鏡像認知
2022年03月31日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
3月31日の木曜日でございます。
ついに3月も終わりです。
明日から4月ということで、気持ちも新たに頑張らないとね。
新年度ってヤツですが、まぁ、わたくし院長何一つ変わりはないですが…(笑)
では今日は、久々に動物ネタでもいってみましょう。
これまで、鏡に映った自分を自分と認識できる「鏡像認知」は、人間・チンパンジー・オランウータン・イルカ、カササギ、ブタなど、限られた動物でしか確認されていませんでした。
このような認知能力は、「自己認識」ができるサインでもあり、2018年、ホンソメワケベラという魚も鏡像認知ができるという研究結果が発表されましたが、実験結果に疑問を抱く声も上がっていました。
そこで、大阪市立大学大学院理学研究科の幸田正典教授らが、その追加実験を行ったところ、ホンソメワケベラの鏡像認知は決定的であることがわかったそうなんです。
幸田教授らが海外と共同研究で、最初にホンソメワケベラの鏡像認知を報告したのは2018年のことでした。
スズキ目のホンソメワケベラは、優れた視力で、他の魚についている寄生虫を発見してそれを食べることから、掃除屋とも呼ばれています。
当時の研究では、インクで喉(直接見えない部分)に印をつけたホンソメワケベラの前に鏡を置いたところ、彼らが喉を水槽にこすりつけて、印を剥がそうとするかのような行動をとると報告されていました。
これは「マークテスト」という実験で、鏡に映った印を目にして、それを確認したり、剥がそうとしたりすれば、その動物が鏡の自分を自分と認識している証拠とされるわけです。
ところがその後、この研究に対してユトレヒト大学のフランス・デ・ワール氏などから反論が出たわけですな。
喉をこすりつけたホンソメワケベラはたったの4匹だけでしたし、喉につけられた印がかゆみや痛みとなってホンソメワケベラにそのような行動をとらせた可能性があるという意見です。
まぁ、それも考えられますね。
そこで今回は、そうした反論を踏まえて、ホンソメワケベラの鏡像認知が再確認されたって運びなんです。
まず観察対象が少ないという批判を受けて、今回は18匹のホンソメワケベラでマークテストが行われました。
さらに印の付け方にも工夫がされています。
インクを皮膚の1ミリ下に注入するグループと、より体への刺激が強くなる3ミリ下に注入するグループとに魚を分けたそうなんです。
皮膚の3ミリ下にインクを注入されたホンソメワケベラは、鏡の有無にかかわらず、喉をこするような仕草を見せたそうなんです。
一方、1ミリ下にインクを注入されたホンソメワケベラで喉をこすりつけたのは、鏡を見せられたグループだけだったそうです。
このことから、ホンソメワケベラは喉に痛みやかゆみなどの刺激を感じるからではなく、鏡に映った印を目で見てそれを取ろうとしていただろうことがうかがえるわけですね。
ホンソメワケベラは、他の魚の体についた寄生虫を食べる「掃除屋」として知られる魚です。
最初の実験では、茶色のインクで寄生虫に似せた印がつけられていました。
試しに、緑と青のインクで寄生虫に似ていない印をつけるという実験も行われていて、すると、このときは鏡があっても喉をこすりつける仕草を見せなかったそうなんです。
このことも、ホンソメワケベラが鏡に映る自分を見て、自分の体に寄生虫らしきものがついていることに気がついた、すなわち鏡像認知をしているだろうことを裏付けていると研究グループは考えています。
ホンソメワケベラの鏡像認知や自己認識についてこれまで懐疑的だったデ・ワール教授でしたが、この結果を受けて「かなり説得力がある」と、コメントしているそうです。
同教授によると、自己認識は無か有かという二者択一のものではなく、程度の問題と考えるべきなのだといいます。
それまで完全にゼロの状態だったのに、人間など一部の動物に突然自意識が芽生えるというのは、進化論的にも合理的ではないのだそうです。
実際、今回の実験は、自己認知のような高度な認知能力が人間だけのものではないことを如実に物語っているわけですからね。
私たちは知的な動物がどのくらいいるのか正確には分かっていません。
そのくせ、人間を神がこの世で作った最高の知的生命体であるとみなしています。
ですが、それは誤解だと幸田教授は語っています。
まぁ、神がこの世で作った最高の知的生命体てな言い方をしてしまったら、それはどうだろうと思いますけど、やはり人間が一番なんじゃないですかね?(笑)
今回のホンソメワケベラみたいに、自己認知ができたとしても、たかがその程度って、わたくし院長は普通に思ってしまいますが…。
本当の意味で、人間以上の知的生命体がもしも存在するとしたら、それはおそらく地球外生命体じゃないですかね。
ま、その意見にもわたくし院長は、懐疑的ですけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
3月31日の木曜日でございます。
ついに3月も終わりです。
明日から4月ということで、気持ちも新たに頑張らないとね。
新年度ってヤツですが、まぁ、わたくし院長何一つ変わりはないですが…(笑)
では今日は、久々に動物ネタでもいってみましょう。
これまで、鏡に映った自分を自分と認識できる「鏡像認知」は、人間・チンパンジー・オランウータン・イルカ、カササギ、ブタなど、限られた動物でしか確認されていませんでした。
このような認知能力は、「自己認識」ができるサインでもあり、2018年、ホンソメワケベラという魚も鏡像認知ができるという研究結果が発表されましたが、実験結果に疑問を抱く声も上がっていました。
そこで、大阪市立大学大学院理学研究科の幸田正典教授らが、その追加実験を行ったところ、ホンソメワケベラの鏡像認知は決定的であることがわかったそうなんです。
幸田教授らが海外と共同研究で、最初にホンソメワケベラの鏡像認知を報告したのは2018年のことでした。
スズキ目のホンソメワケベラは、優れた視力で、他の魚についている寄生虫を発見してそれを食べることから、掃除屋とも呼ばれています。
当時の研究では、インクで喉(直接見えない部分)に印をつけたホンソメワケベラの前に鏡を置いたところ、彼らが喉を水槽にこすりつけて、印を剥がそうとするかのような行動をとると報告されていました。
これは「マークテスト」という実験で、鏡に映った印を目にして、それを確認したり、剥がそうとしたりすれば、その動物が鏡の自分を自分と認識している証拠とされるわけです。
ところがその後、この研究に対してユトレヒト大学のフランス・デ・ワール氏などから反論が出たわけですな。
喉をこすりつけたホンソメワケベラはたったの4匹だけでしたし、喉につけられた印がかゆみや痛みとなってホンソメワケベラにそのような行動をとらせた可能性があるという意見です。
まぁ、それも考えられますね。
そこで今回は、そうした反論を踏まえて、ホンソメワケベラの鏡像認知が再確認されたって運びなんです。
まず観察対象が少ないという批判を受けて、今回は18匹のホンソメワケベラでマークテストが行われました。
さらに印の付け方にも工夫がされています。
インクを皮膚の1ミリ下に注入するグループと、より体への刺激が強くなる3ミリ下に注入するグループとに魚を分けたそうなんです。
皮膚の3ミリ下にインクを注入されたホンソメワケベラは、鏡の有無にかかわらず、喉をこするような仕草を見せたそうなんです。
一方、1ミリ下にインクを注入されたホンソメワケベラで喉をこすりつけたのは、鏡を見せられたグループだけだったそうです。
このことから、ホンソメワケベラは喉に痛みやかゆみなどの刺激を感じるからではなく、鏡に映った印を目で見てそれを取ろうとしていただろうことがうかがえるわけですね。
ホンソメワケベラは、他の魚の体についた寄生虫を食べる「掃除屋」として知られる魚です。
最初の実験では、茶色のインクで寄生虫に似せた印がつけられていました。
試しに、緑と青のインクで寄生虫に似ていない印をつけるという実験も行われていて、すると、このときは鏡があっても喉をこすりつける仕草を見せなかったそうなんです。
このことも、ホンソメワケベラが鏡に映る自分を見て、自分の体に寄生虫らしきものがついていることに気がついた、すなわち鏡像認知をしているだろうことを裏付けていると研究グループは考えています。
ホンソメワケベラの鏡像認知や自己認識についてこれまで懐疑的だったデ・ワール教授でしたが、この結果を受けて「かなり説得力がある」と、コメントしているそうです。
同教授によると、自己認識は無か有かという二者択一のものではなく、程度の問題と考えるべきなのだといいます。
それまで完全にゼロの状態だったのに、人間など一部の動物に突然自意識が芽生えるというのは、進化論的にも合理的ではないのだそうです。
実際、今回の実験は、自己認知のような高度な認知能力が人間だけのものではないことを如実に物語っているわけですからね。
私たちは知的な動物がどのくらいいるのか正確には分かっていません。
そのくせ、人間を神がこの世で作った最高の知的生命体であるとみなしています。
ですが、それは誤解だと幸田教授は語っています。
まぁ、神がこの世で作った最高の知的生命体てな言い方をしてしまったら、それはどうだろうと思いますけど、やはり人間が一番なんじゃないですかね?(笑)
今回のホンソメワケベラみたいに、自己認知ができたとしても、たかがその程度って、わたくし院長は普通に思ってしまいますが…。
本当の意味で、人間以上の知的生命体がもしも存在するとしたら、それはおそらく地球外生命体じゃないですかね。
ま、その意見にもわたくし院長は、懐疑的ですけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院