ミソキネシア(動作嫌悪症)
2022年12月21日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
12月21日の水曜日でございます。
さぁ20日をすぎ、いよいよ焦りが出てきましたね〜。
今週はもうクリスマスですから、ボチボチ締めくくっときたい頃ですな。
では今日もとっととネタにいきましょう。
このブログでも、何度か「ミソフォニア(音嫌悪症)」について書いたことがあるんですがご存知でしょうか。
これは他人の咀嚼音や赤ちゃんの鳴き声など、特定の「音」にイライラする症状なんですが、これに類似した症状に「ミソキネシア(動作嫌悪症)」なるものがあるそうなんです。
この「ミソキネシア(動作嫌悪症)」は、貧乏ゆすりや机をトントン叩くといった、他人の出す、反復するそわそわした動きにイライラする症状なんだそうです。
これに関する初の詳細な研究によると、ミソキネシアはとても一般的な心理的現象で、3分の1の人がそうかもしれないそうなんです。
ま、これは誰でもイラつきますよね。
今回の研究を行ったカナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学の心理学者スミート・ジャスワル氏らは、この不可解な症状を「手足をゆするなど、他人による小さな反復的動作を見て、強い否定的感情・情動反応を示すこと」と定義しています。
ジャスワル氏らが2021年に発表した研究では、4100人以上を対象とした一連の実験を通じて、ミソキネシアの有病率・その影響・発症の原因といったことが探られました。
その結果、3分の1の人が大なり小なりミソキネシア的な反応をすることがわかったそうです。
これについて研究チームは、ミソキネシアが限られた人だけではなく、「より広範な一般の人々に共通する、基本的かつこれまで見過ごされがちだった社会的課題」であると述べています。
また、ミソキネシアはミソフォニアと密接に関係しているそうなんですが、これは必ずしもそうだというわけではないようです。
その症状は個人差が大きく、大した影響を受けない人もいれば、強く影響を受ける人もいます。
ですが程度の差はあれ、ミソキネシアの人は、他人のソワソワとした動きに、怒り・不安・フラストレーションなどを感じ、職場や学校のような人が集まる場所で快適に過ごせなくなります。
中には社会的な活動を控えるほど強く影響される人もいるそうなんです。
では、なぜ貧乏ゆすりや机トントンといった仕草は人をイラ立たせるのでしょう?
今回の研究では、ミソキネシアが視覚的な注意力の過敏さに関係するのかどうか検証されています。
つまり、視界のまわりで起きる気を散らせるような物事の刺激を、うまく遮断できないことが原因ではないかと疑われたわけなんですね。
しかし、少なくとも今回の研究では、反射的な視覚的注意がミソキネシアに関係していることを示す確かな証拠は見つからなかったそうです。
まぁ、視覚に関係なく、机トントンとかなら、見えてなくてもイラつく場合がありますもんね。
ゆえに人が他人の貧乏ゆすりにイライラする理由は、今のところ不明なままなんですが、今後検証すべきまた別の仮説ならいくつかあるそうです。
たとえばジャスワル氏が疑っているのは、「ミラーニューロン」の働きとの関係だそうです。
ミラーニューロンとは、自分が行動するときだけでなく、他人の動作を目にしたときも活発になる神経細胞だと言われています。
こうした特徴は、他人のことを我がことのように感じる「共感」に関係していると考えられています。
たとえば、誰かが傷つく姿を目にしたあなたは、自分が怪我をしたわけでもないのに、その痛みに顔をしかめることでしょう。
これと同じように、ミソキネシアの人は、無意識のうちに他人のソワソワとした気持ちに共感してしまっているのかもしれないと…。
なるほど。
イライラは伝染するっていいますもんね。
「人がソワソワする原因は、不安や緊張です。
ですから、ミソキネシアの人はソワソワしている人を見ると、それに共感して、自分も不安や緊張を感じてしまうのかもしれません」と、ジャスワル氏は説明しています。
ですがこの仮説が本当に正しいのかどうかは、今後の研究を待つよりないですが、1つ確かなことがあります。
それはミソキネシアという不可解な症状が、じつは思った以上に普通であるということです。
他人の貧乏ゆすりが許せないのは、あなただけではないということですな。
まぁ、気にならない人もいますけどね。
少なくとも、こういった症状を持っている人が多いと言う事は、貧乏ゆすりや机トントンをしちゃう人は、意外と嫌がられてるってことを認識する必要はあるかもね。
自分を見つめ直し、注意しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
12月21日の水曜日でございます。
さぁ20日をすぎ、いよいよ焦りが出てきましたね〜。
今週はもうクリスマスですから、ボチボチ締めくくっときたい頃ですな。
では今日もとっととネタにいきましょう。
このブログでも、何度か「ミソフォニア(音嫌悪症)」について書いたことがあるんですがご存知でしょうか。
これは他人の咀嚼音や赤ちゃんの鳴き声など、特定の「音」にイライラする症状なんですが、これに類似した症状に「ミソキネシア(動作嫌悪症)」なるものがあるそうなんです。
この「ミソキネシア(動作嫌悪症)」は、貧乏ゆすりや机をトントン叩くといった、他人の出す、反復するそわそわした動きにイライラする症状なんだそうです。
これに関する初の詳細な研究によると、ミソキネシアはとても一般的な心理的現象で、3分の1の人がそうかもしれないそうなんです。
ま、これは誰でもイラつきますよね。
今回の研究を行ったカナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学の心理学者スミート・ジャスワル氏らは、この不可解な症状を「手足をゆするなど、他人による小さな反復的動作を見て、強い否定的感情・情動反応を示すこと」と定義しています。
ジャスワル氏らが2021年に発表した研究では、4100人以上を対象とした一連の実験を通じて、ミソキネシアの有病率・その影響・発症の原因といったことが探られました。
その結果、3分の1の人が大なり小なりミソキネシア的な反応をすることがわかったそうです。
これについて研究チームは、ミソキネシアが限られた人だけではなく、「より広範な一般の人々に共通する、基本的かつこれまで見過ごされがちだった社会的課題」であると述べています。
また、ミソキネシアはミソフォニアと密接に関係しているそうなんですが、これは必ずしもそうだというわけではないようです。
その症状は個人差が大きく、大した影響を受けない人もいれば、強く影響を受ける人もいます。
ですが程度の差はあれ、ミソキネシアの人は、他人のソワソワとした動きに、怒り・不安・フラストレーションなどを感じ、職場や学校のような人が集まる場所で快適に過ごせなくなります。
中には社会的な活動を控えるほど強く影響される人もいるそうなんです。
では、なぜ貧乏ゆすりや机トントンといった仕草は人をイラ立たせるのでしょう?
今回の研究では、ミソキネシアが視覚的な注意力の過敏さに関係するのかどうか検証されています。
つまり、視界のまわりで起きる気を散らせるような物事の刺激を、うまく遮断できないことが原因ではないかと疑われたわけなんですね。
しかし、少なくとも今回の研究では、反射的な視覚的注意がミソキネシアに関係していることを示す確かな証拠は見つからなかったそうです。
まぁ、視覚に関係なく、机トントンとかなら、見えてなくてもイラつく場合がありますもんね。
ゆえに人が他人の貧乏ゆすりにイライラする理由は、今のところ不明なままなんですが、今後検証すべきまた別の仮説ならいくつかあるそうです。
たとえばジャスワル氏が疑っているのは、「ミラーニューロン」の働きとの関係だそうです。
ミラーニューロンとは、自分が行動するときだけでなく、他人の動作を目にしたときも活発になる神経細胞だと言われています。
こうした特徴は、他人のことを我がことのように感じる「共感」に関係していると考えられています。
たとえば、誰かが傷つく姿を目にしたあなたは、自分が怪我をしたわけでもないのに、その痛みに顔をしかめることでしょう。
これと同じように、ミソキネシアの人は、無意識のうちに他人のソワソワとした気持ちに共感してしまっているのかもしれないと…。
なるほど。
イライラは伝染するっていいますもんね。
「人がソワソワする原因は、不安や緊張です。
ですから、ミソキネシアの人はソワソワしている人を見ると、それに共感して、自分も不安や緊張を感じてしまうのかもしれません」と、ジャスワル氏は説明しています。
ですがこの仮説が本当に正しいのかどうかは、今後の研究を待つよりないですが、1つ確かなことがあります。
それはミソキネシアという不可解な症状が、じつは思った以上に普通であるということです。
他人の貧乏ゆすりが許せないのは、あなただけではないということですな。
まぁ、気にならない人もいますけどね。
少なくとも、こういった症状を持っている人が多いと言う事は、貧乏ゆすりや机トントンをしちゃう人は、意外と嫌がられてるってことを認識する必要はあるかもね。
自分を見つめ直し、注意しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院