弘泉堂鍼灸接骨院
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犬アレルギーについて
2022年02月01日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。

2月1日の火曜日でございます。

ついに2月に突入ですな。

まぁ、何がついにか分かりませんが、今月一杯は寒いでしょうなぁ。

3月半ばまでくると、さすがに極寒感は減りますし、あと少しの辛抱ですな。

春が待ち遠しいです。

で、春と言えば花粉症。

今日はアレルギーについてのお話しでもしてみようかと思います。

花粉症に代表されるアレルギーですが、そのアレルゲン(原因物質)たるや、非常に多岐にわたっています。

食品はもちろん、ハウスダスト、ペットと数え上げたらキリがないくらいです。

さらに言うと、ハウスダストの中にも種類がありますし、食品なんかもう無限かってくらいあるんですよね。

ペットも同じくで、犬アレルギーもあれば、猫アレルギーもあったりします。

で、今日は「犬アレルギー」についてお話ししようかと思います。

ご存知の通り、「犬」は人間に一番身近な動物です。

ペットとして飼われている動物の中でも、一番多いのが犬ですしね。

ですが、犬が大好きなのにアレルギーの為触れないなんて人も意外と多いんです。

ちなみに、わたくし院長、猫アレルギーがあります。

で、犬はどうかとなると、これが不思議な事に、犬種によって異なります。

これはキッチリ調べたわけではないんですが、大体の大型犬はダメです。

小型犬は比較的大丈夫なヤツもいるんですが、ダメなヤツはダメです(笑)

確実に大丈夫なのはプードルですかね。

これについて、動物について詳しい方が言うには、犬の「毛」が原因ではないかと…。

プードルは比較的毛が抜けにくい犬種のようで、それで大丈夫なんじゃないかって話です。

て、わたくし事で脱線しましたが、この「犬アレルギー」の方にうれしいニュースです。

大阪府立大学の研究グループが、「犬アレルギー」を引き起こす主要な「アレルギー物質(アレルゲン)」の立体構造を解析することに成功したそうなんです。

このところ増加傾向にあるという犬アレルギーは、どんなに犬が好きでも、近寄るだけで花粉症のような症状が出てしまう厄介なものです。

ですが今回アレルゲンの「タンパク質折りたたみ」などが解明されたおかげで、犬アレルギーの症状を予防するワクチンの開発が期待できるようになったんです。

犬アレルギーは犬の皮脂やフケや唾液、抜け毛などに含まれる「アレルゲン」が、体の中で免疫反応を引き起こしてしまう状態です。

犬との接触や、同じ室内で犬と遊んだり一緒に過ごしたりすることで現れます。

これは猫アレルギーも同様で、その症状や度合いは人によって異なります。

軽度の場合、咳や鼻水、くしゃみなど、かぜや花粉症などに似た症状がでます。

さらに進行すると、目が充血してかゆくなり、皮膚の湿疹やじんましんなど引き起こし、重度になると、呼吸困難や下痢、めまいなどの症状を発症する場合もあります。

犬アレルギーのアレルゲンとしては7種類が知られているそうなんですが、中でも「Canis familiaris allergen 1(Can f 1)」は、犬アレルギーの50〜70%を引き起こすとされる主要なアレルゲンだそうです。

人体の免疫系がアレルゲンに反応するのは、抗体などがアレルゲンに結びついてそれを認識するからで、この結合する部位を「エピトープ(抗原決定基)」というそうです。

で、このエピトープを特定し、その特性を明らかにできれば、抗体とアレルゲンの結合を防ぎ、アレルギー症状を抑えるワクチンを開発することができると…。

そこでアレルギーの専門家である大阪府立大学の研究グループは、Can f 1のエピトープを発見するべく、X線結晶構造解析でその立体構造を解析しました。

その結果、Can f 1の「タンパク質折りたたみ」(タンパク質の性質を決める立体構造。フォールディングとも)は、他の3種のアレルゲンとよく似ている一方、表面の電荷がまったく異なっていることが明らかになったそうです。

この結果に基づいてCan f 1のエピトープを予測し、そのタンパク質を変化させると、人体の抗体と結合しにくくなることが確認されたそうです。

もちろん、実際に犬アレルギー予防ワクチン(低アレルゲン化ワクチン)を開発するには、まだまだ研究が必要ですが、ワクチン開発へ向けた大きな前進ではあるでしょう。

もし低アレルゲン化ワクチンが開発されれば、アレルギー予防ワクチン開発における珍しい成功事例となります。

また、ワクチンとして有用であることが示されれば、この手法を応用することにより、猫アレルギーはもちろん、他の様々なアレルギーの治療にも適応可能になるそうです。

犬や猫は大好きだけどアレルギーがあるので飼えないという人も意外と多いです。

もし、このワクチンでアレルギーが予防できるなら、救われる動物たちも増える可能性もありますしね。

これからの研究に期待しましょう。

ではまた〜。






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