プラゴミと細菌の話。
2022年09月08日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
9月8日の木曜日でございます。
台風もなんとか去りましたね。
では今日のネタですが、このブログ内でもよく話題になってるプラスチックゴミ問題。
今日は新たな問題点に迫ってみたいと思います。
プラスチックゴミによる海洋汚染が大問題になっているわけですが、それは同時に新しい生物の住処にもなっているんです。
そうした新天地を得た生物の中には、人間や動物に害をもたらす有害な細菌が含まれているそうなんです。
英国で海にプラスチックを浸すという風変わりな実験が行われました。
すると実験開始から1週間で、プラスチックの表面はネバッとしたものでおおわれました。
で、想像通り、その中には細菌がうじゃうじゃと繁殖していたんですね。
こうした細菌に汚染されたプラスチックごみは、海を流れながら人間に感染する病気を世界に広め、海洋生物の健康を脅かし、私たちの食生活にまで悪影響を与えている可能性があると、研究者は懸念しています。
エクセター大学の微生物学者マイケル・ヴォス氏らがもっとも懸念するのは、生物に害をもたらす病原菌です。
最新の研究では、海に浸したプラスチックごみに湧いた細菌のリスクを確かめるため、その表面の「バイオフィルム(菌膜)」を蛾の幼虫に注射してみたそうなんです。
プラスチックを1週間海に浸してできた菌膜の場合、注入されて死んだ幼虫は4%だけでした。
ところが、4週間後のものでは65%が死んだそうなんです。
菌膜の中に細菌が潜んでいることも確認されました。
人間に感染して尿路感染症・皮膚感染症・胃腸感染症・肺炎など引き起こす病原菌がいることもわかったそうですからこれはちょっと恐怖ですな。
しかも、そうした病原菌は、抗菌作用に強くなる遺伝子まで持っていたそうで、これはいわゆる、抗生物質の効かない薬剤耐性菌「スーパーバグ」です。
しかも、海のプラスチックに繁殖するのは細菌だけではありません。
寄生虫・ウイルス・有毒な藻類もいるます。
プラスチックごみによる海洋汚染は世界中で起きており、もっとも深いマリアナ海溝で確認されているほどです。
ではそうした病原菌は実際に病気を引き起こすほどの量なのかどうかか問題になりますが、 その辺はこれからの研究のようです。
ですが、プラスチックで増殖した病原菌が、世界各地に拡散されていると信じられるだけの理由はあるそうなんです。
例えば「プラスチック圏(plastisphere)」という言葉を考案したオランダの微生物学者リンダ・アマラル=ゼットラー氏は、プラスチックは海にある普通の物体とは別物であると指摘しています。
それは頑丈で、大抵は浮かびます。
ですから遠くまで移動できます。
実際、2011年の東日本大震災では、日本から流れ出したごみがアメリカ西海岸に大量に打ち上げられたことがありました。
そのとき、ごみに付着したものが一緒に運ばれたとしてもおかしくはないですわな。
また別の実験によって、陸上で一般的な病原性寄生虫が海中でも死なず、海洋哺乳類に感染するらしいこともわかってきたそうなんです。
トキソプラズマ、クリプトスポリジウム、ジアルジアといった寄生性原虫は、海中のマイクロプラスチックにも付着します。
だとすれば、こうした寄生虫が海で増殖する場所・時期・方法も変化しているかもしれません。
カリフォルニア大学デービス校のカレン・シャピロ氏は、「もしたまたま下水や河川、あるいは排水溝から溢れた水にプラスチックが混ざっており、そこに寄生虫が付着することがあれば、プラスチックの行先と同じところに流れ着く」と説明しています。
プラスチックごみは病原菌を各地に広めるだけでなく、細菌そのものが薬剤耐性を身につける手助けをしている可能性もあります。
さらにプラスチック上で増殖した細菌は、病気を広めるだけでなく、私たちの食を脅かし、海の生態系にも悪影響を与えるかもしれませんしね。
プラスチックに巣食う病原菌の中には、魚や貝に感染するものもいるようですから…。
これ、魚や貝類に感染しだしたら、もうお手上げでしょう。
海の生物が食べられなくなりますよね。
てか、こりゃもう、手遅れだな(笑)
笑い事ではありませんが、今すぐ手を打たないと未来の海は病原菌だらけの危険なだけの場所になってしまうでしょう。
この問題も、温暖化と同じく、世界が一つにならないと解決しないよねぇ…。
世界がひとつに…。
とてもじゃないけどなる気がしないね。
まず戦争終わらせないと…。
やっぱ手遅れだな(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月8日の木曜日でございます。
台風もなんとか去りましたね。
では今日のネタですが、このブログ内でもよく話題になってるプラスチックゴミ問題。
今日は新たな問題点に迫ってみたいと思います。
プラスチックゴミによる海洋汚染が大問題になっているわけですが、それは同時に新しい生物の住処にもなっているんです。
そうした新天地を得た生物の中には、人間や動物に害をもたらす有害な細菌が含まれているそうなんです。
英国で海にプラスチックを浸すという風変わりな実験が行われました。
すると実験開始から1週間で、プラスチックの表面はネバッとしたものでおおわれました。
で、想像通り、その中には細菌がうじゃうじゃと繁殖していたんですね。
こうした細菌に汚染されたプラスチックごみは、海を流れながら人間に感染する病気を世界に広め、海洋生物の健康を脅かし、私たちの食生活にまで悪影響を与えている可能性があると、研究者は懸念しています。
エクセター大学の微生物学者マイケル・ヴォス氏らがもっとも懸念するのは、生物に害をもたらす病原菌です。
最新の研究では、海に浸したプラスチックごみに湧いた細菌のリスクを確かめるため、その表面の「バイオフィルム(菌膜)」を蛾の幼虫に注射してみたそうなんです。
プラスチックを1週間海に浸してできた菌膜の場合、注入されて死んだ幼虫は4%だけでした。
ところが、4週間後のものでは65%が死んだそうなんです。
菌膜の中に細菌が潜んでいることも確認されました。
人間に感染して尿路感染症・皮膚感染症・胃腸感染症・肺炎など引き起こす病原菌がいることもわかったそうですからこれはちょっと恐怖ですな。
しかも、そうした病原菌は、抗菌作用に強くなる遺伝子まで持っていたそうで、これはいわゆる、抗生物質の効かない薬剤耐性菌「スーパーバグ」です。
しかも、海のプラスチックに繁殖するのは細菌だけではありません。
寄生虫・ウイルス・有毒な藻類もいるます。
プラスチックごみによる海洋汚染は世界中で起きており、もっとも深いマリアナ海溝で確認されているほどです。
ではそうした病原菌は実際に病気を引き起こすほどの量なのかどうかか問題になりますが、 その辺はこれからの研究のようです。
ですが、プラスチックで増殖した病原菌が、世界各地に拡散されていると信じられるだけの理由はあるそうなんです。
例えば「プラスチック圏(plastisphere)」という言葉を考案したオランダの微生物学者リンダ・アマラル=ゼットラー氏は、プラスチックは海にある普通の物体とは別物であると指摘しています。
それは頑丈で、大抵は浮かびます。
ですから遠くまで移動できます。
実際、2011年の東日本大震災では、日本から流れ出したごみがアメリカ西海岸に大量に打ち上げられたことがありました。
そのとき、ごみに付着したものが一緒に運ばれたとしてもおかしくはないですわな。
また別の実験によって、陸上で一般的な病原性寄生虫が海中でも死なず、海洋哺乳類に感染するらしいこともわかってきたそうなんです。
トキソプラズマ、クリプトスポリジウム、ジアルジアといった寄生性原虫は、海中のマイクロプラスチックにも付着します。
だとすれば、こうした寄生虫が海で増殖する場所・時期・方法も変化しているかもしれません。
カリフォルニア大学デービス校のカレン・シャピロ氏は、「もしたまたま下水や河川、あるいは排水溝から溢れた水にプラスチックが混ざっており、そこに寄生虫が付着することがあれば、プラスチックの行先と同じところに流れ着く」と説明しています。
プラスチックごみは病原菌を各地に広めるだけでなく、細菌そのものが薬剤耐性を身につける手助けをしている可能性もあります。
さらにプラスチック上で増殖した細菌は、病気を広めるだけでなく、私たちの食を脅かし、海の生態系にも悪影響を与えるかもしれませんしね。
プラスチックに巣食う病原菌の中には、魚や貝に感染するものもいるようですから…。
これ、魚や貝類に感染しだしたら、もうお手上げでしょう。
海の生物が食べられなくなりますよね。
てか、こりゃもう、手遅れだな(笑)
笑い事ではありませんが、今すぐ手を打たないと未来の海は病原菌だらけの危険なだけの場所になってしまうでしょう。
この問題も、温暖化と同じく、世界が一つにならないと解決しないよねぇ…。
世界がひとつに…。
とてもじゃないけどなる気がしないね。
まず戦争終わらせないと…。
やっぱ手遅れだな(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院