(258)サンデーイルネス(仮)注意欠如多動性障害(ADHD)について
2022年02月06日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
2月6日のサンデーイルネスでございます。
早いもんで、もう2月です。
なにがもう、なのか分かりませんが、こないだお正月っつって浮かれてたのにねぇ…(笑)
これからの1ヶ月はホントに寒いですから、寒さ対策と乾燥対策が必須です。
風邪やコロナ、インフルエンザもそうですが、乾燥からくる火災が多いのもこれからの時期です。
乾燥もそうですが、やはり冬場は暖房器具がありますから、余計に火災には注意ですね。
年末にも大阪で悲惨な事件がありましたよね。
20人以上が亡くなられる放火事件でしたが、ほとんどの方が焼死ではありませんでした。
最近の火災は、焼死ってより、煙を吸っての一酸化炭素中毒で動けなくなり、亡くなられる場合が非常に多いので、もし火災になった場合、とにかく姿勢を低くして、煙を吸わない事です。
タオルでもなんでもいいので、鼻と口を覆って、這って逃げるのがベストです。
まぁ、目の前で火の手が上がれば冷静ではいられないでしょうけど、そこの判断を間違えると、すぐに動けなくなるようなんで、常に頭の片隅に置いておきましょう。
それと、どこへ行っても、もしもの非難経路は確認しておいた方が良いでしょうね。
と切に思わせる事件でした。
では、2月最初のイルネス辞典いきましょう。
今日は、注意欠如多動性障害(ADHD)について解説していきたいと思います。
まずは、どんな病気かと言いますと、不注意と、多動‐衝動性(しょうどうせい)のうちのどちらか一方か、あるいは両者が認められるものです。
知能は正常範囲であることが一般的です。
微細脳機能(びさいのうきのう)障害という呼び方が一時広く使用されましたが、これはADHDの病気の原因を想定した概念です。
同様に学習障害という用語は、当初は教育の分野から提唱されたもので、全体の知能は正常範囲にあるのに、読む、書く、計算するなどの特定の能力だけに問題が認められることが多く、それぞれ読字(どくじ)障害、書字表出(しょじひょうしゅつ)障害、算数(さんすう)障害といわれています。
学習障害はADHDに合併することが多いといわれています。
では、この病気の原因は何かと言う事ですが、先天性の、脳の微細な機能的障害が原因であると考えられていますが、詳細は不明です。
症状の現れ方として、多動‐衝動性の多くは幼児期の早くから認められることが多く、幼児期から小学校低・中学年にかけて最も激しくなります。
その後、中学生の年齢になると落ち着いてきます。
注意欠如に気がつくのは多動の場合よりも遅いのですが、症状は大人になるまで多少なりとも続くことが多いといわれています。
まず知能検査と脳波測定を行います。
知能検査では、全体のIQは正常範囲でも内容をみると能力にばらつきがあることが多いという特徴があります。
脳波測定では特徴的な所見はないといわれています。
診断は、不注意と多動‐衝動性のどちらか一方を満たす、あるいは両者を満たす、症状の出現が7歳未満である、症状による障害が2つ以上の場面(たとえば学校と家庭)で存在するなどが満たされることによって確定されます。
では治療の方法ですが、治療は心理的治療と薬物療法に大別されます。
心理的治療の要点は二次的な情緒(じょうちょ)障害の予防(親や教師からの繰り返される叱責(しっせき)や、友だちからの疎外(そがい)のために自己評価が下がることによって後天的に生じる情緒障害の予防)、学習に対する援助(学習の能力にばらつきがあることが多いため、不得手な科目に対する特別な配慮)などが基本になります。
特に学習能力のばらつきは顕著な場合が多く、好き嫌いと見落とされがちなので注意が必要です。
薬物療法は中枢刺激薬であるメチルフェニデートの徐放錠(コンサータ)と、ノルアドレナリン・トランスポーターの阻害薬であるアトモキセチン(ストラテラ)がADHDに対して保険適用を認められているようです。
では、病気に気づいたらどうすればいいでしょう。
時に「しつけの問題」として親が学校などから責められていることも多くあり、まず両親、教師など本人に関わる大人が障害について十分に理解し、認識を共有することが大切と考えられます。
また、新たな刺激や複数の刺激の処理が困難なことが多いため、学習する場所をいつも一定にする、机の上やまわりに余分な物を置かない、などの生活環境の整備も心がけると落ち着くようです。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
2月6日のサンデーイルネスでございます。
早いもんで、もう2月です。
なにがもう、なのか分かりませんが、こないだお正月っつって浮かれてたのにねぇ…(笑)
これからの1ヶ月はホントに寒いですから、寒さ対策と乾燥対策が必須です。
風邪やコロナ、インフルエンザもそうですが、乾燥からくる火災が多いのもこれからの時期です。
乾燥もそうですが、やはり冬場は暖房器具がありますから、余計に火災には注意ですね。
年末にも大阪で悲惨な事件がありましたよね。
20人以上が亡くなられる放火事件でしたが、ほとんどの方が焼死ではありませんでした。
最近の火災は、焼死ってより、煙を吸っての一酸化炭素中毒で動けなくなり、亡くなられる場合が非常に多いので、もし火災になった場合、とにかく姿勢を低くして、煙を吸わない事です。
タオルでもなんでもいいので、鼻と口を覆って、這って逃げるのがベストです。
まぁ、目の前で火の手が上がれば冷静ではいられないでしょうけど、そこの判断を間違えると、すぐに動けなくなるようなんで、常に頭の片隅に置いておきましょう。
それと、どこへ行っても、もしもの非難経路は確認しておいた方が良いでしょうね。
と切に思わせる事件でした。
では、2月最初のイルネス辞典いきましょう。
今日は、注意欠如多動性障害(ADHD)について解説していきたいと思います。
まずは、どんな病気かと言いますと、不注意と、多動‐衝動性(しょうどうせい)のうちのどちらか一方か、あるいは両者が認められるものです。
知能は正常範囲であることが一般的です。
微細脳機能(びさいのうきのう)障害という呼び方が一時広く使用されましたが、これはADHDの病気の原因を想定した概念です。
同様に学習障害という用語は、当初は教育の分野から提唱されたもので、全体の知能は正常範囲にあるのに、読む、書く、計算するなどの特定の能力だけに問題が認められることが多く、それぞれ読字(どくじ)障害、書字表出(しょじひょうしゅつ)障害、算数(さんすう)障害といわれています。
学習障害はADHDに合併することが多いといわれています。
では、この病気の原因は何かと言う事ですが、先天性の、脳の微細な機能的障害が原因であると考えられていますが、詳細は不明です。
症状の現れ方として、多動‐衝動性の多くは幼児期の早くから認められることが多く、幼児期から小学校低・中学年にかけて最も激しくなります。
その後、中学生の年齢になると落ち着いてきます。
注意欠如に気がつくのは多動の場合よりも遅いのですが、症状は大人になるまで多少なりとも続くことが多いといわれています。
まず知能検査と脳波測定を行います。
知能検査では、全体のIQは正常範囲でも内容をみると能力にばらつきがあることが多いという特徴があります。
脳波測定では特徴的な所見はないといわれています。
診断は、不注意と多動‐衝動性のどちらか一方を満たす、あるいは両者を満たす、症状の出現が7歳未満である、症状による障害が2つ以上の場面(たとえば学校と家庭)で存在するなどが満たされることによって確定されます。
では治療の方法ですが、治療は心理的治療と薬物療法に大別されます。
心理的治療の要点は二次的な情緒(じょうちょ)障害の予防(親や教師からの繰り返される叱責(しっせき)や、友だちからの疎外(そがい)のために自己評価が下がることによって後天的に生じる情緒障害の予防)、学習に対する援助(学習の能力にばらつきがあることが多いため、不得手な科目に対する特別な配慮)などが基本になります。
特に学習能力のばらつきは顕著な場合が多く、好き嫌いと見落とされがちなので注意が必要です。
薬物療法は中枢刺激薬であるメチルフェニデートの徐放錠(コンサータ)と、ノルアドレナリン・トランスポーターの阻害薬であるアトモキセチン(ストラテラ)がADHDに対して保険適用を認められているようです。
では、病気に気づいたらどうすればいいでしょう。
時に「しつけの問題」として親が学校などから責められていることも多くあり、まず両親、教師など本人に関わる大人が障害について十分に理解し、認識を共有することが大切と考えられます。
また、新たな刺激や複数の刺激の処理が困難なことが多いため、学習する場所をいつも一定にする、机の上やまわりに余分な物を置かない、などの生活環境の整備も心がけると落ち着くようです。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院