ナントウホリネズミの農業
2022年09月09日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
9月9日の金曜日でございます。
9月9日…。
きっと救急の日ですな(笑)
では今日は農作物のお話しでもしてみようかと思います。
とは言っても、動物ネタなんですよね。
なんと、人間以外の哺乳類で初めて農業をする動物の存在が確認されたそうなんです。
土地を利用して有用な植物を育て、生産したものを収穫して食べるということが、いわゆる農業活動で、これまで人間以外の哺乳類が行っているという事例はありませんでした。
ですが、新たなる研究によると、地下に広大なトンネルを掘るホリネズミの一種も、植物の成長を助け、それを収穫していることが判明したそうなんですよ。
アメリカ南東部の固有種「ナントウホリネズミ」の巣穴の調査から、トンネル内に伸びてきたダイオウマツの根を育てて、食べていることが確認されたそうなんです。
長さ数百メートルにおよぶトンネルは常に手を加えられていて、どうも肥やしすら撒かれているそうなんですよ。
この研究を行った、フロリダ大学の生物学者フランシス・ピュッツ氏によると、アリ・甲虫・シロアリなどに農業をする種がいることは知られていたんですが「ナントウホリネズミ((Geomys pinetis))」は、人間以外の哺乳類では初めて農業をする動物の存在として確認されたそうです。
この研究を始めるきっかけは、しばしば根の成長によって圧迫される下水管だったそうなんです。
地下にはホリネズミの巨大なトンネルが存在します。
ホリネズミは生活のほとんどを地中で過ごすため、網目状につながったトンネルと巣穴をつなげた地下ネットワークを作っています。
そこで研究グループは、植物の根がホリネズミが掘ったトンネルにも侵入するのかどうか、また、ホリネズミがそれを食料として利用しているかどうかを調べようと考えたそうなんです。
トンネル内に伸びてくる根の成長に基づき試算した結果、ホリネズミはこうした根から1日に必要とするカロリーの20〜60%を賄っていることが判明したんだそうです。
同時に巨大な地下ネットワークを維持するために、相当な時間と労力を費やしていることもわかったそうです。
それだけでなく、ホリネズミは自分の排泄物を肥やしとして植物に与えていたんだそうです。
トンネルまで届いた根は、肥やしのおかげでさらに成長することができるわけです。
高度に洗練された農業ではないとしても、人間の農業と共通点があると研究グループは指摘しています。
ホリネズミは手間ひまかけてトンネルを維持し、根が成長しやすい環境を管理していると…。
それゆえに農業といえるでしょう。
フロリダ大学の動物学者ヴェロニカ・セルダン氏は、「ホリネズミが根の成長にぴったりの環境を整え、肥やしまで与えている」ため、つまり農業だと語っています。
まぁ、当然ながらこれは農業とは呼べないという、反対意見も出てきますわな。
なにせ、哺乳類初って冠がついちゃいますから、そこは慎重派の意見も当然かもしれません。
ですが、そもそも何をもって農業とするかの明確な線引きは難しく、はっきり統一された見解はないそうなんです。
学者によっては、作物の成長を助け、収穫するだけでなく、実際に植えるという行為が必要になるとの意見もあるそうです。
ですが今回の研究グループは、こうした定義は人間の農業にも必ずしも当てはまらないと指摘しています。
たとえば、森林の果樹になる果実がきちんと管理されることがありますが、これは木そのものを植えずとも農業の一事例といえるでしょう。
同じことが自力で生える多年生作物にも当てはまります。
ならばホリネズミの習慣も農業と言っても差し支えないだろうと…。
まぁ、どっちでもいいけどね(笑)
問題点はそこではなく、こういう賢いネズミがいるんだなぁ〜って事が世に広まればいいんじゃないの?
にしても、誰に教わるわけでもなく、堆肥を与えて成長を促進させるとか、スゴイ話ですよね。
土の中での生活ってのも、なんか面白そうですね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月9日の金曜日でございます。
9月9日…。
きっと救急の日ですな(笑)
では今日は農作物のお話しでもしてみようかと思います。
とは言っても、動物ネタなんですよね。
なんと、人間以外の哺乳類で初めて農業をする動物の存在が確認されたそうなんです。
土地を利用して有用な植物を育て、生産したものを収穫して食べるということが、いわゆる農業活動で、これまで人間以外の哺乳類が行っているという事例はありませんでした。
ですが、新たなる研究によると、地下に広大なトンネルを掘るホリネズミの一種も、植物の成長を助け、それを収穫していることが判明したそうなんですよ。
アメリカ南東部の固有種「ナントウホリネズミ」の巣穴の調査から、トンネル内に伸びてきたダイオウマツの根を育てて、食べていることが確認されたそうなんです。
長さ数百メートルにおよぶトンネルは常に手を加えられていて、どうも肥やしすら撒かれているそうなんですよ。
この研究を行った、フロリダ大学の生物学者フランシス・ピュッツ氏によると、アリ・甲虫・シロアリなどに農業をする種がいることは知られていたんですが「ナントウホリネズミ((Geomys pinetis))」は、人間以外の哺乳類では初めて農業をする動物の存在として確認されたそうです。
この研究を始めるきっかけは、しばしば根の成長によって圧迫される下水管だったそうなんです。
地下にはホリネズミの巨大なトンネルが存在します。
ホリネズミは生活のほとんどを地中で過ごすため、網目状につながったトンネルと巣穴をつなげた地下ネットワークを作っています。
そこで研究グループは、植物の根がホリネズミが掘ったトンネルにも侵入するのかどうか、また、ホリネズミがそれを食料として利用しているかどうかを調べようと考えたそうなんです。
トンネル内に伸びてくる根の成長に基づき試算した結果、ホリネズミはこうした根から1日に必要とするカロリーの20〜60%を賄っていることが判明したんだそうです。
同時に巨大な地下ネットワークを維持するために、相当な時間と労力を費やしていることもわかったそうです。
それだけでなく、ホリネズミは自分の排泄物を肥やしとして植物に与えていたんだそうです。
トンネルまで届いた根は、肥やしのおかげでさらに成長することができるわけです。
高度に洗練された農業ではないとしても、人間の農業と共通点があると研究グループは指摘しています。
ホリネズミは手間ひまかけてトンネルを維持し、根が成長しやすい環境を管理していると…。
それゆえに農業といえるでしょう。
フロリダ大学の動物学者ヴェロニカ・セルダン氏は、「ホリネズミが根の成長にぴったりの環境を整え、肥やしまで与えている」ため、つまり農業だと語っています。
まぁ、当然ながらこれは農業とは呼べないという、反対意見も出てきますわな。
なにせ、哺乳類初って冠がついちゃいますから、そこは慎重派の意見も当然かもしれません。
ですが、そもそも何をもって農業とするかの明確な線引きは難しく、はっきり統一された見解はないそうなんです。
学者によっては、作物の成長を助け、収穫するだけでなく、実際に植えるという行為が必要になるとの意見もあるそうです。
ですが今回の研究グループは、こうした定義は人間の農業にも必ずしも当てはまらないと指摘しています。
たとえば、森林の果樹になる果実がきちんと管理されることがありますが、これは木そのものを植えずとも農業の一事例といえるでしょう。
同じことが自力で生える多年生作物にも当てはまります。
ならばホリネズミの習慣も農業と言っても差し支えないだろうと…。
まぁ、どっちでもいいけどね(笑)
問題点はそこではなく、こういう賢いネズミがいるんだなぁ〜って事が世に広まればいいんじゃないの?
にしても、誰に教わるわけでもなく、堆肥を与えて成長を促進させるとか、スゴイ話ですよね。
土の中での生活ってのも、なんか面白そうですね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院