クモの糸から。
2023年11月08日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
11月8日の水曜日でございます。
日々、寒さが募ってきましたが、まだまだこれからですからね。
ですが夏が暑かったせいか、寒く感じるのが例年より早いと言うか、こんなに寒かったっけ?的な感覚がありますな。
これも歳のせいなんでしょうか…。
ま、それなら仕方ないな(笑)
では今日もネタいきましょう。
今日は最新の遺伝子技術と動物ネタのコラボでございますな。
なんでも、クモの糸を吐き出すカイコが作られたとか…。
遺伝子編集でケブラーよりも6倍強固な繊維の作成に成功したそうなんです。
カイコの遺伝子を編集し、クモの糸を吐き出させることに成功、この繭(まゆ)から紡がれた糸は、防弾チョッキに使われるケブラーの6倍も丈夫であるそうです。
防弾チョッキの6倍って言われてもピンとはきませんが、かなり強い繊維なんでしょうね。
しかも、ただ丈夫なだけでなく、低コストで大量生産も可能であるそうなんです。
石油から作られる合成繊維のような環境汚染もないため、環境に優しい代替繊維として商業化が期待されているそうです。
ナイロンのような石油から作られる合成繊維は、私たちの暮らしにお馴染みものものですが、現代ではそのデメリットを無視できなくなってきています。
今大問題となっているマイクロプラスチックで環境に汚す恐れがありますし、原料となる石油も温室効果ガスを排出してしまいます。
そんな合成繊維に代わる代替繊維として注目されているのがクモ(蜘蛛)の糸なんだとか…。
クモの糸は非常に丈夫で、同じ太さで比べれば、鋼にも匹敵するほど強いんだそうです。
しかも自然に分解されるため、合成繊維のような環境汚染の心配もないわけです。
ですが当然、課題がないわけではありません。
太陽の光や湿度によってダメになってしまうそうなんです。
そこで糖タンパク質や脂質などで表面をコーティングして耐久性をアップさせてやる必要があるんですが、これまではこれが難しかったそうなんです。
またクモの糸をどうやって大量生産するのかも問題ですわね。
クモは共食いをする性質があるので、大量に飼育することが難しいんだそうです。
そこで「カイコ」なわけですよ。
「遺伝子組み換えカイコは、この問題の解決策になります」と、中国、東華大学の博士候補ミ・ジュンペン氏は説明しています。
カイコは絹の糸を似たような成分でコーティングすることが知られています。
しかもカイコの糸は現時点で大規模に商業化されている唯一の動物性絹繊維で、カイコを飼育する方法も確立されています。
そのためカイコにクモの糸を紡いでもらえば、低コストのクモ糸繊維の大量生産できる可能性があるわけです。
しかも普通の衣服だけでなく、手術用の糸をはじめ、さまざまな物や分野に応用することができるわけです。
このクモの糸はタンパク質でできています。
なので、カイコにクモの糸を紡いでもらうためには、その絹糸線(けんしせん)にクモ糸タンパク質を作り出す遺伝子を組み込まねばなりません。
そのために、遺伝子編集ツールで編集した、プラスミド混合物をカイコの卵に注入し、カイコにクモ糸遺伝子を組み込むことに成功したそうなんです。
ですがこれで終わりではありません。
移植された糸タンパク質が絹糸腺のタンパク質とうまく作用して、きちんとした繊維が紡がれるよう、馴染ませてやる必要があったからです。
そこで研究チームは、絹糸の「最小基本構造モデル」を開発しました。
ミ氏によれば、このローカライゼーションの概念と最小基本構造モデルこそが、この研究をユニークなものにしているのだそうです。
その出来栄えは「大規模な商業化が目前に迫っている」と、彼に確信させるものだったそうです。
研究チームは今後、今回の知識を生かして、天然アミノ酸と人工アミノ酸の両方を使ったクモ糸繊維を紡ぎ出すカイコを開発する予定であるとのこと。
クモの糸の成分であるタンパク質を構成しているものがアミノ酸です。
ですからアミノ酸に工夫を凝らすことで、カイコが紡ぐクモ糸繊維をさらに性能アップさせられると考えているそうです。
これも面白い研究ですねぇ。
時代に合ってますし、是非実用化してもらいたいもんですね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
11月8日の水曜日でございます。
日々、寒さが募ってきましたが、まだまだこれからですからね。
ですが夏が暑かったせいか、寒く感じるのが例年より早いと言うか、こんなに寒かったっけ?的な感覚がありますな。
これも歳のせいなんでしょうか…。
ま、それなら仕方ないな(笑)
では今日もネタいきましょう。
今日は最新の遺伝子技術と動物ネタのコラボでございますな。
なんでも、クモの糸を吐き出すカイコが作られたとか…。
遺伝子編集でケブラーよりも6倍強固な繊維の作成に成功したそうなんです。
カイコの遺伝子を編集し、クモの糸を吐き出させることに成功、この繭(まゆ)から紡がれた糸は、防弾チョッキに使われるケブラーの6倍も丈夫であるそうです。
防弾チョッキの6倍って言われてもピンとはきませんが、かなり強い繊維なんでしょうね。
しかも、ただ丈夫なだけでなく、低コストで大量生産も可能であるそうなんです。
石油から作られる合成繊維のような環境汚染もないため、環境に優しい代替繊維として商業化が期待されているそうです。
ナイロンのような石油から作られる合成繊維は、私たちの暮らしにお馴染みものものですが、現代ではそのデメリットを無視できなくなってきています。
今大問題となっているマイクロプラスチックで環境に汚す恐れがありますし、原料となる石油も温室効果ガスを排出してしまいます。
そんな合成繊維に代わる代替繊維として注目されているのがクモ(蜘蛛)の糸なんだとか…。
クモの糸は非常に丈夫で、同じ太さで比べれば、鋼にも匹敵するほど強いんだそうです。
しかも自然に分解されるため、合成繊維のような環境汚染の心配もないわけです。
ですが当然、課題がないわけではありません。
太陽の光や湿度によってダメになってしまうそうなんです。
そこで糖タンパク質や脂質などで表面をコーティングして耐久性をアップさせてやる必要があるんですが、これまではこれが難しかったそうなんです。
またクモの糸をどうやって大量生産するのかも問題ですわね。
クモは共食いをする性質があるので、大量に飼育することが難しいんだそうです。
そこで「カイコ」なわけですよ。
「遺伝子組み換えカイコは、この問題の解決策になります」と、中国、東華大学の博士候補ミ・ジュンペン氏は説明しています。
カイコは絹の糸を似たような成分でコーティングすることが知られています。
しかもカイコの糸は現時点で大規模に商業化されている唯一の動物性絹繊維で、カイコを飼育する方法も確立されています。
そのためカイコにクモの糸を紡いでもらえば、低コストのクモ糸繊維の大量生産できる可能性があるわけです。
しかも普通の衣服だけでなく、手術用の糸をはじめ、さまざまな物や分野に応用することができるわけです。
このクモの糸はタンパク質でできています。
なので、カイコにクモの糸を紡いでもらうためには、その絹糸線(けんしせん)にクモ糸タンパク質を作り出す遺伝子を組み込まねばなりません。
そのために、遺伝子編集ツールで編集した、プラスミド混合物をカイコの卵に注入し、カイコにクモ糸遺伝子を組み込むことに成功したそうなんです。
ですがこれで終わりではありません。
移植された糸タンパク質が絹糸腺のタンパク質とうまく作用して、きちんとした繊維が紡がれるよう、馴染ませてやる必要があったからです。
そこで研究チームは、絹糸の「最小基本構造モデル」を開発しました。
ミ氏によれば、このローカライゼーションの概念と最小基本構造モデルこそが、この研究をユニークなものにしているのだそうです。
その出来栄えは「大規模な商業化が目前に迫っている」と、彼に確信させるものだったそうです。
研究チームは今後、今回の知識を生かして、天然アミノ酸と人工アミノ酸の両方を使ったクモ糸繊維を紡ぎ出すカイコを開発する予定であるとのこと。
クモの糸の成分であるタンパク質を構成しているものがアミノ酸です。
ですからアミノ酸に工夫を凝らすことで、カイコが紡ぐクモ糸繊維をさらに性能アップさせられると考えているそうです。
これも面白い研究ですねぇ。
時代に合ってますし、是非実用化してもらいたいもんですね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院