ウロコと羽
2023年06月19日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
6月19日の月曜日でございます。
毎日蒸し暑いですなぁ。
ですが6月も後少し。
梅雨ももうあと1ヶ月を切ってるでしょう。
もう少し、頑張りましょうね。
てことで、今日もネタにいきますよ。
今日は最先端のバイオサイエンスなお話しです。
なんでも、遺伝子をわずかに操作するだけで、ウロコを羽に変えることができることが判明したんだか…。
ウロコを羽に?
そんな事ができたら、人間に羽を生やしたりできんじゃないの?
とか思いますよね。
話しを戻して、動物の体の表面にある被毛や羽やウロコ。
見た目は異なりますが、基本的な構成要素は同じものからできているんだそうです。
その証拠に、遺伝子にちょっと手を加えてやるだけで、ウロコから羽へと変化させることができるんだと…。
スイスのジュネーブ大学の研究チームは、ニワトリの遺伝子をわずかに操作し、足をおおっているウロコを羽毛に変えることに成功しました。
このことは、ウロコから羽毛といった一見革命的に思える進化には、じつのところ大げさな遺伝子の変化など必要なかったことを示しているそうです。
動物の体をおおう毛や羽といった皮膚の表面は、色とりどりでバラエティ豊かですが、いずれもケラチンで作られており、数億年前の爬虫類と同じ起源をもつそうです。
その起源とは、「プラコード」と呼ばれる皮膚の発生に重要とされる細胞の集まりです。
これが厚くなるとやがてウロコやトゲのような皮膚付属物へと成長するわけです。
その成長に重要な役割をはたしている遺伝子があります。
それが今回の主役である「ソニック・ヘッジホッグ」遺伝子です。
この遺伝子はシグナル伝達経路をつうじて信号をおくることで、体の形や構造の発達、あるいはパターン化などを左右することができるんだとか…。
たとえば鳥の羽毛の形や位置、あるいはマウスの毛包の発達なども、この遺伝子が強く関与しているそうです。
ジュネーブ大学のミシェル・ミリンコビッチ氏らは、このソニック・ヘッジホッグ遺伝子をちょっと操作してやることで、普通はウロコにおおわれているニワトリの足に羽毛を生やすことに成功したわけです。
実験の対象となったのは、食卓でお馴染みのブロイラーです。
このニワトリの足は、ウロコ状で、羽毛はほとんど生えていません。
そこで研究チームは、まだ卵の中で胚のままの状態にあるヒナの血管に、ソニック・ヘッジホッグ遺伝子のシグナル伝達をうながす物質を注入してやりました。
すると、孵化したヒナの足には、体と同じような幼い羽毛が生えていたそうなんです。
しかもヒナが成長するにつれて、羽毛もまた成長したそうです。
幼い羽毛が大人の羽毛に生え変わったとき、足も体と同じく大人の羽毛に変わったそうなんです。
こうしたウロコから羽への変化は、たった1回の処置で起きたものです。
RNAの配列を調べてみたところ、この処置でニワトリに生じた変化はずっと続くものであることが確認されているそうです。
研究チームによると、こうした結果は、動物がどのように進化・多様化してきたかのか理解するヒントであるとのこと。
皮膚にある付属器がウロコ・羽・毛とバラエティ豊かに進化する原動力となったのは、おそらくソニック・ヘッジホッグ遺伝子がおくるシグナルの自然な変化だそうです。
そしてこれは、そうした多様化がそれほど難しいことではなかった可能性を示しています。
ウロコから羽への進化は一見大きなものに思えますが、ゲノムや遺伝子の発現といった点ではそれほど大きな変化はいらなかったと考えられるからです。
空を飛んでいる鳥は恐竜の直接の子孫と言われていますが、あまりピンとこない人も多いでしょう。
ですが今回の研究は、そのつながりを実感させてくれるに違いないですな。
まぁ、遺伝子が変わると色々変化するってのは分かりますが、この実験を見る限り、ホントにささいな変化なんでしょうね。
そしてその変化がいつ、なぜ起こるのか…。
人間で実験するわけにはいかないでしょうし、なんとも分かりませんが、羽を生やしたりできるのかなぁ…。
ま、仮に羽が生えても、飛べないでしょうけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
6月19日の月曜日でございます。
毎日蒸し暑いですなぁ。
ですが6月も後少し。
梅雨ももうあと1ヶ月を切ってるでしょう。
もう少し、頑張りましょうね。
てことで、今日もネタにいきますよ。
今日は最先端のバイオサイエンスなお話しです。
なんでも、遺伝子をわずかに操作するだけで、ウロコを羽に変えることができることが判明したんだか…。
ウロコを羽に?
そんな事ができたら、人間に羽を生やしたりできんじゃないの?
とか思いますよね。
話しを戻して、動物の体の表面にある被毛や羽やウロコ。
見た目は異なりますが、基本的な構成要素は同じものからできているんだそうです。
その証拠に、遺伝子にちょっと手を加えてやるだけで、ウロコから羽へと変化させることができるんだと…。
スイスのジュネーブ大学の研究チームは、ニワトリの遺伝子をわずかに操作し、足をおおっているウロコを羽毛に変えることに成功しました。
このことは、ウロコから羽毛といった一見革命的に思える進化には、じつのところ大げさな遺伝子の変化など必要なかったことを示しているそうです。
動物の体をおおう毛や羽といった皮膚の表面は、色とりどりでバラエティ豊かですが、いずれもケラチンで作られており、数億年前の爬虫類と同じ起源をもつそうです。
その起源とは、「プラコード」と呼ばれる皮膚の発生に重要とされる細胞の集まりです。
これが厚くなるとやがてウロコやトゲのような皮膚付属物へと成長するわけです。
その成長に重要な役割をはたしている遺伝子があります。
それが今回の主役である「ソニック・ヘッジホッグ」遺伝子です。
この遺伝子はシグナル伝達経路をつうじて信号をおくることで、体の形や構造の発達、あるいはパターン化などを左右することができるんだとか…。
たとえば鳥の羽毛の形や位置、あるいはマウスの毛包の発達なども、この遺伝子が強く関与しているそうです。
ジュネーブ大学のミシェル・ミリンコビッチ氏らは、このソニック・ヘッジホッグ遺伝子をちょっと操作してやることで、普通はウロコにおおわれているニワトリの足に羽毛を生やすことに成功したわけです。
実験の対象となったのは、食卓でお馴染みのブロイラーです。
このニワトリの足は、ウロコ状で、羽毛はほとんど生えていません。
そこで研究チームは、まだ卵の中で胚のままの状態にあるヒナの血管に、ソニック・ヘッジホッグ遺伝子のシグナル伝達をうながす物質を注入してやりました。
すると、孵化したヒナの足には、体と同じような幼い羽毛が生えていたそうなんです。
しかもヒナが成長するにつれて、羽毛もまた成長したそうです。
幼い羽毛が大人の羽毛に生え変わったとき、足も体と同じく大人の羽毛に変わったそうなんです。
こうしたウロコから羽への変化は、たった1回の処置で起きたものです。
RNAの配列を調べてみたところ、この処置でニワトリに生じた変化はずっと続くものであることが確認されているそうです。
研究チームによると、こうした結果は、動物がどのように進化・多様化してきたかのか理解するヒントであるとのこと。
皮膚にある付属器がウロコ・羽・毛とバラエティ豊かに進化する原動力となったのは、おそらくソニック・ヘッジホッグ遺伝子がおくるシグナルの自然な変化だそうです。
そしてこれは、そうした多様化がそれほど難しいことではなかった可能性を示しています。
ウロコから羽への進化は一見大きなものに思えますが、ゲノムや遺伝子の発現といった点ではそれほど大きな変化はいらなかったと考えられるからです。
空を飛んでいる鳥は恐竜の直接の子孫と言われていますが、あまりピンとこない人も多いでしょう。
ですが今回の研究は、そのつながりを実感させてくれるに違いないですな。
まぁ、遺伝子が変わると色々変化するってのは分かりますが、この実験を見る限り、ホントにささいな変化なんでしょうね。
そしてその変化がいつ、なぜ起こるのか…。
人間で実験するわけにはいかないでしょうし、なんとも分かりませんが、羽を生やしたりできるのかなぁ…。
ま、仮に羽が生えても、飛べないでしょうけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院