(287)サンデーイルネス(仮)黄斑上膜について
2022年08月28日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
8月28日のサンデーイルネスでございます。
8月最後のイルネス辞典って事なんですが、まだまだ暑いです。
ここ数年は9月中もキチンと暑いですし、あと1ヶ月くらいですかねぇ…。
11月に入ればもう寒いですし、秋と呼べるのは、10月のみって感じですな。
その10月も、暑い日があったり寒い日もあったり…。
四季がどうも完全に崩れてきてますな。
温暖化が叫ばれて何年たつでしょうか、そりゃそうなりますわな。
これがこれ以上、進行すると一体どうなんの?って感じですが、夏が今以上に暑くなるとちょっと問題も起こるでしょう。
やはり体温以上の気温となると、もう外に出ること自体が危険になります。
特に、子供や高齢者ですよね。
そうなると、夏の間は外出できないなんて事態も起こりえます。
まぁ、子供はプールで遊ぶとか、選択肢も出てきますが高齢者があまり家に引き籠ってると、筋力低下がおこりこれはこれで色々問題です。
高齢者とまでいかなくても、年齢が上がるにつれ、筋肉の衰えと使わないことによる硬化は比例していきます。
つまり、いわゆる中年の方でも筋肉を使わないことで筋肉が硬くなり、徐々に可動域が狭まります。
問題ですねぇ…。
気づかぬうちに、動かない身体が出来上がるわけです。
例えば50代、まだ大丈夫と思っていても、すぐきますよ(笑)
60代に入れば、個体差がさらに広がり、動ける人は動けますが、ダメな人はもう高齢者なみに動けなくなります。
というのも、そもそも生物としての人間の寿命は、50〜60年とされています。
医学の進歩や豊富な食料により勝手にのばしただけなんです。
つまり、60歳を超えると、普通は死ぬんです(笑)
それを医学でカバーしてるわけですから、いわゆる運動器、筋肉、関節はケアしないとついていけないわけですよ。
そこを今一度理解すべきです。
てな感じで、今日も本題にいきましょう。
今日のイルネス辞典は、「黄斑上膜」にについて解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かと言う事ですが、加齢に伴って起こる特発性と、ほかの眼病に伴って起こる続発性がありますが、ここではより一般的な特発性黄斑上膜についてのみ解説します。
黄斑部網膜の上にある後部硝子体皮質(こうぶしょうしたいひしつ)が、半透明の膜状の組織になったものが黄斑上膜です。
黄斑上膜がすべて見え方に影響するわけではなく、自覚症状のない黄斑上膜もたくさんあります。
黄斑上膜の厚み、収縮の度合いなどによっては、視力が低下します。
原因は何かというと、黄斑円孔(おうはんえんこう)と同様に、硝子体の加齢性変化が原因になります。
最も典型的なでき方を説明しておきます。
まず、後部硝子体剥離(はくり)が起こります。
その時、何かの拍子に黄斑部の後部硝子体皮質が網膜の表面にとり残されます。
とり残された硝子体皮質はやがて線維状になって収縮します。
黄斑上膜が収縮することにより網膜にしわがよったり、網膜がずれたり、中心部に水がたまったりすると見え方が影響されます。
症状の現れ方としては、黄斑上膜は多様な病気で、症状の現れ方も一様ではありません。
視力低下、変視症(へんししょう)(物がゆがんで見える)、霧視(むし)(霧がかかったように見える)などが多い症状ですが、突然現れることはなく(突然気づくことはある)、いつとはなしにということが多いようです。変視症は黄斑円孔の場合とはまったく違い、波打って見えることが多いようです。
眼底検査で簡単に診断がつきます。
OCT(光学的干渉断層計)は、黄斑上膜の下にある網膜の状態を描き出すので、とても有用です。
以前は、黄斑上膜による視力低下は、光が上膜にさえぎられたり、網膜にしわがよったり、網膜がずれることで細胞の並びが乱れたりすることなどが原因と考えられていました。
しかし、OCTで網膜の様子がよく観察できるようになると、中心部網膜のなかや下に水がたまることが視力低下の主因であることがわかってきました。
治療の方法としては硝子体手術が唯一の方法です。
しかし、黄斑上膜はすべて治療しなくてはいけないものではありません。
程度によっては治療の必要はないので、視力障害や変視症の程度、発症してからの期間などさまざまな条件を考慮して治療すべきかどうかを考えます。
また、失明に至るという病気でもないので、本人が望まなければ無理に手術する必要はありません。
徐々に発症・進行する病気ですからあわてることはありませんが、とりあえず治療方針を決める必要があります。
専門医に診てもらって、手術の要否、経過観察の要否などを診断してもらうのがよいでしょう。
手術するかどうか、するならいつするかはよく話を聞いてから決めたほうがよいでしょう。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
8月28日のサンデーイルネスでございます。
8月最後のイルネス辞典って事なんですが、まだまだ暑いです。
ここ数年は9月中もキチンと暑いですし、あと1ヶ月くらいですかねぇ…。
11月に入ればもう寒いですし、秋と呼べるのは、10月のみって感じですな。
その10月も、暑い日があったり寒い日もあったり…。
四季がどうも完全に崩れてきてますな。
温暖化が叫ばれて何年たつでしょうか、そりゃそうなりますわな。
これがこれ以上、進行すると一体どうなんの?って感じですが、夏が今以上に暑くなるとちょっと問題も起こるでしょう。
やはり体温以上の気温となると、もう外に出ること自体が危険になります。
特に、子供や高齢者ですよね。
そうなると、夏の間は外出できないなんて事態も起こりえます。
まぁ、子供はプールで遊ぶとか、選択肢も出てきますが高齢者があまり家に引き籠ってると、筋力低下がおこりこれはこれで色々問題です。
高齢者とまでいかなくても、年齢が上がるにつれ、筋肉の衰えと使わないことによる硬化は比例していきます。
つまり、いわゆる中年の方でも筋肉を使わないことで筋肉が硬くなり、徐々に可動域が狭まります。
問題ですねぇ…。
気づかぬうちに、動かない身体が出来上がるわけです。
例えば50代、まだ大丈夫と思っていても、すぐきますよ(笑)
60代に入れば、個体差がさらに広がり、動ける人は動けますが、ダメな人はもう高齢者なみに動けなくなります。
というのも、そもそも生物としての人間の寿命は、50〜60年とされています。
医学の進歩や豊富な食料により勝手にのばしただけなんです。
つまり、60歳を超えると、普通は死ぬんです(笑)
それを医学でカバーしてるわけですから、いわゆる運動器、筋肉、関節はケアしないとついていけないわけですよ。
そこを今一度理解すべきです。
てな感じで、今日も本題にいきましょう。
今日のイルネス辞典は、「黄斑上膜」にについて解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かと言う事ですが、加齢に伴って起こる特発性と、ほかの眼病に伴って起こる続発性がありますが、ここではより一般的な特発性黄斑上膜についてのみ解説します。
黄斑部網膜の上にある後部硝子体皮質(こうぶしょうしたいひしつ)が、半透明の膜状の組織になったものが黄斑上膜です。
黄斑上膜がすべて見え方に影響するわけではなく、自覚症状のない黄斑上膜もたくさんあります。
黄斑上膜の厚み、収縮の度合いなどによっては、視力が低下します。
原因は何かというと、黄斑円孔(おうはんえんこう)と同様に、硝子体の加齢性変化が原因になります。
最も典型的なでき方を説明しておきます。
まず、後部硝子体剥離(はくり)が起こります。
その時、何かの拍子に黄斑部の後部硝子体皮質が網膜の表面にとり残されます。
とり残された硝子体皮質はやがて線維状になって収縮します。
黄斑上膜が収縮することにより網膜にしわがよったり、網膜がずれたり、中心部に水がたまったりすると見え方が影響されます。
症状の現れ方としては、黄斑上膜は多様な病気で、症状の現れ方も一様ではありません。
視力低下、変視症(へんししょう)(物がゆがんで見える)、霧視(むし)(霧がかかったように見える)などが多い症状ですが、突然現れることはなく(突然気づくことはある)、いつとはなしにということが多いようです。変視症は黄斑円孔の場合とはまったく違い、波打って見えることが多いようです。
眼底検査で簡単に診断がつきます。
OCT(光学的干渉断層計)は、黄斑上膜の下にある網膜の状態を描き出すので、とても有用です。
以前は、黄斑上膜による視力低下は、光が上膜にさえぎられたり、網膜にしわがよったり、網膜がずれることで細胞の並びが乱れたりすることなどが原因と考えられていました。
しかし、OCTで網膜の様子がよく観察できるようになると、中心部網膜のなかや下に水がたまることが視力低下の主因であることがわかってきました。
治療の方法としては硝子体手術が唯一の方法です。
しかし、黄斑上膜はすべて治療しなくてはいけないものではありません。
程度によっては治療の必要はないので、視力障害や変視症の程度、発症してからの期間などさまざまな条件を考慮して治療すべきかどうかを考えます。
また、失明に至るという病気でもないので、本人が望まなければ無理に手術する必要はありません。
徐々に発症・進行する病気ですからあわてることはありませんが、とりあえず治療方針を決める必要があります。
専門医に診てもらって、手術の要否、経過観察の要否などを診断してもらうのがよいでしょう。
手術するかどうか、するならいつするかはよく話を聞いてから決めたほうがよいでしょう。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院