三葉虫
2023年09月27日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
9月27日の水曜日でございます。
今月も支払い週間に突入ですなぁ。
毎月々、嫌になる数日ですわ(笑)
では今日もネタにいきましょう。
今日は歴史&生き物ネタと言う事で、古代生物三葉虫についての話でもしてみたいと思います。
なんでも、三葉虫が2度の大量絶滅を生きのびた理由が解明されたそうなんです。
その秘密は体の構造にあったんだとか…。
多くの化石が残されている三葉虫は、古生物のシンボルのような海生動物です。
2度の大量絶滅を生き延び、じつに3億年もの長きにわたり古代の海底を支配したすごいヤツなんですね。
地球の酸素の量が変わることもあった激動の時代において、三葉虫はどうやってそんなに長い間生きることができたのか?
スペインとアメリカの古生物学者によれば、そのヒントが三葉虫の変わり種「アウラコプレウラ・コニンキイ(Aulacopleura koninckii)」に隠されているという話しなんです。
彼らによると、この三葉虫は体節を増やすことで、少ない酸素に対応することができたため、過酷な環境変化を生き抜くことができたんではないかと推測されるそうです。
約5億2000万年前のカンブリア紀からペルム紀末までの約3億年の間、古代の海には三葉虫がひしめいていたとされています。
古生物のシンボル的なこの生物は、恐竜よりもずっと長く地球で暮らし、生き延びてきたわけなんです。
三葉虫は2万種以上が知られているそうなんですが、その体の基本的な構造は同じで、頭部・胸部・尾板の3つに分かれています。
またほとんどの種の場合、体節の数も決まっているそうです。
ところが、「アウラコプレウラ・コニンキイ(Aulacopleura koninckii)」はちょっとユニークで、第三の目があるという点でも変わっているんですが、ほかにも体節の数が18〜22節と個体によって差があるという特徴まであります。
その不思議さを人間に例えると、人間の場合、背骨の数は24本と決まっています。
これはどんなに背が低い人も、背が高い人も「基本的」には同じ数です。
ところが、アウラコプレウラは個体によって、それがバラバラなわけなんですね。
問題はその理由で、体節の数が増えることに何かメリットがあるんでしょうか。
マドリード・コンプルテンセ大学とカリフォルニア大学リバーサイド校の古生物学者チームは、その謎に迫っているわけです。
現代のダンゴムシは、危険にさらされると体をボールのように丸めて身を守ろうとします。
硬い殻を外にして、弱点のお腹を敵に見せないようにするわけなんですね。
じつは三葉虫もまた同じようにして身を守ることができるんです。
このボールのような姿勢になると、尾が頭の下にピタッと収まり、柔らかい部分を隠すことができたわけです。
ですが今回作成された3Dモデルからは、アウラコプレウラの場合、体節が増えたおかげで、尾板が長すぎて頭の下に収まりきらないことがわかっています。
アウラコプレウラは丸くなろうとしても、尾がはみ出てしまい完全に丸くなれないわけです。
こうなると、危険から身体を守ると言うことが出来にくくなるわけです。
ならば、このような危険をおかしてまで、なぜ体節を増やす必要があったのか?
ここで注目すべきなのが、体節の下にあるもの「脚」なんだそうです。
じつは三葉虫の脚はエラとしての役割を果たしているそうで、つまり呼吸器の一部なんですね。
そのため、体節が増えれば、それだけ呼吸器の数も増え、呼吸しやすくなると…。
このことから研究チームは、アウラコプレウラは体節を増やすことで、酸素の少ない海底でも生きることができたのではと考えているわけです。
そうした酸素の乏しい環境に、危険な捕食者は近寄ることができません。
ですがアウラコプレウラはエラが余分にあるため、酸欠にならずにそこで暮らすことができたのかもしれないと…。
まぁ、真相はまだハッキリとはしていませんが、三葉虫は、地球上で過酷な環境を生き抜くのに必要なのは、柔軟に環境に適応する力であることを我々に教えてくれているのかもしれないですねぇ。
この研究も今後に期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月27日の水曜日でございます。
今月も支払い週間に突入ですなぁ。
毎月々、嫌になる数日ですわ(笑)
では今日もネタにいきましょう。
今日は歴史&生き物ネタと言う事で、古代生物三葉虫についての話でもしてみたいと思います。
なんでも、三葉虫が2度の大量絶滅を生きのびた理由が解明されたそうなんです。
その秘密は体の構造にあったんだとか…。
多くの化石が残されている三葉虫は、古生物のシンボルのような海生動物です。
2度の大量絶滅を生き延び、じつに3億年もの長きにわたり古代の海底を支配したすごいヤツなんですね。
地球の酸素の量が変わることもあった激動の時代において、三葉虫はどうやってそんなに長い間生きることができたのか?
スペインとアメリカの古生物学者によれば、そのヒントが三葉虫の変わり種「アウラコプレウラ・コニンキイ(Aulacopleura koninckii)」に隠されているという話しなんです。
彼らによると、この三葉虫は体節を増やすことで、少ない酸素に対応することができたため、過酷な環境変化を生き抜くことができたんではないかと推測されるそうです。
約5億2000万年前のカンブリア紀からペルム紀末までの約3億年の間、古代の海には三葉虫がひしめいていたとされています。
古生物のシンボル的なこの生物は、恐竜よりもずっと長く地球で暮らし、生き延びてきたわけなんです。
三葉虫は2万種以上が知られているそうなんですが、その体の基本的な構造は同じで、頭部・胸部・尾板の3つに分かれています。
またほとんどの種の場合、体節の数も決まっているそうです。
ところが、「アウラコプレウラ・コニンキイ(Aulacopleura koninckii)」はちょっとユニークで、第三の目があるという点でも変わっているんですが、ほかにも体節の数が18〜22節と個体によって差があるという特徴まであります。
その不思議さを人間に例えると、人間の場合、背骨の数は24本と決まっています。
これはどんなに背が低い人も、背が高い人も「基本的」には同じ数です。
ところが、アウラコプレウラは個体によって、それがバラバラなわけなんですね。
問題はその理由で、体節の数が増えることに何かメリットがあるんでしょうか。
マドリード・コンプルテンセ大学とカリフォルニア大学リバーサイド校の古生物学者チームは、その謎に迫っているわけです。
現代のダンゴムシは、危険にさらされると体をボールのように丸めて身を守ろうとします。
硬い殻を外にして、弱点のお腹を敵に見せないようにするわけなんですね。
じつは三葉虫もまた同じようにして身を守ることができるんです。
このボールのような姿勢になると、尾が頭の下にピタッと収まり、柔らかい部分を隠すことができたわけです。
ですが今回作成された3Dモデルからは、アウラコプレウラの場合、体節が増えたおかげで、尾板が長すぎて頭の下に収まりきらないことがわかっています。
アウラコプレウラは丸くなろうとしても、尾がはみ出てしまい完全に丸くなれないわけです。
こうなると、危険から身体を守ると言うことが出来にくくなるわけです。
ならば、このような危険をおかしてまで、なぜ体節を増やす必要があったのか?
ここで注目すべきなのが、体節の下にあるもの「脚」なんだそうです。
じつは三葉虫の脚はエラとしての役割を果たしているそうで、つまり呼吸器の一部なんですね。
そのため、体節が増えれば、それだけ呼吸器の数も増え、呼吸しやすくなると…。
このことから研究チームは、アウラコプレウラは体節を増やすことで、酸素の少ない海底でも生きることができたのではと考えているわけです。
そうした酸素の乏しい環境に、危険な捕食者は近寄ることができません。
ですがアウラコプレウラはエラが余分にあるため、酸欠にならずにそこで暮らすことができたのかもしれないと…。
まぁ、真相はまだハッキリとはしていませんが、三葉虫は、地球上で過酷な環境を生き抜くのに必要なのは、柔軟に環境に適応する力であることを我々に教えてくれているのかもしれないですねぇ。
この研究も今後に期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院