一撃必殺!
2016年07月06日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
7月6日水曜日。
明日は七夕な水曜日。
もちろん七夕と水曜日はなんの関係もありませんが…
明日は七夕ネタ書けたらなぁとか考えてますが、何も思いつかないかもしれません。
で、今日のお話は昨日の続きってわけでもないですが、マルチタスクなお話。
昨日もお話でも登場したマルチタスクですが、そもそもは複数のことを同時にこなすコンピュータシステムの一つの呼称でした。
で、それになぞらえ、こういう複数の事を同時にこなす事をマルチタスク、もしくはマルチタスク人間なんて呼んで、わりと良い意味での表現となっていましたが、どうもそれは違うようで…
昨日もマルチタスクでは脳の老化、認知機能の低下につながるって話をしましたが、今回はそれ以前にこのマルチタスク、効率もよろしくないという事が分かったらしいんです。
このほど、京都大学、こころの未来研究センターの船橋新太郎教授と渡邉慶・元研究員、英オックスフォード大学研究員の研究グループが、二つ以上のことを同時に行うと、結果的にそのどちらも中途半端になるという研究結果が発表されました。
これまでは、混雑した道で車を運転しながら携帯電話でおしゃべりするなど、二つの課題を同時に行おうとするとうまくいかない現象を「二重課題干渉」といって、注意や記憶、思考など、認知機能を担う脳の前頭連合野外側部を二つの課題が取りあうために起こると考えられていたが、実際脳内で何が起こっているのかは謎でした。
これって確かにありますよね〜
つまり、例えば見渡す限り、直線で車も少ない高速道路をのんびり運転しながら携帯電話でお話するのは良いんですが、行ったことのない、狭い路地道なんかに侵入しちゃうと、電話での会話どころじゃなくなるってことですよね。
てな現象を京都大学と、オックスフォード大学の合同研究班が、解明に当たったわけですね。
てか、京大はともかく、オックスフォード大学て…すごいね(^^ゞ
で、研究チームはまず、ニホンザルに視覚刺激が現れた場所を記憶させ、それと同時に、別の場所への注意を促してみたところ、サルは二重課題干渉が起きて「記憶の成績の低下」が観察されることを確かめたそうです。
ま、つまり、ニホンザルも人間と同じく、二十課題干渉がおきて、二つの事が同時に行えないって事ですね。
まず、それを確認しておいて、さらに大脳に細い電極を差し込んで前頭連合野外側部の神経活動を測定したところ、二つの異なる課題がそれぞれ、前頭連合野の共通の神経細胞集団を、同時にしかも、過剰に動員しようとするんですが、神経細胞が限られているため、互いに干渉しあい、活動を抑制してしまうことを突き止めたと。
これも難しい専門用語だらけでしたが、要するに二つの課題に対して、結局考える(この場合行動を)場所が同じなので、その答えを出すための容量が足らず(本来の倍の事を考えなきゃいけないからね)に互いが干渉しあって結果的に二つとも中途半端に終わってしまうということなんです。
京大の船橋教授は、この結果に対して「二つの課題が、限られた脳神経の資源を使おうとして、二重課題干渉が起こっていることがわかった。二重課題の研究はこれまでもあったが、今回のように仕組みに迫る解析はなかった。能力を最大限発揮しようとすれば、一つのことに集中した方がよい。この仕組みは自閉症や統合失調症などの究明にも役立つだろう」と話しているそうなんです。
つまり、特殊な例をのぞいて、二つ以上の事を同時にやろうとしても、効率は下がってしまうってが、脳科学的に分かったって事なんですよね。
しかも、昨日のお話にもあったように、マルチタスクは脳の老化、認知機能の低下もみられるわけですから、こりゃ良い事なしですよね。
実際、忙しいと、あれもこれもと同時に考えてしまいがちですが、結果的に倍の時間がかかるだけならまだしも、質まで落ちる(あくまで個人の前頭連合野の容量等にもよりますが…)んじゃ、やめた方がいいに決まってます。
科学的にも証明されてるわけですから、これからは一撃必殺、一つの事をやり切ってから次、次とやり進めていきましょう。
効率もですけど、それで脳の寿命も延びるわけですしね。
てことで、今日からシングルタスカーとして生きていきます。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月6日水曜日。
明日は七夕な水曜日。
もちろん七夕と水曜日はなんの関係もありませんが…
明日は七夕ネタ書けたらなぁとか考えてますが、何も思いつかないかもしれません。
で、今日のお話は昨日の続きってわけでもないですが、マルチタスクなお話。
昨日もお話でも登場したマルチタスクですが、そもそもは複数のことを同時にこなすコンピュータシステムの一つの呼称でした。
で、それになぞらえ、こういう複数の事を同時にこなす事をマルチタスク、もしくはマルチタスク人間なんて呼んで、わりと良い意味での表現となっていましたが、どうもそれは違うようで…
昨日もマルチタスクでは脳の老化、認知機能の低下につながるって話をしましたが、今回はそれ以前にこのマルチタスク、効率もよろしくないという事が分かったらしいんです。
このほど、京都大学、こころの未来研究センターの船橋新太郎教授と渡邉慶・元研究員、英オックスフォード大学研究員の研究グループが、二つ以上のことを同時に行うと、結果的にそのどちらも中途半端になるという研究結果が発表されました。
これまでは、混雑した道で車を運転しながら携帯電話でおしゃべりするなど、二つの課題を同時に行おうとするとうまくいかない現象を「二重課題干渉」といって、注意や記憶、思考など、認知機能を担う脳の前頭連合野外側部を二つの課題が取りあうために起こると考えられていたが、実際脳内で何が起こっているのかは謎でした。
これって確かにありますよね〜
つまり、例えば見渡す限り、直線で車も少ない高速道路をのんびり運転しながら携帯電話でお話するのは良いんですが、行ったことのない、狭い路地道なんかに侵入しちゃうと、電話での会話どころじゃなくなるってことですよね。
てな現象を京都大学と、オックスフォード大学の合同研究班が、解明に当たったわけですね。
てか、京大はともかく、オックスフォード大学て…すごいね(^^ゞ
で、研究チームはまず、ニホンザルに視覚刺激が現れた場所を記憶させ、それと同時に、別の場所への注意を促してみたところ、サルは二重課題干渉が起きて「記憶の成績の低下」が観察されることを確かめたそうです。
ま、つまり、ニホンザルも人間と同じく、二十課題干渉がおきて、二つの事が同時に行えないって事ですね。
まず、それを確認しておいて、さらに大脳に細い電極を差し込んで前頭連合野外側部の神経活動を測定したところ、二つの異なる課題がそれぞれ、前頭連合野の共通の神経細胞集団を、同時にしかも、過剰に動員しようとするんですが、神経細胞が限られているため、互いに干渉しあい、活動を抑制してしまうことを突き止めたと。
これも難しい専門用語だらけでしたが、要するに二つの課題に対して、結局考える(この場合行動を)場所が同じなので、その答えを出すための容量が足らず(本来の倍の事を考えなきゃいけないからね)に互いが干渉しあって結果的に二つとも中途半端に終わってしまうということなんです。
京大の船橋教授は、この結果に対して「二つの課題が、限られた脳神経の資源を使おうとして、二重課題干渉が起こっていることがわかった。二重課題の研究はこれまでもあったが、今回のように仕組みに迫る解析はなかった。能力を最大限発揮しようとすれば、一つのことに集中した方がよい。この仕組みは自閉症や統合失調症などの究明にも役立つだろう」と話しているそうなんです。
つまり、特殊な例をのぞいて、二つ以上の事を同時にやろうとしても、効率は下がってしまうってが、脳科学的に分かったって事なんですよね。
しかも、昨日のお話にもあったように、マルチタスクは脳の老化、認知機能の低下もみられるわけですから、こりゃ良い事なしですよね。
実際、忙しいと、あれもこれもと同時に考えてしまいがちですが、結果的に倍の時間がかかるだけならまだしも、質まで落ちる(あくまで個人の前頭連合野の容量等にもよりますが…)んじゃ、やめた方がいいに決まってます。
科学的にも証明されてるわけですから、これからは一撃必殺、一つの事をやり切ってから次、次とやり進めていきましょう。
効率もですけど、それで脳の寿命も延びるわけですしね。
てことで、今日からシングルタスカーとして生きていきます。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院