自己修復金属
2023年08月25日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
8月25日の金曜日でございます。
ついに8月も残り1週間となりました。
まぁ、夏の終わりを惜しむって感じじゃないですけど、確実に夏は終りに近づいてる筈でございます。
ま、カレンダー的には、もうすぐ秋。
秋ですぜ。
秋と言えば運動の秋とか、芸術の秋とか、食欲の秋とか…。
まだ先だな(笑)
10月半ばあたりから秋を感じられるかもしれませんが、まだ当分、暦の上だけの話ですな。
てことで、今日もネタにいきましょう。
今日は金属の自己修復についてのお話しです。
なんでも金属はナノレベルで傷を自己修復できることが判明したんだとか…。
金属が自己修復とは?
どういうことでしょう?
酷使されて亀裂が入った金属が、いつの間にやら自分で傷を治してしまう。
まるでSFの世界にあるような、驚くべき金属の自己修復能力が明らかとなりました。
少なくともナノレベルの極小世界なら、金属が自分で亀裂を修復するというこの発見は、材料科学においては革命的なものなんだそうです。
これはプラチナの破片に亀裂が入る様子を観察していた科学者が偶然発見したものだそうで、もしもこの金属の自己修復能力をうまく利用することができれば、何もせずとも自然に治るエンジンや橋など、もっと耐久性のある機械や構造物を作れるようになるかもしれないそうなんです。
サンディア国立研究所とテキサスA&M大学の研究チームによるこの前代未聞の発見は、『Nature』に発表されました。
がっちり頑丈に思える金属であっても、外から力を繰り返し受けるにつれて、目には見えない細かい亀裂が入り、やがてはポキッと折れてしまいます。
この金属の「疲労損傷」は、機械や建築物などがダメになる大きな原因の一つです。
じつはプラスチックなどでは、こうした傷が自然に治る素材が開発されているそうなんですが、金属で同じようなことは無理だろうと考えられてきました。
ところが2013年、それがただの夢物語ではないという理論が発表されたんですね。
今回の研究チームの1人、現テキサスA&M大学のマイケル・デムコヴィッチ教授がシミュレーションを行ったところ、一定の条件がそろっていれば金属でも疲労損傷による亀裂が治るだろうことがわかったそうなんです。
今回の研究では、この理論の正しさが証明されています。
幸運なことに、この発見は偶然によるものなんだとか…。
サンディア国立研究所(当時)のカリド・ハッター氏とクリス・バー氏は、自己修復金属を探していたわけではなく、ただプラチナに亀裂が入る様子を観察していたそうなんです。
サンディア国立研究所の研究者ライアン・ショール氏は、透過型電子顕微鏡技術を使用して金属のナノスケール疲労亀裂を観察していました。
特殊な電子顕微鏡を覗き込みながら、ナノレベルの極小プラチナ片を1秒間に200回引っ張って、亀裂がどのように形成され、広がるのか評価するんですね。
ですが実験開始から40分後、予想もしないことが起きました。
突然プラチナ片の傷が治り始めたそうなんです。
まるで時間が巻き戻るかのように、亀裂がくっつき始め、跡形もなく消えてしまったんだとか…。
ハッター氏はこれについて「前代未聞の洞察」と語っています。
この驚くべき瞬間を目撃した彼らは、自己修復金属理論を唱えたデムコヴィッチ教授に連絡。
これをコンピュータ・モデルで再現してみたところ、彼が数年前に理論化したものと同じ現象であることが確認されました。
ただし、この金属の自己修復プロセスについては、まだ不明な点が多く、たとえば、これが観察されたのは、真空におかれたナノ結晶金属においてという特殊な環境下でした。
つまり同じことが、空気中の普通の金属でも起きるのかどうかは今のところわからないということなんです。
ですが未知の部分が多いだけに、材料科学における大発見であると言えるわけです。
もしも実用化することができるのなら、傷が自然に治るエンジンや橋など、これまでよりはるかに耐久性が高い機械や構造物を作れるようになるかもしれないとのことで、条件さえそろえば、材料には想像だにしないことが起きるわけです。
まぁ、専門家が目的をもって研究したら、すぐに何らかの答えは出るんじゃないでしょうかね。
にしても自己修復ってスゴイね。
この研究も今後に期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
8月25日の金曜日でございます。
ついに8月も残り1週間となりました。
まぁ、夏の終わりを惜しむって感じじゃないですけど、確実に夏は終りに近づいてる筈でございます。
ま、カレンダー的には、もうすぐ秋。
秋ですぜ。
秋と言えば運動の秋とか、芸術の秋とか、食欲の秋とか…。
まだ先だな(笑)
10月半ばあたりから秋を感じられるかもしれませんが、まだ当分、暦の上だけの話ですな。
てことで、今日もネタにいきましょう。
今日は金属の自己修復についてのお話しです。
なんでも金属はナノレベルで傷を自己修復できることが判明したんだとか…。
金属が自己修復とは?
どういうことでしょう?
酷使されて亀裂が入った金属が、いつの間にやら自分で傷を治してしまう。
まるでSFの世界にあるような、驚くべき金属の自己修復能力が明らかとなりました。
少なくともナノレベルの極小世界なら、金属が自分で亀裂を修復するというこの発見は、材料科学においては革命的なものなんだそうです。
これはプラチナの破片に亀裂が入る様子を観察していた科学者が偶然発見したものだそうで、もしもこの金属の自己修復能力をうまく利用することができれば、何もせずとも自然に治るエンジンや橋など、もっと耐久性のある機械や構造物を作れるようになるかもしれないそうなんです。
サンディア国立研究所とテキサスA&M大学の研究チームによるこの前代未聞の発見は、『Nature』に発表されました。
がっちり頑丈に思える金属であっても、外から力を繰り返し受けるにつれて、目には見えない細かい亀裂が入り、やがてはポキッと折れてしまいます。
この金属の「疲労損傷」は、機械や建築物などがダメになる大きな原因の一つです。
じつはプラスチックなどでは、こうした傷が自然に治る素材が開発されているそうなんですが、金属で同じようなことは無理だろうと考えられてきました。
ところが2013年、それがただの夢物語ではないという理論が発表されたんですね。
今回の研究チームの1人、現テキサスA&M大学のマイケル・デムコヴィッチ教授がシミュレーションを行ったところ、一定の条件がそろっていれば金属でも疲労損傷による亀裂が治るだろうことがわかったそうなんです。
今回の研究では、この理論の正しさが証明されています。
幸運なことに、この発見は偶然によるものなんだとか…。
サンディア国立研究所(当時)のカリド・ハッター氏とクリス・バー氏は、自己修復金属を探していたわけではなく、ただプラチナに亀裂が入る様子を観察していたそうなんです。
サンディア国立研究所の研究者ライアン・ショール氏は、透過型電子顕微鏡技術を使用して金属のナノスケール疲労亀裂を観察していました。
特殊な電子顕微鏡を覗き込みながら、ナノレベルの極小プラチナ片を1秒間に200回引っ張って、亀裂がどのように形成され、広がるのか評価するんですね。
ですが実験開始から40分後、予想もしないことが起きました。
突然プラチナ片の傷が治り始めたそうなんです。
まるで時間が巻き戻るかのように、亀裂がくっつき始め、跡形もなく消えてしまったんだとか…。
ハッター氏はこれについて「前代未聞の洞察」と語っています。
この驚くべき瞬間を目撃した彼らは、自己修復金属理論を唱えたデムコヴィッチ教授に連絡。
これをコンピュータ・モデルで再現してみたところ、彼が数年前に理論化したものと同じ現象であることが確認されました。
ただし、この金属の自己修復プロセスについては、まだ不明な点が多く、たとえば、これが観察されたのは、真空におかれたナノ結晶金属においてという特殊な環境下でした。
つまり同じことが、空気中の普通の金属でも起きるのかどうかは今のところわからないということなんです。
ですが未知の部分が多いだけに、材料科学における大発見であると言えるわけです。
もしも実用化することができるのなら、傷が自然に治るエンジンや橋など、これまでよりはるかに耐久性が高い機械や構造物を作れるようになるかもしれないとのことで、条件さえそろえば、材料には想像だにしないことが起きるわけです。
まぁ、専門家が目的をもって研究したら、すぐに何らかの答えは出るんじゃないでしょうかね。
にしても自己修復ってスゴイね。
この研究も今後に期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院