国際宇宙ステーションと「ミニ脳」
2023年09月15日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
9月15日の金曜日でございます。
9月も折り返しに来ましたね。
まぁ、まだまだ秋と呼ぶには暑すぎますが、暦的には確実に秋に突入ですよね。
来週には秋分の日もありますし、ボチボチ涼しくなってくれたらなぁって今日この頃でございます。
では今日もネタにいきましょう。
今日は宇宙ネタ+最先端のサイエンステクノロジーなネタをお送りしますよ。
なんでも、国際宇宙ステーションで人間のiPS細胞を利用した立体的「ミニ脳」を作る実験が始まったんだとか…。
何がはじまるねんって感じですが、地球上では難しい、3次元的な形状の「ミニ脳」の形成が国際宇宙ステーションで始まろうとしているそうなんです。
8月1日に打ち上げ予定のロケットには、人間の由来の「iPS細胞」が積みこまれました。
iPS細胞はご存知の通り、細胞を培養して人工的に作られた多能性の幹細胞(人工多能性幹細胞)で、どんな細胞にも成長できる超マルチな才能を持った細胞のことです。
ISS国立研究所のチームは、宇宙の微重力を上手に利用することで、iPS細胞を球状のミニ脳「脳スフェロイド」に育て上げ、未来の医療である遺伝子治療の実験を行う予定であるそうです。
8月に宇宙に打ち上げられたiPS細胞は、人間の皮膚細胞から作られたものです。
国際宇宙ステーション(ISS)の実験室に持ち込まれたあとは、脳を構成している「神経細胞」「ミクログリア(小膠細胞)」「アストロサイト(星状膠細胞)」に成長するよう誘導されます。
これら3つの細胞は一緒に成長して、「スフェロイド」という細胞同士が凝集して塊になった小さな球状の組織となります。
それはまさに人間の脳のミニチュアのようなもので、脳の病気や薬の働きなどを調べるモデルになってくれるわけです。
これまで病気や薬を調べるためには、実験動物が使われてきました。
ですが、人間の病気や薬を調べるのには、動物ではなく人間で調べたほうが良い結果につながるのは当然です。
ですが多くの国において非倫理的な人体実験は許されていません。
そのため、スフェロイドやもっと複雑な脳オルガノイド(中には視覚をもつものまである)といった技術が開発され、人間の組織を使った実験が可能になってきているわけなんです。
実際、アメリカの食品医薬品局FDAは、新薬の開発でこれまでは義務としていた臨床試験前の動物実験を撤回しているくらいですから、時代はこうなっていくんでしょう。
今回iPS細胞をわざわざISSにまで持ち運ぶのは、重力が強い地球上ではスフェロイドを理想的な3D形状に成長させることが難しいためなんです。
そこでISSの微小重力下で、脳スフェロイドがどのように成長するのか試してみるわけで、これが今回の実験の大きな目的の一つなんです。
さらに成長した脳スフェロイドで、遺伝子治療の実験も行われる予定だそうです。
この治療は神経細胞だけに作用するよう考案されたものなんですが、その狙い通りに薬が神経細胞だけに届くのかどうかが確かめられるという話しです。
iPS細胞の打ち上げはNASAと提携するノースロップ・グラマン社が担当し、バージニア州ワロップス飛行施設からISSへとロケットが飛び立ちました。
なお、このとき運ばれる貨物にはiPS細胞のほか、宇宙での消化活動や大気モニタリング関連の機材、さらには学生が作成したデジタルアートなども含まれているそうです。
まぁ、宇宙に行くのもスゴイ事ですが、そこでの実験もものすごいもんですな。
我々一般人には、到底理解出来ない部分ではありますが、まぁ、人類の医学が向上するのはいいことなんでしょう。
てか、これ以上、寿命を伸ばすならそれに見合う「身体」作りを推進していかないと、100年後は寝たきりの星になるんでないの?
どうも医学者たちは「死ななくする」ことに集中し過ぎな気がするんですよねぇ。
動けないのに死なないなんて、死んだ方がマシってもんじゃないでしょうかね?
と本気で思いますけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月15日の金曜日でございます。
9月も折り返しに来ましたね。
まぁ、まだまだ秋と呼ぶには暑すぎますが、暦的には確実に秋に突入ですよね。
来週には秋分の日もありますし、ボチボチ涼しくなってくれたらなぁって今日この頃でございます。
では今日もネタにいきましょう。
今日は宇宙ネタ+最先端のサイエンステクノロジーなネタをお送りしますよ。
なんでも、国際宇宙ステーションで人間のiPS細胞を利用した立体的「ミニ脳」を作る実験が始まったんだとか…。
何がはじまるねんって感じですが、地球上では難しい、3次元的な形状の「ミニ脳」の形成が国際宇宙ステーションで始まろうとしているそうなんです。
8月1日に打ち上げ予定のロケットには、人間の由来の「iPS細胞」が積みこまれました。
iPS細胞はご存知の通り、細胞を培養して人工的に作られた多能性の幹細胞(人工多能性幹細胞)で、どんな細胞にも成長できる超マルチな才能を持った細胞のことです。
ISS国立研究所のチームは、宇宙の微重力を上手に利用することで、iPS細胞を球状のミニ脳「脳スフェロイド」に育て上げ、未来の医療である遺伝子治療の実験を行う予定であるそうです。
8月に宇宙に打ち上げられたiPS細胞は、人間の皮膚細胞から作られたものです。
国際宇宙ステーション(ISS)の実験室に持ち込まれたあとは、脳を構成している「神経細胞」「ミクログリア(小膠細胞)」「アストロサイト(星状膠細胞)」に成長するよう誘導されます。
これら3つの細胞は一緒に成長して、「スフェロイド」という細胞同士が凝集して塊になった小さな球状の組織となります。
それはまさに人間の脳のミニチュアのようなもので、脳の病気や薬の働きなどを調べるモデルになってくれるわけです。
これまで病気や薬を調べるためには、実験動物が使われてきました。
ですが、人間の病気や薬を調べるのには、動物ではなく人間で調べたほうが良い結果につながるのは当然です。
ですが多くの国において非倫理的な人体実験は許されていません。
そのため、スフェロイドやもっと複雑な脳オルガノイド(中には視覚をもつものまである)といった技術が開発され、人間の組織を使った実験が可能になってきているわけなんです。
実際、アメリカの食品医薬品局FDAは、新薬の開発でこれまでは義務としていた臨床試験前の動物実験を撤回しているくらいですから、時代はこうなっていくんでしょう。
今回iPS細胞をわざわざISSにまで持ち運ぶのは、重力が強い地球上ではスフェロイドを理想的な3D形状に成長させることが難しいためなんです。
そこでISSの微小重力下で、脳スフェロイドがどのように成長するのか試してみるわけで、これが今回の実験の大きな目的の一つなんです。
さらに成長した脳スフェロイドで、遺伝子治療の実験も行われる予定だそうです。
この治療は神経細胞だけに作用するよう考案されたものなんですが、その狙い通りに薬が神経細胞だけに届くのかどうかが確かめられるという話しです。
iPS細胞の打ち上げはNASAと提携するノースロップ・グラマン社が担当し、バージニア州ワロップス飛行施設からISSへとロケットが飛び立ちました。
なお、このとき運ばれる貨物にはiPS細胞のほか、宇宙での消化活動や大気モニタリング関連の機材、さらには学生が作成したデジタルアートなども含まれているそうです。
まぁ、宇宙に行くのもスゴイ事ですが、そこでの実験もものすごいもんですな。
我々一般人には、到底理解出来ない部分ではありますが、まぁ、人類の医学が向上するのはいいことなんでしょう。
てか、これ以上、寿命を伸ばすならそれに見合う「身体」作りを推進していかないと、100年後は寝たきりの星になるんでないの?
どうも医学者たちは「死ななくする」ことに集中し過ぎな気がするんですよねぇ。
動けないのに死なないなんて、死んだ方がマシってもんじゃないでしょうかね?
と本気で思いますけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院