世界を救う聖水…的な(笑)
2022年06月17日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
6月17日の金曜日でございます。
近畿地方も梅雨入りしてんですよね?
なんか雨降りませんなぁ。
まぁ、雨降って欲しいわけではないですが、梅雨明けが遅れるのは嫌だなぁと…。
多少湿度は高いですが、いつもの梅雨ほどじゃない気がします。
ま、これからかな。
では今日のネタですが、これぞエコってなお話しでもしてみたいと思います。
人間の尿が世界を養うかもしれません。
農作物の肥料として尿を活用する動きがあるんだそうです。
生きることは食べることです。
食べる為には農作物を育てなければなりません。
ですが、大量に育てるためには、合成肥料に頼らざるを得ないのが現状です。
合成料による環境汚染を懸念する科学者は、とある身近な、それでいて意外なものに注目しています。
それが人間の尿なんですね。
私たちが数時間ごとに排泄する尿には、植物の成長に欠かすことができない窒素やリン、カリウムなどがたっぷりと含まれており、環境に優しい代替肥料として期待されているんだそうです。
100年ほど前に発明された「合成窒素」を使った肥料は、作物の収穫量を増やし、増加した人口の食を支えるうえで多大な貢献をしてきました。
しかし大量に使用すると、河川などに流れ込んで藻類を大量に繁殖させ、魚などの水生生物に被害が出ています。
また窒素肥料の原料である「アンモニア」は、車の排ガスと結びついて深刻な大気汚染を引き起こします。
さらにそうした肥料は、強力な温室効果ガスである「亜酸化窒素」も発生させるというまさに諸刃の刃なわけです。
ですが肥料に含まれる物質は、畑以外のところからもやってきます。
米リッチアース研究所のジュリア・カビッキ氏によると、現在起きている環境汚染の主要な原因の1つは、トイレに関係しているのだそうです。
排水に含まれる窒素の8割とリンの半分以上は、実は尿由来なのだとか…。
ならば尿を排水に流さず、集めたものを畑に届けることができれば、環境汚染も避けられ植物も育てられると…。
それが今回の研究の趣旨なわけです。
合成窒素を生産すれば、環境を汚染するうえに、温室効果ガスが大量に排出されます。
またリンは量に限りがあり、再利用することもできません。
窒素とリンをたっぷり含んだ尿が、代替肥料として注目されているのは当然と言えば当然かもしれませんね。
国連の推計によると、世界の排水を利用すれば、農業用の窒素・リン・カリウムの13%をまかなえる可能性があるそうなんです。
ですが、尿の転用にはなかなか難しい問題が山積です。
代替肥料と言いますが、そもそも化学肥料が登場する以前、都市部で出た人間の排泄物は肥やしとして利用されていた経緯があります。
今日、人間の尿を利用しようというのなら、トイレや下水の設計から見直さねばならなくなります。
現代社会で尿を肥やしとして利用する試験的プロジェクトは、1990年代初頭にスウェーデンのエコヴィレッジで始まっています。
そして今ではスイス、ドイツ、米国、南アフリカ、エチオピア、インド、メキシコ、フランスにまで拡大しました。
「革新的エコ技術が導入されるまでには時間がかかります。
尿の分離のような過激なものならなおさらです」と、スイスのイアワグ水環境研究所のトーベ・ラーセン博士は話しています。
初期の尿分離トイレは、見栄えが悪く、使いにくい上に、悪臭までしたそうです。
しかし尿を別の容器に流し込む最新モデルなら、そうした問題はクリアされるはずだと、ラーセン博士は説明しています。
集めた尿は処理しなければなりません。
尿は一般に病気の感染源ではないので、世界保健機関(WHO)は一定期間放置するよう推奨していますが、低温殺菌してもいいと…。
そうして集めた尿を濃縮や脱水します。
こうして堆積を減らせば、農地まで運ぶ輸送コストを下げることができるわけです。
技術的な問題以外にも、クリアすべき課題があります。
はたして、世間はそれを受け入れてくれるのでしょうか?
パリの公的都市計画機関パリ・エ・メトロポール・アメネジメントのギスラン・メルシエ氏は、「かなりプライベートな部分に触れるテーマ」だと話しています。
そのパリでは今、店舗と600棟の住宅でなるエコ地区の開発が進んでいます。
ここでは尿を回収して、緑地を管理するための肥料として使う予定だそうです。
メルシエ氏によれば、オフィス街のような大きな建物や、主要な排水路につながっていない住宅などには、大きな可能性が秘められているといいます。
さらなる問題は、誰かの尿で育てた作物を消費者が選ぶかという点だとも思われます。
これに関する研究では、人々の態度は国によって違うことがわかっています。
例えば、中国・フランス・ウガンダでは普通に受け入れてもらえた一方、ポルトガルやヨルダンでは拒否感が強いんだとか…。
ロシアのウクライナ侵攻で、合成肥料の価格は高騰しており、各国は食料の安全保障を強化する必要に迫られています。
こうした情勢もあり、尿の肥料転用にはさらに注目が集まるかもしれません。
まぁ、わたくし院長的には、別に気にもなりませんけどねぇ…。
まぁ大体洗って食べますしね(笑)
ですが、世界中がもしこのプロジェクトに賛同したとしても、完成するのはまだまだ先ですからね。
それまで地球環境がもつのかどうか…。
なににせよ前進してるのはいい事ですけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
6月17日の金曜日でございます。
近畿地方も梅雨入りしてんですよね?
なんか雨降りませんなぁ。
まぁ、雨降って欲しいわけではないですが、梅雨明けが遅れるのは嫌だなぁと…。
多少湿度は高いですが、いつもの梅雨ほどじゃない気がします。
ま、これからかな。
では今日のネタですが、これぞエコってなお話しでもしてみたいと思います。
人間の尿が世界を養うかもしれません。
農作物の肥料として尿を活用する動きがあるんだそうです。
生きることは食べることです。
食べる為には農作物を育てなければなりません。
ですが、大量に育てるためには、合成肥料に頼らざるを得ないのが現状です。
合成料による環境汚染を懸念する科学者は、とある身近な、それでいて意外なものに注目しています。
それが人間の尿なんですね。
私たちが数時間ごとに排泄する尿には、植物の成長に欠かすことができない窒素やリン、カリウムなどがたっぷりと含まれており、環境に優しい代替肥料として期待されているんだそうです。
100年ほど前に発明された「合成窒素」を使った肥料は、作物の収穫量を増やし、増加した人口の食を支えるうえで多大な貢献をしてきました。
しかし大量に使用すると、河川などに流れ込んで藻類を大量に繁殖させ、魚などの水生生物に被害が出ています。
また窒素肥料の原料である「アンモニア」は、車の排ガスと結びついて深刻な大気汚染を引き起こします。
さらにそうした肥料は、強力な温室効果ガスである「亜酸化窒素」も発生させるというまさに諸刃の刃なわけです。
ですが肥料に含まれる物質は、畑以外のところからもやってきます。
米リッチアース研究所のジュリア・カビッキ氏によると、現在起きている環境汚染の主要な原因の1つは、トイレに関係しているのだそうです。
排水に含まれる窒素の8割とリンの半分以上は、実は尿由来なのだとか…。
ならば尿を排水に流さず、集めたものを畑に届けることができれば、環境汚染も避けられ植物も育てられると…。
それが今回の研究の趣旨なわけです。
合成窒素を生産すれば、環境を汚染するうえに、温室効果ガスが大量に排出されます。
またリンは量に限りがあり、再利用することもできません。
窒素とリンをたっぷり含んだ尿が、代替肥料として注目されているのは当然と言えば当然かもしれませんね。
国連の推計によると、世界の排水を利用すれば、農業用の窒素・リン・カリウムの13%をまかなえる可能性があるそうなんです。
ですが、尿の転用にはなかなか難しい問題が山積です。
代替肥料と言いますが、そもそも化学肥料が登場する以前、都市部で出た人間の排泄物は肥やしとして利用されていた経緯があります。
今日、人間の尿を利用しようというのなら、トイレや下水の設計から見直さねばならなくなります。
現代社会で尿を肥やしとして利用する試験的プロジェクトは、1990年代初頭にスウェーデンのエコヴィレッジで始まっています。
そして今ではスイス、ドイツ、米国、南アフリカ、エチオピア、インド、メキシコ、フランスにまで拡大しました。
「革新的エコ技術が導入されるまでには時間がかかります。
尿の分離のような過激なものならなおさらです」と、スイスのイアワグ水環境研究所のトーベ・ラーセン博士は話しています。
初期の尿分離トイレは、見栄えが悪く、使いにくい上に、悪臭までしたそうです。
しかし尿を別の容器に流し込む最新モデルなら、そうした問題はクリアされるはずだと、ラーセン博士は説明しています。
集めた尿は処理しなければなりません。
尿は一般に病気の感染源ではないので、世界保健機関(WHO)は一定期間放置するよう推奨していますが、低温殺菌してもいいと…。
そうして集めた尿を濃縮や脱水します。
こうして堆積を減らせば、農地まで運ぶ輸送コストを下げることができるわけです。
技術的な問題以外にも、クリアすべき課題があります。
はたして、世間はそれを受け入れてくれるのでしょうか?
パリの公的都市計画機関パリ・エ・メトロポール・アメネジメントのギスラン・メルシエ氏は、「かなりプライベートな部分に触れるテーマ」だと話しています。
そのパリでは今、店舗と600棟の住宅でなるエコ地区の開発が進んでいます。
ここでは尿を回収して、緑地を管理するための肥料として使う予定だそうです。
メルシエ氏によれば、オフィス街のような大きな建物や、主要な排水路につながっていない住宅などには、大きな可能性が秘められているといいます。
さらなる問題は、誰かの尿で育てた作物を消費者が選ぶかという点だとも思われます。
これに関する研究では、人々の態度は国によって違うことがわかっています。
例えば、中国・フランス・ウガンダでは普通に受け入れてもらえた一方、ポルトガルやヨルダンでは拒否感が強いんだとか…。
ロシアのウクライナ侵攻で、合成肥料の価格は高騰しており、各国は食料の安全保障を強化する必要に迫られています。
こうした情勢もあり、尿の肥料転用にはさらに注目が集まるかもしれません。
まぁ、わたくし院長的には、別に気にもなりませんけどねぇ…。
まぁ大体洗って食べますしね(笑)
ですが、世界中がもしこのプロジェクトに賛同したとしても、完成するのはまだまだ先ですからね。
それまで地球環境がもつのかどうか…。
なににせよ前進してるのはいい事ですけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院