人工皮膚の夜明け
2023年03月03日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
3月3日の金曜日でございます。
今日は桃の節句、ひな祭りでございますな。
この節句ってのは、五つあって桃の節句は正式には、「上巳(じょうし)の節句」と言います。
後の4つはと言いますと、まず、1月7日が、「人日(じんじつ)の節句」で、この日は七草粥を食べる日ですな。
で、次が3月3日の上巳の節句で、次が5月5日の「端午の節句」、この日は「子供の日」ですな。
で、次が、7月7日の「七夕(しちせき)の節句」で、七夕ですね。
で、最後が9月9日、「重陽(ちょうよう)の節句」と言いまして、「菊の節句」なんだそうです。
なんでも菊酒なるものを飲んで不老不死を願うんだとか…。
上巳の節句の今日は、邪気をはらうヨモギ入りの草餅を食べるんだそうですよ。
てことで、五節句から入りましたが、ネタ的には全然関係ありません。
今日のネタは、最新のサイエンステクノロジーでもいってみたいと思います。
移殖用の人工皮膚の最前線のお話しとなっております。
例えば、手にひどい火傷を負ってしまったら、すぽっと手袋のような皮膚をはめる…。
近い将来、そんな治療法が誕生するかもしれません。
米コロンビア大学の研究チームは、人工皮膚を複雑な三次元形状に成長させる方法を考案しました。
人体のような不規則で複雑な面に平らな人工皮膚をはるのは難しいんですが、衣服のように「着る人工皮膚」ならこの問題も解決されます。
これにより皮膚移植手術の難易度を下げ、時間を短縮し、しかも見た目などの仕上がりまで美しくしてくれるそうなんです。
着る人工皮膚とでも言いますか、それ自体は従来の人工皮膚と同じプロセスで作られます。
新しいのは、手の模型を土台にして人工皮膚を育てるというアイデアなんだとか…。
まず人間の手などの移植対象を3Dスキャンし、これを元に3Dプリンターで、中が空洞で通気性のある手の模型を作ります。
そしてその表面を皮膚の真皮にある細胞「線維芽細胞」と「コラーゲン」でおおい、さらに表皮の9割を占める「ケラチノサイト」でコーティングします。
あとは模型内部の空洞から栄養を与え、皮膚細胞を育ててやればいいんだとか…。
手袋のような人工皮膚が完成するまで3週間ほどたそうです。
ちなみに画像があるんですが、こんな感じです。
ゴムの手袋ですな(笑)
試しにこの人工皮膚をマウスの後ろ足に移植してみたところ、4週間でピッタリくっつき、普通に歩けるようになったとか…。
また手術自体はほんの10分程度だったそうです。
ただしマウスの皮膚の治り方は人間と同じではないので、今後はもっと人間に近い大きな動物で試してみる必要があるとのことで、実際に人間に移植できるようになるのは、まだ何年も先のことだそうですが、実現すればスゴイですよね。
今回の着る人工皮膚は、1980年代初頭に人工皮膚が登場して以来となる大幅なアップグレードなのだそうです。
人間の皮膚は50種類もの細胞でできています。
ところが最初の人工皮膚はたった2種類で作られ、その後の研究はいかに本物の皮膚構造に近づけるかが焦点でした。
ですがコロンビア大学のハサン・エルビル・アバチ(Hasan Erbil Abaci)博士は、皮膚の形状が無視されていることがずっと気になっていたのだそうです。
というのも、形状もまた機能に影響する重要な要素だからです。
そこで手の模型を使って、より自然な三次元的な人工皮膚を開発したという経緯があります。
それはただ人間の皮膚の形に近いだけでなく、人工皮膚の組成・構造・強度を大幅にアップさせることにつながったそうです。
アバチ博士の予想では、将来的には患者自身の細胞から本人専用の着る人工皮膚が作られるようになるとのこと。
手袋のような皮膚を作るには、たった4×4ミリの皮膚片があれば十分なのだそうです。
また着る人工皮膚は手だけでなく、顔移植などにも応用できるそうですから、完成すれば用途は無限ですな。
まぁ、この手の話も完成するとこまでお伝えできるかどうかって事なんですが、一日も早い完成を願いますな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
3月3日の金曜日でございます。
今日は桃の節句、ひな祭りでございますな。
この節句ってのは、五つあって桃の節句は正式には、「上巳(じょうし)の節句」と言います。
後の4つはと言いますと、まず、1月7日が、「人日(じんじつ)の節句」で、この日は七草粥を食べる日ですな。
で、次が3月3日の上巳の節句で、次が5月5日の「端午の節句」、この日は「子供の日」ですな。
で、次が、7月7日の「七夕(しちせき)の節句」で、七夕ですね。
で、最後が9月9日、「重陽(ちょうよう)の節句」と言いまして、「菊の節句」なんだそうです。
なんでも菊酒なるものを飲んで不老不死を願うんだとか…。
上巳の節句の今日は、邪気をはらうヨモギ入りの草餅を食べるんだそうですよ。
てことで、五節句から入りましたが、ネタ的には全然関係ありません。
今日のネタは、最新のサイエンステクノロジーでもいってみたいと思います。
移殖用の人工皮膚の最前線のお話しとなっております。
例えば、手にひどい火傷を負ってしまったら、すぽっと手袋のような皮膚をはめる…。
近い将来、そんな治療法が誕生するかもしれません。
米コロンビア大学の研究チームは、人工皮膚を複雑な三次元形状に成長させる方法を考案しました。
人体のような不規則で複雑な面に平らな人工皮膚をはるのは難しいんですが、衣服のように「着る人工皮膚」ならこの問題も解決されます。
これにより皮膚移植手術の難易度を下げ、時間を短縮し、しかも見た目などの仕上がりまで美しくしてくれるそうなんです。
着る人工皮膚とでも言いますか、それ自体は従来の人工皮膚と同じプロセスで作られます。
新しいのは、手の模型を土台にして人工皮膚を育てるというアイデアなんだとか…。
まず人間の手などの移植対象を3Dスキャンし、これを元に3Dプリンターで、中が空洞で通気性のある手の模型を作ります。
そしてその表面を皮膚の真皮にある細胞「線維芽細胞」と「コラーゲン」でおおい、さらに表皮の9割を占める「ケラチノサイト」でコーティングします。
あとは模型内部の空洞から栄養を与え、皮膚細胞を育ててやればいいんだとか…。
手袋のような人工皮膚が完成するまで3週間ほどたそうです。
ちなみに画像があるんですが、こんな感じです。
ゴムの手袋ですな(笑)
試しにこの人工皮膚をマウスの後ろ足に移植してみたところ、4週間でピッタリくっつき、普通に歩けるようになったとか…。
また手術自体はほんの10分程度だったそうです。
ただしマウスの皮膚の治り方は人間と同じではないので、今後はもっと人間に近い大きな動物で試してみる必要があるとのことで、実際に人間に移植できるようになるのは、まだ何年も先のことだそうですが、実現すればスゴイですよね。
今回の着る人工皮膚は、1980年代初頭に人工皮膚が登場して以来となる大幅なアップグレードなのだそうです。
人間の皮膚は50種類もの細胞でできています。
ところが最初の人工皮膚はたった2種類で作られ、その後の研究はいかに本物の皮膚構造に近づけるかが焦点でした。
ですがコロンビア大学のハサン・エルビル・アバチ(Hasan Erbil Abaci)博士は、皮膚の形状が無視されていることがずっと気になっていたのだそうです。
というのも、形状もまた機能に影響する重要な要素だからです。
そこで手の模型を使って、より自然な三次元的な人工皮膚を開発したという経緯があります。
それはただ人間の皮膚の形に近いだけでなく、人工皮膚の組成・構造・強度を大幅にアップさせることにつながったそうです。
アバチ博士の予想では、将来的には患者自身の細胞から本人専用の着る人工皮膚が作られるようになるとのこと。
手袋のような皮膚を作るには、たった4×4ミリの皮膚片があれば十分なのだそうです。
また着る人工皮膚は手だけでなく、顔移植などにも応用できるそうですから、完成すれば用途は無限ですな。
まぁ、この手の話も完成するとこまでお伝えできるかどうかって事なんですが、一日も早い完成を願いますな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院