ベジミートの未来
2023年05月22日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
5月22日の月曜日でございます。
やはり20日を過ぎると、何となく焦りが出てきますね。
月末って、なにかとややこしいですし、この辺りから仕事が増えるんですよねぇ。
てことで、今日も速やかにネタにいきましょう。
今日のお話しは、次世代の食材として注目を集めていた植物由来の代替肉「ベジミート」。
これがここのところ伸び悩んでるんだとか…。
数年前まで植物由来の代替肉(ベジミート)はアメリカの食卓を制覇する勢いでした。
特に有名なのは「インポッシブルフーズ(Impossible Foods)」社や「ビヨンドミート(Beyond Meet)」社です。
このブログでも何度か紹介しましたよね。
アメリカでは、バーガーキングがインポッシブルフーズ社のベジミートを全米各店に採用し、ケンタッキーやマクドナルドも、ビヨンドミート社のベジミートを使った商品の試験販売を行ったりしてました。
この年、動物の肉を使わないハンバーガーパティやソーセージの売上は18%増。
2020年には45%も成長したそうな…。
ところがその翌年の2021年、植物性肉はゼロ成長となり、2022年には1%の減少となりました。
あれほど人気だった植物性肉に何が起きているのでしょう。
植物性肉は一過性のブームに過ぎなかったのでしょうか?
最近の販売データによると、植物性肉の売上は2021年はゼロ成長、2022年には1%減少しています。
また販売された商品数で見ても8%減だそうです。
一方、ごく普通の食肉は、販売数では4%減少しているものの、売上高自体は8%増加しているそうです。
従来の動物性肉の売り上げが伸びている一方、少し前まで破竹の勢いだった植物性肉の人気が失速しているのはいったいなぜなのか?
その根本的な問題は2つ、「価格」と「味」ではないかと言われています。
日本以上にインフレが激しい米国では、とりわけ食品の値上がりが著しく、3月には8.5%にも達しています。
そうでなくても植物性肉は、鶏肉の約3倍、豚肉の約2倍、牛肉と同等かそれ以上と、値段が高めでした。
そのため、激しいインフレの煽りを受けて、消費者が植物性肉を敬遠しだしたことが、昨今の失速の直接的な原因であると…。
製品の値段を下げる主な方法としては、生産規模を拡大して、より多くの原料を低コストで調達することが考えられます。
ですが、大ブームだったときならいざ知らず、植物性肉の人気が低迷している現状では、それも難しくなってます。
では、原料の質を落として価格を下げるのはどうでしょう?
たとえば植物性肉の場合、醸造業から出る残渣など、より低コストのタンパク源を使う手もあるそうなんですが、価格が下がる代償として、味も悪くなってしまいます。
もともと植物性肉は、普通のお肉に比べて味が劣るのは仕方ない部分があります。
消費者から支持を得るには、もっと美味しくする必要があるのに、売るために不味くしてしまうのでは本末転倒ですなぁ。
10年前に比べればマシになったとはいえ、今のところ「最高の植物性肉は最低の動物性肉と同程度」の味だという評価もあります。
それでいて高価となると、売れないのも納得ですな。
ですが、そもそも植物性肉業界自体は失敗していないという見方もあるようなんですね。
2022年に鳥インフルエンザの流行で卵の価格が高騰したアメリカでは、豆を原料にした液体の「植物性卵」の売上が14%増加しました。
さらに50年前から牛乳の売り上げが減少傾向にある一方、豆乳などの植物性ミルクは9%増だったと…。
またヨーロッパでは売上が3%増加。
さらに全世界では販売重量が5%増加と、アニマルフリーのお肉は着実に広まってはいるようなんですね。
日本ではまだまだ認知されてませんよねぇ。
商品としては見たことないってレベルですよね。
この代替肉、そもそもどこに着眼するかで購入者の意識も変わると思うんですよ。
出来るだけ動物を殺傷しなくて済むからという理由が前面にある場合、その「思想」がある人しか買わないでしょう。
良いか悪いかと言う話ではなく、そうやって生きてきたんですから、ここへきて動物を殺すなってのもすんなり入らないっちゃ入らないですよね。
また、植物由来だから動物の肉よりヘルシーかと言われると、話はそう単純でもないんですよね。
確かに植物性肉はコレステロールを含まず、飽和脂肪も動物の肉より少ないかもしれません。
ですが、そこに含まれる原料は多岐にわたります。
植物性肉に懐疑的な人たちは、この点を指摘して、植物性肉はかなりの加工食品で、それゆえに不健康な食材であると批判してますしね。
まぁ、どんなものでも新しいものって定着するには時間がかかります。
と同時に、こういうタイミングはなくなるか生き残るかの瀬戸際とも言えるでしょうしね。
まだまだ一般的にはならないかなぁ〜ってのがわたくし院長の意見ですな。
ちなみにわたくし院長は、売ってれば買いますけどね。
ま、値段にもよりますが、味より栄養価を重視しますしそこが問題ないならいいけどね。
この業界の今後にも期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
5月22日の月曜日でございます。
やはり20日を過ぎると、何となく焦りが出てきますね。
月末って、なにかとややこしいですし、この辺りから仕事が増えるんですよねぇ。
てことで、今日も速やかにネタにいきましょう。
今日のお話しは、次世代の食材として注目を集めていた植物由来の代替肉「ベジミート」。
これがここのところ伸び悩んでるんだとか…。
数年前まで植物由来の代替肉(ベジミート)はアメリカの食卓を制覇する勢いでした。
特に有名なのは「インポッシブルフーズ(Impossible Foods)」社や「ビヨンドミート(Beyond Meet)」社です。
このブログでも何度か紹介しましたよね。
アメリカでは、バーガーキングがインポッシブルフーズ社のベジミートを全米各店に採用し、ケンタッキーやマクドナルドも、ビヨンドミート社のベジミートを使った商品の試験販売を行ったりしてました。
この年、動物の肉を使わないハンバーガーパティやソーセージの売上は18%増。
2020年には45%も成長したそうな…。
ところがその翌年の2021年、植物性肉はゼロ成長となり、2022年には1%の減少となりました。
あれほど人気だった植物性肉に何が起きているのでしょう。
植物性肉は一過性のブームに過ぎなかったのでしょうか?
最近の販売データによると、植物性肉の売上は2021年はゼロ成長、2022年には1%減少しています。
また販売された商品数で見ても8%減だそうです。
一方、ごく普通の食肉は、販売数では4%減少しているものの、売上高自体は8%増加しているそうです。
従来の動物性肉の売り上げが伸びている一方、少し前まで破竹の勢いだった植物性肉の人気が失速しているのはいったいなぜなのか?
その根本的な問題は2つ、「価格」と「味」ではないかと言われています。
日本以上にインフレが激しい米国では、とりわけ食品の値上がりが著しく、3月には8.5%にも達しています。
そうでなくても植物性肉は、鶏肉の約3倍、豚肉の約2倍、牛肉と同等かそれ以上と、値段が高めでした。
そのため、激しいインフレの煽りを受けて、消費者が植物性肉を敬遠しだしたことが、昨今の失速の直接的な原因であると…。
製品の値段を下げる主な方法としては、生産規模を拡大して、より多くの原料を低コストで調達することが考えられます。
ですが、大ブームだったときならいざ知らず、植物性肉の人気が低迷している現状では、それも難しくなってます。
では、原料の質を落として価格を下げるのはどうでしょう?
たとえば植物性肉の場合、醸造業から出る残渣など、より低コストのタンパク源を使う手もあるそうなんですが、価格が下がる代償として、味も悪くなってしまいます。
もともと植物性肉は、普通のお肉に比べて味が劣るのは仕方ない部分があります。
消費者から支持を得るには、もっと美味しくする必要があるのに、売るために不味くしてしまうのでは本末転倒ですなぁ。
10年前に比べればマシになったとはいえ、今のところ「最高の植物性肉は最低の動物性肉と同程度」の味だという評価もあります。
それでいて高価となると、売れないのも納得ですな。
ですが、そもそも植物性肉業界自体は失敗していないという見方もあるようなんですね。
2022年に鳥インフルエンザの流行で卵の価格が高騰したアメリカでは、豆を原料にした液体の「植物性卵」の売上が14%増加しました。
さらに50年前から牛乳の売り上げが減少傾向にある一方、豆乳などの植物性ミルクは9%増だったと…。
またヨーロッパでは売上が3%増加。
さらに全世界では販売重量が5%増加と、アニマルフリーのお肉は着実に広まってはいるようなんですね。
日本ではまだまだ認知されてませんよねぇ。
商品としては見たことないってレベルですよね。
この代替肉、そもそもどこに着眼するかで購入者の意識も変わると思うんですよ。
出来るだけ動物を殺傷しなくて済むからという理由が前面にある場合、その「思想」がある人しか買わないでしょう。
良いか悪いかと言う話ではなく、そうやって生きてきたんですから、ここへきて動物を殺すなってのもすんなり入らないっちゃ入らないですよね。
また、植物由来だから動物の肉よりヘルシーかと言われると、話はそう単純でもないんですよね。
確かに植物性肉はコレステロールを含まず、飽和脂肪も動物の肉より少ないかもしれません。
ですが、そこに含まれる原料は多岐にわたります。
植物性肉に懐疑的な人たちは、この点を指摘して、植物性肉はかなりの加工食品で、それゆえに不健康な食材であると批判してますしね。
まぁ、どんなものでも新しいものって定着するには時間がかかります。
と同時に、こういうタイミングはなくなるか生き残るかの瀬戸際とも言えるでしょうしね。
まだまだ一般的にはならないかなぁ〜ってのがわたくし院長の意見ですな。
ちなみにわたくし院長は、売ってれば買いますけどね。
ま、値段にもよりますが、味より栄養価を重視しますしそこが問題ないならいいけどね。
この業界の今後にも期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院