氷の下の生き物
2022年12月14日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
12月14日の水曜日でございます。
あっという間に、12月も2週間が過ぎました。
2週間後は、28日でございますから、今年も実質、残り2週間あまりとなりました。
さぁ、年末の予定は計画通り進んでるでしょうか。
計画通りじゃなくても慌てることはないですよ。
別に年を越したって何が変わるわけじゃないですしね。
てことで、今日はそんな些細なことなどそどうでもよくなるような、神秘的な生命の不思議についてのお話しです。
南極の棚氷のはるか下には、科学の常識をくつがえすような生命体が存在します。
そうした生物の存在が明らかになったのは、2021年のことで、英国南極観測局をはじめとする研究チームによって、棚氷のはるか下の海底に、じっと動かない大量の海洋生物が生息していることが初めて確認されました。
そうした生物は主に海綿動物ですが、種類を特定できない生物もおり、水中に固着あるいは付着して生活していることから、さしあたり「固着生物」に大別されています。
彼らはいつ、どこからやって来たのか?
そもそも彼らの正体は何なのか?
今のところ、謎だらけなんですね。
英国南極観測局のヒュー・グリフィス氏はこう語っています。
この発見は、アイデアを別の方向に押し進めてくれる幸運なアクシデントです。
南極の海洋生物が信じられないほど特殊で、凍れる世界に驚くほど適応していることを教えてくれます。と…。
南極海の一部を構成する海域、ウェッデル海の南部をおおう「フィルヒナー・ロンネ棚氷」での掘削調査は、2015〜16年および2016〜17年の夏に行われました。
新たな出会いがあったのは、氷を872メートル掘り進んだときでした。
不意にドリルがぶつかった岩に、生物がしがみついていたんです。
棚氷の奥深くで、岩のような硬いものに付着した生物が発見されたのは史上初めてのことでした。
これらの生物は、おそらくエサを濾過(ろか)して食べていると推測されていますが、これはそれまでの常識をくつがえす発見なんです。
というのも、濾過摂食生物はこの深さでは生存できないと考えられてきたからです。
なお、この調査で確認されたのは海綿動物をはじめとする次の3種の生物ですが未知の動物も含まれています。
こうした中には、肉食の海綿もいる可能性があるという話しです。
・茎のある海綿動物
・茎のない海綿動物
・識別不能な動物(海綿動物、ホヤ、ヒドロ虫、フジツボ、刺胞動物、多毛類などの可能性あり)
以前、これほどの深さには移動できる生物しか生息していないと考えられていました。
ところが、この発見によって、必ずしもそうでないことが明らかになったわけですね。
この調査で発見された生物群は、フィルヒナー・ロンネ棚氷の縁から260キロ離れたところに生息しています。
縁から離れるほどに、日光からも遠ざかりますから濾過摂食動物は生存が難しくなるはずなんです。
実際、棚氷の縁から200キロ以上離れたところで、こうした動物が発見されたことは過去にはありませんでした。
研究チームは、この発見の凄さについて、「日光から遠く離れて生きられる生物の種類について、従来の理解をくつがえす」と記しています。
南極では地球温暖化によって崩落する棚氷が増えていますが、そうした下にもまだ私たちが知らない生物が存在するのでしょうか?
幸にしてフィルヒナー・ロンネ棚氷では目立った崩壊は起きていません。
ですがもしも、崩壊してしまった場合、その下にいる生物はどうなるのでしょう?
また、このような生物群の存在は、棚氷下の環境についての現在の理解をどのように変えるのか?
これらは、今回の研究が提起する緊急性のある重要な疑問です。
研究チームの次なるステップは、「国際的な協調作業を確立して、これらの生物群を体系的に観察・採取・定量化すること」であるそうです。
また、こうした生物の「南極海におけるより広い役割」や「極限環境に対する生理的適応」を解明することも目標の1つだそうです。
そのためには、こうした動物をもっと近くで観察し、持ち帰って分析できるような標本を集め、より多くのデータを収集する必要なんですが、こうした動物が生息しているのは、900メートルもあるぶ厚い氷の下なんです。
なかなか調査もすすまないでしょうねぇ。
まだまだ我々の知らない、未知の生物なんてのが存在してるってのに驚きますよねぇ。
研究チームの方々、頑張って調査して下さい。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
12月14日の水曜日でございます。
あっという間に、12月も2週間が過ぎました。
2週間後は、28日でございますから、今年も実質、残り2週間あまりとなりました。
さぁ、年末の予定は計画通り進んでるでしょうか。
計画通りじゃなくても慌てることはないですよ。
別に年を越したって何が変わるわけじゃないですしね。
てことで、今日はそんな些細なことなどそどうでもよくなるような、神秘的な生命の不思議についてのお話しです。
南極の棚氷のはるか下には、科学の常識をくつがえすような生命体が存在します。
そうした生物の存在が明らかになったのは、2021年のことで、英国南極観測局をはじめとする研究チームによって、棚氷のはるか下の海底に、じっと動かない大量の海洋生物が生息していることが初めて確認されました。
そうした生物は主に海綿動物ですが、種類を特定できない生物もおり、水中に固着あるいは付着して生活していることから、さしあたり「固着生物」に大別されています。
彼らはいつ、どこからやって来たのか?
そもそも彼らの正体は何なのか?
今のところ、謎だらけなんですね。
英国南極観測局のヒュー・グリフィス氏はこう語っています。
この発見は、アイデアを別の方向に押し進めてくれる幸運なアクシデントです。
南極の海洋生物が信じられないほど特殊で、凍れる世界に驚くほど適応していることを教えてくれます。と…。
南極海の一部を構成する海域、ウェッデル海の南部をおおう「フィルヒナー・ロンネ棚氷」での掘削調査は、2015〜16年および2016〜17年の夏に行われました。
新たな出会いがあったのは、氷を872メートル掘り進んだときでした。
不意にドリルがぶつかった岩に、生物がしがみついていたんです。
棚氷の奥深くで、岩のような硬いものに付着した生物が発見されたのは史上初めてのことでした。
これらの生物は、おそらくエサを濾過(ろか)して食べていると推測されていますが、これはそれまでの常識をくつがえす発見なんです。
というのも、濾過摂食生物はこの深さでは生存できないと考えられてきたからです。
なお、この調査で確認されたのは海綿動物をはじめとする次の3種の生物ですが未知の動物も含まれています。
こうした中には、肉食の海綿もいる可能性があるという話しです。
・茎のある海綿動物
・茎のない海綿動物
・識別不能な動物(海綿動物、ホヤ、ヒドロ虫、フジツボ、刺胞動物、多毛類などの可能性あり)
以前、これほどの深さには移動できる生物しか生息していないと考えられていました。
ところが、この発見によって、必ずしもそうでないことが明らかになったわけですね。
この調査で発見された生物群は、フィルヒナー・ロンネ棚氷の縁から260キロ離れたところに生息しています。
縁から離れるほどに、日光からも遠ざかりますから濾過摂食動物は生存が難しくなるはずなんです。
実際、棚氷の縁から200キロ以上離れたところで、こうした動物が発見されたことは過去にはありませんでした。
研究チームは、この発見の凄さについて、「日光から遠く離れて生きられる生物の種類について、従来の理解をくつがえす」と記しています。
南極では地球温暖化によって崩落する棚氷が増えていますが、そうした下にもまだ私たちが知らない生物が存在するのでしょうか?
幸にしてフィルヒナー・ロンネ棚氷では目立った崩壊は起きていません。
ですがもしも、崩壊してしまった場合、その下にいる生物はどうなるのでしょう?
また、このような生物群の存在は、棚氷下の環境についての現在の理解をどのように変えるのか?
これらは、今回の研究が提起する緊急性のある重要な疑問です。
研究チームの次なるステップは、「国際的な協調作業を確立して、これらの生物群を体系的に観察・採取・定量化すること」であるそうです。
また、こうした生物の「南極海におけるより広い役割」や「極限環境に対する生理的適応」を解明することも目標の1つだそうです。
そのためには、こうした動物をもっと近くで観察し、持ち帰って分析できるような標本を集め、より多くのデータを収集する必要なんですが、こうした動物が生息しているのは、900メートルもあるぶ厚い氷の下なんです。
なかなか調査もすすまないでしょうねぇ。
まだまだ我々の知らない、未知の生物なんてのが存在してるってのに驚きますよねぇ。
研究チームの方々、頑張って調査して下さい。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院