カタトニア(緊張病)
2022年08月17日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
8月17日の水曜日でございます。
普通は、今日からお盆明けって感じなんでしょうけど、当院は水曜日が休診日なもんできょうまでお休みしております。
つまり、今日はとても悲しい日なわけです(笑)
次の大型連休と言えば年末年始ですかねぇ…。
て言っても、後4か月ちょいですから、今年ももう後半戦なんですな。
では今日のネタですが、今日もちょっと珍しい病気のお話しでもしようかと思います。
世の中には「奇病」とよばれるおかしな症状がでる疾患があるモノで、今日はそんな中、「カタトニア(緊張病)」という病気を紹介します。
この病気は、石化したかのように体が固まってしまう人を指していて、言葉も発さず、ただじっとして、部屋の中を見回しているだけなんだそうです。
試しに腕を上げさせてみると、上げたままで、病院で調べようと採血するのに注射針を刺しても身じろぎひとつしないんだとか…。
さらには、このまま、1日や2日、飲まず食わずでいることもあるそうなんです。
いったい、何が起こってるんでしょう?
厄介な問題としては、彼らがなにも話してくれないと、診断の下しようがないということなんですね。
この「カタトニア症」、運動や会話に障害が出る重度の精神疾患と言われています。
緊張病と呼ばれることもあるそうで、意識は存在し、数時間で治ることもあれば、数週間、数ヶ月、何年も続くこともあり、治っても何度も再発することもあるという厄介な症状なんですね。
動くことも、話すこともほとんどできないとなると、意識もないと思ってしまいがちですが、最近の研究では、そうではないということが明らかになったそうなんです。
むしろ、その逆の可能性があると…。
カタトニア(緊張症)の人は、強い不安を示したり、感情が高ぶって圧倒されそうな感じがすると表現します。
ですから、カタトニア患者がなにも考えていないということではなく、むしろ、考えすぎてしまっているのではないかと思われるそうなんです。
これはいわゆる緊張して、固まるってののヒドイ版でしょうか…。
ですが、その思考とはなんなんでしょう?
どうして、そうした心の状態のせいで、体が固まって動かなくなってしまうのでしょうか?
新たな研究では、そこに集中的に光を当ててみたそうです。
なぜ彼らは動けなくなるのか?
カタトニアを経験した大勢の患者の症例記録を見てみると、症状が緩和された後に何が起こっていたのかを話してくれた患者も数人いたそうです。
ですが、多くの患者は、なにが起こっているのか気づいていないし、覚えてもいなかったそうなんです。
ある者は、とてつもない恐怖を感じ、またある者は、長期にわたる硬直状態に苦しんでいたと証言しました。
いずれにしてもまったく身動きできない状態が共通の症状のようなんです。
おもしろいのは、この人たちはカタトニアについてきちんと筋の通った説明をしていることで、ある患者について、医師は次のように書いています。
この患者はひざまずき、床に額をつけていたそうなんです。
彼曰く、自分の命を守るためにこうした姿勢をとっていて、首専門の医師に診察してもらいたいと、繰り返しお願いしているのだとか…。
自分の頭が首からもげて落ちてしまいそうなのだと、彼は言い続けているそうなんですが、本当に自分の頭が今にも落ちそうだと信じ込んでいたら、床に額をつけておくという動作は正しいのかもしれませんよね。
声(幻聴)があることをやるようにと指示してくるという患者もいたそうです。
また、もし動いたら頭が爆発してしまうと言われた者もいたんだとか…。
これは、じっとして動かない症状のかなり切実な理由と言えるでしょう。
また、飲んだり食べたりしてはいけないと、神に言われたと思っている患者もいたそうなんです。
もうこうなると、何が原因かって話でもなくなりますよねぇ…。
で、このカタトニアは、一部の動物が見せる「死んだふり」に似ているという説があるそうなんです。
体の大きさでも、力でも圧倒的に勝ち目のない捕食者を前にすると、固まったまま動かなくなってしまう動物がいます。
いわゆる、ヘビに睨まれたカエル状態ですな。
確かに捕食者に気がつかれにくいということもあるかもしれません。
これは、一種の防衛反応です。
嘘みたいですが、ある患者はヘビの姿がはっきり見えて、それが話しかけてきたと話したそうです。
ひとつの例からでは、彼女の体が捕食者に対する原始的な防衛反応をとったとは断言できませんが、その可能性はあると専門家はみているようです。
カタトニア症は、神経学と精神医学の中間に位置するいまだ謎の多い疾患です。
患者がどんなことを体験しているのかを理解できれば、元気づけ、共感を示すことができるかもしれませんがねぇ。
にしても不思議な症状です。
ヘビの姿がはっきり見えるとか、もう幻覚ですからねぇ。
カタトニア以前に何か問題があるのかもしれません。
つまり、何かと何かの複合的症状とか…。
そうなると、余計にややこしい(笑)
ま、とにかく不思議な病気はあるもんです。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
8月17日の水曜日でございます。
普通は、今日からお盆明けって感じなんでしょうけど、当院は水曜日が休診日なもんできょうまでお休みしております。
つまり、今日はとても悲しい日なわけです(笑)
次の大型連休と言えば年末年始ですかねぇ…。
て言っても、後4か月ちょいですから、今年ももう後半戦なんですな。
では今日のネタですが、今日もちょっと珍しい病気のお話しでもしようかと思います。
世の中には「奇病」とよばれるおかしな症状がでる疾患があるモノで、今日はそんな中、「カタトニア(緊張病)」という病気を紹介します。
この病気は、石化したかのように体が固まってしまう人を指していて、言葉も発さず、ただじっとして、部屋の中を見回しているだけなんだそうです。
試しに腕を上げさせてみると、上げたままで、病院で調べようと採血するのに注射針を刺しても身じろぎひとつしないんだとか…。
さらには、このまま、1日や2日、飲まず食わずでいることもあるそうなんです。
いったい、何が起こってるんでしょう?
厄介な問題としては、彼らがなにも話してくれないと、診断の下しようがないということなんですね。
この「カタトニア症」、運動や会話に障害が出る重度の精神疾患と言われています。
緊張病と呼ばれることもあるそうで、意識は存在し、数時間で治ることもあれば、数週間、数ヶ月、何年も続くこともあり、治っても何度も再発することもあるという厄介な症状なんですね。
動くことも、話すこともほとんどできないとなると、意識もないと思ってしまいがちですが、最近の研究では、そうではないということが明らかになったそうなんです。
むしろ、その逆の可能性があると…。
カタトニア(緊張症)の人は、強い不安を示したり、感情が高ぶって圧倒されそうな感じがすると表現します。
ですから、カタトニア患者がなにも考えていないということではなく、むしろ、考えすぎてしまっているのではないかと思われるそうなんです。
これはいわゆる緊張して、固まるってののヒドイ版でしょうか…。
ですが、その思考とはなんなんでしょう?
どうして、そうした心の状態のせいで、体が固まって動かなくなってしまうのでしょうか?
新たな研究では、そこに集中的に光を当ててみたそうです。
なぜ彼らは動けなくなるのか?
カタトニアを経験した大勢の患者の症例記録を見てみると、症状が緩和された後に何が起こっていたのかを話してくれた患者も数人いたそうです。
ですが、多くの患者は、なにが起こっているのか気づいていないし、覚えてもいなかったそうなんです。
ある者は、とてつもない恐怖を感じ、またある者は、長期にわたる硬直状態に苦しんでいたと証言しました。
いずれにしてもまったく身動きできない状態が共通の症状のようなんです。
おもしろいのは、この人たちはカタトニアについてきちんと筋の通った説明をしていることで、ある患者について、医師は次のように書いています。
この患者はひざまずき、床に額をつけていたそうなんです。
彼曰く、自分の命を守るためにこうした姿勢をとっていて、首専門の医師に診察してもらいたいと、繰り返しお願いしているのだとか…。
自分の頭が首からもげて落ちてしまいそうなのだと、彼は言い続けているそうなんですが、本当に自分の頭が今にも落ちそうだと信じ込んでいたら、床に額をつけておくという動作は正しいのかもしれませんよね。
声(幻聴)があることをやるようにと指示してくるという患者もいたそうです。
また、もし動いたら頭が爆発してしまうと言われた者もいたんだとか…。
これは、じっとして動かない症状のかなり切実な理由と言えるでしょう。
また、飲んだり食べたりしてはいけないと、神に言われたと思っている患者もいたそうなんです。
もうこうなると、何が原因かって話でもなくなりますよねぇ…。
で、このカタトニアは、一部の動物が見せる「死んだふり」に似ているという説があるそうなんです。
体の大きさでも、力でも圧倒的に勝ち目のない捕食者を前にすると、固まったまま動かなくなってしまう動物がいます。
いわゆる、ヘビに睨まれたカエル状態ですな。
確かに捕食者に気がつかれにくいということもあるかもしれません。
これは、一種の防衛反応です。
嘘みたいですが、ある患者はヘビの姿がはっきり見えて、それが話しかけてきたと話したそうです。
ひとつの例からでは、彼女の体が捕食者に対する原始的な防衛反応をとったとは断言できませんが、その可能性はあると専門家はみているようです。
カタトニア症は、神経学と精神医学の中間に位置するいまだ謎の多い疾患です。
患者がどんなことを体験しているのかを理解できれば、元気づけ、共感を示すことができるかもしれませんがねぇ。
にしても不思議な症状です。
ヘビの姿がはっきり見えるとか、もう幻覚ですからねぇ。
カタトニア以前に何か問題があるのかもしれません。
つまり、何かと何かの複合的症状とか…。
そうなると、余計にややこしい(笑)
ま、とにかく不思議な病気はあるもんです。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院