宇宙で紅茶キノコ
2022年08月23日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
8月23日の火曜日でございます。
もう8月もあと1週間ちょいですなぁ。
9月って聞くと秋っぽいと感じてたのは今は昔です。
では、今日のネタですが、みなさんは、「紅茶キノコ」という飲み物があるのをご存知でしょうか。
わたくし院長の子供の頃、何故か大流行してたへんてこな飲み物です。
これは、キノコと名前がついているものの菌類ではありません。
紅茶、もしくは緑茶などに砂糖を加え、そこにゼラチン状の培地で栽培されたキノコのように見えるゲル状の塊を発酵させた飲み物なんです。
なぜか日本では1970年代に健康食品として大流行したんですよね。
この「紅茶キノコ」、海外でも「コンブチャ」という名前で健康飲料として販売されてるそうなんです。
もともとは東モンゴル原産で、のちにシベリアでよく飲まれるようになったものらしいです。
まぁ、わたくし院長、飲んだことはないんですが、美味しいってうわさです(笑)
で、なんで突然、紅茶キノコの話かと言いますと、この紅茶キノコのゲル状の塊の中に、火星でも生きられる細菌が潜んでいることが分かったんだとか…。
国際宇宙ステーションで再現された火星の環境に培地を長期間放置したところ、ほとんどの微生物は死んでしまったんですが、唯一「セルロース」を作り出す細菌だけは生き残ることができたそうなんです。
紅茶キノコは、細菌とイースト菌が共生する産膜性酢酸菌の培地でキノコのようなゼラチン物質を成長させ、それを砂糖入りの紅茶や緑茶に漬けて作ります。
そんな紅茶キノコの培地が2014年、国際宇宙ステーション(ISS)に持ち込まれました。
もちろん、宇宙飛行士の健康を守るためではありません。
地球上で最も多く存在する炭水化物、セルロースの生物学的指標(バイオマーカー)としての確かさ、紅茶キノコのゲノム構造、地球外環境における生存行動について調べるためなんだそうです。
なんでも調べたがるねぇ(笑)
宇宙に進出した紅茶キノコの培地は、ISSの外に用意された火星を再現した環境で1年半放置されました。
その後、地球に持ち帰られ、さらに2年半培養されたそうです。
今回の独ゲッティンゲン大学のグループによる研究は、その培地をメタゲノム解析した結果の報告だそうです。
それによると、培地に形成されていた微生物生態系はほとんどが破壊されてしまっていました。
ですが驚いたことに、セルロースを生産する「コマガタエイバクター属(Komagataeibacter)」の細菌だけは生き残っていたそうなんです。
火星の過酷な環境でも細菌が生存できたのは、セルロースのおかげのようなんです。
今回の研究は、細菌のセルロースが、地球外生命の存在を示す「バイオマーカー(生物学的指標)」になるという初の証拠でもあるそうです。
それだけなく、宇宙での生存を可能にするセルロースには他にも利用価値がありそうなんですね。
セルロースを基にした膜やフィルムなら、宇宙の居住地で生命を守ったり、消費財を生産するための優れたバイオ素材になると考えられるからです。
また宇宙でも使える新しいドラッグデリバリーシステム(体内の薬の広がりをコントロールする技術)の開発や、耐性菌の研究などにも利用できる可能性があると…。
今回の研究では、火星環境に放置している間、薬物耐性や金属耐性に関係する遺伝子が増加したことが確認されています。
つまり微生物はそれだけ薬や金属に強くなったようなんです。
地上では抗生物質の乱用による耐性菌の出現が大問題になっていますが、同じことが宇宙でも起きないよう注意が必要であると研究グループは述べています。
まぁ、最近とは言え生きてるわけですから、死なない様に進化していきますわな。
そして単純なつくりのものほど進化も早いですからね。
にしても、国際宇宙ステーション、色んなことをやってますねぇ…。
これってホントにお金もかかるでしょうし、大変なことなんでしょうけど、やっぱどこかで必要な事なのかなぁとか思っちゃいますね。
この宇宙ステーションにかかってる予算をすべてつっこめば、それこそ地球温暖化もなんとかなるんじゃないの?
とか思っちゃいますけどねぇ。
まぁそれとこれとは話しが別なんでしょうけど、宇宙の事より、まずは地球やろって気はしますけどね。
それとも、もう地球は見限ったってことなんでしょうか…。
どちらにせよ、わたくし院長が生きてるうちは大丈夫でしょうけど、このままの地球を子孫に残すのは、なんか申し訳ない気がしますけど…。
このままいったら地球に生物が住めなくなるとも言われてるんですから、まずそっちですよねぇ。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
8月23日の火曜日でございます。
もう8月もあと1週間ちょいですなぁ。
9月って聞くと秋っぽいと感じてたのは今は昔です。
では、今日のネタですが、みなさんは、「紅茶キノコ」という飲み物があるのをご存知でしょうか。
わたくし院長の子供の頃、何故か大流行してたへんてこな飲み物です。
これは、キノコと名前がついているものの菌類ではありません。
紅茶、もしくは緑茶などに砂糖を加え、そこにゼラチン状の培地で栽培されたキノコのように見えるゲル状の塊を発酵させた飲み物なんです。
なぜか日本では1970年代に健康食品として大流行したんですよね。
この「紅茶キノコ」、海外でも「コンブチャ」という名前で健康飲料として販売されてるそうなんです。
もともとは東モンゴル原産で、のちにシベリアでよく飲まれるようになったものらしいです。
まぁ、わたくし院長、飲んだことはないんですが、美味しいってうわさです(笑)
で、なんで突然、紅茶キノコの話かと言いますと、この紅茶キノコのゲル状の塊の中に、火星でも生きられる細菌が潜んでいることが分かったんだとか…。
国際宇宙ステーションで再現された火星の環境に培地を長期間放置したところ、ほとんどの微生物は死んでしまったんですが、唯一「セルロース」を作り出す細菌だけは生き残ることができたそうなんです。
紅茶キノコは、細菌とイースト菌が共生する産膜性酢酸菌の培地でキノコのようなゼラチン物質を成長させ、それを砂糖入りの紅茶や緑茶に漬けて作ります。
そんな紅茶キノコの培地が2014年、国際宇宙ステーション(ISS)に持ち込まれました。
もちろん、宇宙飛行士の健康を守るためではありません。
地球上で最も多く存在する炭水化物、セルロースの生物学的指標(バイオマーカー)としての確かさ、紅茶キノコのゲノム構造、地球外環境における生存行動について調べるためなんだそうです。
なんでも調べたがるねぇ(笑)
宇宙に進出した紅茶キノコの培地は、ISSの外に用意された火星を再現した環境で1年半放置されました。
その後、地球に持ち帰られ、さらに2年半培養されたそうです。
今回の独ゲッティンゲン大学のグループによる研究は、その培地をメタゲノム解析した結果の報告だそうです。
それによると、培地に形成されていた微生物生態系はほとんどが破壊されてしまっていました。
ですが驚いたことに、セルロースを生産する「コマガタエイバクター属(Komagataeibacter)」の細菌だけは生き残っていたそうなんです。
火星の過酷な環境でも細菌が生存できたのは、セルロースのおかげのようなんです。
今回の研究は、細菌のセルロースが、地球外生命の存在を示す「バイオマーカー(生物学的指標)」になるという初の証拠でもあるそうです。
それだけなく、宇宙での生存を可能にするセルロースには他にも利用価値がありそうなんですね。
セルロースを基にした膜やフィルムなら、宇宙の居住地で生命を守ったり、消費財を生産するための優れたバイオ素材になると考えられるからです。
また宇宙でも使える新しいドラッグデリバリーシステム(体内の薬の広がりをコントロールする技術)の開発や、耐性菌の研究などにも利用できる可能性があると…。
今回の研究では、火星環境に放置している間、薬物耐性や金属耐性に関係する遺伝子が増加したことが確認されています。
つまり微生物はそれだけ薬や金属に強くなったようなんです。
地上では抗生物質の乱用による耐性菌の出現が大問題になっていますが、同じことが宇宙でも起きないよう注意が必要であると研究グループは述べています。
まぁ、最近とは言え生きてるわけですから、死なない様に進化していきますわな。
そして単純なつくりのものほど進化も早いですからね。
にしても、国際宇宙ステーション、色んなことをやってますねぇ…。
これってホントにお金もかかるでしょうし、大変なことなんでしょうけど、やっぱどこかで必要な事なのかなぁとか思っちゃいますね。
この宇宙ステーションにかかってる予算をすべてつっこめば、それこそ地球温暖化もなんとかなるんじゃないの?
とか思っちゃいますけどねぇ。
まぁそれとこれとは話しが別なんでしょうけど、宇宙の事より、まずは地球やろって気はしますけどね。
それとも、もう地球は見限ったってことなんでしょうか…。
どちらにせよ、わたくし院長が生きてるうちは大丈夫でしょうけど、このままの地球を子孫に残すのは、なんか申し訳ない気がしますけど…。
このままいったら地球に生物が住めなくなるとも言われてるんですから、まずそっちですよねぇ。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院