脳内記憶改ざん
2022年10月27日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
10月27日の木曜日でございます。
10月も気付けば支払い週間ですなぁ。
今年も残り2ヶ月ちょいってことで、何となく慌ただしくなりますね。
てことで、今日のネタですが、今日は記憶に関する面白いお話しでもしてみようかと思います。
なんでも脳は、記憶を思い出すたびに、その記憶を少しずつ変化させているそうなんです。
まるで動画編集でフィルターをかけるように、過去の経験を思い出すたびに記憶は更新されるんだとか…。
しかも脳は意図的ではなく勝手にフィルターをかけてしまうそうなんです。
その為、元の記憶と今の記憶は完全に一致することはないそうなんですよ。
で、そこを逆に利用し、良い「ポジティブ」な記憶を活性化させ、悪い「ネガティブ」な記憶を減らすことができるそうなんです。
ボストン大学の神経科学者、スティーブ・ラミレス氏はマウス実験で、ポジティブな記憶とネガティブな記憶がどこに、どのように保管されているのか解明し、脳細胞を操作して悪い記憶を書き換えることに成功したそうなんです。
なんか…
SFチックやな。
記憶を書き換えるとか、大丈夫なんでしょうか…。
「記憶は、過去の映像記録というよりも、再構築的なものです」と、ラミレス助教は話しています。
ですからトラウマや恐ろしい記憶であっても、再構築することで辛さを緩和することができるんだと。
できれば忘れたい記憶を治療するうえで一番重要なことは、ポジティブな記憶(良い、幸せな記憶)とネガティブな記憶(悪い、嫌な記憶)が脳のどこに存在し、それらをどのように区別するのか理解することです。
記憶は脳内のさまざまな場所に保存されているんですが、1つ1つの記憶自体は「記憶痕跡(エングラム)」という細胞のネットワークとして存在しているそうです。
ラミレス助教らが注目するのは、記憶をつかさどる「海馬」にある記憶のネットワークです。
最新の研究では、良い記憶と悪い記憶の分子的・遺伝的差異をマップ化し、両者がさまざまなレベルで大きく違うことを突き止めているそうです。
それによれば、良い記憶と悪い記憶は物理的にまったく異なっているんだそうです。
良い記憶と悪い記憶の細胞は、あらゆる点で違うそうで、海馬内での保管場所も違うそうですし、他の細胞とコミュニケーションするための経路も違うんだとか…。
さらに分子レベルのメカニズムまで違うらしいことがわかっているそうです。
ラミレス助教は、「つまり脳内にはポジティブな記憶とネガティブな記憶を区別する分子レベルの基礎があるのです」と説明しています。
そして良い記憶と悪い記憶の違いを観察するには、「光遺伝学(オプトジェネティクス)」と呼ばれる手法を使うそうです。
たとえば、あらかじめ光に反応する受容体を細胞に仕込んでおけば、レーザーを照射して人工的に活性化させることができるんだとか…。
また光に反応する蛍光タンパク質を仕込んでやれば、良い記憶と悪い記憶を色分け(前者の細胞ネットワークを青に、後者を赤になど)することもできるんだそうです。
最新の研究では、これを利用してマウスの悪い記憶を書き換えることにまで成功しているそうなんです。
そのためにはまず、マウスに新しい記憶を作ってやらねばなりません。
たとえば美味しいチーズをあげたり、仲間と交流させれば良い記憶ができますし、足に軽い電気ショックを与えてやれば嫌な記憶ができます。
次に、マウスにその悪い体験を思い出させると同時に、良い記憶を活性化させます。
すると、良い記憶が悪い記憶を塗り替えて、それによる恐怖心が緩和されることが確認されたそうなんです。
嫌な思い出を緩和するには、良い思い出を使うのが一番効果的なんだそうですが、中立の記憶(たとえば退屈な経験)を活性化したり、海馬全体を活性化したりしても、同じような効果を得ることができるんだそうです。
この研究の筆頭著者であるステファニー・グレラ氏は、「どんなタイプの記憶とも結びついていない細胞をたくさん刺激してやれば、恐怖記憶を混乱させることができます」と説明しています。
なんか、記憶操作ってのはアカン気がするなぁ(笑)
ですが、こうした発見を治療に役立てることは出来るかもしれません。
たとえばグレラ氏によると、経頭蓋磁気刺激法や脳深部刺激法といった侵襲的な方法で海馬を刺激すれば、将来的に重いうつ病やPTSDを治療できるようになるかもしれないと…。
まぁ、PTSDなんかは、多くの場合、過去の嫌な体験によるものが原因とされてますから、その記憶を改ざんすることで治るって理屈は分かりますけどね。
治療にかぎり有効かもしれませんけど、何となくねぇ…。
脳内をいじるってのには抵抗があるなぁ…。
と思いますけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
10月27日の木曜日でございます。
10月も気付けば支払い週間ですなぁ。
今年も残り2ヶ月ちょいってことで、何となく慌ただしくなりますね。
てことで、今日のネタですが、今日は記憶に関する面白いお話しでもしてみようかと思います。
なんでも脳は、記憶を思い出すたびに、その記憶を少しずつ変化させているそうなんです。
まるで動画編集でフィルターをかけるように、過去の経験を思い出すたびに記憶は更新されるんだとか…。
しかも脳は意図的ではなく勝手にフィルターをかけてしまうそうなんです。
その為、元の記憶と今の記憶は完全に一致することはないそうなんですよ。
で、そこを逆に利用し、良い「ポジティブ」な記憶を活性化させ、悪い「ネガティブ」な記憶を減らすことができるそうなんです。
ボストン大学の神経科学者、スティーブ・ラミレス氏はマウス実験で、ポジティブな記憶とネガティブな記憶がどこに、どのように保管されているのか解明し、脳細胞を操作して悪い記憶を書き換えることに成功したそうなんです。
なんか…
SFチックやな。
記憶を書き換えるとか、大丈夫なんでしょうか…。
「記憶は、過去の映像記録というよりも、再構築的なものです」と、ラミレス助教は話しています。
ですからトラウマや恐ろしい記憶であっても、再構築することで辛さを緩和することができるんだと。
できれば忘れたい記憶を治療するうえで一番重要なことは、ポジティブな記憶(良い、幸せな記憶)とネガティブな記憶(悪い、嫌な記憶)が脳のどこに存在し、それらをどのように区別するのか理解することです。
記憶は脳内のさまざまな場所に保存されているんですが、1つ1つの記憶自体は「記憶痕跡(エングラム)」という細胞のネットワークとして存在しているそうです。
ラミレス助教らが注目するのは、記憶をつかさどる「海馬」にある記憶のネットワークです。
最新の研究では、良い記憶と悪い記憶の分子的・遺伝的差異をマップ化し、両者がさまざまなレベルで大きく違うことを突き止めているそうです。
それによれば、良い記憶と悪い記憶は物理的にまったく異なっているんだそうです。
良い記憶と悪い記憶の細胞は、あらゆる点で違うそうで、海馬内での保管場所も違うそうですし、他の細胞とコミュニケーションするための経路も違うんだとか…。
さらに分子レベルのメカニズムまで違うらしいことがわかっているそうです。
ラミレス助教は、「つまり脳内にはポジティブな記憶とネガティブな記憶を区別する分子レベルの基礎があるのです」と説明しています。
そして良い記憶と悪い記憶の違いを観察するには、「光遺伝学(オプトジェネティクス)」と呼ばれる手法を使うそうです。
たとえば、あらかじめ光に反応する受容体を細胞に仕込んでおけば、レーザーを照射して人工的に活性化させることができるんだとか…。
また光に反応する蛍光タンパク質を仕込んでやれば、良い記憶と悪い記憶を色分け(前者の細胞ネットワークを青に、後者を赤になど)することもできるんだそうです。
最新の研究では、これを利用してマウスの悪い記憶を書き換えることにまで成功しているそうなんです。
そのためにはまず、マウスに新しい記憶を作ってやらねばなりません。
たとえば美味しいチーズをあげたり、仲間と交流させれば良い記憶ができますし、足に軽い電気ショックを与えてやれば嫌な記憶ができます。
次に、マウスにその悪い体験を思い出させると同時に、良い記憶を活性化させます。
すると、良い記憶が悪い記憶を塗り替えて、それによる恐怖心が緩和されることが確認されたそうなんです。
嫌な思い出を緩和するには、良い思い出を使うのが一番効果的なんだそうですが、中立の記憶(たとえば退屈な経験)を活性化したり、海馬全体を活性化したりしても、同じような効果を得ることができるんだそうです。
この研究の筆頭著者であるステファニー・グレラ氏は、「どんなタイプの記憶とも結びついていない細胞をたくさん刺激してやれば、恐怖記憶を混乱させることができます」と説明しています。
なんか、記憶操作ってのはアカン気がするなぁ(笑)
ですが、こうした発見を治療に役立てることは出来るかもしれません。
たとえばグレラ氏によると、経頭蓋磁気刺激法や脳深部刺激法といった侵襲的な方法で海馬を刺激すれば、将来的に重いうつ病やPTSDを治療できるようになるかもしれないと…。
まぁ、PTSDなんかは、多くの場合、過去の嫌な体験によるものが原因とされてますから、その記憶を改ざんすることで治るって理屈は分かりますけどね。
治療にかぎり有効かもしれませんけど、何となくねぇ…。
脳内をいじるってのには抵抗があるなぁ…。
と思いますけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院