ベートーベンとB型肝炎
2023年04月27日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
4月27日の木曜日でございます。
今月も支払い週間に突入しました。
そして土曜日からゴールデンウイークってことで、なにやら色々ややこしいです。
てことで今日もとっととネタにいきましょう。
今日のお話しの主役はかの有名な作曲家でありピアニストでもあった、ベートーベンでございます。
彼は1827年の3月26日に亡くなってるんですが、それまでの功績は知らない人はいないでしょう。
で、何の話かといいますと、彼は晩年、様々な病気に苦しんだとされてるんですが、死因は諸説あり、アルコールの過剰摂取や鉛中毒などによる肝硬変だったのではないかと言われていました。
今回、マックス・プランク進化人類学研究所やケンブリッジ大学などの研究チームは、ベートーヴェンの遺髪に含まれるDNAを調査し、正確な死因の分析を行ったそうなんです。
最近発表されたその結果によると、彼がB型肝炎ウイルスに感染していたことが判明したそうなんです。
どうもかれは肝炎で亡くなったようなんですね。
今回の研究では、古いDNAを解析する最新の技術で、ベートーベン本人の遺髪の遺伝子が調べられています。
交響曲第5番「運命」や交響曲第9番「合唱」など数々の名曲を残したベートーベンは、日本では「楽聖」とも呼ばれるほど音楽史において極めて有名で重要な作曲家の一人です。
また、27歳の頃から耳が聞こえなくなっていく難聴に悩まされ、ほとんどの聴覚を失ってしまっていたそうです。
それだけでなく、慢性的な腹痛や下痢に苦しみ、アルコール依存症が疑われるほどお酒が好きだったなど、健康に悩まされたことでも知られています。
死後に行われた解剖では、肝臓・腎臓・脾臓などの内臓の状態がひどく悪かったことが明らかにされていますが、死因は特定されなかったようなんですね。
今回の調査では、そうした難聴や胃腸障害を引き起こした決定的な原因は見つかっていません。
ですが肝臓病の原因になる遺伝的なリスクが数多く見つかっています。
しかもベートーベンは死ぬ少なくとも数ヶ月前、B型肝炎ウイルスに感染していたようで、マックス・プランク進化人類学研究所のヨハネス・クラウゼ氏は、「これが死につながった可能性が高い」とプレスリリースで説明しています。
彼がウイルスに感染した理由は不明ですが、B型肝炎ウイルスは、母子感染、感染者との性交、あるいは感染者の血液に直接触れることなどでうつります。
特に血液感染の場合、注射器の使い回しといった不衛生な医療器具などからもうつることがあります。
その一方で、従来言われていたようなベートーベンの鉛中毒説が疑わしい可能性も浮上しています。
かつてベートーベンの髪の毛から大量の鉛が検出されたと発表されたことがありました。
今回、その研究で分析された髪の毛を調べてみたところ、本人のものではなく、女性の髪の毛であることが判明したそうなんです。
ベートベンの遺髪は、彼の一族に関する面白い秘密も明らかにしています。
じつは現代にもベートーベンの一族とされる人たちが存在しています。
今回の研究ではそうした人たちの遺伝子も調べられましたが、そこから父方の誰かが不倫をしていたらしきことが発覚したんだとか…。
というのも現代の親族5名の中に、ベートーベンと同じY染色体を持つ人物がいなかったと…。
このことは、ベートーベンの父方の誰かが妻以外と子供を作っただろうことを示しているというわけです。
またベートーベンはドイツ出身とされていますが、実際に彼の遺伝子は、現代のドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州の人たちとよく似ていることが判明しています。
今回の研究では、ベートーベンの遺髪から、彼が遺伝的に肝臓のリスクを抱えており、B型肝炎ウイルスに感染していたことも明らかになりました。
こうした要因に加えて、過剰とも言えるアルコール摂取を続けた結果、重い肝臓病になって死んだと考えると辻褄があうと研究チームは結論づけています。
彼の父親もまたアルコールが好きだったそうです。
ベートーベンの遺伝子をさらに研究すれば、B型肝炎ウイルスに感染した時期などをもっと詳しく解明できるかもしれないとのことです。
遺髪のDNAからここまで分かるもんなんですねぇ。
にしても、数百年の時を経て、不倫が暴かれるってのもなかなか面白いですが、こんな事って結構身近にあるかもしれませんよね。
今回のベートーベン家の場合、父が不倫して妻以外の子供を作ったわけですから、こりゃ周りの人達は認識するでしょうけど、奥さんの不倫ならだれも気付かない可能性がありますもんね(笑)
今はDNA鑑定なんでありますけど、一昔前までは主に4種類の血液型だけで判断してたんですからねぇ…。
しかもA型とB型の組み合わせなんかだと、全ての血液型の子供が生まれる可能性があったりしますし、血液型だけでは判別できないもんね。
とまぁ、ベートーベンの死因の話から、不倫の話に脱線しましたが、このDNA鑑定、技術が上がるにつれ、歴史的なことが解明されていくって言うのは面白いですね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
4月27日の木曜日でございます。
今月も支払い週間に突入しました。
そして土曜日からゴールデンウイークってことで、なにやら色々ややこしいです。
てことで今日もとっととネタにいきましょう。
今日のお話しの主役はかの有名な作曲家でありピアニストでもあった、ベートーベンでございます。
彼は1827年の3月26日に亡くなってるんですが、それまでの功績は知らない人はいないでしょう。
で、何の話かといいますと、彼は晩年、様々な病気に苦しんだとされてるんですが、死因は諸説あり、アルコールの過剰摂取や鉛中毒などによる肝硬変だったのではないかと言われていました。
今回、マックス・プランク進化人類学研究所やケンブリッジ大学などの研究チームは、ベートーヴェンの遺髪に含まれるDNAを調査し、正確な死因の分析を行ったそうなんです。
最近発表されたその結果によると、彼がB型肝炎ウイルスに感染していたことが判明したそうなんです。
どうもかれは肝炎で亡くなったようなんですね。
今回の研究では、古いDNAを解析する最新の技術で、ベートーベン本人の遺髪の遺伝子が調べられています。
交響曲第5番「運命」や交響曲第9番「合唱」など数々の名曲を残したベートーベンは、日本では「楽聖」とも呼ばれるほど音楽史において極めて有名で重要な作曲家の一人です。
また、27歳の頃から耳が聞こえなくなっていく難聴に悩まされ、ほとんどの聴覚を失ってしまっていたそうです。
それだけでなく、慢性的な腹痛や下痢に苦しみ、アルコール依存症が疑われるほどお酒が好きだったなど、健康に悩まされたことでも知られています。
死後に行われた解剖では、肝臓・腎臓・脾臓などの内臓の状態がひどく悪かったことが明らかにされていますが、死因は特定されなかったようなんですね。
今回の調査では、そうした難聴や胃腸障害を引き起こした決定的な原因は見つかっていません。
ですが肝臓病の原因になる遺伝的なリスクが数多く見つかっています。
しかもベートーベンは死ぬ少なくとも数ヶ月前、B型肝炎ウイルスに感染していたようで、マックス・プランク進化人類学研究所のヨハネス・クラウゼ氏は、「これが死につながった可能性が高い」とプレスリリースで説明しています。
彼がウイルスに感染した理由は不明ですが、B型肝炎ウイルスは、母子感染、感染者との性交、あるいは感染者の血液に直接触れることなどでうつります。
特に血液感染の場合、注射器の使い回しといった不衛生な医療器具などからもうつることがあります。
その一方で、従来言われていたようなベートーベンの鉛中毒説が疑わしい可能性も浮上しています。
かつてベートーベンの髪の毛から大量の鉛が検出されたと発表されたことがありました。
今回、その研究で分析された髪の毛を調べてみたところ、本人のものではなく、女性の髪の毛であることが判明したそうなんです。
ベートベンの遺髪は、彼の一族に関する面白い秘密も明らかにしています。
じつは現代にもベートーベンの一族とされる人たちが存在しています。
今回の研究ではそうした人たちの遺伝子も調べられましたが、そこから父方の誰かが不倫をしていたらしきことが発覚したんだとか…。
というのも現代の親族5名の中に、ベートーベンと同じY染色体を持つ人物がいなかったと…。
このことは、ベートーベンの父方の誰かが妻以外と子供を作っただろうことを示しているというわけです。
またベートーベンはドイツ出身とされていますが、実際に彼の遺伝子は、現代のドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州の人たちとよく似ていることが判明しています。
今回の研究では、ベートーベンの遺髪から、彼が遺伝的に肝臓のリスクを抱えており、B型肝炎ウイルスに感染していたことも明らかになりました。
こうした要因に加えて、過剰とも言えるアルコール摂取を続けた結果、重い肝臓病になって死んだと考えると辻褄があうと研究チームは結論づけています。
彼の父親もまたアルコールが好きだったそうです。
ベートーベンの遺伝子をさらに研究すれば、B型肝炎ウイルスに感染した時期などをもっと詳しく解明できるかもしれないとのことです。
遺髪のDNAからここまで分かるもんなんですねぇ。
にしても、数百年の時を経て、不倫が暴かれるってのもなかなか面白いですが、こんな事って結構身近にあるかもしれませんよね。
今回のベートーベン家の場合、父が不倫して妻以外の子供を作ったわけですから、こりゃ周りの人達は認識するでしょうけど、奥さんの不倫ならだれも気付かない可能性がありますもんね(笑)
今はDNA鑑定なんでありますけど、一昔前までは主に4種類の血液型だけで判断してたんですからねぇ…。
しかもA型とB型の組み合わせなんかだと、全ての血液型の子供が生まれる可能性があったりしますし、血液型だけでは判別できないもんね。
とまぁ、ベートーベンの死因の話から、不倫の話に脱線しましたが、このDNA鑑定、技術が上がるにつれ、歴史的なことが解明されていくって言うのは面白いですね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院