ペットと認知症
2023年02月22日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
2月22日の水曜日でございます。
2が3つで、ニャーニャーニャーと、今日は猫の日だそうです。
猫と言えば、今や犬よりにんきがあるとかないとかなペットの定番ですが、今日はそんなペットにまつわるお話しです。
高齢者を対象にした研究で、ペットを5年以上飼っている65歳以上の人は、飼っていない同年代の人に比べて、認知機能と、咄嗟あるいは後から言葉を思い出す能力が高い、つまり記憶力が良いことがわかったそうなんです。
ちなみに65歳以下では、ペットの有無で認知機能に違いはなかったそうです。
「認知症」は、認知機能の低下によって行動が逆行してしまう、おもに高齢者が発症する、不可逆的な神経学的症候群です。
現在、日本では400万人以上が認知症だとだと言われています。
近年、高齢者の認知症は減少傾向にあるようですが、現在の団塊の世代がさらに高齢化すれば、その総数は増加すると予想されています。
認知症のリスクは高齢になるほど増え、患者数は85〜89歳の人が22%、90歳以上の人は33%。
それに比べて70〜74歳の人はわずか3%で、女性のほうが男性よりもわずかに多いそうです。
教育や学習が、認知症を発症を予防することは知られています。
その他、運動不足、うつ、社会的孤立、心血管疾患、高血圧、慢性ストレスなどの要因を減らすことも認知症予防対策となるようです。
認知症例のおよそ3分の1が、これらの要因に関連する生活習慣など、修正可能な原因によって起こっているそうです。
で、ペットを飼うことは、感情的な支えやストレスの緩和によって起こる、さまざまな健康や疾患という結果に影響を及ぼすことがわかっている生活習慣のひとつの側面です。
多くの高齢者がペットを飼っていますが、そういう人たちの潜在的な認知的効果についてはほとんど知られていません。
つまり、ペットを飼うことによって、認知機能の衰えを必ず防ぐことができるとははっきり断定できないということですな。
そこで、ミシガン大学の神経学准教授で研究著者のティファニー・J・ブラリー氏は米国人口の高齢化が健康、社会、経済に及ぼす影響を調査するため、50歳以上の米国成人を対象とした大規模調査データ「健康と引退に関する研究」を分析しました。
ミシガン大学が行ったこの研究は、2010年から2年ごとに2万人の被験者グループを調査したそうです。
飼っている動物に関する質問は、2012年の研究にも含まれていて、この論文では、2012〜2016年の間の調査データを分析しました。
調査には、「現在、ペット飼っていますか?」、「どれくらいの期間、ペットを飼っていますか?」という質問が含まれています。
この研究では、さまざまな客観テストで認知機能を評価しました。
その結果、65歳以上の高齢者で、5年以上の長期間ペットを飼っている人は、飼っている期間が短い人や、まったく飼っていない人に比べて、認知能力が優れていることがわかったそうなんです。
長期間ペットを飼っている人には、認知機能低下を食い止めるなんらかの保護効果があるのかもしれませんが、これがなぜ、どのようにしてそうなるのかを理解するためには、さらに研究が必要のようです。
ペットを飼うことと、認知能力との関連は、言語記憶においてもっとも強力に表れたそうです。
継続的にペットを飼っている人は、とっさあるいは後からでも言葉を思い出す能力が高い。と研究者は書いています。
ただし65歳以下の若い被験者を考慮した場合は、これらのグループ間で認知スコアの違いは見られなかったそうです。
さらに、ペットを5年以上飼っている人は、ペットを飼っている期間が短い、またはまったく飼っていない参加者に比べて、運動量が多く、BMIが低く、糖尿病や高血圧の発症率が低いという指標が示されました。
この研究では、高齢者でペットを飼っている人に関する知見に役立ちますが、因果関係が明確になっていないことを考慮に入れなくてはなりません。
とくに、精神的に安定していて、認知状態が良好な人ほど、よくペットの世話をすることができるため、ペットを飼う余裕があるという事実もあります。
その為、観察結果に違いが生じることがあり、必ずしもペットを飼えば、認知機能の低下を防げるとは限らないわけですね。
まぁ、やる事があればってことなんじゃないでしょうかね。
ペットは基本的に世話が必要ですから、自分が世話しないとって使命感も働くでしょうし、ボケてるわけにはいかないと…(笑)
これはペットに限らず、なにか生きがい的なものがあるかないかで変わるんじゃないですかね。
誰でもいつかは高齢者になるわけで、知っておいて損はない話だと思います。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
2月22日の水曜日でございます。
2が3つで、ニャーニャーニャーと、今日は猫の日だそうです。
猫と言えば、今や犬よりにんきがあるとかないとかなペットの定番ですが、今日はそんなペットにまつわるお話しです。
高齢者を対象にした研究で、ペットを5年以上飼っている65歳以上の人は、飼っていない同年代の人に比べて、認知機能と、咄嗟あるいは後から言葉を思い出す能力が高い、つまり記憶力が良いことがわかったそうなんです。
ちなみに65歳以下では、ペットの有無で認知機能に違いはなかったそうです。
「認知症」は、認知機能の低下によって行動が逆行してしまう、おもに高齢者が発症する、不可逆的な神経学的症候群です。
現在、日本では400万人以上が認知症だとだと言われています。
近年、高齢者の認知症は減少傾向にあるようですが、現在の団塊の世代がさらに高齢化すれば、その総数は増加すると予想されています。
認知症のリスクは高齢になるほど増え、患者数は85〜89歳の人が22%、90歳以上の人は33%。
それに比べて70〜74歳の人はわずか3%で、女性のほうが男性よりもわずかに多いそうです。
教育や学習が、認知症を発症を予防することは知られています。
その他、運動不足、うつ、社会的孤立、心血管疾患、高血圧、慢性ストレスなどの要因を減らすことも認知症予防対策となるようです。
認知症例のおよそ3分の1が、これらの要因に関連する生活習慣など、修正可能な原因によって起こっているそうです。
で、ペットを飼うことは、感情的な支えやストレスの緩和によって起こる、さまざまな健康や疾患という結果に影響を及ぼすことがわかっている生活習慣のひとつの側面です。
多くの高齢者がペットを飼っていますが、そういう人たちの潜在的な認知的効果についてはほとんど知られていません。
つまり、ペットを飼うことによって、認知機能の衰えを必ず防ぐことができるとははっきり断定できないということですな。
そこで、ミシガン大学の神経学准教授で研究著者のティファニー・J・ブラリー氏は米国人口の高齢化が健康、社会、経済に及ぼす影響を調査するため、50歳以上の米国成人を対象とした大規模調査データ「健康と引退に関する研究」を分析しました。
ミシガン大学が行ったこの研究は、2010年から2年ごとに2万人の被験者グループを調査したそうです。
飼っている動物に関する質問は、2012年の研究にも含まれていて、この論文では、2012〜2016年の間の調査データを分析しました。
調査には、「現在、ペット飼っていますか?」、「どれくらいの期間、ペットを飼っていますか?」という質問が含まれています。
この研究では、さまざまな客観テストで認知機能を評価しました。
その結果、65歳以上の高齢者で、5年以上の長期間ペットを飼っている人は、飼っている期間が短い人や、まったく飼っていない人に比べて、認知能力が優れていることがわかったそうなんです。
長期間ペットを飼っている人には、認知機能低下を食い止めるなんらかの保護効果があるのかもしれませんが、これがなぜ、どのようにしてそうなるのかを理解するためには、さらに研究が必要のようです。
ペットを飼うことと、認知能力との関連は、言語記憶においてもっとも強力に表れたそうです。
継続的にペットを飼っている人は、とっさあるいは後からでも言葉を思い出す能力が高い。と研究者は書いています。
ただし65歳以下の若い被験者を考慮した場合は、これらのグループ間で認知スコアの違いは見られなかったそうです。
さらに、ペットを5年以上飼っている人は、ペットを飼っている期間が短い、またはまったく飼っていない参加者に比べて、運動量が多く、BMIが低く、糖尿病や高血圧の発症率が低いという指標が示されました。
この研究では、高齢者でペットを飼っている人に関する知見に役立ちますが、因果関係が明確になっていないことを考慮に入れなくてはなりません。
とくに、精神的に安定していて、認知状態が良好な人ほど、よくペットの世話をすることができるため、ペットを飼う余裕があるという事実もあります。
その為、観察結果に違いが生じることがあり、必ずしもペットを飼えば、認知機能の低下を防げるとは限らないわけですね。
まぁ、やる事があればってことなんじゃないでしょうかね。
ペットは基本的に世話が必要ですから、自分が世話しないとって使命感も働くでしょうし、ボケてるわけにはいかないと…(笑)
これはペットに限らず、なにか生きがい的なものがあるかないかで変わるんじゃないですかね。
誰でもいつかは高齢者になるわけで、知っておいて損はない話だと思います。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院