砂漠から水
2023年08月10日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
8月10日の木曜日でございます。
いよいよ明日からお盆休みだ〜って方も多いことでしょう。
暑いんで、気を付けて楽しんでくださいね。
では今日もネタにいきましょう。
なんでも、乾燥した砂漠の大気中から純粋な水を採取することに成功したんだそうですよ。
日本は湿度が高いですが、例えばカラカラに乾燥した砂漠であってすら、その大気中にはわずかに湿気が含まれています。
マサチューセッツ工科大学(MIT)で開発された新素材は、そうした湿気を集めて、きれいな飲み水にすることができるということです。
この新素材は、いわば超強力な乾燥剤と紙オムツのコラボのようなものなんだとか…。
なので低コストで作ることができ、それでいて高性能なんだそうです。
空気から水を集めるので、汚染の恐れがある川や地下水よりも安全である可能性もあるとのことで期待されています。
雨が乏しく飲料水の確保が難しい乾燥地域にとってはとても大切な、大きな可能性を秘めた発明であるそうなんです。
空気から水を集めるというアイデアはこれまでにも当然ありました。
例えば、2022年には「こんにゃくゼリーで作られたフィルムで空気中の湿気を集める」という発明があったそうなんです。
今回、マサチューセッツ工科大学の研究チームが考案したアイデアは、いわば「乾燥剤とオムツのコラボ」とでもいうべきもので、そのメイン材料となるのは「塩化リチウム」です。
これは超強力な乾燥剤で、空気から質量の10倍もの水分を吸収することができるそうなんです。
ただ塩化リチウムは吸湿力は超優秀でも、吸い取った水をためておくことができません。
そこでもう1つ鍵となる材料がオムツによく使われる材料でもある「ハイドロゲル」です。
この繊維から作られるゲル状素材は、グッと伸びるとその内部に小さな空間を開けることができます。
そのおかげで、たっぷりと水分をためておけるわけなんです。
この2つを組み合われば、空気からたっぷり水分を吸収して、それをためておける新素材ができると思われたんですが、1つ困ったことがありました。
それは両者を組み合わせることが、意外と難しかったそうなんです。
新しい吸湿素材を作るにはハイドロゲルに塩化リチウムを取り込ませる必要がありました。
ところが、これがうまくいかなかったようなんです。
ハイドロゲルと塩化リチウムを混ぜて2日待っても、ハイドロゲル1gあたり、たった4〜6gの塩化リチウムしか吸収されないんだとか…。
これでは空気から十分な水分を集めることができません。
ですが今回の研究チームは、これはやり方の問題ではなく、ほんの2、3日で諦めてしまうことが原因ではないかと考えたそうなんです。
これまでの研究者はあまりにも焦りすぎていたのだと…。
そこで今回は、濃度の異なる塩化リチウム溶液にハイドロゲルを最大30日間浸けっぱなしにしてみることにしたそうなんです。
すると狙い通り、ハイドロゲル1gあたり24gの塩化リチウムが吸収されました。
この新素材で空気中の水分を集めてみると、その性能は素晴らしいものであることがわかりました。
この新素材は、相対湿度わずか30%、つまり夜の砂漠とほぼ同じくらいのカラカラに乾いた空気から、1gあたり1.79gの水分を集めることができたそうなんです。
われわれにはよく分からない数字なんですが、これは記録的な水分量であるという話しです。
この新吸湿素材は、雨があまり降らず、飲み水が不足しがちな乾燥地域ではとても大切な発明になる可能性を秘めています。
特に汚染が気になる川や地下水に頼る必要がないので、安全性の面でも高いと考えられています。
研究チームは現在、この新吸湿素材の反応速度アップに取り組んでいます。
うまくいけば、1日に24回水を回収できるような性能すら発揮できるかもしれないとのことで、もしそんなグッズがあれば、キャンプなんかでも活躍してくれそうですよねぇ。
日本では、ホント、水の有り難さを感じることなんて滅多にないですが、水は生命の源ですから、この研究も今後に期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
8月10日の木曜日でございます。
いよいよ明日からお盆休みだ〜って方も多いことでしょう。
暑いんで、気を付けて楽しんでくださいね。
では今日もネタにいきましょう。
なんでも、乾燥した砂漠の大気中から純粋な水を採取することに成功したんだそうですよ。
日本は湿度が高いですが、例えばカラカラに乾燥した砂漠であってすら、その大気中にはわずかに湿気が含まれています。
マサチューセッツ工科大学(MIT)で開発された新素材は、そうした湿気を集めて、きれいな飲み水にすることができるということです。
この新素材は、いわば超強力な乾燥剤と紙オムツのコラボのようなものなんだとか…。
なので低コストで作ることができ、それでいて高性能なんだそうです。
空気から水を集めるので、汚染の恐れがある川や地下水よりも安全である可能性もあるとのことで期待されています。
雨が乏しく飲料水の確保が難しい乾燥地域にとってはとても大切な、大きな可能性を秘めた発明であるそうなんです。
空気から水を集めるというアイデアはこれまでにも当然ありました。
例えば、2022年には「こんにゃくゼリーで作られたフィルムで空気中の湿気を集める」という発明があったそうなんです。
今回、マサチューセッツ工科大学の研究チームが考案したアイデアは、いわば「乾燥剤とオムツのコラボ」とでもいうべきもので、そのメイン材料となるのは「塩化リチウム」です。
これは超強力な乾燥剤で、空気から質量の10倍もの水分を吸収することができるそうなんです。
ただ塩化リチウムは吸湿力は超優秀でも、吸い取った水をためておくことができません。
そこでもう1つ鍵となる材料がオムツによく使われる材料でもある「ハイドロゲル」です。
この繊維から作られるゲル状素材は、グッと伸びるとその内部に小さな空間を開けることができます。
そのおかげで、たっぷりと水分をためておけるわけなんです。
この2つを組み合われば、空気からたっぷり水分を吸収して、それをためておける新素材ができると思われたんですが、1つ困ったことがありました。
それは両者を組み合わせることが、意外と難しかったそうなんです。
新しい吸湿素材を作るにはハイドロゲルに塩化リチウムを取り込ませる必要がありました。
ところが、これがうまくいかなかったようなんです。
ハイドロゲルと塩化リチウムを混ぜて2日待っても、ハイドロゲル1gあたり、たった4〜6gの塩化リチウムしか吸収されないんだとか…。
これでは空気から十分な水分を集めることができません。
ですが今回の研究チームは、これはやり方の問題ではなく、ほんの2、3日で諦めてしまうことが原因ではないかと考えたそうなんです。
これまでの研究者はあまりにも焦りすぎていたのだと…。
そこで今回は、濃度の異なる塩化リチウム溶液にハイドロゲルを最大30日間浸けっぱなしにしてみることにしたそうなんです。
すると狙い通り、ハイドロゲル1gあたり24gの塩化リチウムが吸収されました。
この新素材で空気中の水分を集めてみると、その性能は素晴らしいものであることがわかりました。
この新素材は、相対湿度わずか30%、つまり夜の砂漠とほぼ同じくらいのカラカラに乾いた空気から、1gあたり1.79gの水分を集めることができたそうなんです。
われわれにはよく分からない数字なんですが、これは記録的な水分量であるという話しです。
この新吸湿素材は、雨があまり降らず、飲み水が不足しがちな乾燥地域ではとても大切な発明になる可能性を秘めています。
特に汚染が気になる川や地下水に頼る必要がないので、安全性の面でも高いと考えられています。
研究チームは現在、この新吸湿素材の反応速度アップに取り組んでいます。
うまくいけば、1日に24回水を回収できるような性能すら発揮できるかもしれないとのことで、もしそんなグッズがあれば、キャンプなんかでも活躍してくれそうですよねぇ。
日本では、ホント、水の有り難さを感じることなんて滅多にないですが、水は生命の源ですから、この研究も今後に期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院