リスの冬眠と宇宙旅行
2022年03月14日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
3月14日の月曜日でございます。
あ、今日はホワイトデーでございますな。
そして、3月も半ばに差し掛かってきました。
だいぶ暖かいとまではいきませんが、極寒でもなくなってきましたかね。
気温はまだまだ冬ですが、日の出日の入りは、確実に春に近づいておりますよ。
だいぶ陽もながくなってきましたしね。
冬眠していた動物たちも、ボチボチ覚醒期に入っていきますかね。
てな感じで、急に冬眠とか出てきましたけど、今日のネタはリスの冬眠テクニックのお話しなんです。
将来の宇宙旅行にリスの冬眠テクニックが利用されるかもしれないんだとか…
宇宙空間では体にほとんど重力がかからないため、体を支えようとする筋肉があまり使われなくなり、筋力が衰えてしまうそうなんです。
その為、宇宙飛行士たちは、宇宙船の中で体を鍛えていても、地球に戻った後にリハビリを行わなければならず、宇宙旅行が身近になる未来に向けて解決しなければならない医学的課題の1つと言われています。
そこで考えられているのが、リスの冬眠テクニックを利用する方法なんだとか…。
最新の研究によれば、リスは腸内細菌の働きで、血液の尿素に含まれる窒素を再利用し、何も食べなくても筋肉を数か月間維持できるそうなんです。
重力がほとんどない宇宙に行くと、筋力が必要ないことから、人間の筋肉はどんどん衰えてしまいます。
これを防ぐために、宇宙飛行士たちは宇宙船の中で、日々ハードな運動で体を鍛えるそうなんです。
遠い宇宙を目指す場合は、さらなる運動が必要となるわけですが、宇宙船のスペースは限られている為、持ち込めるトレーニング機器が制限される可能性もあります。
そこでモントリオール大学(カナダ)の研究グループはリスに着目したわけです。
冬の間、眠り続けて体を動かさないリスですが、不思議なことに彼らの筋肉は減らないそうなんです。
その理由を探ってみたところ、リスは腸内細菌の働きで血液の尿素に含まれる「窒素」を再利用し、これで「組織タンパク質(筋肉)」を作っていることが明らかになりましいた。
このプロセスを「尿素窒素サルベージ」というんだそうです。
この研究では、北米では一般的な「ジュウサンセンジリス」に特殊な「ラベル」付きの尿素を注射して、それが体内をどう流れるのか観察されました。
尿素は血液に乗って腸に入ると、そこにいる腸内細菌によってとある「代謝産物」に分解されます。
すると代謝産物は腸から移動して、リスの組織タンパク質(筋肉)にたどり着くわけです。
リスの腸から尿素を分解する腸内細菌を除去してしまうと、その代謝産物は筋肉に現れなくなります。
つまり、尿素窒素サルベージには腸内細菌が重要であるということですな。
また尿素窒素サルベージは冬眠の後期ほど活発に行われています。
ここから、絶食が長期間続くほど、このプロセスの重要性が増すことがうかがえるそうです。
研究グループのマシュー・リーガン教授らは現在、尿素に含まれる「窒素」を再利用して筋肉を維持できる「尿素窒素サルベージ」を応用した宇宙飛行士の筋肉減少予防法を、カナダ宇宙庁の助成を受けながら研究しています。
宇宙飛行でどの筋肉タンパク質が減少するのかは、わかっているので、尿素窒素サルベージで強化されるタンパク質と比較することができます。
ただし、リスの冬眠テクニックは理論的には人間にも応用可能だと考えられていますが、実用化はまだまだ先であるとのことです。
リスが長い進化によって獲得した能力を、安全かつ効果的に人間に応用するのはそう簡単なことではないのかもしれませんねぇ。
ですが、それでもそれは荒唐無稽な話ではないようなんです。
リーガン教授によれば、人間が少量の尿素窒素をリサイクルできると実証した研究があるそうで、必要な装置はすでに揃っており、あとは最適化するだけでいいのだそうです。
この方法がうまくいけば、宇宙飛行士だけでなく、寝たきりで筋力が衰えてしまっている人たちにも明るい知らせとなるでしょう。
まぁ、どっちか言うと、この高齢化社会ですから、寝たきり老人に使えるとなるとそれこそ使える技術になるでしょうね。
それと冬眠のテクニックを研究するなら、それだけ長い時間、眠れるメカニズムも解明して欲しいですな。
一回、冬眠してみたい(笑)
まぁ、言うても、宇宙旅行なんてまだまだ先の話ですが、筋肉の衰えを防ぐと言う事は人類にとって、健康寿命をのばす上で重要な事ですから、是非とも完成させてください。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
3月14日の月曜日でございます。
あ、今日はホワイトデーでございますな。
そして、3月も半ばに差し掛かってきました。
だいぶ暖かいとまではいきませんが、極寒でもなくなってきましたかね。
気温はまだまだ冬ですが、日の出日の入りは、確実に春に近づいておりますよ。
だいぶ陽もながくなってきましたしね。
冬眠していた動物たちも、ボチボチ覚醒期に入っていきますかね。
てな感じで、急に冬眠とか出てきましたけど、今日のネタはリスの冬眠テクニックのお話しなんです。
将来の宇宙旅行にリスの冬眠テクニックが利用されるかもしれないんだとか…
宇宙空間では体にほとんど重力がかからないため、体を支えようとする筋肉があまり使われなくなり、筋力が衰えてしまうそうなんです。
その為、宇宙飛行士たちは、宇宙船の中で体を鍛えていても、地球に戻った後にリハビリを行わなければならず、宇宙旅行が身近になる未来に向けて解決しなければならない医学的課題の1つと言われています。
そこで考えられているのが、リスの冬眠テクニックを利用する方法なんだとか…。
最新の研究によれば、リスは腸内細菌の働きで、血液の尿素に含まれる窒素を再利用し、何も食べなくても筋肉を数か月間維持できるそうなんです。
重力がほとんどない宇宙に行くと、筋力が必要ないことから、人間の筋肉はどんどん衰えてしまいます。
これを防ぐために、宇宙飛行士たちは宇宙船の中で、日々ハードな運動で体を鍛えるそうなんです。
遠い宇宙を目指す場合は、さらなる運動が必要となるわけですが、宇宙船のスペースは限られている為、持ち込めるトレーニング機器が制限される可能性もあります。
そこでモントリオール大学(カナダ)の研究グループはリスに着目したわけです。
冬の間、眠り続けて体を動かさないリスですが、不思議なことに彼らの筋肉は減らないそうなんです。
その理由を探ってみたところ、リスは腸内細菌の働きで血液の尿素に含まれる「窒素」を再利用し、これで「組織タンパク質(筋肉)」を作っていることが明らかになりましいた。
このプロセスを「尿素窒素サルベージ」というんだそうです。
この研究では、北米では一般的な「ジュウサンセンジリス」に特殊な「ラベル」付きの尿素を注射して、それが体内をどう流れるのか観察されました。
尿素は血液に乗って腸に入ると、そこにいる腸内細菌によってとある「代謝産物」に分解されます。
すると代謝産物は腸から移動して、リスの組織タンパク質(筋肉)にたどり着くわけです。
リスの腸から尿素を分解する腸内細菌を除去してしまうと、その代謝産物は筋肉に現れなくなります。
つまり、尿素窒素サルベージには腸内細菌が重要であるということですな。
また尿素窒素サルベージは冬眠の後期ほど活発に行われています。
ここから、絶食が長期間続くほど、このプロセスの重要性が増すことがうかがえるそうです。
研究グループのマシュー・リーガン教授らは現在、尿素に含まれる「窒素」を再利用して筋肉を維持できる「尿素窒素サルベージ」を応用した宇宙飛行士の筋肉減少予防法を、カナダ宇宙庁の助成を受けながら研究しています。
宇宙飛行でどの筋肉タンパク質が減少するのかは、わかっているので、尿素窒素サルベージで強化されるタンパク質と比較することができます。
ただし、リスの冬眠テクニックは理論的には人間にも応用可能だと考えられていますが、実用化はまだまだ先であるとのことです。
リスが長い進化によって獲得した能力を、安全かつ効果的に人間に応用するのはそう簡単なことではないのかもしれませんねぇ。
ですが、それでもそれは荒唐無稽な話ではないようなんです。
リーガン教授によれば、人間が少量の尿素窒素をリサイクルできると実証した研究があるそうで、必要な装置はすでに揃っており、あとは最適化するだけでいいのだそうです。
この方法がうまくいけば、宇宙飛行士だけでなく、寝たきりで筋力が衰えてしまっている人たちにも明るい知らせとなるでしょう。
まぁ、どっちか言うと、この高齢化社会ですから、寝たきり老人に使えるとなるとそれこそ使える技術になるでしょうね。
それと冬眠のテクニックを研究するなら、それだけ長い時間、眠れるメカニズムも解明して欲しいですな。
一回、冬眠してみたい(笑)
まぁ、言うても、宇宙旅行なんてまだまだ先の話ですが、筋肉の衰えを防ぐと言う事は人類にとって、健康寿命をのばす上で重要な事ですから、是非とも完成させてください。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院