「情けは人の為ならず」
2022年05月20日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
5月20日の金曜日でございます。
5月も20日まできましたな。
20日までくると、少々、末が近くなった感じがして、焦ります。
ボチボチ梅雨入りしそうなトコもありますし、踏ん張りの季節ですな。
では、本日のネタですが、「情けは人の為ならず」って言葉はご存知でしょうか。
わたくし院長、実際に使ったことはないんですが、この言葉を間違えて理解しておりました。
わたくし院長的には、「情けをかけると、その人のためにならない」てなニュアンスの言葉だと思ってたんですが、実は違うのね(笑)
正しい意味は「人に情けをかければ(親切にすれば)、相手の為だけでなく、やがては良い報いとなって自分に戻ってくる」という意味なんだそうです。
まぁ、ひとつ賢くなったね。
この歳で…。
で、今日のネタは、見返りを期待しないで他人のために善い行いをする、つまり利他的行為は、健康に良いということが科学的にも証明されたそうなんです。
これまでの研究から、ボランティア活動など、誰か(何か)のために行動をすると、その思いやりの気持ちが、ドーパミンやオキシトシンなどの神経伝達物質の分泌を促し、気分が良くなってストレスが軽減され、不安が減ってうつが改善することがわかっています。
また、2017年の研究では、自発的な利他的行為が、実際に肉体的な痛みを減らし、目的意識を向上させることもあることがわかったそうなんです。
今回の研究はさらに踏み込んだもので、利他的な行動と肉体的な痛みの軽減の詳細を明らかにしたものなんだとか…。
最近発表された論文によりますと、実際に利他的な行為によって、被験者が感じている痛みがすぐに和らぐことが証明されたそうです。
一連の研究からわかったことですが、痛みの刺激に反応する脳の部位が、他者に施すという行為により、不活発になるのがその理由なんだそうです。
研究では287人の被験者に対し、いくつかのシチュエーションで、利他的、利己的という2種類の違う行動をした場合、肉体的な痛みに対してどのように感じるかを調べました。
・地震が起こった後で自発的に献血をした人たちは、そうでない人たちよりも、注射針の痛みを感じなかった。
・出稼ぎ労働者の子供たちのためのハンドブックを改訂するのに、自発的に自分の時間を割いて手をかした人たちは、そうでない人たちよりも極寒の外気にさらされても辛いと思わなかった。
・慢性的な痛みに苦しめられているがん患者に、他人、もしくは自分の為に料理と掃除を行ってもらったところ、他人の為に行った患者は、自分の為に行った患者よりも痛みの度合いがかなり和らいだ。
・孤児を助ける募金で、寄付を快く行った人に「寄付がどれくらい子供たちの役立つか?」という質問をし、その後手に強い電気ショックを与え、MRIで脳をスキャンしてみたところ、電気刺激にそれほど反応しなかった。
一方寄付を行わなかった人にも同様の電気ショックを与えたところ、電気刺激に強く反応したんだとか…。
「自分の行為が子供たちの助けになった」と信じている人ほど、痛みに対する脳の反応も小さかったことが明らかとなったようなんです。
今回の研究から、脳がどれくらい痛みを感じるかは、他人に施した善行にその人がどういう意味を感じているかも大きな要素になることがわかったそうです。
より他人の役に立っているとその人が信じるほど、痛みを感じにくいそうなんですね。
これは、利他的な行いがその人に役割意識を与えることと関係があるのかもしれません。
自発的な利他的行為が、ある種の役割喪失感(例えば子育て卒業や、有能な社員といった役目を失ったときなど)から起こる、ストレスやうつ病、目的意識の欠如感を軽減させるのに役立つのかどうか、研究者たちはとくに関心をもっているそうです。
他にも、利他的行為によって脳のドーパミンが放出され、行為者が「温かなぬくもり」を感じて気持ちが高揚する「ヘルパーズ・ハイ」というべつの要因もあるかもしれないんだとか…。
「ヘルパーズハイ」とは、人を助けたり、親切にすることで幸せを感じる状態のことなんだって。
そんな言葉、はじめて聞きましたよ。
痛みの軽減とこの心地よい気分を促す化学物質が合わさり、わたしたちは見返りを求めずに人を助けるという行為で自分に報いているともいえます。
なぜ、利他的行為が実質的な肉体の痛みの癒しになるのか、明確な答えを見つけるにはさらに研究が必要となるでしょう。
わたくし院長、この話を聞いた時、小学生の頃習った、太平洋戦争時の「特攻隊」の方の話を思いだしました。
その話の中に、日本がいよいよ戦局的に敗戦濃厚となり、志願した者から戦闘機で敵艦に突っ込むってくだりがあり、その大任に志願した人達はみな、幸せそうな顔で散っていった的な描写がありました。
小学生当時の自分では、とても理解出来る感情ではなく、絶対嘘だと思ってましたが、これこそ究極の利他的行為と言えるでしょう。
あながち、幸せそうな顔でって部分も間違いではないのかもしれないなと、思ったってお話しでした。
その物語の題名とか忘れましたけど、そのくだりだけ覚えてました。
今は社会情勢も不安定ですし、みながこういう気持ちになれば、少しは良い社会になるでしょうね。
てことで、明日からいいことします(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
5月20日の金曜日でございます。
5月も20日まできましたな。
20日までくると、少々、末が近くなった感じがして、焦ります。
ボチボチ梅雨入りしそうなトコもありますし、踏ん張りの季節ですな。
では、本日のネタですが、「情けは人の為ならず」って言葉はご存知でしょうか。
わたくし院長、実際に使ったことはないんですが、この言葉を間違えて理解しておりました。
わたくし院長的には、「情けをかけると、その人のためにならない」てなニュアンスの言葉だと思ってたんですが、実は違うのね(笑)
正しい意味は「人に情けをかければ(親切にすれば)、相手の為だけでなく、やがては良い報いとなって自分に戻ってくる」という意味なんだそうです。
まぁ、ひとつ賢くなったね。
この歳で…。
で、今日のネタは、見返りを期待しないで他人のために善い行いをする、つまり利他的行為は、健康に良いということが科学的にも証明されたそうなんです。
これまでの研究から、ボランティア活動など、誰か(何か)のために行動をすると、その思いやりの気持ちが、ドーパミンやオキシトシンなどの神経伝達物質の分泌を促し、気分が良くなってストレスが軽減され、不安が減ってうつが改善することがわかっています。
また、2017年の研究では、自発的な利他的行為が、実際に肉体的な痛みを減らし、目的意識を向上させることもあることがわかったそうなんです。
今回の研究はさらに踏み込んだもので、利他的な行動と肉体的な痛みの軽減の詳細を明らかにしたものなんだとか…。
最近発表された論文によりますと、実際に利他的な行為によって、被験者が感じている痛みがすぐに和らぐことが証明されたそうです。
一連の研究からわかったことですが、痛みの刺激に反応する脳の部位が、他者に施すという行為により、不活発になるのがその理由なんだそうです。
研究では287人の被験者に対し、いくつかのシチュエーションで、利他的、利己的という2種類の違う行動をした場合、肉体的な痛みに対してどのように感じるかを調べました。
・地震が起こった後で自発的に献血をした人たちは、そうでない人たちよりも、注射針の痛みを感じなかった。
・出稼ぎ労働者の子供たちのためのハンドブックを改訂するのに、自発的に自分の時間を割いて手をかした人たちは、そうでない人たちよりも極寒の外気にさらされても辛いと思わなかった。
・慢性的な痛みに苦しめられているがん患者に、他人、もしくは自分の為に料理と掃除を行ってもらったところ、他人の為に行った患者は、自分の為に行った患者よりも痛みの度合いがかなり和らいだ。
・孤児を助ける募金で、寄付を快く行った人に「寄付がどれくらい子供たちの役立つか?」という質問をし、その後手に強い電気ショックを与え、MRIで脳をスキャンしてみたところ、電気刺激にそれほど反応しなかった。
一方寄付を行わなかった人にも同様の電気ショックを与えたところ、電気刺激に強く反応したんだとか…。
「自分の行為が子供たちの助けになった」と信じている人ほど、痛みに対する脳の反応も小さかったことが明らかとなったようなんです。
今回の研究から、脳がどれくらい痛みを感じるかは、他人に施した善行にその人がどういう意味を感じているかも大きな要素になることがわかったそうです。
より他人の役に立っているとその人が信じるほど、痛みを感じにくいそうなんですね。
これは、利他的な行いがその人に役割意識を与えることと関係があるのかもしれません。
自発的な利他的行為が、ある種の役割喪失感(例えば子育て卒業や、有能な社員といった役目を失ったときなど)から起こる、ストレスやうつ病、目的意識の欠如感を軽減させるのに役立つのかどうか、研究者たちはとくに関心をもっているそうです。
他にも、利他的行為によって脳のドーパミンが放出され、行為者が「温かなぬくもり」を感じて気持ちが高揚する「ヘルパーズ・ハイ」というべつの要因もあるかもしれないんだとか…。
「ヘルパーズハイ」とは、人を助けたり、親切にすることで幸せを感じる状態のことなんだって。
そんな言葉、はじめて聞きましたよ。
痛みの軽減とこの心地よい気分を促す化学物質が合わさり、わたしたちは見返りを求めずに人を助けるという行為で自分に報いているともいえます。
なぜ、利他的行為が実質的な肉体の痛みの癒しになるのか、明確な答えを見つけるにはさらに研究が必要となるでしょう。
わたくし院長、この話を聞いた時、小学生の頃習った、太平洋戦争時の「特攻隊」の方の話を思いだしました。
その話の中に、日本がいよいよ戦局的に敗戦濃厚となり、志願した者から戦闘機で敵艦に突っ込むってくだりがあり、その大任に志願した人達はみな、幸せそうな顔で散っていった的な描写がありました。
小学生当時の自分では、とても理解出来る感情ではなく、絶対嘘だと思ってましたが、これこそ究極の利他的行為と言えるでしょう。
あながち、幸せそうな顔でって部分も間違いではないのかもしれないなと、思ったってお話しでした。
その物語の題名とか忘れましたけど、そのくだりだけ覚えてました。
今は社会情勢も不安定ですし、みながこういう気持ちになれば、少しは良い社会になるでしょうね。
てことで、明日からいいことします(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院