アカゲザル♂♀
2023年09月21日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
9月21日の木曜日でございます。
今週の土曜日は秋分の日ですねぇ。
土曜日なんで、何か休日を損したと感じる人もいるでしょうけど、当院は土曜は仕事ですから、休みは嬉しいねぇ(笑)
土曜までもう少し頑張りましょう。
では今日もネタにいきます。
今日は奇妙な動物の生態についてのお話しです。
なんでも、アカゲザルは両性愛的特性があり、しかもそれが一般的なんだとか…。
種の存続に有利に働くとする研究結果があるそうです。
これまでも、動物の世界では、同性愛的行動が一般的に行われているとする研究結果はありましたが、最新の研究はアカゲザルを調査したものです。
英インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究チームが200頭以上のアカゲザルを3年間観察したところ、ほとんどのオスが両性愛的特性(バイセクシャル)を持っていることが判明したそうです。
しかもその一部は遺伝的なものなんだとか…。
子供を残すことができない同性愛は、進化論的には無駄なものに思えますが、なぜアカゲザルのオスではこれほど一般的なのでしょうか?
最新の研究では、そこに進化上の理由がある可能性を明らかにしています。
人間だけでなく、野生の動物たちでも同性愛的な行動の目撃例が報告されています。
ですが、こうした行動は珍しいものと考えられていました。
ですがその常識は本当なのでしょうか?
もしかしたら、自然界ではごく一般的である可能性もあるのではないかと…。
これを確かめるためにインペリアル・カレッジ・ロンドンのジャクソン・クライブ氏らは、2017〜20年にかけて、カヨ・サンティアゴ島(プエルトリコ)に生息するオスのアカゲザル236頭を観察しました。
その結果、オスのほとんどが両性愛的(バイセクシャル)特性を持つことがわかったわけなんです。
72%のオス同士でマウンティングしながら交尾のような性的行為をしていたそうなんです。
その一方、同じことをメスとしているオスは46%だけだったそうです。
これは一見、ダーウィンの進化論に矛盾しているように思えます。
生存に有利な変異は保存され、生存に不利な変異は排除されるという理論から言えば、種の存続に関係のない性行動はすぐに淘汰されると考えられますからね。
進化論では、子孫を残すうえで有利な特徴を持つ個体は、子供をたくさん作るので、だんだんとその有利な特徴が広まっていくと考えられています。
オス同士で交尾をしても子供ができないわけですから、アカゲザルのオスにこれほど同性愛が多いのは矛盾しているように思えます。
こうした進化論の矛盾を「ダーウィンのパラドックス」というそうです。
この謎を解くために、研究チームはオス同士の交尾が遺伝的な「適応度」を下げるのかどうか、つまり子供を残すうえで不利になるのかどうか調べてみました。
その結果も意外なものでした。
両性愛のオスの方が、たくさん子供を残しているようなんですね。
これはなぜなのか?
この研究で観察されたのは、オス同士で擬似的な交尾をするオスたちは、ケンカが起きるとお互いに助け合うらしいんです。
クライブ氏によると、これこそが「同性同士の性行為がもたらす社会的メリットの1つ」ではないかと…。
だとするなら、アカゲザルの両性愛は単なる気まぐれなどではなく、「進化的な裏付けがある」可能性もあると…。
この研究では、アカゲザルの遺伝子を分析し、さらに1950年代半ばまで血統の記録もたどって調べています。
そうしたデータからは、わずか(約6.4%)ですが同性愛に遺伝的要素があることがわかっています。
同性愛が遺伝子に関連している証拠が見つかったのは、人間以外の霊長類では初めてのことだそうです。
またこの分析では、オス同士の交尾における役割(マウンティングする側とされる側)にも遺伝子が関係するらしいことがわかっています。
その一方で、アカゲザルの同性愛や交尾の役割に、年齢や群れの中の地位が関係ないことも確かめられたということです。
動物界において同性愛はごく珍しく、特定の環境のせいで作られたものとする意見もありますが、今回の発見はその信憑性に疑問符をつけるものとなってます。
研究チームのヴィンセント・サヴォライネン教授は、「野生動物を観察してみれば、両性愛や同性愛は普通であり、しかも進化上の利点がある可能性がある」と述べています。
まぁ理屈的に交尾をする間柄なわけですから、このオスどうしはかなり仲がいいわけで、協力して勢力を拡大するとか、敵と戦うとかありそうな気はしますね。
人間に一番近いサルですから興味深いですよねぇ。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月21日の木曜日でございます。
今週の土曜日は秋分の日ですねぇ。
土曜日なんで、何か休日を損したと感じる人もいるでしょうけど、当院は土曜は仕事ですから、休みは嬉しいねぇ(笑)
土曜までもう少し頑張りましょう。
では今日もネタにいきます。
今日は奇妙な動物の生態についてのお話しです。
なんでも、アカゲザルは両性愛的特性があり、しかもそれが一般的なんだとか…。
種の存続に有利に働くとする研究結果があるそうです。
これまでも、動物の世界では、同性愛的行動が一般的に行われているとする研究結果はありましたが、最新の研究はアカゲザルを調査したものです。
英インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究チームが200頭以上のアカゲザルを3年間観察したところ、ほとんどのオスが両性愛的特性(バイセクシャル)を持っていることが判明したそうです。
しかもその一部は遺伝的なものなんだとか…。
子供を残すことができない同性愛は、進化論的には無駄なものに思えますが、なぜアカゲザルのオスではこれほど一般的なのでしょうか?
最新の研究では、そこに進化上の理由がある可能性を明らかにしています。
人間だけでなく、野生の動物たちでも同性愛的な行動の目撃例が報告されています。
ですが、こうした行動は珍しいものと考えられていました。
ですがその常識は本当なのでしょうか?
もしかしたら、自然界ではごく一般的である可能性もあるのではないかと…。
これを確かめるためにインペリアル・カレッジ・ロンドンのジャクソン・クライブ氏らは、2017〜20年にかけて、カヨ・サンティアゴ島(プエルトリコ)に生息するオスのアカゲザル236頭を観察しました。
その結果、オスのほとんどが両性愛的(バイセクシャル)特性を持つことがわかったわけなんです。
72%のオス同士でマウンティングしながら交尾のような性的行為をしていたそうなんです。
その一方、同じことをメスとしているオスは46%だけだったそうです。
これは一見、ダーウィンの進化論に矛盾しているように思えます。
生存に有利な変異は保存され、生存に不利な変異は排除されるという理論から言えば、種の存続に関係のない性行動はすぐに淘汰されると考えられますからね。
進化論では、子孫を残すうえで有利な特徴を持つ個体は、子供をたくさん作るので、だんだんとその有利な特徴が広まっていくと考えられています。
オス同士で交尾をしても子供ができないわけですから、アカゲザルのオスにこれほど同性愛が多いのは矛盾しているように思えます。
こうした進化論の矛盾を「ダーウィンのパラドックス」というそうです。
この謎を解くために、研究チームはオス同士の交尾が遺伝的な「適応度」を下げるのかどうか、つまり子供を残すうえで不利になるのかどうか調べてみました。
その結果も意外なものでした。
両性愛のオスの方が、たくさん子供を残しているようなんですね。
これはなぜなのか?
この研究で観察されたのは、オス同士で擬似的な交尾をするオスたちは、ケンカが起きるとお互いに助け合うらしいんです。
クライブ氏によると、これこそが「同性同士の性行為がもたらす社会的メリットの1つ」ではないかと…。
だとするなら、アカゲザルの両性愛は単なる気まぐれなどではなく、「進化的な裏付けがある」可能性もあると…。
この研究では、アカゲザルの遺伝子を分析し、さらに1950年代半ばまで血統の記録もたどって調べています。
そうしたデータからは、わずか(約6.4%)ですが同性愛に遺伝的要素があることがわかっています。
同性愛が遺伝子に関連している証拠が見つかったのは、人間以外の霊長類では初めてのことだそうです。
またこの分析では、オス同士の交尾における役割(マウンティングする側とされる側)にも遺伝子が関係するらしいことがわかっています。
その一方で、アカゲザルの同性愛や交尾の役割に、年齢や群れの中の地位が関係ないことも確かめられたということです。
動物界において同性愛はごく珍しく、特定の環境のせいで作られたものとする意見もありますが、今回の発見はその信憑性に疑問符をつけるものとなってます。
研究チームのヴィンセント・サヴォライネン教授は、「野生動物を観察してみれば、両性愛や同性愛は普通であり、しかも進化上の利点がある可能性がある」と述べています。
まぁ理屈的に交尾をする間柄なわけですから、このオスどうしはかなり仲がいいわけで、協力して勢力を拡大するとか、敵と戦うとかありそうな気はしますね。
人間に一番近いサルですから興味深いですよねぇ。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院