(続)(続)イルカに乗った少年兵士
2022年06月07日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
6月7日の火曜日でございます。
6月も1週間が過ぎ、ボチボチ梅雨ですなぁ。
にしちゃ、今日はい天気だね。
では今日のネタですが、ロシアとウクライナの戦争が長引く中、ロシア海軍のお話しでもしてみようかと思います。
なんと、ロシア海軍が、軍用イルカを港に配備していたことが判明したんだそうです。
米海軍協会(U.S. Naval Institute)による衛星画像の分析によって、ロシア海軍が、黒海に軍用イルカを配備したことが明らかになったそうです。
イルカが配備されたのは、ロシア黒海艦隊が拠点を置くクリミア半島の要衝セバストポリ港の入り口で、海中からの破壊活動に弱い艦船を守る目的とみられるそうです。
イルカの優れた反響定位能力は、海中の危険物除去活動などにとても効果があり、訓練次第では敵ダイバーを発見し、グレネードや網などで制圧するなど、海軍基地の防衛任務を行うことができるそうなんです。
米海軍協会による衛星画像の分析によって、ウクライナ侵攻が始まった今年2月以降、黒海沿いにあるロシア海軍の基地の入り口付近に、2つの囲いが設けられていることが確認されました。
囲いはセヴァストポリ港の防波堤の内側にあり、ここは2014年のクリミア半島併合によってロシア軍が掌握した施設で、ロシア黒海艦隊が利用する主要な海軍基地のすぐそばに位置します。
飼育されているイルカの数や、その詳しい任務については定かではありませんが、ロシアでは、ソ連時代から海洋哺乳類の軍事利用を行っていました。
セヴァストポリ港の海洋研究施設では、冷戦期のソ連がすでにイルカを訓練し、機雷の発見や爆弾での敵艦隊破壊といった技能を身につけさせていたそうです。
イルカは潜水艦のエンジン音で味方と敵を区別できたらしいんです。
1991年にソ連が崩壊すると、海洋研究施設はウクライナの管轄となり、軍用動物は激減しました。
当時、そうした海洋哺乳類にはハンドウイルカのほか、シロイルカやアシカなどもいたそうです。
2000年にはイルカ27頭のほか、シロイルカ、セイウチ、アシカがイランに売却されています。
当時の報告書によると、軍用動物はダイバーの殺害や敵艦の破壊といった訓練を受けていましたが、訓練プログラムの運営コストの高さから維持できなかったのだそうです。
軍用動物はペルシャ湾にあるイラン軍の基地へ移送され、ウクライナ側ではプログラムの縮小が続きました。
ですが2014年、ロシアのクリミア半島併合によって、研究施設は再びロシア海軍の管轄に入りました。
ロシア政府は、ハンドウイルカをウクライナから押収し、プーチン大統領直属の部隊にすることを発表したわけなんです。
同年7月、ウクライナはイルカ部隊の返還を要求するも、ロシアはこれを拒否。
押収したイルカには沈没した軍の機器や敵軍のダイバーを発見するよう訓練する予定で、これはウクライナの資金力では無理なことであると発表しました。
また当時、ロシア軍関係者が国営放送RIAノボースチで、「新プログラム向けの水槽技術を開発中で、イルカ利用の効率性を上げる」と語っています。
イルカの水中ソナー信号を、オペレーターのモニターに発信する装置を開発したらしく、ウクライナ海軍にそのようなノウハウはなく、お蔵入りさせざるを得ないプロジェクトもあったようなんですがね。
2016年3月、ロシア軍はハンドウイルカ5頭の購入契約を締結。
政府の資金調達サイトには、275万円相当の予算が計上されていたそうです。
それによれば購入するイルカの条件は、3〜5歳のオス3頭とメス2頭、体長は2.7メートル以下(標準的なサイズ)。
またこの購入前、訓練施設で飼育されていたイルカは10頭以下だろうと推測されています。
当時、セヴァストポリ港の海洋研究施設では人員の増強が進んでおり、ロシア軍は再びイルカの訓練プログラムを活発化させていると見られていました。
ロシア軍は北極海にも似たような訓練施設を持っており、こちらではシロイルカやアシカが飼育されています。
2019年、ロシア軍のハーネスを身につけたシロイルカが、ノルウェー沿岸で発見されるという出来事をこのブログでも紹介しました。
シロイルカはカメラを搭載しており、ロシアの研究プログラムが関係していると考えられています。
なおアメリカでも軍用イルカを飼育しています。
アメリカ海軍は、1950年代後半に海洋哺乳類プログラム(NMMP)を発足させて以来、世界初の海洋哺乳類の軍事利用を試み、実際ベトナムやペルシャ湾に軍用イルカを配備したことがあります。
2018年、米海軍海洋哺乳類システム・プログラムは、環太平洋合同演習で機雷の撤去訓練に参加しました。
カリフォルニア州サンディエゴ近郊にあるロマ海軍基地を拠点とするプログラムで、模擬機雷を検出し、マーキングするよう指示が出されていたそうです。
米海軍協会によると、北朝鮮でも軍用イルカを飼育している可能性があることを指摘しています。
この話題も、このブログで書いておりますな。
また今回、ロシアの軍用イルカにどのような指令が下るのかは不明です。
ロシア艦隊はウクライナのミサイル射程の外に布陣していますが、海中からの破壊工作には脆弱です。
そのためウクライナ特殊部隊のダイバーから艦隊を守る任務に就くとも考えられるそうです。
まぁ、イルカを軍用に使う事の是非は置いておいても、あまり危険な事はさせて欲しくないなぁって気はします。
それと、早いトコ戦争も終わらせて欲しいもんです。
このなな長引けば、被害を受ける人も増える一方ですし、そのうち日本も巻き込まれそうですからねぇ…。
やはり平和が一番ですな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
6月7日の火曜日でございます。
6月も1週間が過ぎ、ボチボチ梅雨ですなぁ。
にしちゃ、今日はい天気だね。
では今日のネタですが、ロシアとウクライナの戦争が長引く中、ロシア海軍のお話しでもしてみようかと思います。
なんと、ロシア海軍が、軍用イルカを港に配備していたことが判明したんだそうです。
米海軍協会(U.S. Naval Institute)による衛星画像の分析によって、ロシア海軍が、黒海に軍用イルカを配備したことが明らかになったそうです。
イルカが配備されたのは、ロシア黒海艦隊が拠点を置くクリミア半島の要衝セバストポリ港の入り口で、海中からの破壊活動に弱い艦船を守る目的とみられるそうです。
イルカの優れた反響定位能力は、海中の危険物除去活動などにとても効果があり、訓練次第では敵ダイバーを発見し、グレネードや網などで制圧するなど、海軍基地の防衛任務を行うことができるそうなんです。
米海軍協会による衛星画像の分析によって、ウクライナ侵攻が始まった今年2月以降、黒海沿いにあるロシア海軍の基地の入り口付近に、2つの囲いが設けられていることが確認されました。
囲いはセヴァストポリ港の防波堤の内側にあり、ここは2014年のクリミア半島併合によってロシア軍が掌握した施設で、ロシア黒海艦隊が利用する主要な海軍基地のすぐそばに位置します。
飼育されているイルカの数や、その詳しい任務については定かではありませんが、ロシアでは、ソ連時代から海洋哺乳類の軍事利用を行っていました。
セヴァストポリ港の海洋研究施設では、冷戦期のソ連がすでにイルカを訓練し、機雷の発見や爆弾での敵艦隊破壊といった技能を身につけさせていたそうです。
イルカは潜水艦のエンジン音で味方と敵を区別できたらしいんです。
1991年にソ連が崩壊すると、海洋研究施設はウクライナの管轄となり、軍用動物は激減しました。
当時、そうした海洋哺乳類にはハンドウイルカのほか、シロイルカやアシカなどもいたそうです。
2000年にはイルカ27頭のほか、シロイルカ、セイウチ、アシカがイランに売却されています。
当時の報告書によると、軍用動物はダイバーの殺害や敵艦の破壊といった訓練を受けていましたが、訓練プログラムの運営コストの高さから維持できなかったのだそうです。
軍用動物はペルシャ湾にあるイラン軍の基地へ移送され、ウクライナ側ではプログラムの縮小が続きました。
ですが2014年、ロシアのクリミア半島併合によって、研究施設は再びロシア海軍の管轄に入りました。
ロシア政府は、ハンドウイルカをウクライナから押収し、プーチン大統領直属の部隊にすることを発表したわけなんです。
同年7月、ウクライナはイルカ部隊の返還を要求するも、ロシアはこれを拒否。
押収したイルカには沈没した軍の機器や敵軍のダイバーを発見するよう訓練する予定で、これはウクライナの資金力では無理なことであると発表しました。
また当時、ロシア軍関係者が国営放送RIAノボースチで、「新プログラム向けの水槽技術を開発中で、イルカ利用の効率性を上げる」と語っています。
イルカの水中ソナー信号を、オペレーターのモニターに発信する装置を開発したらしく、ウクライナ海軍にそのようなノウハウはなく、お蔵入りさせざるを得ないプロジェクトもあったようなんですがね。
2016年3月、ロシア軍はハンドウイルカ5頭の購入契約を締結。
政府の資金調達サイトには、275万円相当の予算が計上されていたそうです。
それによれば購入するイルカの条件は、3〜5歳のオス3頭とメス2頭、体長は2.7メートル以下(標準的なサイズ)。
またこの購入前、訓練施設で飼育されていたイルカは10頭以下だろうと推測されています。
当時、セヴァストポリ港の海洋研究施設では人員の増強が進んでおり、ロシア軍は再びイルカの訓練プログラムを活発化させていると見られていました。
ロシア軍は北極海にも似たような訓練施設を持っており、こちらではシロイルカやアシカが飼育されています。
2019年、ロシア軍のハーネスを身につけたシロイルカが、ノルウェー沿岸で発見されるという出来事をこのブログでも紹介しました。
シロイルカはカメラを搭載しており、ロシアの研究プログラムが関係していると考えられています。
なおアメリカでも軍用イルカを飼育しています。
アメリカ海軍は、1950年代後半に海洋哺乳類プログラム(NMMP)を発足させて以来、世界初の海洋哺乳類の軍事利用を試み、実際ベトナムやペルシャ湾に軍用イルカを配備したことがあります。
2018年、米海軍海洋哺乳類システム・プログラムは、環太平洋合同演習で機雷の撤去訓練に参加しました。
カリフォルニア州サンディエゴ近郊にあるロマ海軍基地を拠点とするプログラムで、模擬機雷を検出し、マーキングするよう指示が出されていたそうです。
米海軍協会によると、北朝鮮でも軍用イルカを飼育している可能性があることを指摘しています。
この話題も、このブログで書いておりますな。
また今回、ロシアの軍用イルカにどのような指令が下るのかは不明です。
ロシア艦隊はウクライナのミサイル射程の外に布陣していますが、海中からの破壊工作には脆弱です。
そのためウクライナ特殊部隊のダイバーから艦隊を守る任務に就くとも考えられるそうです。
まぁ、イルカを軍用に使う事の是非は置いておいても、あまり危険な事はさせて欲しくないなぁって気はします。
それと、早いトコ戦争も終わらせて欲しいもんです。
このなな長引けば、被害を受ける人も増える一方ですし、そのうち日本も巻き込まれそうですからねぇ…。
やはり平和が一番ですな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院