温暖化と冬の寒さ
2023年09月12日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
9月12日の火曜日でございます。
暦の上では秋かもしれませんが、まだまだ暑いですなぁ…。
なんか、もう寒かった記憶がなくなるくらい、ずっと暑い気がします(笑)
ま、言うてる間にアホみたいに寒くなるんでしょうけど…。
とここで、普通に不思議に思うんですけど、温暖化、温暖化と騒がれだして、確かに夏の暑さはうなぎ登りですが、冬も寒くなってないかい?
温暖化っちゅうなら、冬も暖かくしろやいって感じなんですが、ここらへん、専門的にはどうなんでしょうねぇ?
地球温暖化が進んでいるのになぜ冬が寒くなるのか?
今日はそんな話をしてみたいと思います。
2023年7月、北半球は観測史上もっとも暑い7月となったそうです。
一方で季節が逆となる南半球のオーストラリア東海岸では、2023年6月21日、6月の気温としては記録的な寒さとなったんだとか…。
気候変動による地球温暖化は着実に進んでいるわけで、夏が暑いのはわかるが、なぜ冬が極端に寒くなるのか…。
たとえば、2021年から22年にかけての冬は、4年ぶりの寒冬で、日本各地が厳しい寒さや大雪に見舞われました。
海外でも同様で、22年から23年の冬、アメリカやカナダは記録的な寒波に襲われ、何もかもがカチコチに凍りついておりました。
実は、夏と冬の気温を極端にさせているのは、南極・北極上空にできる、大規模な気流の渦「極渦」とそれを取り巻くジェット気流が関係しているそうなんです。
「極渦」とは、北極や南極の空を反時計回りに流れている、巨大な気流の渦のことで、北極低気圧や南極低気圧などとも呼ばれているヤツです。
北極上空の成層圏(高度10〜50キロくらいの層)には、地域一帯を囲むようにジェット気流(極夜ジェット気流)が吹いています。
じつはこのジェット気流がちょうど風のバリアのように働いていて、これが吹いているおかげで、北極の冷たい空気と、それよりもっと南寄りの地域の暖かい空気が混ざらないようになってるんだそうです。
ところが北極渦はいつも安定しているわけではなく、ときおり乱れることがあります。
ジェット気流が大きく蛇行して、普段よりも南にせり出すんだそうです。
すると、北極の冷たい空気もまた南へ向けてせり出してきます。
これが寒波となって、北半球にやたらと寒い冬を到来させるんだそうです。
たとえば米国とカナダは、2019年1月にも極渦の影響による記録的な寒さに襲われており、地域によってはマイナス45度にも冷え込み、数十人が死亡。
広範囲にわたって停電が生じるというとんでもない寒さだったそうです。
そこで気になるのは、地球温暖化が極渦にどう影響するのかということです。
北極圏は、地球上のどの地域よりも急速に温暖化が進んでいる地域で、すでにこの地域の生き物たちや、海に浮かぶ氷に大きな変化を与えています。
ですが実際には、温暖化で北極渦がどう変化するかを予測するのは難しいと…。
もっとも可能性が高いのは、気温が高くなることでジェット気流の”うねり”が大きくなり、中緯度地域に寒波が到来する頻度が上がるという説です。
北極渦が安定しているときは、ジェット気流によって北極の冷たい空気が閉じ込められているわけですが、これが乱れて大きく蛇行すると、ジェット気流が普段より南にせり出し、冷たい空気が寒波となって流れ込んでくると…。
アメリカ海洋大気庁NOAAの専門家エイミー・バトラー氏は、次のように説明しています。
極渦の乱れは、対流圏を流れる大気が大きく波打ち、下から揺さぶられることで起こります。
そうした波はいつもあるのですが、海氷の減少による温度や気圧の変化などの影響で強さや位置が変わり、それが極渦にも影響するのではと考えられます
その結果、地球全体では温暖化が進んでいるにもかかわらず、地域によっては普段よりもグッと冷え込む冬が増えるてくるという事らしいです。
さらに厄介なのは、北極や南極のジェット気流はかなり複雑で、今後どうなるのか予測することは難しいのだそうです。
いずれにせよ、冬がやたらと寒いのは、決して地球温暖化が起きていないからではないということです。
地球全体としては着実に暑くなっているわけなんですね。
まぁ、暑いのは温暖化ですから分かるとしても、それならホント、冬も暖かくして欲しいよねぇ。
日本の冬にこの極渦の影響がきてるのかどうかは分かりませんが、ここんとこ、「暖冬」ってのもない気がするんですけどね。
夏は暑くて冬は寒いと。
なんか、損した気分ですな(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月12日の火曜日でございます。
暦の上では秋かもしれませんが、まだまだ暑いですなぁ…。
なんか、もう寒かった記憶がなくなるくらい、ずっと暑い気がします(笑)
ま、言うてる間にアホみたいに寒くなるんでしょうけど…。
とここで、普通に不思議に思うんですけど、温暖化、温暖化と騒がれだして、確かに夏の暑さはうなぎ登りですが、冬も寒くなってないかい?
温暖化っちゅうなら、冬も暖かくしろやいって感じなんですが、ここらへん、専門的にはどうなんでしょうねぇ?
地球温暖化が進んでいるのになぜ冬が寒くなるのか?
今日はそんな話をしてみたいと思います。
2023年7月、北半球は観測史上もっとも暑い7月となったそうです。
一方で季節が逆となる南半球のオーストラリア東海岸では、2023年6月21日、6月の気温としては記録的な寒さとなったんだとか…。
気候変動による地球温暖化は着実に進んでいるわけで、夏が暑いのはわかるが、なぜ冬が極端に寒くなるのか…。
たとえば、2021年から22年にかけての冬は、4年ぶりの寒冬で、日本各地が厳しい寒さや大雪に見舞われました。
海外でも同様で、22年から23年の冬、アメリカやカナダは記録的な寒波に襲われ、何もかもがカチコチに凍りついておりました。
実は、夏と冬の気温を極端にさせているのは、南極・北極上空にできる、大規模な気流の渦「極渦」とそれを取り巻くジェット気流が関係しているそうなんです。
「極渦」とは、北極や南極の空を反時計回りに流れている、巨大な気流の渦のことで、北極低気圧や南極低気圧などとも呼ばれているヤツです。
北極上空の成層圏(高度10〜50キロくらいの層)には、地域一帯を囲むようにジェット気流(極夜ジェット気流)が吹いています。
じつはこのジェット気流がちょうど風のバリアのように働いていて、これが吹いているおかげで、北極の冷たい空気と、それよりもっと南寄りの地域の暖かい空気が混ざらないようになってるんだそうです。
ところが北極渦はいつも安定しているわけではなく、ときおり乱れることがあります。
ジェット気流が大きく蛇行して、普段よりも南にせり出すんだそうです。
すると、北極の冷たい空気もまた南へ向けてせり出してきます。
これが寒波となって、北半球にやたらと寒い冬を到来させるんだそうです。
たとえば米国とカナダは、2019年1月にも極渦の影響による記録的な寒さに襲われており、地域によってはマイナス45度にも冷え込み、数十人が死亡。
広範囲にわたって停電が生じるというとんでもない寒さだったそうです。
そこで気になるのは、地球温暖化が極渦にどう影響するのかということです。
北極圏は、地球上のどの地域よりも急速に温暖化が進んでいる地域で、すでにこの地域の生き物たちや、海に浮かぶ氷に大きな変化を与えています。
ですが実際には、温暖化で北極渦がどう変化するかを予測するのは難しいと…。
もっとも可能性が高いのは、気温が高くなることでジェット気流の”うねり”が大きくなり、中緯度地域に寒波が到来する頻度が上がるという説です。
北極渦が安定しているときは、ジェット気流によって北極の冷たい空気が閉じ込められているわけですが、これが乱れて大きく蛇行すると、ジェット気流が普段より南にせり出し、冷たい空気が寒波となって流れ込んでくると…。
アメリカ海洋大気庁NOAAの専門家エイミー・バトラー氏は、次のように説明しています。
極渦の乱れは、対流圏を流れる大気が大きく波打ち、下から揺さぶられることで起こります。
そうした波はいつもあるのですが、海氷の減少による温度や気圧の変化などの影響で強さや位置が変わり、それが極渦にも影響するのではと考えられます
その結果、地球全体では温暖化が進んでいるにもかかわらず、地域によっては普段よりもグッと冷え込む冬が増えるてくるという事らしいです。
さらに厄介なのは、北極や南極のジェット気流はかなり複雑で、今後どうなるのか予測することは難しいのだそうです。
いずれにせよ、冬がやたらと寒いのは、決して地球温暖化が起きていないからではないということです。
地球全体としては着実に暑くなっているわけなんですね。
まぁ、暑いのは温暖化ですから分かるとしても、それならホント、冬も暖かくして欲しいよねぇ。
日本の冬にこの極渦の影響がきてるのかどうかは分かりませんが、ここんとこ、「暖冬」ってのもない気がするんですけどね。
夏は暑くて冬は寒いと。
なんか、損した気分ですな(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院