完全に解明されていないようなんですが、それでも暮らしの中で漂ってくるニオイは、目に映るものの色を微妙に変えているという話しです。
人間の感覚(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)は、それぞれ独立して機能しているようなイメージがありますが、中には現実には色を味わったり、音を見たりできる人がいるという話は存在します。
まぁ、それが正常な機能なのかどうかよくわからない部分はありますが…。
ある刺激に対して通常の感覚だけでなく、異なる種類の感覚をも同時に生じさせる知覚現象のことを「共感覚(シナスタジア)」といいますが、ごく一部の特別な人が持つものと言われていました。
ですが、ある感覚が別の感覚によって左右されるということなら、その程度の差はあれど、実は誰にても備わっているものなのかもしれません。
例えば、かき氷のシロップは香り(香料)と色(着色料)が違うだけで、実際にはどれも同じ味なんだそうです。
このように色が味覚を左右することはよく研究されていますが、色と嗅覚との関係はあまり知られていませんでした。
そこで英国リヴァプール・ジョン・ムーア大学をはじめとする研究チームは、それを探ってみることにしました。
24人の男女が参加したその実験は、次のようなものでした。
まず被験者は、画面が設置された暗い部屋に入ります。
すると入室から4分間ほど、空気清浄機がその部屋の空気をきれいにします。
それから今度は5分間ほど、香りが部屋の中に放出されます。
香りはキャラメル、チェリー、コーヒー、レモン、ペパーミント、あるいは無臭の水(比較用)のいずれかからランダムに選ばれたものです。
ただし被験者には、香りのことは何も伝えられていません。
彼らが事前に指示されていたのは、画面に色が表示されるので、スライダーを操作して完全なグレーに調整せよというものでした。
その結果、不思議なことが起きました。
香りを漂わせたとき、被験者たちは完全なグレーとは程遠い色に調整しがちだったそうなんです。
どうやら香りは、被験者の色の感じ方をそれぞれの香りのイメージに向けて歪めているらしかったんですね。
例えば、コーヒーの香りを嗅いだとき、グレーがやや赤茶色よりに感じられるとか、キャラメルなら、やや黄色みがかかって感じられるとか…。
全体的には、香りがあると、グレーはより暖色に調整される傾向があったそうです。
こうした色の感じ方が香りのイメージに寄せられるという事実は、視覚や嗅覚といった感覚がお互いに影響しあっており、私たちの知覚を左右しているだろうことを示しているとも考えられます。
そもそも人間の脳は、周囲の世界を理解するために、いつも目や耳から入ってくる情報をまとめようと努めています。
ですから、暮らしの中で何気なく漂ってくるニオイが、知らず知らずのうちに私たちの感じ方に影響を与えていたとしても、ちっとも不思議ではないですけどね。
ちなみに今回の研究では、どうしたわけかペパーミントは被験者の色の感じ方にほとんど影響を与えなかったそうなんです。
なぜ色の感じ方を左右する香りとそうでない香りがあるのか、これを解明するために今後は大規模な研究が必要になるとのことでした。
まぁ、味覚と嗅覚は相互に影響しあうのは当然なわけですから、そこに視覚が絡むのも当然っちゃ当然ですが…。
細かなメカニズムが解明すると、新しい脳の発見があるかもですし、この研究も今後に期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
11月13日の月曜日でございます。
だいぶ寒さがましてきましたな。
もう本格的に冬仕様にチェンジでございますな。
てことで、ネタにいきましょう。
なんでも、ニオイで色の見え方が変わるんだそうな…。
嗅覚と視覚に相互作用が起きているそうなんですよ。
イギリスで最近行われた実験によると、ある種のニオイは色の見え方を変えることがあるそうなんです。
視覚や嗅覚といった感覚はお互いに影響し合っており、私たちの世界の感じ方を大きく左右させています。
そのため、香り(嗅覚)のイメージが目の前の色の見え方(視覚)を変化させてしまうのだと…。
なぜそのような相互作用が起きるのかは完全に解明されていないようなんですが、それでも暮らしの中で漂ってくるニオイは、目に映るものの色を微妙に変えているという話しです。
人間の感覚(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)は、それぞれ独立して機能しているようなイメージがありますが、中には現実には色を味わったり、音を見たりできる人がいるという話は存在します。
まぁ、それが正常な機能なのかどうかよくわからない部分はありますが…。
ある刺激に対して通常の感覚だけでなく、異なる種類の感覚をも同時に生じさせる知覚現象のことを「共感覚(シナスタジア)」といいますが、ごく一部の特別な人が持つものと言われていました。
ですが、ある感覚が別の感覚によって左右されるということなら、その程度の差はあれど、実は誰にても備わっているものなのかもしれません。
例えば、かき氷のシロップは香り(香料)と色(着色料)が違うだけで、実際にはどれも同じ味なんだそうです。
このように色が味覚を左右することはよく研究されていますが、色と嗅覚との関係はあまり知られていませんでした。
そこで英国リヴァプール・ジョン・ムーア大学をはじめとする研究チームは、それを探ってみることにしました。
24人の男女が参加したその実験は、次のようなものでした。
まず被験者は、画面が設置された暗い部屋に入ります。
すると入室から4分間ほど、空気清浄機がその部屋の空気をきれいにします。
それから今度は5分間ほど、香りが部屋の中に放出されます。
香りはキャラメル、チェリー、コーヒー、レモン、ペパーミント、あるいは無臭の水(比較用)のいずれかからランダムに選ばれたものです。
ただし被験者には、香りのことは何も伝えられていません。
彼らが事前に指示されていたのは、画面に色が表示されるので、スライダーを操作して完全なグレーに調整せよというものでした。
その結果、不思議なことが起きました。
香りを漂わせたとき、被験者たちは完全なグレーとは程遠い色に調整しがちだったそうなんです。
どうやら香りは、被験者の色の感じ方をそれぞれの香りのイメージに向けて歪めているらしかったんですね。
例えば、コーヒーの香りを嗅いだとき、グレーがやや赤茶色よりに感じられるとか、キャラメルなら、やや黄色みがかかって感じられるとか…。
全体的には、香りがあると、グレーはより暖色に調整される傾向があったそうです。
こうした色の感じ方が香りのイメージに寄せられるという事実は、視覚や嗅覚といった感覚がお互いに影響しあっており、私たちの知覚を左右しているだろうことを示しているとも考えられます。
そもそも人間の脳は、周囲の世界を理解するために、いつも目や耳から入ってくる情報をまとめようと努めています。
ですから、暮らしの中で何気なく漂ってくるニオイが、知らず知らずのうちに私たちの感じ方に影響を与えていたとしても、ちっとも不思議ではないですけどね。
ちなみに今回の研究では、どうしたわけかペパーミントは被験者の色の感じ方にほとんど影響を与えなかったそうなんです。
なぜ色の感じ方を左右する香りとそうでない香りがあるのか、これを解明するために今後は大規模な研究が必要になるとのことでした。
まぁ、味覚と嗅覚は相互に影響しあうのは当然なわけですから、そこに視覚が絡むのも当然っちゃ当然ですが…。
細かなメカニズムが解明すると、新しい脳の発見があるかもですし、この研究も今後に期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院