宇宙脳
2022年03月22日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
3月22日の火曜日でございます。
つい先日も、きたる宇宙での生活の為に、リスの冬眠を利用して、筋肉の衰えを抑えるとかいう話を、このブログでご紹介しましたが、今日もそんな宇宙ネタいきましょう。
宇宙ネタの中でも、天体ネタについで、最近登場頻度が高いのが、「宇宙滞在ネタ」でございますな。
つまり、宇宙空間で生活したら、こうなるよああなるよ、だからこうしようね的な話しですな。
で、今日は宇宙では、脳の配線が変化してしまうってお話しでもしてみましょう。
宇宙飛行士の脳の一部に、構造の変化がみられたんだとか…。
地球とは全く異なる環境にある宇宙空間は、人体に様々な影響を与えます。
宇宙貧血や筋力の低下、平熱の上昇、DNAに恒久的な変化など、明らかになってきていることもありますが、まだわかっていないこともたくさんあるわけです。
例えば、宇宙が脳を構成する神経細胞の結合に与える影響もその1つです。
宇宙飛行士12名の脳を検査した最新の研究では、宇宙に行く前と行った後で、「感覚と運動」に関連する神経経路に変化したことがわかったそうなんです。
この驚きの事実は、宇宙に滞在(平均172日)する直前と直後に、MRI(核磁気共鳴画像法 )で宇宙飛行士の脳を検査して判明したことです。
地球への帰還7ヶ月後にも検査が行われたが、相変わらず脳が変わったままだった人もいたといいますから、これはこれで恐ろしいですな。
変化の中で特に目立ったのは、「感覚と運動」に関連する神経経路の変化で、その原因は人体が微重力下の生活に適応しようとしたことと関係があるのではと推測されており、論文では次のように述べられています。
宇宙という極限環境の物理と運動感覚、並びにそれらが脳の身体表現や制御に影響するという仮説を踏まえれば、こうした神経経路は宇宙滞在中に見られる感覚運動機能の変化を反映したものかもしれない。と…。
まぁ、普通に考えて、極端に環境が変わるわけですから、それに対応しようと、脳も変化していくということは、自然な事のようにも感じます。
今回、この類の研究としては初めて「ファイバー・トラクトグラフィ」という脳撮像技術が用いられています。
ファイバー・トラクトグラフィは神経経路の3D画像を構築して、脳の配線構造を明らかにすることができる優れものらしいです。
宇宙飛行士の脳が変化することは以前から知られていましたが、今回の研究では、ファイバー・トラクトグラフィのおかげで、神経細胞が宇宙で変化する様子がより詳細に観察されています。
研究グループは最初、左右の脳をつなぐ「脳梁(のうりょう)」が変化していると考えていました。
ところが詳しく分析してみると、実は「脳室」(脳梁の隣にある脳脊髄液で満たされた空洞)の拡大であることが明らかになったそうなんです。
研究を行った、ベルギー、アントワープ大学の神経科学者フロリス・ウイツ氏は、「脳梁の構造的変化と思われたものは、脳室が膨張したことが原因でした。それが周辺にある神経組織の解剖学的変化を引き起こしているのです」と語っています。
脳室が膨張って…
なんか、とんでもないことのようにおもうんですが、大丈夫なんかいな(笑)
最初は脳に構造的変化が起きていると思われましたが、それは形の変化に過ぎず、これによって、この発見をまた別の視点で捉えられるようになったとの事ですから、まぁ、そういうことなんでしょう。
脳の結合の変化は異常なことではないと考えられます。
脳には可塑性(機能的、構造的な変化を起こす事)があり、そのおかげで私たちは物事を学び、新たな記憶を作り出すことができます。
とは言っても、宇宙で脳の回路が変わることがどのような意味を持つのか、今のところ正確にはわかっていないのが現状です。
一つ確かなのは、人体が宇宙の過酷な環境に適応しようとしているということでしょうね。
過去の研究からは、宇宙では病気になるリスクが増大し、脳も損傷を受ける危険性があることが示唆されています。
しかもそうした影響は男女で違うようなんですね。
宇宙が人体に与える影響を脳の撮像技術で解明しようという試みは、まだ始まったばかりです。
ですが人体と無重力の関係について理解が進むほどに、人類はもっと上手に宇宙を旅できるようになるんでしょう。
こうした発見は、パズルの新たなピースを与えてくれています。とウイツ氏は話しています。
この研究は先駆的なもので、パズルの全体像はまだわかりませんが、今回のような結果は、宇宙飛行士の脳で起きている現象の全貌解明へ向けた手がかりになります。と…。
こうした研究を続けていけば、そのうち宇宙と人体の関わり方と言うものが見えてくるとは感じますが、まだ当分先の話でしょうね。
とは言え、現実に宇宙飛行士が宇宙に滞在し、帰還すると言うところまではきてるんですから、後は時間の問題なのかもしれません。
まぁ、まだまだ謎だらけですけどね。
わたくし院長の生きてるうちに、宇宙旅行は無理でしょうけどね。
ま、行けても行かないけど(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
3月22日の火曜日でございます。
つい先日も、きたる宇宙での生活の為に、リスの冬眠を利用して、筋肉の衰えを抑えるとかいう話を、このブログでご紹介しましたが、今日もそんな宇宙ネタいきましょう。
宇宙ネタの中でも、天体ネタについで、最近登場頻度が高いのが、「宇宙滞在ネタ」でございますな。
つまり、宇宙空間で生活したら、こうなるよああなるよ、だからこうしようね的な話しですな。
で、今日は宇宙では、脳の配線が変化してしまうってお話しでもしてみましょう。
宇宙飛行士の脳の一部に、構造の変化がみられたんだとか…。
地球とは全く異なる環境にある宇宙空間は、人体に様々な影響を与えます。
宇宙貧血や筋力の低下、平熱の上昇、DNAに恒久的な変化など、明らかになってきていることもありますが、まだわかっていないこともたくさんあるわけです。
例えば、宇宙が脳を構成する神経細胞の結合に与える影響もその1つです。
宇宙飛行士12名の脳を検査した最新の研究では、宇宙に行く前と行った後で、「感覚と運動」に関連する神経経路に変化したことがわかったそうなんです。
この驚きの事実は、宇宙に滞在(平均172日)する直前と直後に、MRI(核磁気共鳴画像法 )で宇宙飛行士の脳を検査して判明したことです。
地球への帰還7ヶ月後にも検査が行われたが、相変わらず脳が変わったままだった人もいたといいますから、これはこれで恐ろしいですな。
変化の中で特に目立ったのは、「感覚と運動」に関連する神経経路の変化で、その原因は人体が微重力下の生活に適応しようとしたことと関係があるのではと推測されており、論文では次のように述べられています。
宇宙という極限環境の物理と運動感覚、並びにそれらが脳の身体表現や制御に影響するという仮説を踏まえれば、こうした神経経路は宇宙滞在中に見られる感覚運動機能の変化を反映したものかもしれない。と…。
まぁ、普通に考えて、極端に環境が変わるわけですから、それに対応しようと、脳も変化していくということは、自然な事のようにも感じます。
今回、この類の研究としては初めて「ファイバー・トラクトグラフィ」という脳撮像技術が用いられています。
ファイバー・トラクトグラフィは神経経路の3D画像を構築して、脳の配線構造を明らかにすることができる優れものらしいです。
宇宙飛行士の脳が変化することは以前から知られていましたが、今回の研究では、ファイバー・トラクトグラフィのおかげで、神経細胞が宇宙で変化する様子がより詳細に観察されています。
研究グループは最初、左右の脳をつなぐ「脳梁(のうりょう)」が変化していると考えていました。
ところが詳しく分析してみると、実は「脳室」(脳梁の隣にある脳脊髄液で満たされた空洞)の拡大であることが明らかになったそうなんです。
研究を行った、ベルギー、アントワープ大学の神経科学者フロリス・ウイツ氏は、「脳梁の構造的変化と思われたものは、脳室が膨張したことが原因でした。それが周辺にある神経組織の解剖学的変化を引き起こしているのです」と語っています。
脳室が膨張って…
なんか、とんでもないことのようにおもうんですが、大丈夫なんかいな(笑)
最初は脳に構造的変化が起きていると思われましたが、それは形の変化に過ぎず、これによって、この発見をまた別の視点で捉えられるようになったとの事ですから、まぁ、そういうことなんでしょう。
脳の結合の変化は異常なことではないと考えられます。
脳には可塑性(機能的、構造的な変化を起こす事)があり、そのおかげで私たちは物事を学び、新たな記憶を作り出すことができます。
とは言っても、宇宙で脳の回路が変わることがどのような意味を持つのか、今のところ正確にはわかっていないのが現状です。
一つ確かなのは、人体が宇宙の過酷な環境に適応しようとしているということでしょうね。
過去の研究からは、宇宙では病気になるリスクが増大し、脳も損傷を受ける危険性があることが示唆されています。
しかもそうした影響は男女で違うようなんですね。
宇宙が人体に与える影響を脳の撮像技術で解明しようという試みは、まだ始まったばかりです。
ですが人体と無重力の関係について理解が進むほどに、人類はもっと上手に宇宙を旅できるようになるんでしょう。
こうした発見は、パズルの新たなピースを与えてくれています。とウイツ氏は話しています。
この研究は先駆的なもので、パズルの全体像はまだわかりませんが、今回のような結果は、宇宙飛行士の脳で起きている現象の全貌解明へ向けた手がかりになります。と…。
こうした研究を続けていけば、そのうち宇宙と人体の関わり方と言うものが見えてくるとは感じますが、まだ当分先の話でしょうね。
とは言え、現実に宇宙飛行士が宇宙に滞在し、帰還すると言うところまではきてるんですから、後は時間の問題なのかもしれません。
まぁ、まだまだ謎だらけですけどね。
わたくし院長の生きてるうちに、宇宙旅行は無理でしょうけどね。
ま、行けても行かないけど(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院