弘泉堂鍼灸接骨院
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プラスチックとファストペターゼ
2022年06月13日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。

6月13日の月曜日でございます。

まだ梅雨入りしませんなぁ…。

もう次に雨が降ったらそのまま梅雨入りってなくらいですかね。

この時期、挨拶もそうですが、一番このワードを多用しますよね。

日本人は天気の話題大好きですから…(笑)

ま、まだまだ当分続きますよね。

では今日のネタですが、このブログでも取り上げる事が非常に多い、プラスチック環境問題ですが、一筋の光明が見えたかもしれません。

なんと、数百年はかかるとされていたプラスチックの分解を、1日〜数日で可能にする酵素が開発されたそうなんですよ。

米テキサス大学オースティン校の研究グループは、人工知能の力を借りて、プラスチックを短時間で分解できる酵素を開発したそうなんです。

ペットボトルでお馴染みのPETですが、自然環境では分解されるまで、400年以上かかると言われています。

しかしこの開発された新しい酵素を使えば、1日から1週間で分解できてしまうっていう優れものなんだそうです。

こりゃ、雲泥の差ですな。

400年が1週間ですから、本当ならもうノーベル賞もんでしょうね。

「この最先端のリサイクル法を活用できる業界は無限にあります」と、研究グループの化学エンジニア、ハル・アルパー氏は語っています。

「廃棄物処理業界だけでなく、あらゆる分野の企業にとっても自社製品のリサイクルを進めるチャンスになるでしょう」と…。

何かとても良い感じのもののようですが、その開発された酵素は、「FAST-PETase(ファストペターゼ)」という名前なんだそうです。

FASTはFunctional(機能的)、 Active(活発・能動的)、 Stable(安定)、Tolerant(耐性)の頭文字をとったものなんだとか…。

早く分解できるからFASTかと思うじゃんねぇ(笑)

まぁ、早いってのもかけてるってことで、さらにいいのかもしれません。

まぁ、名前は何でもいいんですが、ペターゼは、もともとPETプラスチックを分解する細菌が持っている酵素です。

これをもとに、機械学習で分解速度を高めるだろう突然変異5つを予測させて開発されたのが、ファストペターゼなんだそうです。

つまり、元からあるペターゼという酵素の、プラスチック分解能力だけを強化した物って考えると分かりやすいと思います。

ファストペターゼは、プラスチックを基本的な分子にまで切断(脱重合)してくれます。

その過程は最短で24時間、長くても1週間と超高速なんですね。

しかも脱重合された分子を化学的プロセスで再度結合(再重合)させれば、真新しいプラスチックを作り出すこともできるってんですから、これはスゴイ代物です。

酵素の開発にあたっては、使用済みのプラスチック容器51種、ポリエステル繊維5種、PET製の繊維・ボトルで試験が行われています。

これらの試験では、50度以下でファストペターゼが有効であることが確認されたそうなんですが、実はこれが重要なことなのだそうです。

「環境をきれいにするなら、常温で働く酵素が必要です」と、アルパー氏。

ファストペターゼはこの要件を満たしているゆえに、将来的にも大きな優位性があるのだと…。

ペットボトルでお馴染みのPETは、世界の廃棄物全体の12%を占めるとされています。

しかもきちんとリサイクルされるプラスチックは10%にも満たないのが現状です。

ファストペターゼはこうした状況を多少なりとも変えてくれるかもしれない期待感がありますよね。

研究グループによれば、比較的安く、持ち運びができ、産業レベルに規模を拡大するのもそう難しくはないという話しです。

現在、プラスチックを廃棄処理する主な方法は埋め立てです。

しかしプラスチックは自然界でなかなか分解されません。

焼却することもできますが、これは高コストで、大量のエネルギーが必要となり、有害なガスまで発生してしまいます。

それゆえにもっと持続可能な別のプラスチック処理法が求められているわけなんですね。

「合成バイオテクノロジーから、化学エンジニアリングや人工知能まで、異分野を融合させる威力を実証しています」と、研究グループのアンドリュー・エリントン氏は語っています。

いやぁ、これは実にいいでしょう。

世界中がとっととこの方法を取り入れる方向に進まないと…。

こういう話って、色々と今まで取り上げてきましたけど、その後商品化されるとか、実用化されたって話には、なかなかならないんですよね(笑)

まぁ、簡単にはいかないのは分かりますけど、ここまでいいものなら、何とか実用化して欲しいですよねぇ。

きっと地球を救うレベルのものになるんじゃないですかね。

このままいったら、プラスチック問題は一向に解決せず、最終的にはプラスチック禁止にするしか方法はありませんし、今、禁止にしても今あるプラスチックをどうするかって問題も残りますしね。

色々と大人の事情があるんでしょうけど、今回のは是非とも頑張って欲しいもんです。

ではまた〜。









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