ためこみ症とADHD
2022年04月11日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
4月11日の月曜日でございます。
ボチボチ入学式、始業式も終わり、新学期が始まりますかね。
新しい環境の方も多いでしょうし、慣れるまで大変でしょうけど頑張りましょう。
では、今日のネタですが、こういう人って意外と多い気もするんですが、これも現代病なんでしょうか…。
今日は、物を買い込んでしまい捨てられない「ためこみ症」とADHDの関連性についてのお話しでもしてみたいと思います。
ついつい物を買いこんでしまうんですが、なかなかそれが捨てられない。
いつのまにか部屋が物でいっぱいになるっていう、いわゆる「ためこみ症」はADHD(注意欠如・多動症)と関連性があるとする研究結果が報告されました。
ためこみ症(Hoarding disorder)は比較的最近になって認知された症状です。
「精神障害の診断・統計マニュアル」に正式に記載されたのは2013年のことなんだそうです。
ホント、ごく最近ですな。
ADHDの人は、買いだめ症になるリスクが普通よりも高いことがわかったそうなんです。
「ためこみ症」の特徴は、それに本当に価値があるかどうかに関わらず、とりあえず買ってしまい、さらにそれらを捨てられないことです。
必要以上に物が増えて、部屋の中は物に溢れ、生活するスペースがなくなっていくトコまでいくそうです。
ここからうつ病につながる恐れもあるそうですし、仕事や日常生活に支障をきたすことも出てきます。
過去のためこみ症の研究からは、その患者はしばしば注意力の問題を抱えていると報告されており、「ADHD」との関連性が示唆されていました。
ADHDの大きな特徴の1つも、注意力の欠陥です。
集中力がない、整理整頓ができない、忘れっぽい、先延ばしにする、気が散りやすいなど、こういった「不注意」のおかげで、重度になると日常生活すら困難になってきます。
そこで、アングリア・ラスキン大学の研究グループは、イギリスのADHD専門の病院に通う成人を対象に、ためこみに関するアンケート調査を行ないました。
この研究は、成人ADHD患者とためこみ症について調べた初めての研究なんだそうです。
研究に参加したのは、通院患者の3分の1に当たる88人で、また比較のために、患者と同じ年齢・性別・学歴のグループを対象に、同様のアンケート調査が行われました。
研究者や病院が用いるためこみ症の診断基準をもとにアンケートの結果を分析してみると、ADHD患者ではおよそ20%がためこみ症であったのに対して、一般の人は2%でしかないことがわかりました。
この研究でためこみ症と診断された人は、男女でほぼ差がなく、平均年齢は30代。
またADHDでためこみ症の人は、生活の質(QOL)が低く、うつ病や不安症を発症している傾向にあったそうです。
この研究の限界は、あくまで自己申告のアンケートによる結果という点です。
なので正確性を増すため、今後の研究では、訓練を受けたスタッフによる面接でためこみ症を評価し、今回の結果を再確認するべきであるということです。
さらにADHDとためこみ症に関連がある理由についても調査する必要があるとのことです。
より一般的な話として、ためこみ症を理解し、効果的な治療を考案する上で大きな課題があります。
それは、ためこみ症を患う人の多くに、限られた洞察しかないということなんだとか…。
もしかしたら彼らは「ためこみ症」に心の病気が関係している可能性に気が付いていないかもしれません。
また「ためこみ症」の徴候があると説明されても、それが理解できないし、それを受け入れるとも限りません。
そもそも問題だと思っていないことすらあるでしょうしね。
わたくし院長も、「ためこみ症」なる精神疾患があるとは知りませんでしたしね。
まぁ、捨てるのが苦手で、整理整頓が得意でない人って認識ですから、本人もまさか病気だとは思ってないよね。
これまでのためこみ症に関する研究は、自ら名乗りでた人や健康社会保障制度によって判明した人を主な対象としています。
そうした研究では、ためこみ症の主な患者は、50代後半の女性であると述べられています。
しかしこうした人たちは、ためこみはしばしばもっと早い段階、ときには20代からから始まっているだろうことを伝えています。
加えて、人口統計データによる間接的な証拠によれば、その患者は女性だけでなく、男性にも同じくらいいるだろうことが示唆されています。
今回の研究からわかることは、ADHDとためこみ症の両方を患うもっと若い人たちを対象に調査することで、その症状についてさらに理解を深められるだろうということです。
その理解が深まれば、ADHDとためこみ症どちらに対してもより効果的な介入や治療を考案したり、両症状のつながりを解き明かすヒントが得られることでしょう。
今回の統計データだとADHDのうち20%ということですから、ADHDの人の5人に1人がためこみの傾向アリということになりますな。
まぁ、もちろん個人差はありますし、いわゆるお年寄りなんかに多い、「もったいない病」的な人もいるでしょうしねぇ。
自分の部屋がモノで溢れたとしても、社会生活にまで影響がないなら、そこまで心配する必要もない気はしますが、どうなんでしょうね。
ちなみにわたくし院長、どちらかと言うと、必要なものまで捨ててしまうタイプで、捨ててから後悔するって事が結構あります(笑)
ですけど、誰にでも捨てられない「ガラクタ」ってあると思いますし、まぁ、こういう研究もあるんだなって位でいいと思います。
よね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
4月11日の月曜日でございます。
ボチボチ入学式、始業式も終わり、新学期が始まりますかね。
新しい環境の方も多いでしょうし、慣れるまで大変でしょうけど頑張りましょう。
では、今日のネタですが、こういう人って意外と多い気もするんですが、これも現代病なんでしょうか…。
今日は、物を買い込んでしまい捨てられない「ためこみ症」とADHDの関連性についてのお話しでもしてみたいと思います。
ついつい物を買いこんでしまうんですが、なかなかそれが捨てられない。
いつのまにか部屋が物でいっぱいになるっていう、いわゆる「ためこみ症」はADHD(注意欠如・多動症)と関連性があるとする研究結果が報告されました。
ためこみ症(Hoarding disorder)は比較的最近になって認知された症状です。
「精神障害の診断・統計マニュアル」に正式に記載されたのは2013年のことなんだそうです。
ホント、ごく最近ですな。
ADHDの人は、買いだめ症になるリスクが普通よりも高いことがわかったそうなんです。
「ためこみ症」の特徴は、それに本当に価値があるかどうかに関わらず、とりあえず買ってしまい、さらにそれらを捨てられないことです。
必要以上に物が増えて、部屋の中は物に溢れ、生活するスペースがなくなっていくトコまでいくそうです。
ここからうつ病につながる恐れもあるそうですし、仕事や日常生活に支障をきたすことも出てきます。
過去のためこみ症の研究からは、その患者はしばしば注意力の問題を抱えていると報告されており、「ADHD」との関連性が示唆されていました。
ADHDの大きな特徴の1つも、注意力の欠陥です。
集中力がない、整理整頓ができない、忘れっぽい、先延ばしにする、気が散りやすいなど、こういった「不注意」のおかげで、重度になると日常生活すら困難になってきます。
そこで、アングリア・ラスキン大学の研究グループは、イギリスのADHD専門の病院に通う成人を対象に、ためこみに関するアンケート調査を行ないました。
この研究は、成人ADHD患者とためこみ症について調べた初めての研究なんだそうです。
研究に参加したのは、通院患者の3分の1に当たる88人で、また比較のために、患者と同じ年齢・性別・学歴のグループを対象に、同様のアンケート調査が行われました。
研究者や病院が用いるためこみ症の診断基準をもとにアンケートの結果を分析してみると、ADHD患者ではおよそ20%がためこみ症であったのに対して、一般の人は2%でしかないことがわかりました。
この研究でためこみ症と診断された人は、男女でほぼ差がなく、平均年齢は30代。
またADHDでためこみ症の人は、生活の質(QOL)が低く、うつ病や不安症を発症している傾向にあったそうです。
この研究の限界は、あくまで自己申告のアンケートによる結果という点です。
なので正確性を増すため、今後の研究では、訓練を受けたスタッフによる面接でためこみ症を評価し、今回の結果を再確認するべきであるということです。
さらにADHDとためこみ症に関連がある理由についても調査する必要があるとのことです。
より一般的な話として、ためこみ症を理解し、効果的な治療を考案する上で大きな課題があります。
それは、ためこみ症を患う人の多くに、限られた洞察しかないということなんだとか…。
もしかしたら彼らは「ためこみ症」に心の病気が関係している可能性に気が付いていないかもしれません。
また「ためこみ症」の徴候があると説明されても、それが理解できないし、それを受け入れるとも限りません。
そもそも問題だと思っていないことすらあるでしょうしね。
わたくし院長も、「ためこみ症」なる精神疾患があるとは知りませんでしたしね。
まぁ、捨てるのが苦手で、整理整頓が得意でない人って認識ですから、本人もまさか病気だとは思ってないよね。
これまでのためこみ症に関する研究は、自ら名乗りでた人や健康社会保障制度によって判明した人を主な対象としています。
そうした研究では、ためこみ症の主な患者は、50代後半の女性であると述べられています。
しかしこうした人たちは、ためこみはしばしばもっと早い段階、ときには20代からから始まっているだろうことを伝えています。
加えて、人口統計データによる間接的な証拠によれば、その患者は女性だけでなく、男性にも同じくらいいるだろうことが示唆されています。
今回の研究からわかることは、ADHDとためこみ症の両方を患うもっと若い人たちを対象に調査することで、その症状についてさらに理解を深められるだろうということです。
その理解が深まれば、ADHDとためこみ症どちらに対してもより効果的な介入や治療を考案したり、両症状のつながりを解き明かすヒントが得られることでしょう。
今回の統計データだとADHDのうち20%ということですから、ADHDの人の5人に1人がためこみの傾向アリということになりますな。
まぁ、もちろん個人差はありますし、いわゆるお年寄りなんかに多い、「もったいない病」的な人もいるでしょうしねぇ。
自分の部屋がモノで溢れたとしても、社会生活にまで影響がないなら、そこまで心配する必要もない気はしますが、どうなんでしょうね。
ちなみにわたくし院長、どちらかと言うと、必要なものまで捨ててしまうタイプで、捨ててから後悔するって事が結構あります(笑)
ですけど、誰にでも捨てられない「ガラクタ」ってあると思いますし、まぁ、こういう研究もあるんだなって位でいいと思います。
よね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院