オオカミとヒトの声
2023年09月20日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
9月20日の水曜日でございます。
9月も残すところ10日となりましたね。
さすがに秋か?
まだ暑いっちゃ暑いですが、ボチボチ秋めいてはきましたかね。
秋本番までもう少しですな。
では今日もネタにいきましょう。
今日は、動物ネタでございます。
なんでも、オオカミも犬と同じように親しい人間の声を認識することができるんだそうです。
よく知られているように、犬は飼い主の声によく耳を傾けています。
犬は人の声が認識できると考えられていて、そして新たな研究によると、オオカミも同じように知っている人の声をわかっているのだという話しです。
最新の研究では、オオカミが見知らぬ人と飼育係の声をきちんと聞き分け、飼育係の声には注目することを明らかにしています。
犬が人間の声を聞き分けられるのは、長年にわたって人に懐くよう選択的繁殖が行われてきたからだ。というのが、これまでの常識でした。
ところが、人間の介入を受け入れていないオオカミにも、もともとその力があったと言う事が分かったわけなんです。
この事実は、我々がこれまでに理解してきた犬の家畜化の歴史と自然界全体の理解に新たな視点を投げかけています。
トリノ大学をはじめとする研究チームが、スペインの動物園と野生動物公園5か所で行った実験は次のようなものでした。
調査対象となったのは、オス・メスを含む1〜13歳のハイイロオオカミ24頭でした。
まず彼らの飼育場にスピーカーを設置し、見知らぬ人の声をずっと流します。
これは人間の声にオオカミを慣らすためのステップとされています。
オオカミが声に慣れた頃、今度はスピーカーから普段から接している飼育係の声(スペイン語)を流しました。
それも「やあ、調子はどうだい?」「よう、かわい子ちゃんたち」と言ったお馴染みのセリフだったそうです。
するとオオカミたちは、耳をピンと立てて頭を上げ、スピーカーの方を向いたのだそうです。
犬の飼い主なら、声や音に注目していることがはっきりとわかる仕草だったそうです。
これがたまたまでないことを確認するため、またも見知らぬ人たちの声を流してみました。
するとオオカミたちは、すぐに興味を失ったのだそうです。
ではオオカミたちが飼育係の声ではなく、ただ聞き覚えのあるセリフに反応していた可能性はないのでしょうか?
これを確かめるために、飼育係が普段は言わないセリフをスピーカーから流してみました。
すると、やはりオオカミは、聞き覚えのある声に注目したのだそうです。
これにより、もともとオオカミには人の声を聴き分けられる能力が備わっていたということが考えれられます。
蓄音機から流れる亡き飼い主の声に耳を傾ける犬を描いたビクター犬でもわかるように、人間がその場にいなくても犬がその人の音声に反応することは、ずっと以前から知られていました。
そして今回、オオカミもまた同じであることが明らかになったわけなんです。
研究チームの1人であるホリー・ルート=ガターリッジ氏(サセックス大学)は、人間とオオカミが数千万年も前にたもとを分ち、それぞれ異なる進化の道を歩んできたというのに、オオカミが人間の声を区別できるのは重要なことだと説明しています。
人間の親戚であるゴリラが私たちの声に耳を傾けるという限られた研究があるだけで、動物が自分とは違う種の声をどのように認識するのか、あまりよくわかっていないのが現状です。
ですが、少なくともゾウは、人間の声で性別・年齢・民族までも区別することができるんだとか…。
女性や子どもの声ならそれほど怯えないそうですが、農耕民族のカンバ族の声よりも、槍でゾウを狩るマサイ族の声をずっと怖がるそうなんです。
ルート=ガターリッジ氏によると、今回の発見も含めて考えると、さまざまな動物たちが人間の声に耳を傾け、その声の主が誰なのかわかっている可能性があるという話しです。
それどころか、たとえば犬が近所の猫の鳴き声を聞いて、それがどの子の声なのかきちんと把握しているとも考えられるそうです。
こうした力が一般的なものなら、動物たちは想像以上に、種の垣根を超えてお互いに交流しているということになるでしょうねぇ。
まぁ、言語が備わっていない時点で個を判別できても、他の種とはコミュニケーションが取れないとは思いますが、意外と動物の耳はいいんだなって話しでした。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月20日の水曜日でございます。
9月も残すところ10日となりましたね。
さすがに秋か?
まだ暑いっちゃ暑いですが、ボチボチ秋めいてはきましたかね。
秋本番までもう少しですな。
では今日もネタにいきましょう。
今日は、動物ネタでございます。
なんでも、オオカミも犬と同じように親しい人間の声を認識することができるんだそうです。
よく知られているように、犬は飼い主の声によく耳を傾けています。
犬は人の声が認識できると考えられていて、そして新たな研究によると、オオカミも同じように知っている人の声をわかっているのだという話しです。
最新の研究では、オオカミが見知らぬ人と飼育係の声をきちんと聞き分け、飼育係の声には注目することを明らかにしています。
犬が人間の声を聞き分けられるのは、長年にわたって人に懐くよう選択的繁殖が行われてきたからだ。というのが、これまでの常識でした。
ところが、人間の介入を受け入れていないオオカミにも、もともとその力があったと言う事が分かったわけなんです。
この事実は、我々がこれまでに理解してきた犬の家畜化の歴史と自然界全体の理解に新たな視点を投げかけています。
トリノ大学をはじめとする研究チームが、スペインの動物園と野生動物公園5か所で行った実験は次のようなものでした。
調査対象となったのは、オス・メスを含む1〜13歳のハイイロオオカミ24頭でした。
まず彼らの飼育場にスピーカーを設置し、見知らぬ人の声をずっと流します。
これは人間の声にオオカミを慣らすためのステップとされています。
オオカミが声に慣れた頃、今度はスピーカーから普段から接している飼育係の声(スペイン語)を流しました。
それも「やあ、調子はどうだい?」「よう、かわい子ちゃんたち」と言ったお馴染みのセリフだったそうです。
するとオオカミたちは、耳をピンと立てて頭を上げ、スピーカーの方を向いたのだそうです。
犬の飼い主なら、声や音に注目していることがはっきりとわかる仕草だったそうです。
これがたまたまでないことを確認するため、またも見知らぬ人たちの声を流してみました。
するとオオカミたちは、すぐに興味を失ったのだそうです。
ではオオカミたちが飼育係の声ではなく、ただ聞き覚えのあるセリフに反応していた可能性はないのでしょうか?
これを確かめるために、飼育係が普段は言わないセリフをスピーカーから流してみました。
すると、やはりオオカミは、聞き覚えのある声に注目したのだそうです。
これにより、もともとオオカミには人の声を聴き分けられる能力が備わっていたということが考えれられます。
蓄音機から流れる亡き飼い主の声に耳を傾ける犬を描いたビクター犬でもわかるように、人間がその場にいなくても犬がその人の音声に反応することは、ずっと以前から知られていました。
そして今回、オオカミもまた同じであることが明らかになったわけなんです。
研究チームの1人であるホリー・ルート=ガターリッジ氏(サセックス大学)は、人間とオオカミが数千万年も前にたもとを分ち、それぞれ異なる進化の道を歩んできたというのに、オオカミが人間の声を区別できるのは重要なことだと説明しています。
人間の親戚であるゴリラが私たちの声に耳を傾けるという限られた研究があるだけで、動物が自分とは違う種の声をどのように認識するのか、あまりよくわかっていないのが現状です。
ですが、少なくともゾウは、人間の声で性別・年齢・民族までも区別することができるんだとか…。
女性や子どもの声ならそれほど怯えないそうですが、農耕民族のカンバ族の声よりも、槍でゾウを狩るマサイ族の声をずっと怖がるそうなんです。
ルート=ガターリッジ氏によると、今回の発見も含めて考えると、さまざまな動物たちが人間の声に耳を傾け、その声の主が誰なのかわかっている可能性があるという話しです。
それどころか、たとえば犬が近所の猫の鳴き声を聞いて、それがどの子の声なのかきちんと把握しているとも考えられるそうです。
こうした力が一般的なものなら、動物たちは想像以上に、種の垣根を超えてお互いに交流しているということになるでしょうねぇ。
まぁ、言語が備わっていない時点で個を判別できても、他の種とはコミュニケーションが取れないとは思いますが、意外と動物の耳はいいんだなって話しでした。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院