キノコの記憶
2022年02月16日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
2月16日水曜日でございます。
2月も折り返しを過ぎ、後半戦に突入です。
てか、2月は短いからもう半分ないんですよね。
ボチボチ暖かくなりださないですかねぇ。
では今日のネタですが、よく植物は生きているという表現をしますが、今日のはさらに上をいく話で、キノコには意識があるってなことが研究から分かったそうなんです。
なんでも、学習し、短期記憶まで持つんだそうです。
近年、様々な生物の意識に関する研究が活発に行われています。
この場合の意識とは、自分の今ある状態や、周囲の状況などを認識している状態のことで、魚やタコ、イカなどの頭足類、エビ、カニなどの甲殻類から、植物に至るまで、意識や感覚があるとする研究結果が多く報告されています。
更にキノコ(真菌類)を扱った研究も多く、それによると、キノコにも意識があり、学習して記憶をつくり、個体として意思決定を行うそうなんです。
オックスフォード大学の生物学者ニコラス・P・マネー教授は、キノコの意識について解説しています。
まずここで言うキノコの「意識」とは、知覚を有しているときの状態のことで、周囲の環境を「感知」して「反応」できることを指しています。
ただの反応なら意識があるとは言えないかもしれませんが、実際のところ、きちんとした意識と単なる反応をはっきり区別することはほとんど不可能なのだそうです。
ですが、それらは意識レベルが違うだけで、地続きになっていると考えるのなら、ある種の反応も意識と呼ぶことができなくもないですね。
もちろん、あらゆる生物が知覚あふれる生活を送っているというわけではありません。
ですが、少なくともキノコ(または菌類)にはその原型らしきものが見られるというわけなんです。
ではそもそも「キノコ」とはどんな生物なんでしょう。
これもそう単純な話ではありません。
じつはキノコは「菌類」が作る生殖器官なんです。
その本体である菌類は、一生のうちの大半は土の中で細かい繊維のような姿、すなわち「菌糸」として暮らしています。
この菌糸は「菌糸体」と呼ばれるコロニーを形成し、水を吸収し、木々や動物の死体などを食べつつ、土や落ち葉の中で立体的に広がります。
菌糸体を構成する菌糸の1本1本は、圧力が加えられた液体で満たされており、先端が伸びて成長します。
成長に必要な物質は、「小胞」という包みによって運ばれてきます。
小胞はタンパク質の働きによって運ばれんですが、このパターンが菌糸の伸びる速度や方向、分岐の形成といったことを決めています。
そして、この成長メカニズムは、温度の変化、水の有無、その他の要因によって、刻一刻と変化しているわけです。
たとえば菌類は、表面の凹凸を感知し、障害物を迂回するように成長します。
そして傷付けば、その修復を試みます。
どこかに閉じ込められれば、成長速度が遅くなり、分岐する頻度が低下。
土の質感や動植物の組織構造などに反応することもできます。
こうした活動は、タンパク質センサーとシグナル伝達経路が外部からの物理的・化学的刺激を細胞反応に変換することで行われます。
細胞の電気活動が環境の変化に反応するため、動物の神経インパルスにも例えられることもあるにはあります。
まぁ、菌類は私たちがしているような意味で「思考」するわけではないようですが、人体と同じように情報を処理することは出来るんですね。
さらに菌類は、シンプルではありますが、個人主義的な行動が観察されています。
分岐を形成するパターンは、その好例で、若いコロニーはそれぞれユニークな形をしていますが、これは遺伝的な違いによるものではないそうなんです。
ですから、菌糸体の全体的な形なら大雑把に予測することができるそうなんですが、個性があるおかげで、細かい部分まで前もって知ることはできないそうなんです。
まるで雪の結晶のように、菌糸体の形は、この世にたった1つしかないんだとか…。
たとえば、彼らが温度の変化に対してどのように反応するのか調べた研究があります。
この研究では、菌糸体を数時間ほど熱しました。
すると成長が止まり、温度を戻せば、一応は回復するのですが、以前とは成長の仕方が変わってしまうんだそうです。
ですが、また別の菌糸体を先ほどより軽く熱してから、前回同様に加熱してみました。
つまり菌糸体に温度変化の「予習」をさせたわけで、そうすると加熱されても菌糸体の成長は変化しなかったんだそうです。
つまり菌類が学習し、その記憶をもとに防御を整えたということになりますかね。
この記憶は予習してから24時間ほど保たれるということです。
さらに驚くべきことに、菌類はうまくいった記憶を使って、成功体験を繰り返そうとするんだそうです。
ある実験では、土を入れたトレイの中で、菌糸の行動が観察されました。
トレイの中にはブナの木が置かれており、これに触れた彼らは木の表面をおおうように成長します。
ただ木をおおうだけでなく、酵素を分泌しながら木を分解して、それを食べます。
そして食べ終われば、新たなエサを求めて再び四方八方に成長を始めるわけです。
この菌糸体をまた別のブナの木に乗せてみると、最初の木に接触したまったく同じ面から成長するんだそうです。
つまり木の特定の部分から栄養を得た記憶があり、その成功体験を繰り返そうとするようなんです。
これは、菌類には記憶だけでなく、空間を認識する力があるということでもあると…。
とまぁ、キノコの賢さを説明しましたが、まぁ、ねぇ(笑)
どうも、この説明では「意識がある」ってとこまでは違う気もしますけどね。
意識と言うより、本能的に種の保全に動いてるだけなんじゃないの的な…。
てことより、世の中にはこんなキノコの研究を何年もやってる人がいるんだなぁと改めて思いました。
キノコ…。
この時期、鍋の具材にはかかせないですな(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
2月16日水曜日でございます。
2月も折り返しを過ぎ、後半戦に突入です。
てか、2月は短いからもう半分ないんですよね。
ボチボチ暖かくなりださないですかねぇ。
では今日のネタですが、よく植物は生きているという表現をしますが、今日のはさらに上をいく話で、キノコには意識があるってなことが研究から分かったそうなんです。
なんでも、学習し、短期記憶まで持つんだそうです。
近年、様々な生物の意識に関する研究が活発に行われています。
この場合の意識とは、自分の今ある状態や、周囲の状況などを認識している状態のことで、魚やタコ、イカなどの頭足類、エビ、カニなどの甲殻類から、植物に至るまで、意識や感覚があるとする研究結果が多く報告されています。
更にキノコ(真菌類)を扱った研究も多く、それによると、キノコにも意識があり、学習して記憶をつくり、個体として意思決定を行うそうなんです。
オックスフォード大学の生物学者ニコラス・P・マネー教授は、キノコの意識について解説しています。
まずここで言うキノコの「意識」とは、知覚を有しているときの状態のことで、周囲の環境を「感知」して「反応」できることを指しています。
ただの反応なら意識があるとは言えないかもしれませんが、実際のところ、きちんとした意識と単なる反応をはっきり区別することはほとんど不可能なのだそうです。
ですが、それらは意識レベルが違うだけで、地続きになっていると考えるのなら、ある種の反応も意識と呼ぶことができなくもないですね。
もちろん、あらゆる生物が知覚あふれる生活を送っているというわけではありません。
ですが、少なくともキノコ(または菌類)にはその原型らしきものが見られるというわけなんです。
ではそもそも「キノコ」とはどんな生物なんでしょう。
これもそう単純な話ではありません。
じつはキノコは「菌類」が作る生殖器官なんです。
その本体である菌類は、一生のうちの大半は土の中で細かい繊維のような姿、すなわち「菌糸」として暮らしています。
この菌糸は「菌糸体」と呼ばれるコロニーを形成し、水を吸収し、木々や動物の死体などを食べつつ、土や落ち葉の中で立体的に広がります。
菌糸体を構成する菌糸の1本1本は、圧力が加えられた液体で満たされており、先端が伸びて成長します。
成長に必要な物質は、「小胞」という包みによって運ばれてきます。
小胞はタンパク質の働きによって運ばれんですが、このパターンが菌糸の伸びる速度や方向、分岐の形成といったことを決めています。
そして、この成長メカニズムは、温度の変化、水の有無、その他の要因によって、刻一刻と変化しているわけです。
たとえば菌類は、表面の凹凸を感知し、障害物を迂回するように成長します。
そして傷付けば、その修復を試みます。
どこかに閉じ込められれば、成長速度が遅くなり、分岐する頻度が低下。
土の質感や動植物の組織構造などに反応することもできます。
こうした活動は、タンパク質センサーとシグナル伝達経路が外部からの物理的・化学的刺激を細胞反応に変換することで行われます。
細胞の電気活動が環境の変化に反応するため、動物の神経インパルスにも例えられることもあるにはあります。
まぁ、菌類は私たちがしているような意味で「思考」するわけではないようですが、人体と同じように情報を処理することは出来るんですね。
さらに菌類は、シンプルではありますが、個人主義的な行動が観察されています。
分岐を形成するパターンは、その好例で、若いコロニーはそれぞれユニークな形をしていますが、これは遺伝的な違いによるものではないそうなんです。
ですから、菌糸体の全体的な形なら大雑把に予測することができるそうなんですが、個性があるおかげで、細かい部分まで前もって知ることはできないそうなんです。
まるで雪の結晶のように、菌糸体の形は、この世にたった1つしかないんだとか…。
たとえば、彼らが温度の変化に対してどのように反応するのか調べた研究があります。
この研究では、菌糸体を数時間ほど熱しました。
すると成長が止まり、温度を戻せば、一応は回復するのですが、以前とは成長の仕方が変わってしまうんだそうです。
ですが、また別の菌糸体を先ほどより軽く熱してから、前回同様に加熱してみました。
つまり菌糸体に温度変化の「予習」をさせたわけで、そうすると加熱されても菌糸体の成長は変化しなかったんだそうです。
つまり菌類が学習し、その記憶をもとに防御を整えたということになりますかね。
この記憶は予習してから24時間ほど保たれるということです。
さらに驚くべきことに、菌類はうまくいった記憶を使って、成功体験を繰り返そうとするんだそうです。
ある実験では、土を入れたトレイの中で、菌糸の行動が観察されました。
トレイの中にはブナの木が置かれており、これに触れた彼らは木の表面をおおうように成長します。
ただ木をおおうだけでなく、酵素を分泌しながら木を分解して、それを食べます。
そして食べ終われば、新たなエサを求めて再び四方八方に成長を始めるわけです。
この菌糸体をまた別のブナの木に乗せてみると、最初の木に接触したまったく同じ面から成長するんだそうです。
つまり木の特定の部分から栄養を得た記憶があり、その成功体験を繰り返そうとするようなんです。
これは、菌類には記憶だけでなく、空間を認識する力があるということでもあると…。
とまぁ、キノコの賢さを説明しましたが、まぁ、ねぇ(笑)
どうも、この説明では「意識がある」ってとこまでは違う気もしますけどね。
意識と言うより、本能的に種の保全に動いてるだけなんじゃないの的な…。
てことより、世の中にはこんなキノコの研究を何年もやってる人がいるんだなぁと改めて思いました。
キノコ…。
この時期、鍋の具材にはかかせないですな(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院