ミソフォニア3
2022年09月20日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
9月20日の火曜日でございます。
9月も残り10日程ですなぁ。
では今日のネタですが、以前このブログでも書いたよな〜と思いながらブログを見返してたら、今回で3回目でした(笑)
どんなお話しかと言いますと、咀嚼音などが、耐えられない「ミソフォニア」という症状についての新たな発見についてお話ししてみようかと思います。
ミソフォニアとは、たとえ小さな音であっても、咀嚼音など、特定の音がどうにも耐えられず、激しい怒りや憎しすらわいてくる「音嫌悪症・音恐怖症)」のことでございます。
ま、暇な方はとにかく、前に書いたこのブログとこのブログを読んできてください。
読みましたか(笑)
読まないよねぇ(笑)
で、これまでミソフォニアの原因は、脳の聴覚を司る領域と顔・口の動きを司る領域が過敏なまでに結合していることであると考えられてきていました。
しかし新たな研究では、顔・口からの音ではなく、むしろ嫌悪感など強い感情と関係する脳の領域の結合に問題があるらしいことが明らかになったんだとか…。
つまり音だけに関係する症状ではないということですね。
今回の研究では、19人の参加者にさまざまな動作を行ってもらい、その間の脳の様子がfMRIで調べられています。
参加者は事前にアンケートに回答し、ミソフォニア(音恐怖症、音嫌悪症)の度合いが評価されていました。
これと同様の「過去の研究」では、ミソフォニアの人とそうでない人の「安静時」の脳の状態を比較して、聴覚皮質と運動に関連する領域とが強く結合していると主張されていました。
しかし今回の研究では、様々な音を声に出してもらったり、足を指で叩いて音(これもミソフォニアの人が嫌う音だそうです)を出したときの脳も調べられました。
すると口で音を立てたときは、脳内の別の領域が活発になったそうなんです。
しかもそこはミソフォニア度が高いからといって、特に強く活発になるわけではなかったんだとか…。
このことは、これまで口と顔の動きに関連するとされてきた領域が、じつはそうではなかった可能性を示しています。
オハイオ州立大学のヘザー・ハンセン氏は、「過去研究で言われてきたような超敏感な脳の結合ではミソフォニアを説明できないということです」と、プレスリリースで述べています。
「咀嚼音などを聞いたときの反応だけに注意していては、ミソフォニアの脳で起きている現象を完全には理解できません」と…。
今回の研究で、ミソフォニア度が高い参加者は、「指の動作・感覚に関係する領域」と「島皮質」とが強く結合していることが明らかになっています。
島皮質は、嫌悪感のような強い感情と関係するところです。
一方、聴覚皮質との強い結合は見つかりませんでした。
「重要なのは島皮質との結合」とハンセン氏は言っておられます。
こうしたことから言えるのは、ミソフォニアが単に咀嚼音などの口から発生する音だけに関係する症状ではないということですね。
口や顔以外の音も嫌う人がいるという脳の証拠が出てきたわけですから、ミソフォニアを理解する上では重要な前進と言えるでしょうね。
ミソフォニアの原因やその治療法を解明するにはまだまだ研究が必要であるとのことですが、今回の研究は、その対象を口と顔以外にも広げねばならないことを示しているわけです。
まぁ、一般的にも他人の咀嚼音とか、好きだと言う人は少ないでしょうけど、なんでも度が過ぎるとその本人には辛いものですからね。
わたくし院長はそこまで咀嚼音を不快に感じたことはないですが、実は洗濯機の回る音が非常にきになるんですよね。
気になると言うか嫌いです(笑)
てな感じで、誰にでも嫌いな音ってあるでしょうし、気にしないのが一番なんでしょうけどね。
それでも気になる「ミソフォニア」。
今後の研究に期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月20日の火曜日でございます。
9月も残り10日程ですなぁ。
では今日のネタですが、以前このブログでも書いたよな〜と思いながらブログを見返してたら、今回で3回目でした(笑)
どんなお話しかと言いますと、咀嚼音などが、耐えられない「ミソフォニア」という症状についての新たな発見についてお話ししてみようかと思います。
ミソフォニアとは、たとえ小さな音であっても、咀嚼音など、特定の音がどうにも耐えられず、激しい怒りや憎しすらわいてくる「音嫌悪症・音恐怖症)」のことでございます。
ま、暇な方はとにかく、前に書いたこのブログとこのブログを読んできてください。
読みましたか(笑)
読まないよねぇ(笑)
で、これまでミソフォニアの原因は、脳の聴覚を司る領域と顔・口の動きを司る領域が過敏なまでに結合していることであると考えられてきていました。
しかし新たな研究では、顔・口からの音ではなく、むしろ嫌悪感など強い感情と関係する脳の領域の結合に問題があるらしいことが明らかになったんだとか…。
つまり音だけに関係する症状ではないということですね。
今回の研究では、19人の参加者にさまざまな動作を行ってもらい、その間の脳の様子がfMRIで調べられています。
参加者は事前にアンケートに回答し、ミソフォニア(音恐怖症、音嫌悪症)の度合いが評価されていました。
これと同様の「過去の研究」では、ミソフォニアの人とそうでない人の「安静時」の脳の状態を比較して、聴覚皮質と運動に関連する領域とが強く結合していると主張されていました。
しかし今回の研究では、様々な音を声に出してもらったり、足を指で叩いて音(これもミソフォニアの人が嫌う音だそうです)を出したときの脳も調べられました。
すると口で音を立てたときは、脳内の別の領域が活発になったそうなんです。
しかもそこはミソフォニア度が高いからといって、特に強く活発になるわけではなかったんだとか…。
このことは、これまで口と顔の動きに関連するとされてきた領域が、じつはそうではなかった可能性を示しています。
オハイオ州立大学のヘザー・ハンセン氏は、「過去研究で言われてきたような超敏感な脳の結合ではミソフォニアを説明できないということです」と、プレスリリースで述べています。
「咀嚼音などを聞いたときの反応だけに注意していては、ミソフォニアの脳で起きている現象を完全には理解できません」と…。
今回の研究で、ミソフォニア度が高い参加者は、「指の動作・感覚に関係する領域」と「島皮質」とが強く結合していることが明らかになっています。
島皮質は、嫌悪感のような強い感情と関係するところです。
一方、聴覚皮質との強い結合は見つかりませんでした。
「重要なのは島皮質との結合」とハンセン氏は言っておられます。
こうしたことから言えるのは、ミソフォニアが単に咀嚼音などの口から発生する音だけに関係する症状ではないということですね。
口や顔以外の音も嫌う人がいるという脳の証拠が出てきたわけですから、ミソフォニアを理解する上では重要な前進と言えるでしょうね。
ミソフォニアの原因やその治療法を解明するにはまだまだ研究が必要であるとのことですが、今回の研究は、その対象を口と顔以外にも広げねばならないことを示しているわけです。
まぁ、一般的にも他人の咀嚼音とか、好きだと言う人は少ないでしょうけど、なんでも度が過ぎるとその本人には辛いものですからね。
わたくし院長はそこまで咀嚼音を不快に感じたことはないですが、実は洗濯機の回る音が非常にきになるんですよね。
気になると言うか嫌いです(笑)
てな感じで、誰にでも嫌いな音ってあるでしょうし、気にしないのが一番なんでしょうけどね。
それでも気になる「ミソフォニア」。
今後の研究に期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院