「ダビデ像」
2022年05月03日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
5月3日の火曜日でございます。
今日から3連休と言う事で、ゆっくりさせていただいてます。
ま、このブログは毎日更新されますけどね。
では今日のネタですが、このブログには珍しく、歴史的な芸術に関するお話しでもしてみようかと思います。
みなさん、ミケランジェロって人はもちろんご存知ですよね。
イタリア盛期ルネサンス期の彫刻家、画家、建築家、詩人、社会活動家で、西洋美術史上のあらゆる分野に、大きな影響を与えた芸術家です。
ミケランジェロ自身が本業と考えていた彫刻分野以外の作品は決して多くはないにもかかわらず、様々な分野で優れた芸術作品を残したその多才さから、レオナルド・ダ・ヴィンチと同じく、ルネサンス期の典型的な「万能(の)人」と呼ばれている芸術家です。
で、このミケランジェロの代表作でもある、「ダビデ像」は、ゴリアテを倒した聖書の英雄を表わした傑作といわれています。
今日は、このダビデ像についてのお話しで、ダビデは、その右手に秘密の武器を隠し持っていたとする、議論を呼びそうな研究があるんだとか…。
ダビデ像の右手が武器の一部と思われる円筒形のものを握っていることが指摘されたんだそうです。
その武器は投石器だという話しです。
「血管が浮き出た右手が、古代から17世紀まで使われていた武器の一部を握っている」美術史家のセルジオ・リサリティとフランチェスコ・ヴォッシラは著書の中でこう書いています。
その武器とは、石を遠くへ飛ばすときに使われる武器「投石器」だとという事らしいんです。
端に革ひもがとりつけられていて、パチンコのような携帯用投石器として使われたらしい武器ですな。
聖書によると、ダビデは自分の羊飼い杖と、5つの石、投石器を携えて、ゴリアテとの戦いに臨んだそうなんです。
これら道具のうち、ダビデ像に刻まれているのは投石器だけで、ダビデは左手でつぶてを入れる袋を持ち、肩の上に引っ掛けています。
ま、ダビデ像を知らないって人はいないと思いますが、ちなみにこれですからね。
この右手に武器を隠し持ってると…。
なかなかロマンのある話ですな。
背中から下に下ろした右手にかけて、かなり長い投石器の革ひもがたすきがけになっていて、右手に握っている謎の物体につながっているように見えなくもありません。
「右手の中のものは、振り上げて石を飛ばすための竿(さお)を取りつける取っ手ではないかと考えています」とリサリティは話しています。
右手と左手、つまり竿と投石器をつなぎ合わせて、ミケランジェロはダビデに投石器のセットを装備させたようなんです。
元々、「ダビデ像は大聖堂のてっぺんに建てる」というのが最初の構想でした。
見る人からは、右手に竿、左手に袋を持っているだけにしか見えないため、武器については謎のままでした。
もともとフィレンツェ大聖堂のために依頼された像には、竿はぴったりでした。
聖書に描かれている羊飼いの少年の描写と合っていたからでしょう。
最大飛距離180メートルを誇る投石器は、ローマ時代から知られていて、西暦4世紀の軍事作家ベゲティウスによって初めて言及されました。
ミケランジェロ(1475〜1564年)が、ダビデ像を彫り始めたのは1501年のことで、投石器は、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452〜1519年)のデッサンにも何度か登場しているそうですし、ロレンツォ・ギベルティ(1378〜1455年)もサン・ジョヴァンニ洗礼堂の東の入り口にある「天国への門」に、ゴリアテに勝利するダビデを刻んでいます。
研究者たちは、この彫刻がギベルティの作品を高く評価していたミケランジェロに影響を与えたのではないかと推測しているんだとか…。
ですが、竿に取っ手が取りつけられることはありませんでした。
シニョリーア広場の正面玄関の脇に、この高さ5メートルの大理石の男性裸像が建てられることが決まったためと思われます。
共和制の自由の象徴となったダビデ像は、1504年9月8日、シニョリーア広場で初めて公開され、1873年に現在のアカデミア美術館に移されるまで、風雨にさらされたままになっていました。
右手に持っているのは投石器の竿であるという説に疑問を唱える学者もいます。
アメリカの美術史家リン・キャターソンは、ダビデは投石器の取っ手部分を持っているだけだと言っています。
彫刻の非常に脆い部分である指を保護するための支えの役目を果たすものだとも考えられます。
フィレンツェ美術館の管理者、クリティーナ・アシディーニも、投石器の取っ手説を支持していて、取っ手は動物の角でできているとしています。
この謎の物体に関して、数多くの憶測があります。
ダビデがゴリアテの頭に投げつけるための石だという説もあります。
500年たっても、ミケランジェロのダビデ像は、さまざまな疑問や解釈を生み出し続けているんですねぇ。
これは、YouTubeに公開されている、ダビデ像の3D映像です。
ま、歴史あるもの、謎がある方が夢があっていい気もしますけどね。
人間の知識欲ってのは、ホントに底なしですからねぇ。
そのうち真実が明かされるかもしれませんね。
ま、どっちでもいいけど(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
5月3日の火曜日でございます。
今日から3連休と言う事で、ゆっくりさせていただいてます。
ま、このブログは毎日更新されますけどね。
では今日のネタですが、このブログには珍しく、歴史的な芸術に関するお話しでもしてみようかと思います。
みなさん、ミケランジェロって人はもちろんご存知ですよね。
イタリア盛期ルネサンス期の彫刻家、画家、建築家、詩人、社会活動家で、西洋美術史上のあらゆる分野に、大きな影響を与えた芸術家です。
ミケランジェロ自身が本業と考えていた彫刻分野以外の作品は決して多くはないにもかかわらず、様々な分野で優れた芸術作品を残したその多才さから、レオナルド・ダ・ヴィンチと同じく、ルネサンス期の典型的な「万能(の)人」と呼ばれている芸術家です。
で、このミケランジェロの代表作でもある、「ダビデ像」は、ゴリアテを倒した聖書の英雄を表わした傑作といわれています。
今日は、このダビデ像についてのお話しで、ダビデは、その右手に秘密の武器を隠し持っていたとする、議論を呼びそうな研究があるんだとか…。
ダビデ像の右手が武器の一部と思われる円筒形のものを握っていることが指摘されたんだそうです。
その武器は投石器だという話しです。
「血管が浮き出た右手が、古代から17世紀まで使われていた武器の一部を握っている」美術史家のセルジオ・リサリティとフランチェスコ・ヴォッシラは著書の中でこう書いています。
その武器とは、石を遠くへ飛ばすときに使われる武器「投石器」だとという事らしいんです。
端に革ひもがとりつけられていて、パチンコのような携帯用投石器として使われたらしい武器ですな。
聖書によると、ダビデは自分の羊飼い杖と、5つの石、投石器を携えて、ゴリアテとの戦いに臨んだそうなんです。
これら道具のうち、ダビデ像に刻まれているのは投石器だけで、ダビデは左手でつぶてを入れる袋を持ち、肩の上に引っ掛けています。
ま、ダビデ像を知らないって人はいないと思いますが、ちなみにこれですからね。
この右手に武器を隠し持ってると…。
なかなかロマンのある話ですな。
背中から下に下ろした右手にかけて、かなり長い投石器の革ひもがたすきがけになっていて、右手に握っている謎の物体につながっているように見えなくもありません。
「右手の中のものは、振り上げて石を飛ばすための竿(さお)を取りつける取っ手ではないかと考えています」とリサリティは話しています。
右手と左手、つまり竿と投石器をつなぎ合わせて、ミケランジェロはダビデに投石器のセットを装備させたようなんです。
元々、「ダビデ像は大聖堂のてっぺんに建てる」というのが最初の構想でした。
見る人からは、右手に竿、左手に袋を持っているだけにしか見えないため、武器については謎のままでした。
もともとフィレンツェ大聖堂のために依頼された像には、竿はぴったりでした。
聖書に描かれている羊飼いの少年の描写と合っていたからでしょう。
最大飛距離180メートルを誇る投石器は、ローマ時代から知られていて、西暦4世紀の軍事作家ベゲティウスによって初めて言及されました。
ミケランジェロ(1475〜1564年)が、ダビデ像を彫り始めたのは1501年のことで、投石器は、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452〜1519年)のデッサンにも何度か登場しているそうですし、ロレンツォ・ギベルティ(1378〜1455年)もサン・ジョヴァンニ洗礼堂の東の入り口にある「天国への門」に、ゴリアテに勝利するダビデを刻んでいます。
研究者たちは、この彫刻がギベルティの作品を高く評価していたミケランジェロに影響を与えたのではないかと推測しているんだとか…。
ですが、竿に取っ手が取りつけられることはありませんでした。
シニョリーア広場の正面玄関の脇に、この高さ5メートルの大理石の男性裸像が建てられることが決まったためと思われます。
共和制の自由の象徴となったダビデ像は、1504年9月8日、シニョリーア広場で初めて公開され、1873年に現在のアカデミア美術館に移されるまで、風雨にさらされたままになっていました。
右手に持っているのは投石器の竿であるという説に疑問を唱える学者もいます。
アメリカの美術史家リン・キャターソンは、ダビデは投石器の取っ手部分を持っているだけだと言っています。
彫刻の非常に脆い部分である指を保護するための支えの役目を果たすものだとも考えられます。
フィレンツェ美術館の管理者、クリティーナ・アシディーニも、投石器の取っ手説を支持していて、取っ手は動物の角でできているとしています。
この謎の物体に関して、数多くの憶測があります。
ダビデがゴリアテの頭に投げつけるための石だという説もあります。
500年たっても、ミケランジェロのダビデ像は、さまざまな疑問や解釈を生み出し続けているんですねぇ。
これは、YouTubeに公開されている、ダビデ像の3D映像です。
ま、歴史あるもの、謎がある方が夢があっていい気もしますけどね。
人間の知識欲ってのは、ホントに底なしですからねぇ。
そのうち真実が明かされるかもしれませんね。
ま、どっちでもいいけど(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院