弘泉堂鍼灸接骨院
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酔い覚まし
2023年04月07日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。

4月7日の金曜日でございます。

今年は桜の開花も少し早かったですから、今週あたりが最後のお花見かもしれませんねぇ。

来週にはもう散りだしてるかも…。

わたくし院長、外で飲食するのがあまり好きじゃないんで、お花見とか基本行きませんが、好きな人は好きですよねぇ。

てことで、今日のネタはそんなお花見につきもののお酒にまつわるお話しです。

なんでも、酒酔いを速くさますホルモンが発見されたんだとか…。

マウスに投与したところ2倍の速さでしらふになったそうです。

アメリカの研究チームが、脳に”ダイレクト”に作用して酔いを覚ましてくれる「酔いさましホルモン」を発見したそうです。

酔い醒ましホルモンは、「線維芽細胞増殖因子21(FGF21)」と呼ばれるもので、マウスや人間などの肝臓で作られています。

これを酔っ払ったマウスに投与したところ、アルコールの分解が進んだわけでもないのに、酔いの醒めが速くなったそうなんです。

なぜアルコールが体に残っているのにシラフになってしまうのか?

その理由は、FGF21が脳の覚醒を司る領域に直接作用するからだそうです。

最新の研究によると、このホルモンは生物がアルコールの害から体を守るために進化させたのかもしれないそうなんです。

なんか微妙なホルモンやな〜。

わたくし院長なんか、酔いたくて飲んでますし、早く醒めてしまうとそれはそれで残念な気が…。

お酒を飲むと酔っ払ってくるのは、アルコールの一種である「エタノール」の作用です。

お酒をお酒たらしめている成分なので、酒精と呼ばれたりもします。

これを摂取して酔っ払うと、気分は良くなりますが、体はうまく動かなくなるし、頭もまともに働かなくなります。

そんなエタノールは、自然界には普通に存在します。

熟れた果物の糖分が発酵してできるからで、ゆえにそうしたものを食べる動物は、エタノールから体を守る仕組みを進化させてきたわけなんです。

たとえば、肝臓で作られる「線維芽細胞増殖因子(FGF21)」というホルモンがあります。

これは飢餓状態になったり、タンパク質が不足したりすると分泌されるのですが、とりわけ人間の場合、分泌を一番うながすのがエタノールです。

FGF21には、お酒を飲みたくなくなるかわりに水を飲みたくなる(脱水症状を防ぐ)など、酔いの悪影響から体を守ろうとする働きがあります。

ですが今回の研究では、その効果はそれだけでないことが明らかになっています。

脳に直接作用して、酔いを醒まそうとするそうなんです。

テキサス大学の研究チームが、エタノールで酔わせたマウスにFGF21を投与してみたところ、エタノール分解の進み具合には特に変わりがないのに、覚醒レベルが上がることが確認されました。

私たちは、体のバランスが崩れれば、無意識に重心を移して倒れないようにしますし(姿勢反射)、それでもダメなら足を出して転倒を防ごうとします(立ち直り反射)。

酔っ払った人はこうした反射が鈍くなるんですが、それは酔ったマウスでも同じです。

そして実験でFGF21を投与したマウスは、こうした反射が速やかに回復したんだそうです。

面白いことに、FGF21はケタミン、ジアゼパム、ペントバルビタールといった麻酔や鎮静剤には、まったく効き目がないそうです。

つまりエタノールにしか効かないそうなんです。

FGF21の酔いさまし効果は、脳の「青斑核」(覚醒や注意に関係)にある「ノルアドレナリン作動性ニューロン」を直接活性化させること発揮されているようです。

研究チームはこうした結果に基づき、FGF21肝-脳経路は生物がエタノール中毒から体を守るために進化させたのだろうと推測しています。

この経路は、さまざまな認知・感情機能を調節することで、厳しい状況での生存率を高めてきた可能性があるそうです。

なおFGF21とノルアドレナリン神経系は人間にもありますが、酔いさましホルモンでマウスのように酔いが醒めるかどうかはまだわからないということです。

いずれにせよ、今回の研究でFGF21が脳にダイレクトに効いていることが確かめられました。

研究チームは今後、酔いさましホルモンが神経レベルでどう働いているのか探っていくとのことです。

エタノールは分解されてないのに、酔いだけ醒める…。

これは最悪のヤツやん(笑)

まぁ、今後この研究がどんな方向に進むのか分かりませんが、最終的には「酔い覚まし」の薬になりそうですよねぇ。

まぁ、ウッカリ大量に飲んじゃって死ぬほどつらいって状態の人なんかには良い薬となるでしょうけどね。

わたくし院長がお世話になる事はないかな(笑)

ではまた〜。









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