ベニクラゲは不老不死
2022年09月28日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
9月28日の水曜日でございます。
9月も残り3日だねぇ…。
では今日のネタですが、ちょっとロマンあるお話しでもしてみようかと思います。
人類最高の目標と言いますか、夢と言いますか不老不死についてのお話しです。
不老不死…
老いないし死なないんですよ。
まぁ、それはそれで問題点もたくさんありますが、ちょっと憧れはありますな。
特に、わたくし院長の様に最近、老化を実感している中高年は、少なくともこれ以上の老化は止めたいでしょう。
そこで今日は、「ベニクラゲ」って生き物をご紹介します。
このベニクラゲ、温帯から熱帯の海に生息するクラゲの一種でなんと不老不死の能力を持つと言われているんだそうです。
クラゲは姿を変えながら成長していきますが、ベニクラゲは命の危機を察知すると、死ぬ代わりに「ポリプ」と呼ばれる状態に若返り、再び大人へと成長していくそうなんです。
これを何度も繰り返すことで、無限の寿命が可能となるんだとか…。
その不死の秘密は何なのか?
スペイン、オビエド大学の研究グループは、遺伝子を解析して、その謎に迫りました。
最新の研究によれば、ベニクラゲの体には、遺伝子の修復と保護を担う遺伝子が近縁種の2倍もあるほか、テロメアが短くなることを防ぐ機能も備わっているそうなんです。
ベニクラゲに限らず、ほとんどのミズクラゲの一生の始まりは、「プラヌラ」という幼生です。
幼生は海をただよいながら、やがて海底に定着します。
やがて「ポリプ」というイソギンチャクのような形に姿を変えると、流れてきたプランクトンを、触手を使って捕食しながら成長していき、クローンで増殖しながらコロニーを形成します。
ポリプの先端からはベニクラゲの「芽」が生え、「ストロビラ」と呼ばれる状態となります。
「ストロビラ」は、無性生殖をおこない分裂していき、お椀を重ねたような状態となります。
このお椀のようなものが「エフィラ」と呼ばれるクラゲの赤ちゃんで、「エフィラ」は、「ストロビラ」から離れて海中を泳ぎ出し、やがて大人クラゲ(メデューサ)の姿に成長していくという流れです。
これはベニクラゲに限らず、ほとんどのミズクラゲは、「プラヌラ」→「ポリプ」→「ストロビラ」→「エフィラ」→「赤ちゃんクラゲ」→「メデューサ(大人クラゲ)」と成長の過程でどんどん姿を変えていくんですね。
で、普通のミズクラゲならこの後、成体が老化したり、傷ついたりすれば死んでしまいます。
ですがベニクラゲはここから本領を発揮するわけですな。
ベニクラゲは、再生と退行を繰り返して永遠に生きることが可能なんです。
ベニクラゲの成体は、老いたり傷ついたりすると、体を退行せさせてお団子のような塊になります。
そしてまた新たな場所に定着すると、そこから枝を生やしてポリプとなり、先ほどの成長サイクルを繰り返すんです。
しかもクローンで増えるために、決して死ぬことがないわけです。
自分とまったく同じ存在が、永遠に生き続けるわけですね。
とは言え、ベニクラゲは食物連鎖において常に捕食される可能性があり、全ての個体が死を免れているわけではないようですが…。
さすがに、他の生物に飲みこまれたら死にますわな(笑)
で、今回の研究では、ベニクラゲの不死の秘密を探るために「チチュウカイベニクラゲ(Turritopsis dohrnii)と、ベニクラゲですが不死ではない「ベニクラゲ(Turritopsis rubra)」の遺伝子が解析されました。
その結果、チチュウカイベニクラゲには、遺伝子の修復と保護に関係する遺伝子が2倍あることが判明しました。
ほかにも、細胞の分裂をおさえて「テロメア」(寿命に関係があるとされる染色体の一部)が短くなることを防ぐ突然変異や、変態すると発達に関係する遺伝子がポリプの状態に戻ることも、チチュウカイベニクラゲの不死の秘密のひとつであるそうです。
まぁ、この場合、不死って言葉も正しいかどうか微妙ですけどねぇ…。
わたくし院長の感覚では、不死ってより、いわゆる「輪廻転生」とかに近いかんじがします。
自分は死んで生まれ変わるみたいな…。
まぁ、そもそもクラゲには「思考」はないでしょうし、不老であろうが不死であろうが関係ない気もしますけどね。
こういった生物の遺伝子を研究し、いつかは人類も不老不死へってな事を考えてる科学者もたくさんいるんでしょうけど、人類が不老不死を手に入れる前に、きっと地球が終わってしまいますよね(笑)
地球が滅びる瞬間がいつか来るわけですが、そこに居合わせなくて済みそうなのは幸運ですな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月28日の水曜日でございます。
9月も残り3日だねぇ…。
では今日のネタですが、ちょっとロマンあるお話しでもしてみようかと思います。
人類最高の目標と言いますか、夢と言いますか不老不死についてのお話しです。
不老不死…
老いないし死なないんですよ。
まぁ、それはそれで問題点もたくさんありますが、ちょっと憧れはありますな。
特に、わたくし院長の様に最近、老化を実感している中高年は、少なくともこれ以上の老化は止めたいでしょう。
そこで今日は、「ベニクラゲ」って生き物をご紹介します。
このベニクラゲ、温帯から熱帯の海に生息するクラゲの一種でなんと不老不死の能力を持つと言われているんだそうです。
クラゲは姿を変えながら成長していきますが、ベニクラゲは命の危機を察知すると、死ぬ代わりに「ポリプ」と呼ばれる状態に若返り、再び大人へと成長していくそうなんです。
これを何度も繰り返すことで、無限の寿命が可能となるんだとか…。
その不死の秘密は何なのか?
スペイン、オビエド大学の研究グループは、遺伝子を解析して、その謎に迫りました。
最新の研究によれば、ベニクラゲの体には、遺伝子の修復と保護を担う遺伝子が近縁種の2倍もあるほか、テロメアが短くなることを防ぐ機能も備わっているそうなんです。
ベニクラゲに限らず、ほとんどのミズクラゲの一生の始まりは、「プラヌラ」という幼生です。
幼生は海をただよいながら、やがて海底に定着します。
やがて「ポリプ」というイソギンチャクのような形に姿を変えると、流れてきたプランクトンを、触手を使って捕食しながら成長していき、クローンで増殖しながらコロニーを形成します。
ポリプの先端からはベニクラゲの「芽」が生え、「ストロビラ」と呼ばれる状態となります。
「ストロビラ」は、無性生殖をおこない分裂していき、お椀を重ねたような状態となります。
このお椀のようなものが「エフィラ」と呼ばれるクラゲの赤ちゃんで、「エフィラ」は、「ストロビラ」から離れて海中を泳ぎ出し、やがて大人クラゲ(メデューサ)の姿に成長していくという流れです。
これはベニクラゲに限らず、ほとんどのミズクラゲは、「プラヌラ」→「ポリプ」→「ストロビラ」→「エフィラ」→「赤ちゃんクラゲ」→「メデューサ(大人クラゲ)」と成長の過程でどんどん姿を変えていくんですね。
で、普通のミズクラゲならこの後、成体が老化したり、傷ついたりすれば死んでしまいます。
ですがベニクラゲはここから本領を発揮するわけですな。
ベニクラゲは、再生と退行を繰り返して永遠に生きることが可能なんです。
ベニクラゲの成体は、老いたり傷ついたりすると、体を退行せさせてお団子のような塊になります。
そしてまた新たな場所に定着すると、そこから枝を生やしてポリプとなり、先ほどの成長サイクルを繰り返すんです。
しかもクローンで増えるために、決して死ぬことがないわけです。
自分とまったく同じ存在が、永遠に生き続けるわけですね。
とは言え、ベニクラゲは食物連鎖において常に捕食される可能性があり、全ての個体が死を免れているわけではないようですが…。
さすがに、他の生物に飲みこまれたら死にますわな(笑)
で、今回の研究では、ベニクラゲの不死の秘密を探るために「チチュウカイベニクラゲ(Turritopsis dohrnii)と、ベニクラゲですが不死ではない「ベニクラゲ(Turritopsis rubra)」の遺伝子が解析されました。
その結果、チチュウカイベニクラゲには、遺伝子の修復と保護に関係する遺伝子が2倍あることが判明しました。
ほかにも、細胞の分裂をおさえて「テロメア」(寿命に関係があるとされる染色体の一部)が短くなることを防ぐ突然変異や、変態すると発達に関係する遺伝子がポリプの状態に戻ることも、チチュウカイベニクラゲの不死の秘密のひとつであるそうです。
まぁ、この場合、不死って言葉も正しいかどうか微妙ですけどねぇ…。
わたくし院長の感覚では、不死ってより、いわゆる「輪廻転生」とかに近いかんじがします。
自分は死んで生まれ変わるみたいな…。
まぁ、そもそもクラゲには「思考」はないでしょうし、不老であろうが不死であろうが関係ない気もしますけどね。
こういった生物の遺伝子を研究し、いつかは人類も不老不死へってな事を考えてる科学者もたくさんいるんでしょうけど、人類が不老不死を手に入れる前に、きっと地球が終わってしまいますよね(笑)
地球が滅びる瞬間がいつか来るわけですが、そこに居合わせなくて済みそうなのは幸運ですな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院