日本むかし話「塩ふきうす」
2022年04月07日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
4月7日の木曜日でございます。
4月も1週間が過ぎ、春満開でございます。
しばらくは過ごしやすいですから、楽しまないとね。
では今日のネタですが、わたくし院長、子供の頃に「日本昔話」ってなアニメが好きでよくテレビで観ていました。
このアニメは、タイトル通り、いわゆる昔話をアニメにしたもので、色々な話がありました。
その中で、「塩ふきうす」というタイトルの昔話があるんですが、みなさんご存知でしょうか。
あらすじ的には、ある村に兄弟が住んでるんですが、兄はお金持ちでですが、意地悪なヤツで、弟は貧乏ですが、正直者で親切な青年です。
まぁ、これもよくある設定ですが、そんな貧乏な弟が、年の暮れに兄のところへ、米を分けてくれと頼みに行くんですね。
でも、裕福な兄はそれを断ってしまいます。
弟は仕方なくとぼとぼ家に帰るんですが、そこで出会った老人に、何でも好きなものがでてくる「臼」を貰うんです。
その臼は、右に回すと好きなものが出てきて、左に回すと止まると言うもので、弟はそれを使って米を出し、自分以外の貧しい人にも分け与えるんですね。
で、それを知った兄が悔しがり、弟の臼を盗み出し、船に乗って逃げちゃうんです。
で、船の上で、兄は塩気が欲しくなり、臼で塩を出すんですが、止め方を知らないんですね。
ですから、船の上は塩で溢れかえり、そのまま船は沈んでしまいます。
そして、海の底には、今もその臼が塩を出し続けてると…。
なので海の水は塩からくなったってお話しです。
長々となんの話やねんって事ですが、今日のネタはこれの逆バージョンのお話しなんです。
なんと、太陽光だけで海水を飲料水に変える装置が開発されたそうなんです。
まさか、海底の「臼」を取りに行くってわけではもちろんなく、海水を真水に変えてしまうらしいんです。
今、世界では人口の3分の2が、慢性的な水不足で悩まされていると言われています。
この問題を解決するために、以前から、海水を真水変える技術がさかんに研究されてきていました。
そしてこのほど、マサチューセッツ工科大学などの研究者が、画期的な海水の淡水化装置を考案しました。
新開発のシステムは、太陽光の熱と水の自然な循環を利用することで、塩分の蓄積を防ぎ、電気もいらないらしいんです。
しかもどんな家庭にもある、たった460円程度の材料で、1世帯に必要な飲料水をまかなうことができるんだそうなんです。
これまでの太陽光を利用した淡水化システムは、海水を装置内に引き込むために「芯」が利用されていました。
問題はここに段々と塩が溜まって、機能しなくなってしまうことだったんですね。
これを掃除するのは簡単なことではないそうなんです。
なんか…
ハイテク機器のわりには、原始的なんやね(笑)
そこで新しいシステムでは、面倒な芯の代わりに、仕切りで海水を上下の2層に分けるようになっています。
装置を海水に浮かべると、仕切りにいくつも開けられた穴から海水が上の層へと流れ込みます。
上部層は熱を吸収しやすいように黒い素材が使われており、水はここで太陽光で加熱されて蒸発。この蒸気を回収し、水として利用すると…。
このとき、海水に含まれていた塩分が残されるわけですよね。
で、今まではこの残った塩分が仕切りの穴を塞いで使えなくってしまってたわけなんですが、ここに研究グループの頭の冴えた工夫があるんですな。
実は穴はちょうど2.5ミリに設計されているそうで、それが水が自然に対流しやすいぴったりの大きさなんだそうです。
太陽光の熱で温められた上層の水は、塩分の密度が高くなります。
その分重くなっているので、穴を通じて下層へと沈み込みます。
同時に、より軽い海水が上層へと上がり、そこで温められてと、このサイクルを繰り返すんですね。
これだと、海水の対流も気化も太陽光の熱の作用なので、電気も必要ありません。
研究グループが最大20%の塩分濃度の海水で実験したところ、太陽熱による水蒸気への変換効率は80%以上だったということです。
また狙い通り、1週間使い続けても、塩の結晶はまったく見られなかったそうです。
より重要なのは、このシステムをどこの家庭にもある安価な素材で作れるということです。
研究グループの計算によれば、1世帯が必要な飲料水をまかなうには1uの淡水化装置があればいいそうです。
その程度の装置ならわずか4ドル(約460円)程度の材料費で作ることができるんだとか…。
身近な材料で作れ、かつ電気もいらないこのシステムなら、水道が引かれていないような僻地や途上国で暮らす人たちにも飲料水を届けられるようになるとのことです。
災害時などに水を確保する緊急用装置としても期待できそうですよね。
意外とシンプルな造りですが、発明ってなもんはそんなもんなんでしょうね。
ま、日本に住んでたら、水の貴重さなど感じることはないかもしれませんが、世界が救われるんですから素晴らしい発明ですね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
4月7日の木曜日でございます。
4月も1週間が過ぎ、春満開でございます。
しばらくは過ごしやすいですから、楽しまないとね。
では今日のネタですが、わたくし院長、子供の頃に「日本昔話」ってなアニメが好きでよくテレビで観ていました。
このアニメは、タイトル通り、いわゆる昔話をアニメにしたもので、色々な話がありました。
その中で、「塩ふきうす」というタイトルの昔話があるんですが、みなさんご存知でしょうか。
あらすじ的には、ある村に兄弟が住んでるんですが、兄はお金持ちでですが、意地悪なヤツで、弟は貧乏ですが、正直者で親切な青年です。
まぁ、これもよくある設定ですが、そんな貧乏な弟が、年の暮れに兄のところへ、米を分けてくれと頼みに行くんですね。
でも、裕福な兄はそれを断ってしまいます。
弟は仕方なくとぼとぼ家に帰るんですが、そこで出会った老人に、何でも好きなものがでてくる「臼」を貰うんです。
その臼は、右に回すと好きなものが出てきて、左に回すと止まると言うもので、弟はそれを使って米を出し、自分以外の貧しい人にも分け与えるんですね。
で、それを知った兄が悔しがり、弟の臼を盗み出し、船に乗って逃げちゃうんです。
で、船の上で、兄は塩気が欲しくなり、臼で塩を出すんですが、止め方を知らないんですね。
ですから、船の上は塩で溢れかえり、そのまま船は沈んでしまいます。
そして、海の底には、今もその臼が塩を出し続けてると…。
なので海の水は塩からくなったってお話しです。
長々となんの話やねんって事ですが、今日のネタはこれの逆バージョンのお話しなんです。
なんと、太陽光だけで海水を飲料水に変える装置が開発されたそうなんです。
まさか、海底の「臼」を取りに行くってわけではもちろんなく、海水を真水に変えてしまうらしいんです。
今、世界では人口の3分の2が、慢性的な水不足で悩まされていると言われています。
この問題を解決するために、以前から、海水を真水変える技術がさかんに研究されてきていました。
そしてこのほど、マサチューセッツ工科大学などの研究者が、画期的な海水の淡水化装置を考案しました。
新開発のシステムは、太陽光の熱と水の自然な循環を利用することで、塩分の蓄積を防ぎ、電気もいらないらしいんです。
しかもどんな家庭にもある、たった460円程度の材料で、1世帯に必要な飲料水をまかなうことができるんだそうなんです。
これまでの太陽光を利用した淡水化システムは、海水を装置内に引き込むために「芯」が利用されていました。
問題はここに段々と塩が溜まって、機能しなくなってしまうことだったんですね。
これを掃除するのは簡単なことではないそうなんです。
なんか…
ハイテク機器のわりには、原始的なんやね(笑)
そこで新しいシステムでは、面倒な芯の代わりに、仕切りで海水を上下の2層に分けるようになっています。
装置を海水に浮かべると、仕切りにいくつも開けられた穴から海水が上の層へと流れ込みます。
上部層は熱を吸収しやすいように黒い素材が使われており、水はここで太陽光で加熱されて蒸発。この蒸気を回収し、水として利用すると…。
このとき、海水に含まれていた塩分が残されるわけですよね。
で、今まではこの残った塩分が仕切りの穴を塞いで使えなくってしまってたわけなんですが、ここに研究グループの頭の冴えた工夫があるんですな。
実は穴はちょうど2.5ミリに設計されているそうで、それが水が自然に対流しやすいぴったりの大きさなんだそうです。
太陽光の熱で温められた上層の水は、塩分の密度が高くなります。
その分重くなっているので、穴を通じて下層へと沈み込みます。
同時に、より軽い海水が上層へと上がり、そこで温められてと、このサイクルを繰り返すんですね。
これだと、海水の対流も気化も太陽光の熱の作用なので、電気も必要ありません。
研究グループが最大20%の塩分濃度の海水で実験したところ、太陽熱による水蒸気への変換効率は80%以上だったということです。
また狙い通り、1週間使い続けても、塩の結晶はまったく見られなかったそうです。
より重要なのは、このシステムをどこの家庭にもある安価な素材で作れるということです。
研究グループの計算によれば、1世帯が必要な飲料水をまかなうには1uの淡水化装置があればいいそうです。
その程度の装置ならわずか4ドル(約460円)程度の材料費で作ることができるんだとか…。
身近な材料で作れ、かつ電気もいらないこのシステムなら、水道が引かれていないような僻地や途上国で暮らす人たちにも飲料水を届けられるようになるとのことです。
災害時などに水を確保する緊急用装置としても期待できそうですよね。
意外とシンプルな造りですが、発明ってなもんはそんなもんなんでしょうね。
ま、日本に住んでたら、水の貴重さなど感じることはないかもしれませんが、世界が救われるんですから素晴らしい発明ですね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院