懐かしい味。
2022年11月28日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
11月28日の月曜日でございます。
11月も終盤戦となりましたね。
毎年の事ながら、徐々に焦りが出てきます。
ま、焦りと言っても、何に焦るわけでもないんですけどね(笑)
何となく、忙しないってことですね。
師走とはよくいったもんですよ。
毎年のことと言いましたが、去年はどうだったかイマイチ思いだせないんですが、今日はそんな記憶に関する面白いお話しです。
なんでも、懐かしい食べ物の香りと風味が古い記憶を呼び覚まし、タイムトラベルを可能にするという研究結果がでたんだそうです。
まぁ、確かに懐かしい味とか懐かしい匂いってのはありますよね。
ですが、それとタイムトラベルってのは、さすがに飛躍し過ぎてないかいとも思いますが…。
イギリスの研究チームが3Dプリンターで作った思い出の「香りと風味付き」ゼリーを食べた高齢者は、当時の出来事をまるで過去に戻ったかのようにありありと思い出したそうなんです。
これを応用すれば、認知症患者のぼんやりと曖昧になってしまった記憶を多感覚的に再構築する方法を考案することができるかもしれないんだとか…。
英ランカスター大学のコリーナ・サス教授らによる今回の研究では、12人の高齢者からいくつか昔の食べ物に関する思い出を語ってもらいました。
たとえば、出産後に病院でイチゴを食べたことや、金婚式でサバを焼いたといったものだったそうです。
それは懐かしい心温まる思い出かもしれませんが、なに分昔のことなので、普通はかなり曖昧になっているものです。
しかし研究チームが3Dプリンターで作り出したゼリーボールを食べると、まるで当時に戻ったかのようにその時の情景を鮮烈に思い出したそうなんです。
そのゼリーボールは、参加者が食べた思い出の味を再現したもので、飲み込むとその時の風味と香り(フレーバー)をそっくりそのまま味わうことができます。
サス教授によると、当時の食べ物のフレーバーをそのまま体験させることで、豊かな感覚や感情を呼び覚まし、過去の記憶を鮮明に思い出させる手助けをするのだということです。
たとえば、ある参加者は、カンボジアで食べたグリーンカレーの思い出について、うろ覚えにこんなふうに語っています。
「とても簡素なキッチンの床に座って、何だかよくわからない野菜をいろいろと用意しました。
それから、それを調理したり、炒めたり、お皿に盛る手伝いをしたりしました……」
ところが、当時のグリーンカレーのフレーバーを再現したゼリーボールを飲みこむと、途端に当時の情景がありありと思い出されたそうなんです。
「野菜を切る音がする中、私は友人と一緒にあぐらをかいて座り、おしゃべりをしていました。
それから外に出て、テーブルに材料を並べました。
他のグループも出てきて、学校の前の長いテーブルに座り、外の開放的な雰囲気の中で食事をしました」
フレーバーが記憶を呼び覚ます力は強力で、思い出のフレーバー付きゼリーボールを食べると、当時にタイムスリップしたかのように鮮烈に記憶が蘇るそうなんです。
とある参加者はこう語ったそうです。
「ローストビーフと西洋ワサビの風味で、一気に25年前に戻りました。
当時のあの部屋のあのテーブルについて……食事をしました。
それはどんな記憶よりも突出しており、とても鮮烈に思い出されました」
ゼリーボールが刺激するのは、食べることに関する知覚だけです。
それなのに、過去の記憶を全身で追体験することができるわけです。
ある参加者は、「いくつもの感覚の引き金になっており、そのフレーバーを味わいながら、そこにいる自分を想像しているのでしょう」と話したそうです。
フレーバーで記憶のスイッチを入れるこうした研究は、認知症の治療や予防にも役立つかもしれません。
たとえば、アルツハイマー病の母親を持つ参加者の一人は、自身の介護の経験から、食べ物の記憶の重要性をこう語ったそうです。
「料理の香りを嗅いだり、食べたりした母は、『ああ、懐かしい料理ね。昔を思い出すわ』と言ったものでした。
昔食べたことがあるような気がしたんでしょう」
サス教授は、「3Dプリントされたフレーバーは、心から楽しかった昔の記憶を思い出させ、強く豊かな感覚を呼び覚まさせました」と語っています。
しかし記憶を鮮やかによみがえらせるフレーバーは、これほど強力な力がありながらあまり利用されていないのが現状です。
今回の研究は、フレーバーを通じて多感覚な記憶を再構築する方法を考案するヒントとなり、現状の改善に役立つだろうとのことです。
まぁ、これほどスゴイなら、効果はあるんでしょうねぇ…。
ですけど、この3Dプリントされたフレーバー付きゼリーボールってどうやって作るのでしょう?
この味自体をよく覚えていないって事もあるでしょうし、同じ味を再現できてるんでしょうかね?
まぁ、興味はつきませんが、この研究もこれからに期待ですな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
11月28日の月曜日でございます。
11月も終盤戦となりましたね。
毎年の事ながら、徐々に焦りが出てきます。
ま、焦りと言っても、何に焦るわけでもないんですけどね(笑)
何となく、忙しないってことですね。
師走とはよくいったもんですよ。
毎年のことと言いましたが、去年はどうだったかイマイチ思いだせないんですが、今日はそんな記憶に関する面白いお話しです。
なんでも、懐かしい食べ物の香りと風味が古い記憶を呼び覚まし、タイムトラベルを可能にするという研究結果がでたんだそうです。
まぁ、確かに懐かしい味とか懐かしい匂いってのはありますよね。
ですが、それとタイムトラベルってのは、さすがに飛躍し過ぎてないかいとも思いますが…。
イギリスの研究チームが3Dプリンターで作った思い出の「香りと風味付き」ゼリーを食べた高齢者は、当時の出来事をまるで過去に戻ったかのようにありありと思い出したそうなんです。
これを応用すれば、認知症患者のぼんやりと曖昧になってしまった記憶を多感覚的に再構築する方法を考案することができるかもしれないんだとか…。
英ランカスター大学のコリーナ・サス教授らによる今回の研究では、12人の高齢者からいくつか昔の食べ物に関する思い出を語ってもらいました。
たとえば、出産後に病院でイチゴを食べたことや、金婚式でサバを焼いたといったものだったそうです。
それは懐かしい心温まる思い出かもしれませんが、なに分昔のことなので、普通はかなり曖昧になっているものです。
しかし研究チームが3Dプリンターで作り出したゼリーボールを食べると、まるで当時に戻ったかのようにその時の情景を鮮烈に思い出したそうなんです。
そのゼリーボールは、参加者が食べた思い出の味を再現したもので、飲み込むとその時の風味と香り(フレーバー)をそっくりそのまま味わうことができます。
サス教授によると、当時の食べ物のフレーバーをそのまま体験させることで、豊かな感覚や感情を呼び覚まし、過去の記憶を鮮明に思い出させる手助けをするのだということです。
たとえば、ある参加者は、カンボジアで食べたグリーンカレーの思い出について、うろ覚えにこんなふうに語っています。
「とても簡素なキッチンの床に座って、何だかよくわからない野菜をいろいろと用意しました。
それから、それを調理したり、炒めたり、お皿に盛る手伝いをしたりしました……」
ところが、当時のグリーンカレーのフレーバーを再現したゼリーボールを飲みこむと、途端に当時の情景がありありと思い出されたそうなんです。
「野菜を切る音がする中、私は友人と一緒にあぐらをかいて座り、おしゃべりをしていました。
それから外に出て、テーブルに材料を並べました。
他のグループも出てきて、学校の前の長いテーブルに座り、外の開放的な雰囲気の中で食事をしました」
フレーバーが記憶を呼び覚ます力は強力で、思い出のフレーバー付きゼリーボールを食べると、当時にタイムスリップしたかのように鮮烈に記憶が蘇るそうなんです。
とある参加者はこう語ったそうです。
「ローストビーフと西洋ワサビの風味で、一気に25年前に戻りました。
当時のあの部屋のあのテーブルについて……食事をしました。
それはどんな記憶よりも突出しており、とても鮮烈に思い出されました」
ゼリーボールが刺激するのは、食べることに関する知覚だけです。
それなのに、過去の記憶を全身で追体験することができるわけです。
ある参加者は、「いくつもの感覚の引き金になっており、そのフレーバーを味わいながら、そこにいる自分を想像しているのでしょう」と話したそうです。
フレーバーで記憶のスイッチを入れるこうした研究は、認知症の治療や予防にも役立つかもしれません。
たとえば、アルツハイマー病の母親を持つ参加者の一人は、自身の介護の経験から、食べ物の記憶の重要性をこう語ったそうです。
「料理の香りを嗅いだり、食べたりした母は、『ああ、懐かしい料理ね。昔を思い出すわ』と言ったものでした。
昔食べたことがあるような気がしたんでしょう」
サス教授は、「3Dプリントされたフレーバーは、心から楽しかった昔の記憶を思い出させ、強く豊かな感覚を呼び覚まさせました」と語っています。
しかし記憶を鮮やかによみがえらせるフレーバーは、これほど強力な力がありながらあまり利用されていないのが現状です。
今回の研究は、フレーバーを通じて多感覚な記憶を再構築する方法を考案するヒントとなり、現状の改善に役立つだろうとのことです。
まぁ、これほどスゴイなら、効果はあるんでしょうねぇ…。
ですけど、この3Dプリントされたフレーバー付きゼリーボールってどうやって作るのでしょう?
この味自体をよく覚えていないって事もあるでしょうし、同じ味を再現できてるんでしょうかね?
まぁ、興味はつきませんが、この研究もこれからに期待ですな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院